2012年3月19日 (月)

特色科目発表会:青少年センターホールにて

平成19年度から校外の公会堂で実施してきた「特色科目発表会」。

特色科目の配置

桜木町紅葉坂の県立青少年センターホールでの実施。

スクリーン 座席表

9時に機材を搬入して、10時からのリハーサルに備える。私の担当は、PCとカメラとプロジェクターを使った演出。発表者がスクリーンと一体化して客席に訴えかけ、会場全体が盛り上がれるように工夫をする。例えば下の右の写真のように、スクリーンと同じ画面が、舞台先端のモニターで確認できる。これだけで、グループ発表も堂々とできるようになる。

ホール全体の様子 演台から客席を見た様子

発表者はしゃべりやスクリーンだけでなく、実物の提示をすることがある。今回は2つの発表で実物提示があったので、サブスクリーンのカメラ担当の生徒は、そのタイミングと表示スケールを練習しておく。下は、布絵本の実演をビデオカメラで撮る様子。

実物提示をサブスクリーンに拡大投影する サブスクリーンのカメラ担当の生徒

1年次の「産業社会と人間」からは、グループ発表が4つ。サブスクリーンには発表している生徒の横顔がアップで投影される。この演出効果は、発表者にとっても聞き手にとってもプラスになり、相乗効果で会が盛り上げる。
スライドを使った地味な発表が続いたが、唯一手書きの絵をスキャナーで取り込んで使った発表が目を引いた。

120319tokusyoku05 手書きの絵を使った発表

■「特色科目発表会」と「産業社会と人間」の年次発表会のポスター
特色科目発表会のポスター 産人発表会のポスター

さらに、個人発表が2つ。1年次生のレベルではまだ演台が必要だが、サブスクリーンの投影が聞き手を引きつけてくれるので徐々に発表が堂々としてくる。

産人の個人発表 聞き手の様子

■「コミュニケーション」と「探求(課題研究)」発表会のポスター
インタビュー実習発表会のポスター 探求のポスター

続いて2年次生から科目「コミュニケーション」と「視点」の発表。
まず最初に「コミュニケーションの科目説明」として、男子生徒がインタビュー実習のアポイントメントについて寸劇で紹介する。そして、4名が順にインタビュー実習の報告を行なう。3分間、原稿を持たず、身体をさらけだしてのスピーチになる。

コミュニケーションの科目紹介 インタビュー実習の報告

来年この実習を行なう1年次生から4人に対して質問があり、それぞれの立場で回答する。
次は、総合的な学習の時間「視点」の科目紹介。また男子生徒による寸劇で表現される。2年次生の発表は、1年次生の発表に比べると明らかに違う。教員が喜ぶようにキレイにまとめる段階を超えて、上手いところをついてくる。

1年次からの質問に答える 視点の科目紹介

「視点」の後期の授業では、3年次の「探求(課題研究)」に繋げるために、プレ探求と称して、各自のテーマにそって調べ学習をしてきた。中には、フィールドワークを取り入れている生徒もいる。代表者3名が発表した。

視点の発表 視点の発表

ここで前半が終了。休憩15分には、「図形と画像の処理」「映像メディア表現」の成果物(ムービー)を上映したり、テレビ神奈川で横浜清陵総合高校が紹介された様子などを映した。

後半は3年次の「探求(課題研究)」の発表。ひとつの発表毎に2年次生からの質問を受けるので、かなり時間もかかる。布絵本について研究した生徒は、成果物の布絵本を使ってミニシアターを実演してくれた。もちろん、サブスクリーンには、この布絵本が拡大表示されている。
また、「幼児のメディア」というテーマで研究した生徒は、子どもの踊りの教材としてムービーを作成して発表に使っていた。3年次生は2年次生よりさらに発表のレベルがあがり、感心させられる。

布絵本の実演 自作映像を使っての発表

■昨年までと同様に、発表タイトルを記しておく。

産業社会と人間(1年次)
第1単元「産業社会と人間」 私たちの産人 !!!
第2単元「仕事(職業)とは何か」 それぞれの事業所見学で得たこと、共通点
第3単元「2・3年次を考える」 今、やるべきこと
第4単元「社会人とは何か」 社会人に聴いてみた
第5単元 個人発表「1年間のまとめ」 1年間で成長したこと
第5単元 個人発表「1年間のまとめ」 これからを考える

コミュニケーション(2年次)
幸せのお手伝い ~ウェディングプランナー~
"音楽する人"と演奏会
人生そのものじゃない
コミュニケーションの授業を終えて

視点(2年次)
日本のロングセラー文具
食育と子ども
CM

探求(3年次)
Let's 探求
絵本のちから
幼児のメディア

講評
(株)リクルート 「キャリアガイダンス」誌 編集長 角田浩子様
産業能率大学 入試企画部 部長 林巧樹様

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2012年3月18日 (日)

明日の特色科目発表会の準備

この週末は、明日19日の学校行事の準備をした

毎年、年度末に校外のホールを借りて実施している「特色科目発表会」。横浜清陵総合高校では、1年次から3年次まで、4つの特色科目を配置して、総合学科としての背骨としている。4つの科目それぞれが、クラス内や年次内の発表会を行なっており、その代表者による発表会になる。2週間前に下見してきたが、会場の青少年センターは立派なホールでよく取れたと驚いています。日曜と祝日の狭間だからでしょうか。

全体の運営を担当しているので、司会の生徒の指導の他、プログラムやレジュメを作成して印刷したり、機器の準備をしている。今年も、科目「DTP活用」の生徒作品を使ったプログラムを作成した。下は、A3両面印刷のプログラムの外面。生徒・職員には白黒印刷だが、来賓にはカラー印刷で用意する。

プログラムの外面

明日は、午前中から機器のセッティングと、リハーサルの指導を行なう。午後からの本番が終わるまで気が張りっぱなし。生徒の学びの環境を整えるため、今年も全力で頑張ります。

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2012年3月 5日 (月)

神奈川県立青少年センター:特色科目発表会の下見に

試験期間中の午後、3月19日に実施する学校行事の会場を下見に行きました。

本校では毎年実施している、総合学科としての4つの特色科目の学習成果を発表する会。今年は、桜木町駅または日ノ出町駅から徒歩10分の県立青少年センターのホールで実施する。本格的なホールで、回り舞台もあるというオーバースペックの気もあるが、とにかく初めて使わせていただく会場として、教員3名で打ち合わせを兼ねた下見をしてきました。

壇上から見た客席 客席から見たステージ

まずは、舞台の上から見た客席と、客席から見た舞台を体感。広く、圧迫感を感じない。演台の位置や、サブスクリーンの位置を確認しました。

ステージ上の様子 広めの楽屋

舞台上で緞帳やスクリーンの位置を確認。また、袖での照明と音響の調整の概要を伺った。そして、舞台裏の楽屋を確認する。教員スタッフが使う部屋、発表する1年次生の部屋、2年次生の部屋などを構想していく。

昨年は地震の影響で校内実施だった。一昨年までは、その前年度さらに前年度に続き、最寄り駅から近い南公会堂で実施してきた。

今年は、2年次の特色科目「コミュニケーション」1クラスと、「視点」2クラスを担当してきた。そして、特色科目発表会全体の取りまとめの一員でもある。
素晴らしい会場に恥じない演出をしていきたい。

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2012年2月14日 (火)

DTP活用:「特色科目発表会」の公式ポスター選定

専門教科情報の学校設定科目「DTP活用」の作品より、行事の公式ポスターを選定した

特色科目発表会の公式ポスター

1月19日に定期試験の作品として作成したポスターから、芸術科、広報担当の教員、管理職などの協議により、一作品が公式ポスターとして選定された。

4つの特色科目の流れ

本校の4つの特色科目の、集大成となる発表会。今年は、桜木町の青少年センターで実施するため、収容人数のキャパがある。

本日、ブラッシュアップしたものを250枚印刷し、案内文書と共に県内の中学校に発送した。

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2012年2月 7日 (火)

DTP活用:雑誌のクオリティを追求する

専門教科情報の学校設定科目「DTP活用」。いよいよ最後の課題に取りかかる。

同じく県内の総合学科高校である横須賀総合高校の課題をいただいた。あくまでも校内の教育活動の一環としてだが、実際の雑誌のレイアウトや配色、文字組みなどのクオリティを維持して、オリジナルのページを作成するという課題。予告してあったので、受講生はお気に入りの雑誌を用意してきた。

雑誌のクオリティを観察している 特色科目発表会ポスター

作業の合間に、先週の後期一斉試験にて作成した「特色科目発表会のポスター」の最優秀作品をブラッシュアップする。作成者と講師が協議し、パンフレットの表紙としてより良いものに仕上げていく。
特に、白黒印刷したときの明度差は高校生には難しそうだ。

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2012年1月19日 (木)

DTP活用:特色科目のポスターをプレゼン(試験)

専門教科情報の学校設定科目「DTP活用」、定期試験は作品のプレゼン。

科目「DTP活用」の履修は、すでに「DTP入門」または短期集中講座の「DTP基礎」を履修していることが条件。つまり、DTPの基本的な概念を持ち、さらに極めたいという生徒が受講している。Adobe社のIllustratorとPhotohopを使って制作活動を行なう。今回の試験は、後期末直前に実施している「特色科目発表会」のポスターを作成し、それをプレゼンするというもの。作品は作っただけでは採用してもらえない、という職業観を持った指導をしている。

試験は1時間目。始業前から生徒が集まって、出力した作品をトンボで断ち落としている。ギリギリまで高いレベルの作品に仕上げたいという気持ちが伝わってくる。

トンボで断ち落とし トンボで断ち落とし

試験は、一人1分30秒から2分でプレゼンするというもの。プレゼンの原稿となるコンセプトシート、作品、プレゼンが評価対象となり、観点別に配点も示してある。定期試験では毎回プレゼン試験を行なうので、進行もスムーズ。コンセプトもしっかりしてきた。他の生徒の作品とプレゼンを見ながら意識が高まり、作品のレベルアップにつながっている。キャッチコピーも実にうまい!

プレゼン試験の録画 作品を示してプレゼン

この作品は全て校内に掲示する。これも制作のモチベーションを高める理由。作品を制作できなくとも、教員に必要なのは「学習環境のデザイン」の工夫である。

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2012年1月17日 (火)

DTP活用:特色科目発表会のポスター作成

学校設定科目の情報専門科目「DTP活用」では標記のポスターを作成中。

毎年3月に実施している「特色科目発表会」。総合学科である横浜清陵総合高校の4つの特色科目から、代表者による発表会を行なっている。昨年度は震災の影響で校内実施となったが、今年は紅葉坂の青少年センターにて、3月19日(月)の午後に実施する運び。

科目「DTP活用」の受講者が、例年、ポスターを制作して校内に掲示する。写真は使わないので、イラストとキャッチコピー、配色とレイアウトで勝負する。

ポスター作成中 ポスター作成中

年明けから2回(計4時間)の授業だけでは終わらない。明日からの定期試験中に実技試験を行なうので、それまでには完成することが必要。実技試験では、作品を印刷して断ち落としたポスターをプレゼンすること。コンセプトシートも提出してもらう。回を重ねるにしたがって、コンセプトがしっかりしてくる。

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2011年3月28日 (月)

清陵ニュース:特色科目発表会特集

24日の特色科目発表会の校内新聞を作成

総合学科の学びを紹介する校内新聞。写真を多く使って生徒の学習活動を伝える。今年度の第16号(最終号)で、創立から7年間の通算では第115号となる。

清陵ニュース特色科目発表会号

校内の廊下に掲示し、過去の新聞も画像として校内Webで閲覧できる。

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2011年3月27日 (日)

特色科目発表会のDVDを作成

24日の特色科目発表会のDVDを編集した

昨日、PTA会長と一緒に発表ビデオを閲覧した際に、産人の代表発表について、年次発表会の発表と見比べてみた。どの代表も、今回の方が原稿なしで堂々と発表している。代表として選考されてから、特に教員からの指導はしていない。した事は、昨年の特色科目発表会のDVDを見せたことと、前日の通しリハーサルに付き合ったこと。それ以外は、各班、各人で本番に向けて練習をしてきたのだろう。

今回のDVD作成については、発表のビフォーアフター(年次発表会と代表発表会)を盛り込むことにした。つまり、チャプターの後部に、付録として年次発表会での発表を入れておく。3年次の「探求(課題研究)」については、昨年の「視点」でのプレ探求発表を入れておいた。その結果、タイムラインで2時間30分の長編になった。
生徒がどのように進化し、発表が改善するのか。比較することができる資料になる。

DVD編集後は、一晩かけてのレンダリングになる。
その間に、DVDジャケットを作成した。4つの科目から、代表的なシーンを表紙に載せた。

特色科目発表会のDVDジャケット

明日、ファイルに書き出したレンダリングを確認し、DVDに焼きこむ。

編集時を含めて、どの発表も最低4回は見てしまった。素直で鋭い発言が多い。
来賓の講評にあったように、発表技法も発表内容もレベルが高くなっている。

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2011年3月25日 (金)

特色科目発表会を終えて

特色科目発表会の翌日。気が付いたことを記しておく。

朝、特色科目委員会の先生方とは「お疲れ様」の挨拶を交わす。発表や司会運営は生徒が行うのだが、見守る教員にもプレッシャーがかかっていた。そして、予想以上に工夫して、「本音」を生の声で伝えてくれた生徒から、感動を得たことを共有する。

登校した発表者に会うと必ず声をかける。みな達成感に満ちた顔で応えてくれる。

発表者では無かった生徒からも、どんな人にインタビューしようか考えている、など、次の課題に向けて意識を高めている。生徒全員の表情が明るく感じられた理由は、終業の日というだけではないだろう。1年次生も、2年次生もそれぞれの科目を終えたという実感と充実感があるのだろう。

産人では、グループワークで、年に2回の報告と、1回の発表の機会がある。キャリア教育の鉄則である、体験後の表現活動による振り返りがスパイラルで行われる。その自信が、2年次になってからのインタビュー実習にチャレンジする糧となり、インタビューの体験が、3年次の課題研究のフィールドワークに生きていく。

横浜清陵総合高校では、4つの特色科目が、「産人」→「コミュニケーション」、「視点」→「探求」という2つの流れで組み立てられ、全体で自分の将来に興味関心を持ち、職業観を身につけていく一本の「キャリア教育」を形成している。総合学科それぞれが独自のスタイルを持っているが、本校の生徒や文化にマッチした形であると再確認しました。

特に「コミュニケーション」については、大学の先生からの講評にもあったように、おそらく日本のどこにもなく、そしてとても価値のある科目だろう。総合学科の必履修科目として「産人」「情報」「課題研究」の3つが設置され、それぞれが互いをサポートしながら総合学科を運営していくのだが、それでは2年次が薄く、「産人」「情報」と「課題研究」が繋がりにくいという発想で、「産人」の発展科目という形での学校設定科目を起こした。そして、その課題をこなすことで生徒は大きな成長をとげる。
学校の設計に関わって来られた先生方の先見の明と科目開発の努力について、あらためて敬服する。

4つの特色科目で学校の特色を実現している裏には、「つかみ」と「仕掛け」が緻密に練られている。産人の中で報告会や記録集作成という活動は、2年次以降の活動の基礎力と自信をつける「仕掛け」が含まれている。この発表会は、一年間の振り返りと共に、次年度の学びへの興味を持たせる「つかみ」でもある。

まだ該当科目を担当していない教員に対しても、その学びを理解をする機会になっている。これは教員に対する「つかみ」かな。普通科高校に長く勤務していると、違ったタイプの学校へ切り替えが難しいのは当然だから。

苦しいときこそ工夫ができる。今回は公会堂での実施予定が校内実施に変更になった。下の写真や昨日のエントリの写真のように、発表会で初めて舞台の平台を使い、上部照明の操作も本格的に試してみた。一生懸命取り組んでいる生徒の活動が輝くように、より高いレベルでバックアップしたいという教員の思いが工夫につながった。う~ん、教員が生徒に「動かされている」のだな。

昨日の発表会の終了後、ガイダンスルームに10名以上が訪れた。担当教員の分析によると、自分の将来に向けて興味・関心が高まったからだという。

発表者の中には「演劇表現」の授業を受けている生徒が多い。センスの良いスライドには「DTP入門・基礎」の受講者がかかわっている。授業で学んだ成果が他の生徒も巻き込んで実践されることから、総合学科の系列科目の影響が大きいことが分かる。

PTA会長より、「とても良かったので、PTA総会にて再現(発表)してもらえないか」と依頼を受ける。しばらく先になるので、生徒のモチベーションを維持するのが難しい。DVDを編集するのでその上映で代用していただきたいと提案した。

他の教員が撮った写真の中に、私(白衣)が映っているものがあった。
開始直前の司会との打ち合わせと発表を見ている様子。
司会の生徒と打ち合わせ 発表を見ている様子

右の写真から分かること。
・生徒は発表会のプログラムを見ている。手にしている。
・プロジェクター前の発表者用モニターが役だっているだろう。
・聞き手の生徒も楽しんでいる。

残念なことは、
・発表者の表情、聞き手の表情など、良い写真が多いのだが公開できないこと。
・会場と時間が変更になり、見学に来れなくなった来賓がいること。
・学校警備員の方が、(変更になった)保土ヶ谷公会堂に行かれたとのこと。

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