2年次必履修の学校設定科目「コミュニケーション」。第4回目の授業。
1時間目は、新しく入る内容「日本語トレーニング」、2時間目は前回までの延長である「コミュニケーションスキルトレーニング」。内容を区別する意味もあり、1時間目はHR教室での座学、2時間目は特別教室にてのワークとなる。
■HR教室にて「日本語トレーニング・聞き書きの体験」
まず、次の項目で「コミュニケーションにおける日本語の重要性」を説明する。
・コミュニケーションの大部分は共通の言語を介して行われる
・日本語を共通の言語として用いる場合
・言語はすぐに習得することはできない
ビジネスの世界では、サラリーマンは「会社の顔」という意識を持つ。
これを、電話の受け答えを例にして学んでいく。
2名の教員が、客と電話に出た社員に紛しての実演を中心に説明をする。
・不適切な応対や誤った敬語の使い方の事例と実習
・電話の内容をメモにして上司に報告する事例と実習
次回からは、「聞き書き」の練習を行うことを予告。

■多目的ルームにて「コミュニケーションスキル」の実習
今回は、会話における話し手の態度、聞き手の態度がテーマ。
まず、掲示したせりふを、何人かの生徒に「感情を込めて」言ってもらう。同じ言葉でも、言い方によって伝わり方が違うことを実感させる。
あてた生徒が積極的に協力して発言してくれることは、新しく来られた先生方には新鮮に映るようだ。1年次の「産業社会と人間」で鍛えられた成果なのだが、長い目で理解してもらう。この科目「コミュニケーション」でも、生徒の内面の変容を確認することができるから。
次に2人づつの組をつくり、話し手と聞き手に分かれる。
聞き手は室内に残り、指定の内容で相手に質問をしていくミッションを与える。
話し手は室外に集めて、役割カードを示す。部屋に戻ってから、役割にしたがって指定の話題で会話しつつ、聞き手の反応を観察する。
次に、話し手と聞き手が入れ替わり、異なった役割を与えて会話と観察をする。
表情や動作などのことば意外の情報のやりとり(ノンバーバルコミュニケーション)が大切なことに気づかせる。
さらにペアを変えての実習。
聞き手を室外に集めて、聞く態度の役割を示す。1回目はかかわらない態度で、2回目は積極的にかかわる態度というミッション。
話し手は室内に残り、指定の話題で相手に話し続けるというミッションを受ける。
1回目と2回目、それぞれ2分ずつ行うが、部屋の空気は全く異質のものになる。。。
終了後、役割の指示を明かして、話し手の誤解を解く。聞き手役の生徒から手を合わせて「ごめんね!」の声が。
最後の10分は、本日のワークの振り返り。
シートを渡すなり、猛烈な勢いで書き始める。かなりのインパクトがあったことだろう。

担当教員も授業が終わるとヘロヘロ。達成感はばっちりだが。
次回も、日本語トレーニング(聞き書き)とコミュニケーションスキルの実習。
最近のコメント