2010年8月23日 (月)

文部科学省スペシャルサイト:プログラミン

プログラミン。文部科学省のトップページよりバナーでリンクされている

千葉の谷川先生に教えてもらったサイト。さっそく使ってみました。
かわいい絵が描けて、それが動くのだから楽しい。SqueakEtoysとSCRATCHのいいとこ取りという感じ。

先週、SSS2010では、谷川先生と一緒に「タイルスクリプティング環境を利用したアルゴリズム学習の実践報告」という発表をさせていただきました。その際は、SqueakEtoysと、SCRATCHアルゴロジックの3つのツールを例にあげ、「プログラミング教育」を「文法教育」と「アルゴリズム教育」を分離させて教えることができる時代になったことを伝えました。ここに、新たに「プログラミン」が加わりました。

易しい順に、プログラミン>SCRATCH>SqueakEtoysとなるのだろう。文部科学省は、新学習指導要領で小学校からプログラミング教育の導入を掲げていたが、率先してツールを開発していたことになる。初等中等教育では、これらを使ったアルゴリズムを中心としたプログラミング教育を行い(あるいは、簡易言語を1つ身につける)、高等教育では複数の高級言語を適材適所で使いこなしていければ良いかと考えている。

今後も同様なツールが増えてくるだろう。最も高度なことができるSqueakEtoysもVer.3.0のマニュアルと、「スクラッチ・カード」や「プログラミンのお手本」のような導入グッズが出来ることを期待している。

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2010年8月12日 (木)

インターンシップ受入れ:最終日前日

昨日で終わった「DTP基礎」のデータ処理とスクラッチの講習など

4名のインターン生の内、唯一4年次生の1名は本日の情報科採用試験の2次試験で休んでいる。午前中、残りの3名は、最終日に課した模擬授業の準備に取り組む。

受講生の内、総合課題を終えていなかった4名が来校して作業をしている。インターン生はこれらの高校生とも打ち解け、ときどき会話を楽しんでいる。いい雰囲気だ。

高校生が作業を終えて帰ってから、スクラッチの講習。10分程度の説明の後に、スクラッチカードを配布して自学自習。トライ&エラーで理解を深めてもらう。

スクラッチカード実習中

カードの問題を終えてから、40分程で自由作品を創ってもらう。大学生も発想が豊かで、3人3色だ。みな、タイルスクリプティング環境でのアルゴリズム学習に興味を持ったようだ。

17時を回ってから。生徒の作品「三つ折りポートフォリオ」の作品を印刷して、誤字脱字をチェックして修正する作業。この「三つ折りポートフォリオ」の作品は広報を兼ねるのでこの作業は必須。ハードな作成作業で誤字が発生するだけでなく、Publisherでは直接入力で変換ミスが起きやすいので。。。

文字チェック中 文字チェック中

修正が終了すると、画像化して校内Webにアップさせる。この辺の作業はインターン生に「問題解決」してもらうために、簡単な指示しか出さない。

明日の最終日は、模擬授業の他に、ビデオ撮影からDVD編集までの作業、時間が取れたらスクイーク3.0を教える予定。

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2010年7月25日 (日)

神奈川県情報部会:夏の研究会第1回の成果物

昨日の第1回研究会の参加者の作品が公開されました

情報部会のサイトでは報告がまだですが、講師の宮坂さんが、みんなでたのしくスクイークのサイト内で、研究会の様子と参加者の作品をアップしてくれました。短時間ですが、スクラッチとスクイークで工夫して作った作品が紹介されています。

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2010年7月24日 (土)

神奈川県情報部会:夏の研究会第1回を実施

9時から16時30分まで、横浜清陵総合高校にて研究会を実施した。

テーマは「タイルスクリプティングでアルゴリズム・プログラミング教育」。
講師にフリーソフトのスクイークとスクラッチの普及活動をされている宮坂俊夫氏(デジタルハリウッド大学院研究員)をお招きし、午前中3時間はスクラッチ、午後3時間はスクイークの実習ワークショップを行った。

研究会の会場

宮坂氏はみんなでたのしくスクイークの運営の他、小学生・中学生への普及活動も行っている方だが、高校教員を対象とするワークショップは初めてという。しかも、スクラッチとスクイークのダブルヘッダーも。

スクイークの研究会は昨年度も行い、他でも紹介しているが、スクラッチについては初めての先生がほとんど。作成しながら基礎技術を理解することができる例題集である「スクラッチカード」を片手に、黙々とスクラッチにチャレンジ。この作業をする前には10分ほどの説明があっただけ。

スクラッチカードを片手に スクラッチカードを片手に

その後、1時間をかけて自由作品を作成し、全員がその作品を発表し合った。いろいろなアイディアが出て、互いに良い刺激になりました。

午後のスクイークは、講師が用意して下さったプリントと例題を一緒に作成し、基本操作を理解する。その後、1時間の自由作品制作に入るが、スクラッチと比べて操作を覚えることが多く、ハードルが高かったようだ。

アンケートを集約すると、先にやったスクラッチの方が取りつきやすく、スクイークは可能性が高いツールだが、ちょっと難しいというのが総意。
そして、タイルスクリプティング環境でアルゴリズム・プログラミングの導入を行うことの有用性には、全員が理解を示して同意している。詳細は、後日、情報部会の記事で紹介される。
今回の研究会の企画は、神奈川の今後の情報教育に少し波紋を投げかけたような気がした。


近年、出張しにくくなり、研究会を課業中の平日に設定してもなかなか集まれない。専ら、夏休みと冬休みを利用しての研究会を行ってきたが、今回は初の土曜開催となった。参加人数が心配だったが、ほぼ定員を満たす18名が参加し、終日熱心に取り組まれていた。中には、まだ夏休みに入っていないため、土曜で良かったという先生も。
このブログの案内を見て来られたという沖縄の総合教育センターの先生も、土曜だから参加できたのか。「私が必要としていた内容で、非常に有益な研修だった。」と喜ばれて帰られた。

講師の宮坂氏は平日は勤務があるために土曜開催となった。本日の結果を見ると、今後の研究会でも週末開催が有効かも知れない。

講師の宮坂さん、本当に御苦労さまでした。ありがとうございました。

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2010年6月 6日 (日)

息子にスクラッチを紹介

教材研究を兼ねて、高1の息子にスクラッチを紹介した

またSSHに指定された学校らしく、休日もレポート作成に追われている様子。それでも「教材研究の協力」のため2時間ほど時間を割いてもらった。

息子には1年半前にSqueak2005Jを手ほどきし、ゲーム作成を中心にすぐに使いこなすようになっている。まずは、スクイーク3.0を息子のPCにインストールして、使用感を尋ねてみた。
全体的に使いやすそうで、特に進化した「繰り返し」と「分岐」の使い勝手には満足していた。しばらくすると、「字を小さくしたいな」と言っていたが、後の予定があるので今回は解決せず。

次に、スクラッチをインストールして、「これはスクイークを基に作られたもの」ということと、ごく簡単に基本操作を説明した。初めて操作するので、基本操作のマスターと想像力を高めるための教材スクラッチカードを手渡して、どのように機能をマスターしていくかを観察していく。。。

スクラッチを操作する息子

しかし期待を裏切られ、スクラッチカードに見向きもせず、どんどん作品作りを進めていく。オブジェクト(スプライト)どうしのメッセージのやり取りも使って、簡単だがRPGらしいものに仕上がった。

最後に、以前名前だけ教えてあるアルゴロジックをやらせて、操作を観察しようとした。。。
これも期待を裏切られ、すでに終わっていた。

■おそらく、スクイークの習熟度がスクラッチとアルゴロジックの操作に影響しているのだろう。言い換えると、タイルスクリプティングによって、アルゴリズムのひらめきが鍛えられるのだろう。

今年の「情報B」では、全員とはいかなくても、スクイークを使いこなせるようになったら、希望者だけでもアルゴロジックとスクラッチを紹介してみたい。

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2010年5月28日 (金)

アルゴロジックVer1.2

アルゴロジックのバージョンアップのお知らせを受け、早速挑戦しました。

機能として、表示や速度の設定の幅が広がって、授業で使いやすそうになりました。
また、初級・中級・上級にそれぞれ1問づつ追加されて、リピーターを喜ばせてくれます。今後も、バージョンアップと共に問題の追加に期待しています。

上級の「輪の輪」という問題は、ステップ数を少なくすることに主眼を置くと、冗長性を覚悟で10ステップでできましたが、「アルゴリズムの美しさ」とトレードオフの関係になります。しかし、このような体験をすることで、論理的思考能力が身につき、楽しくプログラミングの導入ができると考えています。

10ステップ 11ステップ

スクイーク、スクラッチ、アルゴロジックと、タイルスクリプティングでの学習環境がそろってきたので、「情報B」や「情報の科学」でのアルゴリズム学習が楽しくなりそうです。

【追記】5月10日のプログラミング・情報教育研究会に参加した高校の先生方も、早速取り組んでいるようです。

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2010年5月22日 (土)

ワークショップ指導者養成講座:Scratch初級編に参加

5月22日は世界中でScratchのイベントが行われるSCRATCH DAY

午前中2時間、秋葉原のデジタルハリウッド大学にて、標記の講座に参加した。

スクラッチ(Scratch)はスクイーク(Squeak Etoys)をベースにMITで開発された教育用のプログラミング環境で、視覚的にわかりやすいプログラミングができるため、プログラミングの入門編に向いている。初めてスクイークを開いたとき、何をしたらよいか戸惑うが、スクラッチは、開いたときからプログラムせざるを得ないという感じ。

講師の宮坂氏によると、高校でアルゴリズム学習に使うとすると、スクイークは初級から応用まで幅広くカバーし、スクラッチは中間部分の学習に適しているという。

講師の宮坂氏 ワークショップの作業中

10分ほど基本操作の説明を受け、カードに書かれた12の課題を解きながら、体験的に操作と機能をマスターする。残った時間で、自由な作品を作る。私は、学校の「情報B」のアルゴリズム学習で、スクイークを使って最初に描く「校章」を作った。スクラッチはスクイークがベースなので、ペンの操作もすぐに分かった。

スクラッチで校章を描くスクリプト

ちなみに、スクイークのバージョン3.0は、旧バージョンよりかなり使い勝手がよくなり、ループも扱える。同じ図形を描いてみた。

新バージョンのスクイーク

現在、2進数と論理演算、ビット列のシフトを教えている「情報B」では、前期中間試験が終了してからアルゴリズムの単元に入る。テキストがあるスクイークの旧バージョンを使う予定。ある程度進んだら、アルゴロジックやスクラッチを、課内や課外で使ってみたい。
教育実習期間中になるので、実習生のスキルにも左右され、要検討。。。

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