2010年8月11日 (水)

短期集中講座:「DTP基礎」最終日+インターンシップ

本日で6日間の短期集中講座「DTP基礎」が終了。同時に教育実習も終了

「いよいよ最終日が来てしまった。。。」という思い。今年の夏も、生徒たちは頑張ってくれました。名残惜しいのは、生徒も一緒のようだ。

本日は、この講座で学んだ全ての技術を使って、三つ折りポートフォリオを作成する。作成した作品のキャプチャと記事、イラストなどを使って、この科目を紹介するチラシになる。

掲示版などに、皆の作品や、過去の三つ折りチラシを展示して参考にしてもらう。

生徒の制作物 過去の三つ折りチラシ

生徒は、休み時間も昼休みも惜しんで作業に励む。今年の特徴として、緻密なオリジナルキャラクターに凝る生徒が多いため、その分時間がかかってしまう。
しかし、質問やトラブルがあるとインターン生が駆け付ける。恵まれた学習環境だ。

作業の様子 インターン生がトラブル対処

本日は、大学の先生3名と大学生1名の授業見学を受けた。大学の先生は、学生の作品を見て感激する。インターン生には来客に対して、この授業のカリキュラムを解説してもらう。(いい振り返りになる)

東海大学の先生 湘南工科大学の先生と学生

生徒は黙々と作業を進めるので、合間を見て、明日の採用2次試験を受ける学生の模擬授業を行う。大学の先生方の講評は厳しい。(前日にしては)

模擬授業中 指導教授からアドバイスを受ける

15時30分で一応の講座終了。教員や教育実習生、インターン生からひとことづつコメントを。結構しんみりした雰囲気になる。

スタッフから講座終了の挨拶

講座終了後、4名が時間どうりに完成して提出。その他全員が作品の完成のために残る。中には、明日1日かけるという生徒もいる。今年の受講者は凄いメンバーだった。

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2010年8月 9日 (月)

短期集中講座:「DTP基礎」4日目+インターンシップ

インターンシップ・講座「DTP基礎」とも、後半に入って内容が高まってきた

まず、先週末に中間提出していた「校内新聞リメイク」の作品を完成する。途中でセミ光沢紙に印刷し、可読性と配置だけでなく、印刷の色味も確認する。先週、専門学校で色の勉強をしてきたことを活かして欲しい。

作品制作中 作品制作中

提出後、各自の作品のPRをしてから相互評価。作品を送りながら規定の項目で評価する。

相互評価中 100809dtp04

皆、作品を見る目が肥えてきたようだ。この振り返りが大切。

ここから、イラストの修行が始まる。教育実習生とインターン生がOfficeでのベクトル描画を教え、個人で楽しむものとして、適当な画像をトレースする。かなりハマった生徒もおり、1作品で良いところ、1時間以上残って3作品を仕上げていった。
この時間を使って、インターン生にApacheの起動と中止による、Webサーバ機能の説明をする。教員機にXAMPPをインストールしてあるので、簡単に分かりやすく実験ができる。

その後、教育実習生が明日の研究授業のリハーサル。インターン生が生徒役になる。

居残ってベクトル描画に熱中 研究授業のリハーサル

最後は、仕事の後に招いた情報科の新採用教員から、採用試験に向けての心構えや2次試験の様子などを解説してもらう。インターン生の1名が2次試験に臨むので、しっかりと質問をしていた。

採用試験への心構え 模擬授業にアドバイスをもらう学生

このインターンシップの意義は、「生徒に手厚い学習環境の提供」と「情報科教員の育成」にある。どちらも高いレベルで実現できていると自負する。

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2010年8月 6日 (金)

短期集中講座:「DTP基礎」3日目+インターンシップ

インターンシップ・講座「DTP基礎」とも、日程上の折り返し地点

本日は、「校内新聞のリメイク」という2つ目のオリジナル作品を作る。その予告の上で、使用するPublisherの説明をする。Publisherは2007までWord2003とほぼ同じインタフェース、DTP機能に特化したソフト。まずは、実際の校内新聞のPublisherデータを見せてから、機能を紹介していく。教育実習生の指導の元、生徒はすぐに使いこなせるようになった。今日はラフスケッチを描き、作品は中間提出まで。次回の冒頭で講評(アドバイス)して完成させる。

午後からは新横浜の横浜デジタルアーツ専門学校に移動して、「DTPに役立つ色彩の知識」を学ぶ。

Publisherを習う 横浜デジタルアーツ専門学校での講義

講師は、毎年お世話になっている吉岡先生。総合学科の「秋の土曜公開講座」でも、カラーデザイン講座を担当していただいている。

講義を聞く様子 実物を使っての講義

前半は講義。内容はPCCSと色相・明度・彩度の説明、アクセントカラー、地の色と文字の色の組み合わせ、色の持つイメージなど。丁寧な資料と掲示物を用意していただき、恐縮します。

色つきネットをかぶせる実験 色つきネットをかぶせる実験

休み時間は、野菜や果物の模型に、緑と赤のネットをかぶせる実験。理論だけでなく、実際に自分の手で触り、自分の目で確かめることが大切。

3色配色の実習中 本日の成果物

後半は、イメージを表す3色配色の実習。配色カードを切り取って、糊付けしていく。ディジタルではなくアナログの作業の良さがある。
大学生は高校生よりも考えてしまう傾向(教員はさらに・・)。正解があるわけではないが、これからの作品作りの前に、配色の感覚を研ぎ澄ます効果が期待できる。

グラフィックデザインの作品紹介 DTM教室の紹介

16時に終了。オプションで、専門学校生のグラフィックデザインの作品、CGの作品、DTMの機材などを紹介していただく。
この講座に参加している生徒は、みなこれらに興味・関心を持っている。将来の夢と、今学んでいることを繋げる機会になります。次の作品作成の意欲向上に影響があるはずです。

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2010年8月 5日 (木)

短期集中講座:「DTP基礎」2日目+インターンシップ

正規の授業(短期集中講座)であり、総合学科連携講座として解放している講座

使用するテキストはMicrosoftWordレイアウトデザインガイドブック。Word2003までに対応したテキストだが、このテキストを教えることが目的ではない。汎用的なDTP技術を理解するには、適切なものだと考えている。実際には、テキストとは違った手法で教える部分も多い。

2日目でこのテキストの4つの制作課題を終了。さらに、オリジナルの課題として「横浜清陵総合高校を中学生に知らせるはがき」または、「DTP基礎の講座を受講していることを他者に報告するはがき」を作成した。この単元はインターンシップ生に担当してもらった。初めて自分で作るデザインなのでどの生徒も熱が入る。しかし、まだ技術的には未熟なので、インターンシップ生4名のサポートが大変有効だ。

技術指導にあたる4名のインターンシップ生

計5名の大学生はチームワークが良く、自分たちで分担をきめて行動することができる。下の写真はオリジナル課題「はがき」の相互評価のため、作品を1分ごとに左の生徒に渡す際、左端から右端への移動をサポートする様子。

評価中の待機状態 作品を左端から右端に移動する

その他、ラフスケッチと中間提出作品、完成作品を、生徒ひとり一人にポートフォリオとしてまとめる編集も任せた。テキパキとこなす中で、教員としての素養が育っていくことを実感する。

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2010年8月 4日 (水)

短期集中講座:「DTP基礎」初日+インターンシップ

総合学科連携講座として解放している、担当の短期集講座がスタート

「DTP基礎」は今年で6年目。1日6時間×6日で1単位認定の講座で、通常の2単位の授業「DTP入門」を濃縮した内容。今年は情報科教員を目指すインターンシップ生4名と教育実習生1名が付いているので、かなり手厚い学習環境が実現した。

特に、昨年このインターンシップに参加していた教育実習生の加入により、教育活動に厚みが出た。インターンシップ生への準指導者的な立場をしてくれる。授業の一部を担当することの副産物として、私がインターンシップ生を指導する余裕ができた。

教育実習生の授業

教育実習生には、実技指導以外にも文字組みやページレイアウトの理論を説明させる。上の写真は、教材提示装置から中央モニターに転送して説明しているところ。インターンシップ生は、後ろで授業進行を分析しながら聞いている。実習作業中は、机間巡視でサポートしてくれる。

作品の閲覧 スキャナーの作業

インターンシップ生には、高校生の輪に入って作品の閲覧をしたり、生徒のラフスケッチをスキャンしたりと、授業への参画場面や、教員になって役にたつ作業を提供している。なるべくチームで行う作業を与えるよう心がけている。下の写真は、生徒が作成した作品を分担してポートフォリオにまとめているところ。

分担して作業をする場面

放課後は、情報科教員を養成するための実習指導。本日は、フリーソフトのIrfanViewを活用した教材作りの指導と、POV-Rayを操作して3DCGの基礎理論を理解すること。

最後に明日の授業展開を確認して終了。連日19時過ぎまでよくついてくると関心する。

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2010年8月 3日 (火)

インターンシップ受入れ:2日目+教育実習復帰

自然気胸のため実習を中断していた教育実習生が復帰した

6月中の教育実習の中盤で急遽入院というアクシデント。体調が戻ったということで、明日から始まる短期集中講座「DTP入門」6日間と、その準備のための本日を合わせて、教育実習の残り期間を補完することになった。この科目は、同じメンバーが毎日6時間学習するので、HR活動に準ずる実習も行うことができる。

明日からの授業には、教育実習生1名とインターンシップ生4名がサポートすることになった。TTで教員2名が担当するので、異常に手厚い学習環境が実現する。しかし事前の準備が大変で、学生には盛りだくさんの課題をこなしてもらっている。

教育実習生とインターンシップ生

教育実習生は、昨年度、この短期集中講座のインターンシップに参加していた。当時の資料も持っており、技術的にも問題はない。明日はさっそく2時間分の授業を担当してもらうので、その準備にあたる。

インターンシップ生は、サポート役が多いが、教員として必要な知識も身につけてもらう。講座の内容の予習を進めた後は、他校から受講する生徒のためのユーザ設定の作業を体験させた。パスワードの発行方法も複数確かめさせて、なかなか面白い実験ができた。

最後には、ベクトル描画の実習。簡単な絵をトレースしながら操作になれてもらった。

昨日のエントリに遅れたが、残り2名のインターンシップ生の日誌ブログを紹介する。
インターンシップブログ
とある高校のインターンシップ

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2010年6月17日 (木)

DTP入門:Publisherで体育祭新聞を作成

教育実習生によるPublisherの指導で体育祭新聞の作成を始めた

「DTP入門」では、中間試験が体育祭新聞を作るにあたっての実技試験だった。問題は、
・使用する写真を5枚程度選ぶ。
・A4縦の新聞のラフスケッチを描く。
・新聞のタイトル、キャッチコピー、見出し、本文をテキストデータに入力。
というもので、事前に写真200枚程度を見させてある。

試験後の最初の時間は、前半1時間でPublisherの機能を教える。後半1時間で新聞作成作業。この授業のために、教育実習生にはPublisherの基本機能の補助プリントを作らせていた。最初は説明の言葉全てが書かれたプリントになっていたが、あまり細かく説明を書かず、聞きながらメモを書き加える程度のものにさせた。

Publisherの指導

教育実習生は、昨年の夏休みに短期集中講座「DTP基礎」を含む2週間のインターンシップに参加していた学生。週に1回の授業だが、最初の時間から教えることができるのは、この「DTP入門」に匹敵する内容をこなしていたから。一通りの機能を教えた後、清陵NEWSという我々教員がPublisherで作っている新聞のデータを見せる。グリッドやガイドの活用について、実物での確認で生徒は納得する。

来週は中間提出の作品を講評させて、生徒は修正して完成する。
試験でラフスケッチと記事ができていることが、授業の展開をスムーズにしている。

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2010年6月 3日 (木)

スクイークでプログラミング(1)

「情報B」の授業は、スクイークを使ったプログラミング学習に入る

1時間の余裕を持たせて前期期末試験の範囲を終えた。ここからスクイーク(2005J)を使ったプログラミングの導入に入る。今年の「情報B」の生徒は、誰もスクイークを使ったことがないようだ。

まず、最初の題材が横浜清陵総合高校の校章を描かせること。通称「スパイラル」と呼ばれている校章は、現在、相模向陽館高校の副校長であられる小島淳子先生の提案。らせん多辺形の一種である。

【 校章の由来 】
総合学科高校である本校の理念の基に集う人々が、現在から未来へ、この場所から世界へと「時空」を広げながらスパイラル(らせん)的に夢を実現して行く姿を表しています。

校章描画のアルゴリズム

「進んで回転」というステップを徐々に増やしていくことで、タイルの操作に慣れ、スクリプトによるオブジェクトの振る舞いを理解していく。

徐々にステップを増やして描画する

完成した生徒から歓声があがる。

校章描画の様子

ここで、実際の校章と何かが違うことを発問する。
しばらくすると気付く生徒が出る。「左に60度回転」という部分が実現できていない。「右」に回転してしまっている。
次に、どのように改良したらよいか発問。これも気付く生徒が出てくる。修正して、実行。

右側が正しい描画

厳密には全体を回転させる必要があるが、いずれその解決策を問う。

次に、正多角形を描く。正方形は90度回転すればよい。「正三角形は?」と指名して発問すると、必ず「60度回転」という返答。これがミソ。
実行させると、すぐ、外角の120度が正解と気がつく。

正六角形は正三角形を描く時に予習してしまっているので、正五角形の描画を考えさせる。当てずっぽうの角度を使った生徒も、偶然の綺麗な図形に感動している。

何名か正解の描画をしはじめる。しかし、正解を出していた生徒の多くは、内角を求めてから外角を出しているので、「では正10角形は?」と個別に質問する。
さらに、「正方形は、4回回転して元の向きに戻る」「正三角形は、3回回転して元の向きに戻る」と解説すると、残りの生徒もすぐに気付いてくれる。
つまり、「正N角形の外角は、360度÷N」である。

正多角形の描画

スクイークは任意の場所に保存する際にクセがある。最後のこの指導が一番手こずった。

■再来週から3週間の実習を行う教育実習生を今日の授業に参加させた。今日の見学は実習時までのイメージ作りに役立つはずだ。

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