2012年8月11日 (土)

第5回全国高等学校情報教育研究大会(千葉大会)

10日・11日と千葉の東京情報大学で実施された全国大会に参加しました。

初日は、午前中に全国の委員での会議。そして研究会の総会。
開会して、永野和男先生(聖心女子大学教授)の講演の後、ポスターセッション。過去最大の規模になりました。

ポスターセッション ポスターセッション

私は「数学I『データの分析』との連携」というテーマで発表させていただいた。昨年報告した内容に箱ひげ図の作成の実践報告を加え、データで学ぶ!統計活用授業のための教材サイト にある、松坂投手の球速の分布に関する資料を使って、情報と数学の授業が連携するチャンスを訴えた。聞いてくださった方は多くが数学科でもある先生だが、ひときわ良く聞いてくださった2名は、数研の社員のようでした。

学食を会場にした教育懇談会も大勢の参加で盛り上がりました。
前日までのインターンシップの疲れで体調が優れず、夜の2次回はキャンセルしました。

二日目。分科会と全体会。

東京情報大学の学生が作成してくれたサイン(会場案内の掲示物)のありがたさを感じる。行きたい所に迷わす行くことができます。やはり「情報」の大会なのだから、こういうモノが必要。
実は、大学の研究室の協力で、大会の様子がストリーム配信されてもいました。

サイン構造物 サイン構造物

私は、関東の若手分科会の座長を務めさせていただきました。各都県の情報交換を盛り込んでフレンドリーな会になりました。

若手分科会の様子 若手分科会の様子

ワークショップ形式の発表もあり、直接交流もできました。

若手分科会の様子 若手分科会の様子

神奈川からは、県立に採用2年目の若手3名が発表。実は手違いがあって、彼らは正規の分科会にも配置されてしまいました。後で聞くと、雰囲気は随分違って面食らったようですが、良い経験ができたことを喜んでいました。実は、発表者が一番学ぶ、ということが良く分かったと思います。

閉会後、ウェザーニューズ社見学のツアーがありましたが、明日早朝から2泊3日の八ヶ岳登山に出かけますので見送りました。該当地区の局所的な雷雨もあり、参加した皆さんは体験を伴った見学をされたことと思います。

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2012年3月27日 (火)

都高情研:研究大会に参加

日本電子専門学校を会場にして実施された都高情研研究大会に参加しました。

大貫恵理子氏(NPO著作権教育フォーラム)の講演の後、口頭発表、ポスター発表が行われました。並行して企業展示もあるので資料収集にも便利。毎年、この研究会を楽しみにしています。

参加者は、高校教員が50数名、企業等から30数名というところ。知る限りでは、神奈川から3名、千葉から1名、大阪から1名が参加していました。

会場の様子 模擬授業の様子

会場から参加を募っての模擬授業による授業紹介があり、同じ総合学科としての熱さを感じました。
様々な発表からは、東京の層の厚さを感じます。今後は、新採用の若手の活躍が期待されます。

記録でも活躍する能城先生 ポスター発表

会場提供の日本電子専門学校のパンフレットを見ると、本校出身のWebデザイン科の生徒が株式会社キノトロープに内定していることが分かりました。担当者に伺うと、現1年次生でもかなり頑張っている生徒もいるようです。
夏の教員対象の研修会や、今回の会場提供等、いろいろとお世話になっております。ありがとうございます。

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2012年2月18日 (土)

神奈川県情報部会:情報科学系専門学校の卒業研究発表会

今年度第7回の情報部会研究会として、標記の発表会を見学させていただいた

会場は、横浜駅至近の情報科学専門学校横浜西口校。13:00から16:15の卒業研究代表者発表会を見学した後、卒業研究の指導に関して、専門学校の先生方と協議を行なうという企画。
参加者は17名。情報科教員を目指す大学生も参加している。

発表会場の様子 情報部会用の座席

私は5年連続の参加になるが、ほとんどの高校教員は、専門学校の卒業研究発表を見たことが無いであろう。4年制もあるが、短い期間でどれだけ指導されて、何を学んだのか、成長したのかを知ることができる。

動作の実演 質疑応答

スマホやKinectにアイディアを実装した研究が多い。情報分野は技術の進歩が激しいので、その時代の旬のネタの発表が多く、私たちの勉強にもなる。

個別の説明 研究協議の席

講評と表彰で発表会を終え、別室にて発表者から直接説明を受ける。事前に発表を聞いているので、質問もしやすい。
さらに、別室にて、川上教務部長と小野寺先生、相馬先生より卒業研究の指導について説明をいただく。専門学校の先生の工夫や苦労がよくわかりました。総合学科高校の先生は、高校生の課題研究の指導と重ねて質問されていた。

卒業生を送り出す我々にとって、上級学校での学びを理解しておくことは大切。その貴重な機会を提供してくださった情報科学専門学校様には感謝を申し上げます。

■追記
情報科学専門学校の公式ブログの記事
「集大成!!卒業制作展&代表者発表会が開催されました。」

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2012年1月15日 (日)

昨日の教科「情報」学習成果発表会のDVDを制作

昨日の発表会の記録用DVDを作成した

写真のDVDジャケットは、A4に印刷してトンボで裁断する。DVDは、明日以降、発表生徒と参加校用に複製して配布する。発表した生徒にとっても、教員にとっても貴重な財産になる。

DVDジャケット

DVDには、PremierElementsで書き出したVIDEO_TSフォルダの他、写真やプログラム、発表者のスライドなど、資料を一緒に書き込む。資料が一括して保存されていることが、後の有効活用に繋がる。

DVDの中身

6校から9発表があった。DVD編集をしながら、それぞれの学校によってプレゼンの題材が異なることを改めて実感した。来年のこの発表会では、発表会終了後に、引率教員による研究協議をすべきだと考えた。つまり、そのプレゼンが、どのような背景で、どのような指導のもとで行なわれたのかを報告し合うこと。教員として非常に価値のある研修になりそうだ。

ちなみに、総合学科である本校は、「産業社会と人間」での様々な体験を、その授業内ではグループ発表をし、情報では個人表現をさせるように分業してきた。今回の本校の2つの発表は「事業所見学」から得たこと、感じたこと、提案したいことをプレゼンしたものである。クラス内での相互評価によって候補になった6発表から、ビデオ審査によって選ばれた。2人とも、発表会の参加を伝えると即答でOKだった。

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2012年1月14日 (土)

神奈川県情報部会:教科「情報」学習成果発表会

本日13:30より、神奈川総合高校の会議室にて標記の発表会を実施しました。

発表内容は、各校の教科「情報」の授業活動の中で行われている題材。3分から5分のプレゼンと質疑応答までで10分程度。一応県内各校に案内しましたが、第1回目なので大々的に広報しませんでした。それでも、6校から9組、合計11名参加の発表会になりました。発表のテーマも学校によって様々で、指導する教員にとっても勉強になります。順位を決めるコンテストではなく、学習成果を共有してもらいます。

当初は神奈川総合高校のホールをお借りしてステージでマイクを使ったプレゼンを予定していましたが、観客数も少ないので会場は会議室を借りることになりました。役員は11時に集合して、会場設定と詳細の打ち合わせ。新採用の若手教員も頑張ってくれました。

石井幹事長の挨拶 タイムボードとタイマー・ベル

まず、石井幹事長より挨拶。その後、司会から進行についての説明。1分毎にタイムボードを表示し、4分で一鈴、5分で2鈴。発表者は次の次の発表には必ず質問すること、その他、生徒も引率教員も積極的に質問するようにアナウンスがありました。

質疑応答の様子 司会者席から

どの発表に対しても5件ほどの質問が出ました。そして、誰もがしっかり答えることができました。時には笑いを誘うユニークな応答もあって、フレンドリーな雰囲気になりました。伝えたいことがはっきりしていると、どんな質問に対しても対処できるようです。
休み時間には他校の生徒と会話をして、良い交流ができました。

柏木副部会長の講評 記念撮影

柏木副部会長から講評。そして、記念撮影で終わりました。
企画した研修委員内では、発表会の目的を達成して、まずは成功と判断しました。また、来年、参加者規模が増えた場合は分科会形式が良いかとも考えています。

私はビデオ撮影と記録DVD作成を担当。明日、職場で頑張ります。発表者の皆さん、こうご期待。

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2011年12月11日 (日)

専修大学ネットワーク情報学部 PROJECT2011

12時より専修大学生田キャンパスにて標記発表会を見学した

ネットワーク情報学部3年次生が科目「プロジェクト」の学習成果発表を行なうプロジェクト発表会。この学部のメインイベントとしてかねてから気になっていました。

望月先生のお誘いもあり、この発表会の見学を来年度の神奈川県情報部会の研修会するための下見と、夏のインターン生のフォローアップの会を兼ねての見学。同行したメンバーは、この学部出身の今年の新採用教員、神奈川と千葉に採用内定の学生、その他、情報科教員を目指す3名。

研修会を企画するために、学部長はじめ5名の先生方と協議の時間も設定していただきました。同行した若手にとってもいい体験になったと思います。

発表会場の一部 協議の様子

発表ブースが27もあり、どれも立派なポスターや制作物を展示している。4つの発表をじっくりと聴かせていただきながら、この科目がどのように展開しているのかヒアリングする。

説明を受ける様子 説明を受ける様子

「問題解決」の王道を行く内容だ。同行した他大学の若手からは、この科目の偉大さに驚きの声。

説明を受ける様子 説明を受ける様子

就職活動を後回しにして、この日のために頑張ってきた学生らの説明は説得力がある。欲を言えば、検証して評価、改善まで取り組めると良いのだが、そこまでできていたのは少数。今後の課題だろう。

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2011年11月19日 (土)

神奈川県情報部会:今年度の研究会のご案内

今年度、すでに3回の研究会を実施した。以後の5回の研究会を紹介します。

当面3回の研究会と成果発表会については、県内の高校にはメールまたはファックスで案内状が送られます。神奈川県情報部会のサイトにて、も同様の内容がアップされていますので、県内を問わず、ぜひご参加ください。申し込みは、各案内にあるメールアドレスへお願いいたします。

■12/21(水)総合学科学習活動成果発表会の見学
  13:00より総合教育センターにて
  総合学科生の発表とスクリーンの演出などご見学ください。
■12/26(月)宇宙航空研究開発機構相模原キャンパス見学会
  13:30より「はやぶさ」で話題になったJAXAの施設を見学します。
■1/6(金)実践事例報告会
  9:30より神奈川総合高校にて
  今年夏の情報科採用試験に現役合格した学生さんの発表もあります。
  発表・ポスター発表の募集もしています。
■1/14(土)教科「情報」学習成果発表会
  13:30より神奈川総合高校にて
  高校生が教科「情報」の授業活動の中で行われている題材でプレゼンします。

年明けに案内いたしますが、今年度はさらに
■2/18(土)専門学校の卒業研究代表者発表会の見学会
  午後、情報科学専門学校横浜西口校にて
を予定しています。プレゼンの技術も高く、研究内容とともに参考になります。
ぜひご予定ください。

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2011年10月 8日 (土)

慶應理工学部矢上祭:研究室を見に行こう

午後は矢上にある慶應義塾大学理工学部の学園祭へ

横浜から東横線で日吉へ。駅でN先生と待ち合わせて日吉キャンパス隣の矢上キャンパスに向かう。目当ては「矢上祭」の実行委員会による企画「研究室を見に行こう」。大会場に様々な研究室の発表ブースがあり、学生が研究内容を説明してくれる。そして、実際に研究室をめぐるツアーもある。

矢上キャンパス 学生による解説

15時には別の会議に移動しなければいけないので、模擬店どころか他の企画展示も一切見なかった。14時からのツアーを申し込む。私たちは、情報工学科の天野研究室を含むコースに参加した。

学生による解説 72台のPS2によるクラスタ

天野研究室では72台のPS2によるクラスタを見学させていただいた。ツアーのガイドから説明まで、全て学生が自主的に行なっているのが良い。

■今回の見学の最大の目的は、来年度の神奈川県情報部会の研究会をこの矢上祭中にお願いするための下準備。情報工学科に特化した研究室ツアーや講演会などによって、高校の情報科教員が大学での研究活動を理解する糧としたい。今年の10月22日に実施する東工大での研究会後、慶應理工学部にアポイントを取って、連絡窓口を探る。今回の下見で、充実した研究会の目途を立てることができました。

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2011年9月16日 (金)

情報部会研究会:「TSUBAME2.0と工大祭の見学」を企画

今年度の情報部会の第3回の研究会の案内が始まった

正式名称は、神奈川県高等学校教科研究会情報部会。研修委員会では年間を通して様々な研究会を企画してきたが、今回は標記のようにアカデミックに。

企画を担当させていただき、夏から東工大と交渉し調整を続けてきた。通常、見学は平日しか受付けていないスーパーコンピュータTSUBAME2.0を、学園祭開催中の土曜に見学させていただきたいという依頼に対し、積極的に応えていただいた。狙いとしては、TSUBAME2.0だけでなく、工大祭を高校の教員が見学することで、幅広く研修を行なうことができることだ。交渉の結果、講演会も設定して下さり、授業で高校生に話ができるような具体的な内容で調整していただいている。

県立高校はメールで、他はファックスで、神奈川県内の各高校に案内を送付した。対象は神奈川県情報部会の規定内の方で、定員は先着20名。

■日時: 10月22日(土) 13時~16時
■会場: 東京工業大学 大岡山キャンパス
■内容: 1.講義「東工大の脳型人工知能が拓く近未来 」
        -これからネット・スマホ・ロボットはどうなる?-
        像情報工学研究所 長谷川修 准教授
      2.スーパーコンピュータTSUBAME2.0の見学
      3.情報理工学研究科研究室公開(企画展示の見学)

工大祭期間中のオープンキャンパスの企画学部説明会に参加することも可能。

近々に情報部会のサイトでもアナウンスの予定。事務局のG先生、よろしくお願いいたします。
【追記】9月18日、アップしていただきました。

参考エントリ:
2010年10月23日 (土) 大学のオープンキャンパスへ
2011年3月 3日 (木) TSUBAME2.0を見学

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2011年8月22日 (月)

神奈川県情報部会の初代顧問のお通夜に参列

17時に退勤。18時からのお通夜に出席し、故人を偲んだ。

神奈川県高等学校教科研究会情報部会は、平成12年夏(初年度)に免許講習会に参加した有志が活動を起こし、平成13年に立ち上がった。その初代顧問であった村田彰夫先生の訃報が20日の朝届いた。

私は、平成15年度に教科情報が立ち上がる前に、情報部会の一員として技能審査の単位認定に係る標準例の整備を研究していた。それまでは工業や商業の増単位対象として情報関係の検定名が列挙されていたが、全ての学校で「情報科」の増単位または「技能審査」として単位認定が可能になるよう、「情報科」の表を新設する必要があった。平成14年当時、清水ヶ丘高校(現在の横浜清陵総合高校)の校長であった村田先生には、県教育委員会への要望をあげるためにご指導をいただいた。そして、平成15年度には「情報科」の標準例が新設され、現在に至っている。

村田先生は社会科の教員であったが、勤務校を総合学科に再編する準備のため、情報教育の推進については積極的に考えておられた。いつも前向きに指導いただいたことが、今でも目に浮かぶ。そして、村田校長および、村田校長から横浜清陵総合高校と情報部会の顧問(後に会長職)を引き継がれた石川校長への流れの中で、本校での情報教育が位置づけられてきたといっても過言ではない。
村田校長には、横浜清陵総合高校開校時にお呼びいただき、その理念の実現のお手伝いをさせていただいたことを感謝している。

簡単ですが、供養のエントリとさせていただきます。
ご冥福をお祈りいたします。

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