2011年8月23日 (火)

安野光雅展と山手洋館エリア

午前中は健康診断。午後は休みを取って、15時過ぎからプチ散歩。

目当ては港の見える丘公園はずれの県立神奈川近代文学館で開催されている「安野光雅展~アンデルセンと旅して~」。津和野の安野光雅美術館開館の10周年記念という。

お腹が落ち着いてから遅い昼食を取り、外人墓地への登り坂からスタート。
案内表示 外人墓地

港の見える丘公園からベイブリッジを望む。暑いからか人影は少ない。
港の見える丘公園からベイブリッジを望む

「コクリコ坂から」で有名になったUW旗を使ったノボリがあちこちに。目立たないが大仏次郎記念館の裏に県立神奈川近代文学館へ。テーマが絞られているので、密度の濃い展示を堪能しました。
ノボリ 県立近代文学館

平年ならばこの付近の洋館は8月中18時まで開館しているが、節電のため17時で閉館という。ちょっと急ぎながら、「山手111番館」「横浜市イギリス館」「山手資料館」「山手234番館」「エリスマン邸」「ベーリックホール」「カトリック山手教会」「ブラフ18番館」「外交官の家」と、定番のお散歩コースをたどる。

山手111番館 山手資料館

エリスマン邸 ベーリックホール

カトリック山手教会 外交官の家

それぞれの洋館には、「コクリコ坂より」に出てくる「週刊カルチェラタン」が掲示されていた。映画をみて洋館めぐりをする人も多いことだろう。

ブログでも何回か書いたが、安野光雅は学生時代から好きな作家。
懐かしくなって、記事を振り返ってみた。
・2007/05/19 前任校同僚の結婚式
・2007/03/05 安野光雅の世界展
・2007/03/04 本日の作業状況+絵本

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2009年7月22日 (水)

奇想の王国「だまし絵展」

今日は渋谷で下車。文化村ミュージアムのだまし絵展

新聞では連休の混雑が記事になっていた。8月16日までだが、今日を逃すと見損ねそうだ。

色彩検定や「図形と画像の処理」、「コンピュータデザイン」の教材研究では、エッシャーに代表される錯視やだまし絵を勉強してきた。展覧会のサイトでは、異なったタイプの作品が多いことを調べてあったが、一番おどろいた作品はサイトにも紹介されていなかった。イギリスのパトリック・ヒューズの立体作品は、仕掛けは単純だが、自分の目を疑いたくなる効果がある。図録を買ってきたが、写真で平面になっては価値が無い。この作品は「百聞は一見にしかず」に値する。

2日間続けて、都内でたっぷり研修してきました。

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2007年7月17日 (火)

インターンシップ打合せ→開口面アンテナ

みなとみらいのメディアタワー。N社でインターンシップの打合せ

インターンシップの初日にオリエンテーションを組んでいただいているので、生徒の事前引率は不要。しかし、書類の交換などの打合せのために訪問した。

半日刻みで様々な事業所での実習をプログラムしていただいた。横須賀での次世代携帯電話の研究部門など私が見学したいくらいだ。もう25年も前の話だが、理工学部の電子通信科という学科で、電波・通信を専攻していた。この業界の話になると今でもワクワクする。

■話はそれるが、というより、こちらを書きたくて気が焦るのだが。。

T摩高校で数学を教えていた頃は、数3の受講生を2次曲線の補習だと言って集め、開口面アンテナの理論をトクトクと教えたものだ。開口面アンテナとは、パラボラ・カセグレン・グレゴリアンアンテナで代表される反射鏡を利用したもの。それぞれ、放物面・放物面+双曲面・放物面+楕円面でできている。共通した特徴は、並行に入る波が、反射によって、全て一点(焦点)に、しかも同時に到着すること。これを微分法を利用して証明していくのが補習のネライ。工学系出身なので、心がけて、使うための数学を教えていた。

■これはWikipediaにも書かれていないようです。

開口面アンテナの理論を簡単な例で示す

  1. 楕円形の部屋をつくって、一つの焦点から四方八方に同時にボールを蹴りだす。すると、異なるタイミングで壁で跳ね返ったボールが、もう一方の焦点に同時に集まる。
  2. 放物線を軸中心に回転してできる曲面に、軸に平行にボールが何個も同時に飛んできた。すると、異なるタイミングで面で跳ね返ったボールが、同時に焦点で衝突する。
  3. 1の楕円面の一部と2の放物面の軸と焦点を合わせておく。軸に平行に飛んできた光は、放物面で異なるタイミングで反射し、同時に放物面の焦点(ここに楕円面の一方の焦点を置く)でクロスし、そのまま楕円面の一部で異なるタイミングで反射し、楕円面の他方の焦点に同時に集まる。これがグレゴリアンアンテナの理論。最終的に光が集まる焦点に、導波管を置けば、アンテナになる。
文章だけでは分かりにくいので、近々に図を描いて提示します。

2の代わりに、双曲面を置いたものをカセグレンアンテナといい、この理論はカセグレン望遠鏡と同一。
つまり、1点(双曲面の焦点)に同時に収束すべき光が、その前に置かれた双曲面で異なるタイミングで反射すると、その双曲面の他方の焦点の位置に同時に収束する。

■h○hh○hさんならば、ドリトルで視覚的に確認するプログラムを組んでくれるかも。当該校の授業に使えるはず。夏休みに相談。

よくN○○のビルの上の鉄塔についているアンテナ群は、これらの開口面アンテナにカバーがついていたり、パラボラアンテナの一部だけ切り出したホーンアンテナ。指向性が高く、遠方のアンテナと1対1で通信する。

パラボラアンテナよりもカセグレンアンテナ・グレゴリアンアンテナの優れた点がある。サブディッシュ(副反射鏡)は小さく軽いので3本程度のフレームで支えることができる。焦点の位置を調整することで、メインディッシュ(主反射鏡)の中心(頂点)あたりに導波管を設置することができ、機械的な構造に安定感がある。
しかし、導波管から発する電波は中心部の密度が高く、この部分にサブディッシュがあるので電波の損失は否めない。

■ここまで書くと、話はさらにエスカレートする。続きは、次の記事に記述する。

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2007年5月19日 (土)

前任校同僚の結婚式

原宿の東郷記念館にて

学生時代にこの界隈をよく歩いたので、竹下通り沿いにあるこの式場の存在は知っていた。敷地に入ったのは初めてだったので、周囲から隔離された庭園に驚いた。

今日は、前任校のK崎高校定時制の同僚の結婚式。3月6日の同校の卒業式の記事に書いたが、臨任で来ていたまま採用されたので、いきなり2年次の担任だった。新採用2年目で3年次の卒業生を出し、来年は4年次の卒業生を出す。さらに結婚と、おめでたいことが続く。一生懸命頑張っている姿は、私にとっても励みになっている。心より祝福したい。

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池の鯉を見て、津和野>安野光雅>絵本>クレヨンハウス と連想。式の終了後、22年振りにクレヨンハウスに寄ってみた。曲がる角も覚えていた、なつかしい。店の中は大混雑だったが、とりあえず一回りしただけで満足。

湘南新宿ラインを使って横浜へ。デジハリの授業に急ぐ。

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2007年3月 5日 (月)

安野光雅の世界展

開店直後の横浜高島屋、展覧会の最終日

午前中振り替え休暇を取る。平日のこの時間帯にデパートに来ることはないが、店内も展覧会も予想以上の混みようだった。

安野光雅は18歳で「旅の絵本」に出会って以来一番好きな作家であるが、10年近くご無沙汰だった。過去の展覧会同様、絵本の原画が展示されていた。昔からの見慣れた作品の展示につづき「平家物語」の展示に前に立つと、とまどってしまった。頭が安野光雅の絵として認識しないのである。風景画でありながら特有の黄緑色が全く使われていない。今まで安野光雅の絵に安らぎを求めていたのだが、「平家物語」はそのための物ではなかった。そう、彼が伝えたいものが全く違うのだ。aromaticKamさんの記述が理解できた。

文字が入って作風は変わっているが、つづく「ついきのうのこと」の展示を見て、鼓動がおさまってきた。

80歳にもかかわらず、チャレンジし続ける生き様を感じた。

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2007年3月 4日 (日)

本日の作業状況+絵本

朝9時に「本日の予定+体験講座」という記事をアップした

予定の1つ目、副教材の校正作業に大分手間取ってしまった。
208ページ(13折)の実習テキストを、動作確認しながら文字校正を行うもの。私の担当した最終章についてはすでに確認していたが、全体を見渡すと加筆や修正が必要になってきた。応用編なので、前の章での記述によって影響されるのである。完成したのが20時。投函がてら、スポーツクラブで20分ほど汗をかいてきた。

食後の一休みが終わり、これから第2の予定に入る。今晩も遅くなりそうだ。ちなみに、明日の午前中は代休を取って横浜高島屋の安野光雅展に行く予定。本当はそんな余裕はないのだが、前々から楽しみにしていた展覧会が明日で最終日になってしまうからだ。

私は芸術のセンスはないが、絵本を見ることは大好きだ。大学時代は、原宿のクレヨンハウス(落合恵子の絵本屋+喫茶店)によく通った。特に3人の画家の展覧会には機会あるごとに足を運んでいる。その3人とは安野光雅とエッシャーと岩崎ちひろ。ちひろ美術館は高校の近くだったのでその頃会員になって通った。学生時代にユースホステルを使って何回も行った安曇野にもちひろ美術館ができてもう10年経つが、こちらはまだ行っていない。28年前の安曇野の風景はまだ目に焼き付いている。禄山美術館のベンチでホステラーと語り合ったことや、あぜ道の脇をアルプスの雪解け水が音を立てて流れる中、安曇野ユース手作りの地図をもって道祖神めぐりしたこと、美術のセンスがなくとも光景が印象に残っている。大王わさび園もまだ観光化されていない頃のことだ。

連想して、つい陶酔してしまった。。。 
話は完結しないがやめておこう。このままだと津和野ユースの話まで発展しそうだ。あぁ鯉を思い出す。。。

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2006年12月26日 (火)

スーパーエッシャー展

エッシャーの展覧会、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムにて

エッシャーの展覧会に行くのは1981年の新宿伊勢丹美術館以来。
雨が降って寒かったが、小6の息子と約束をしていた日。結果的に空いていてよかった。理数系が好きな息子には以前からだまし絵や錯視画を見せているので、エッシャーの絵も良く知っている。私は科目「図形と画像の処理」の教材としても興味を持っている。

Escher


作品の解説用に、NintendoのDSLiteが無料で貸し出される。会場の位置が示された主な作品の解説をヘッドフォンで聞きながら、作品の部分的な拡大表示もできる。今の展覧会ってこんなものかと関心する。

さらに驚いたことに、作品の一部がプラズマモニタにCGでリメイクされている。
遠近感の表現で有名な「深み(写真左)」は、トビウオ群の中を視点が動きまわって、その空間を存分に楽しませてくれる。円を「球面」として無限な正則分割を表現する「円の極限」シリーズは、画面を手でドラッグすると、合わせて画像が移動して、円の縁(無限遠)から限りなく連続した画像が引き出てくる。高さ約19cm/幅約4mのメタモルフォーゼIIも、画面をドラッグすることで、横長の作品すべてに渡る変容を閲覧することができる。

極めつけは「爬虫類」という、カンバスに描かれた爬虫類の正則画から、リアルな爬虫類に変容し、ぐるりと回ってまたカンバスの正則画にもどっていく作品。この作品の爬虫類の動きを連続的なCGで再現し、平面から浮き出てきた爬虫類が本や置物の上を歩きまわり、また平面に溶け込んでいくというビデオが流れていた。

お目当てのGOODS「スーパーBOX」は、エッシャーの没年に因んで1972個の限定販売。幸い#1024(2進数のキリ番!)で購入することができた。カタログ、DVDと「でんぐりでんぐり」のフィギュアが化粧箱に入っている。

2時間以上楽しんだ後、少し足を伸ばして「NHKスタジオパーク」へ。休館日は第3月曜と情報誌で調べていたが、館内リニューアルのため12月25日~31日は休館であった。大好きな「ピタゴラスケッチ」を見たいと言っていた息子には、「でんぐりでんぐり」のフィギュアを与えて慰めた。

行ったら臨時休館とか、閉館したということは、学生時代にカニ族で旅をしていた頃はよくあることだった。Webページで下調べしなかった悔しさよりも、古き良き時代に戻った気がして、私は嬉しかった。
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