2012年3月 3日 (土)

第8回 統計教育の方法論ワークショップ

一橋大学国立キャンパスにて。標記の会に午後から参加し、発表させていただきました。

到着すると、次期国際統計教育協会会長のIddoGal 教授の講演が始まったところ。通訳がつく講演は初めて。冊子のレジュメも英語ですが、スライドは日本語版が併用されていて助かりました。
統計学習の実習例や、形式的推論よりも非形式的推論が望ましいことなど、今後の情報教育にも役にたつ知識を得ることができました。

一橋大学の会場 特別講演

私は、「生徒自らが測定したデータの分布を考察する」という題で、小中高大9本の授業実践事例の一つを発表しました。統計の専門家の前で素人が話すということになりますが、開き直って「情報科」としての事例であることを前面に出しました。
10センチのテープカットについては、横浜国大付属中学の先生からも事例が報告されました。この教材は今後も幅広く研究されることと思います。

提出した予稿に、ヒストグラムと箱ひげ図の事例を加えて示しました。箱ひげ図や正規分布(標準と誤差の分布)について専門家からのアドバイスもいただき、いい勉強になりました。
発表を推薦いただきました渡辺美智子先生に感謝いたします。

C県の谷川先生も参加されていました。いつも熱心で感服いたします。

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2012年2月 3日 (金)

統計教育ワークショップの予稿集原稿を提出

3月3日(土)の標記ワークショップで授業実践事例を発表させていただく

東洋大学のW先生の紹介により、日本統計学会統計教育分科会主催で3月2日・3日に開催される第8回統計教育ワークショップにて、授業実践を発表させていただくことになりました。本日は予稿集原稿の締切日。協同して教材開発をしてきた海洋科学高校のW先生にも校閲していただき、4ページの原稿を提出しました。

テープを目分量で10センチに切り、その実測値の分布を調べる。目をつむって感覚の10秒をストップウォッチで計測し、その分布を調べる。という2種類の実習を行なったが、ここではヒストグラムを作って考察する内容だった。

実習の様子

その後、新学習指導要領の「数学I」に「データの分析」の章が設けられ、「箱ひげ図」なるものが登場することが分かった。専門家の間では、「ヒストグラム」「散布図」「箱ひげ図」が分布を利用した3大統計グラフだと言うが、高校の数学教員はほとんど誰も知らないのが現状。
見本に提供された全ての数学Iの教科書を見て、これは教科情報との連携ができると考えた。中には四分位数を求めるExcelの関数を紹介している教科書も。

そこで、上記の実習により得ていたデータを用いて、箱ひげ図を作って比較・考察する実習を行なった。

下はストップウォッチの実習を行なった「情報B:」の2クラスのヒストグラム。
ヒストグラムで比較

これを箱ひげ図で表すと、
箱ひげ図で比較

このように、「箱ひげ図」は分布を比較するのに適していることが実感できた。
生徒にとっても、体験的な理解になった。

さらに、テープカットの「情報A」6クラスの分布を箱ひげ図で比較した。
クラスの特徴が顕著に表れている。
6クラスの比較

以上の授業実践事例、さらにそこから得られたことを報告する。

一例として、テープカットのヒストグラムにおけるビークに表れた特徴について。
ピークの特徴

本校の授業におけるデータと、夏の情報科全国大会の見にワークショップにおける教員のデータである。担当者間では「どちらとも読めるような場合は区切りのよい数値で読む傾向があるのでは」という仮説を立てている。他校で同様の実習を行なった先生より、同じ傾向が見られたという。
参考までに、ストップウォッチのデータでは同様の特徴は表れなかった。

今回の発表は、日本統計学会の先生方にご意見・ご指導をいただける機会として楽しみにしている。
なぜこの実習を行ない、広めたいのか、という裏事情についても発表する予定です。

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2011年3月 3日 (木)

TSUBAME2.0を見学

情報処理学会全国大会のイベントとしてスーパーコンピュータTSUBAMEが公開された

16時からの見学会に間に合うように、有給休暇を3時間取り、会場の東京工業大学(大岡山)へ。研究者対象と一般対象の回があるが、もちろん一般対象の回である。

研修室での説明 ラックの前での説明

研修室でスライドと1筐体(ノード)の実物を使って機能の説明を受け、移動してTSUBAME本体の前で運用の説明を受ける。写真も自由ということで遠慮なく。

1ノード GPU

1ノードに、CPUと3つのGPUを搭載していることが特徴。GPUのヒートシンクが目を引く。

正面から ノードのユニット

水冷式のサーバーラックに、30ノードが搭載され、全部で1408ノードがInfiniBandの高速ネットワークで接続されている。

現在、最速のスパコンは中国の「天河」だが、このTSUBAMEは「世界一のグリーン・スパコン」という売りがある。大幅な省電力を実現し、2010年11月のGreen5010Listで、運用中のスパコンとして世界一の座を獲得している。

100億円の開発費で「第2位ではダメですか?」で有名になった、神戸で開発中の「京コンピュータ」はどうなのだろうか。

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2010年12月23日 (木)

日本情報科教育学会:3周年記念フォーラム

13時より、機械振興会館地下の会議室にて標記フォーラムに参加。

テーマは「情報科」教育の質保障・質向上のためにやるべきことは?。斎藤晴加文科省参事官の講演の後、NEC特別顧問相澤氏、情報処理学会会長白鳥氏、日本情報科教育学会会長岡本氏による鼎談「情報通信技術と情報科教育」。そして、尚美学園大学小泉氏、滋賀大学松原氏、経産省石田氏、都立日比谷高校天良氏によるパネルディスカッション「新しい学力を身につけるための情報科の役割・課題」。

鼎談 パネルディスカッション

参加人数は、70名ほど。高校教員はざっと見て10名もいない。地元東京からは、パネリストを含めて知る限り3名。誠に残念なことだが、を重ねる毎に規模も高校教員の参加数も縮小している。

101223tokyotower情報処理学会と日本情報科教育学会の距離は少しずつ近づいていると感じた。これが一番の収穫。
17時前に終了。会館前の東京タワーのライトアップが、希望を与えてくれた。

■終了後、地下鉄浅草線で五反田に移動。来週27日に実施するIMAGICA社の見学会の後の懇親会会場を予約した。現場の高校教員が頑張らない限り、明日の「情報科」はない。

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2010年8月19日 (木)

SSS2010情報処理学会情報教育シンポジウム:2日目

3日間のシンポジウムの2日目(11時まで参加)

朝風呂で会った小原先生よりアルゴロジックの新作問題「太陽」に挑戦して「9ステップで解けたけど、二重丸がもらえなかった」という報告。昨晩の懇親会の後チャレンジしたというハマりよう。
さらに、アルゴロジックの作者より、7ステップ(+START)で解けたユーザからの連絡があったとの情報。恐るべし!

本日は大学の先生の発表が続く。私は11時には退出するので、3つの発表に参加させていただいた。

■阿部圭一先生(愛知工業大学)
「小中高校の情報モラル教育はどのような問題・状況に対処しなければならないか」

■立田ルミ先生(獨協大学)
「文系大学における一般情報教育」
立田先生の質疑応答

立田先生のお話からは、大学での情報教育の困難さが伝わってきた。学生のスキルの差だけでなく、企業(就職先)から求められることと教えたいことの違いもある。
一般教養として情報スキルは必要だと思うが、多様なニーズに対して、マスの授業では対応しにくいということだろうか。

■奥村晴彦先生(三重大学)
「Rを使った情報教育」
奥村先生の発表

奥村先生は、高校(上の方)の情報科や大学初年次でのプログラミング教育には、どのような言語が適切かという研究をされている。
奥村先生はかつて神奈川県の公立高校の数学科教員であり、当時はBASICで教えた経験があるという。iPadでのスライドなど、常に新しいメディアに取り組まれている。
今まで、大学1年次必修の情報教育概論では、SqueakeToysやスクラッチ、ドリトル、JavaScript、HTML+CSSなどを利用してきた上で、現在「R」という言語に注目されているという報告。
フリーでインタプリタ、型宣言不要、メニュー・エラーメッセージが日本語、Windowsでは管理者権限なしでインストール可能、解答例が皆無なのでコピペ答案がない。。。などの利点があるという。
センター試験の問題をRを使って学生に解かせた感想など、興味深い報告がありました。

SSS2010会場

11時15分。シンポジウム会場の「雨情の湯 森秋」を出る。

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2010年8月18日 (水)

SSS2010情報処理学会情報教育シンポジウム:初日

伊香保温泉のホテルにて、標記シンポジウムに参加

このシンポジウムは2006年(箱根仙石原)、2007年(鈴鹿)以来の参加。今回は1泊だけの参加だが、夜のデモンストレーション&ポスターの部で発表させていただく。
発表の題材の一つであるSqueak eToysは、SSS2006での発表を聞いて知ったもの。実践報告として恩返しになれば幸いです。

開会挨拶の後、13時より招待講演1
■大阪電気通信大学の新川拓也先生による「くらしの技術~Living Technologyの展開~」

招待講演1 くらしの技術の発表

夕食までは、一般講演として高校の情報教育に関する発表が続く。夕食後のデモンストレーション&ポスターの設定とともに、明後日から金沢で全国高等学校情報教育研究大会が行われるための配慮。
神奈川県の高校教員も、計4名が発表する。

保副先生の発表■保副やよい先生(神奈川県立相模向陽館高校)
「情報Bにおけるプログラミング実践の報告」

高校教育で「情報B」の選択が少ないことの理由にプログラミング・アルゴリズム教育を教えられる(教えたい)教員が少ないことが指摘されている。
保副先生が、プログラミングを授業として実施するための問題点として、特に3つを挙げておられた。
 ・生徒の意欲・関心の問題
 ・達成感を得る難しさ
 ・教員の経験の問題
全く同感です。
デモンストレーション&ポスターの部で、ドリトルよりもさらに容易くアルゴリズム教育ができる、スクラッチとスクイークを紹介する。個人的には「情報と科学」の採用を増やすためのキーは「アルゴリズム教育」を教えたいと思う教員を増やすことで、その教育に役立つツールを広めることが、今まさに必要だと考えています。神奈川県情報部会の研修会や、総合教育センターの研修会を利用して、県内の先生方にスクラッチとスクイークの実習を体験していただいている。「これなら教えられそう。これなら生徒も興味を持ちそう。自由に作品を作らせることができそう。」という気になってもらうことを念頭に置いてきた。保副先生とは、優先順位が異なるが正に一致している。

質疑では、「教える先生が楽しんで教えているから生徒がついてくる。」という意見が出た。これもまた同感。TTで教える場合は、サブのTの先生にも興味を持ってもらわなければいけない。スクイークを授業で扱っている者として、サブの先生への配慮は必須だが負担もある。

間辺先生の発表■間辺広樹先生(神奈川県立秦野総合高校)
「アンウラグドを活用した公開鍵暗号学習プログラムの情報科教育への適用」

『コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンス』の第14章の「ツーリストタウン」の授業実践を、わかりやすい図解を用いて楽しく説明してくださった。間辺先生とは長いおつきあいだが、常に新しい発想でしっかりした研究をされておられ、敬服している。
夜のデモンストレーション&ポスターでは同じ時間帯に発表するので、詳しく聞くことができない。聞き手を取られそうということと合わせて、残念。

西野先生の発表■西野洋介先生(都立八王子桑志高校)
「高等学校k産業科による3学年同時のドリトルによるプログラミング実習」

専門学校で、プログラミングというとゲームを作成したいという希望で入学してくる生徒が多いという。西野先生は、実際の授業でプログラミンング嫌いを作らないように「動いた達成感を体験させる」ことを強調しておられた。
これは、保副先生と私にも共通することで、プログラミング教育を行った教員は誰もが思うことだろう。

前年度までは、1年次にJAVAを教えていたそうで、2年次生以上にプログラミング嫌いが多かったという。今年は、改善策として全学年をドリトルで教えておられる。また、プログラミングではゲームを題材すると食いつきがよい。実際にゲームを作るなかで、自分の作りたい理想と、作れる現実のギャップに気が付いていくという。
また、音楽のネタは、音楽の授業になってしまう傾向があるという。
「ドリトルから入れば、プログラム嫌いにならなかったのに」という生徒の感想には説得力がある。

ドリトルの次の言語への敷居が高い(制約、決まり事、開発環境)ことが問題点として挙げられた。
しかし、2・3年生からは、「ドリトルをやったことで他の言語の文法や意味が分かるようになった」など、肯定的な意見が多かったという数値が示された。

まとめとして、上級生のプログラミング嫌いを「好き」に変えたことを考察して、
「他の言語(JAVA等)を経験してからドリトルのほうがよい?」という仮説を立てておられる。
つまり、「簡単→難しい」よりも「難しい→簡単→難しい」 のほうがのびるかもしれないという。

本校は中堅の学校で、スクイークのあとにJavaScriptを扱っているが、「アルゴリズム教育」と「文法を中心としたプログラミング教育」を分離することで、興味関心を持たせ、文法指導に集中することに成功していると自負している。
西野先生の次年度の研究実践の報告に、非常に興味がある。

大学の先生方からは、義務教育化している高校の現場でアルゴリズム教育・プログラミング教育を行うための大変さを理解していないお言葉を聞くこともある。「高校でのプログラミング教育に期待」する前に、広い視野で、「高校で『情報の科学』を選択する教員が増えるような工夫」を考えることが必要だ。

小原先生の発表■小原先生(都立町田高校)
「セキュリティの指導を視野に入れた『ネットワークのしくみとプロトコル』における体験的な学習について」

小原先生の発表はいつも歯切れがよく聞きやすい。今回はスライドも手が込んでいて素晴らしかった。
新カリでは「TCP/IP」「プロトコル」東京での「まなび」のメンバーで研究されてきた「紙パケット」の実習を報告してくださった。
今後の課題として、どこまで正確に教えるか、手間のかからない教材の工夫が挙げられた。

大学では、学問として厳密性を求めるのは必要だが、高校では「まず情報に興味を持ってもらうこと」に力点を置かなればならない。ここまで発表してきた高校の先生方は、生徒に興味関心を持たせるためにかなりの努力をしてこられたことがわかる。質疑では、高校で興味を持たせ、大学で厳密に教育していく、という連携と線引きの必要性が協議された。

増山先生の発表■増山一光先生(神奈川県立神奈川総合産業高校・情報セキュリティ大学院大学)
「SSH校における情報セキュリティを重視した無線LAN教育の実践」

同じ高校として考えられないくらい施設が充実した高校。増山先生のように熱心で力のある先生がいて、内田洋行(本校もお世話になっています)との連携で無線LANの実習を行っているので「鬼に鉄棒」というような実践だった。


■■デモンストレーション&ポスター(夕食後、19:15~20:45)
前半後半に分かれて、それぞれ5組の発表。ホテルの宴会場で、壁にポスターを張り、机を持ち出してという和やかな雰囲気。

野部緑先生の発表 東京電機大学土肥先生の発表

野部緑先生(大阪府立桃谷高校)は、2種類のダイヤル鍵を使ったデモンストレーションで「CSアンプラグドを目指した公開鍵暗号の授業」を報告。野部先生は本当に行動力とパワーのある先生で、見習いたいと思っています。

土肥紳一先生(東京電機大学)は、いつもスーツを着て笑顔を絶やさないお方。詳しく聞けませんでしたが、親子セミナーの実践報告。夏休み中に実施すると、「宿題」を目当てに参加者が増えるだろうと思いました。

谷川佳隆先生(千葉県立船橋豊富高校)は「タイルスクリプティング環境を利用したアルゴリズム学習の実践報告」というテーマで発表させていただいた。

デモンストレーションに参加してくださった先生 谷川先生の説明

私たちが共通して伝えたいことは

「プログラミングの文法」と「アルゴリズム」を分離して教えられるツールがあり、この利用によって高校生にも無理なくアルゴリズム・プログラミングに興味関心を持たせることができる。スクイークとスクラッチはその。また、高校教員に広く発信することで、新カリでの「情報の科学」を選択しようという教員を増やす効果が見込まれるということ。
後者については、神奈川の情報部会の研究会などで、具体的にアクションを起こしている。情報の免許所有者から、「高級言語でアルゴリズム・プログラミングを指導できない」という負担感を解放し、結果として「情報の科学」の選択について考えてもらっている。

谷川先生は紙芝居風のパネルを用意して、スクイークを中心に説明をされた。
私は、アルゴロジックのデモを中心に、このような学習の上で、コードを記述する言語で教えると、生徒の取り組みは良いことを報告させていただいた。

■21時~24時。研究討議(兼懇親会)
上下関係を感じさせないフレンドリーな雰囲気の中、いろいろな先生とお話しをさせていただきました。

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2010年8月 8日 (日)

当面の研究発表の予定

8月中の研究発表の紹介をしつつ、自分に鞭を打つ

今年の夏はかなり厳しい日程をこなしてきた。今週一杯は、私の最大の研究テーマである「情報科教員の育成」に全力を注ぐ。
しかし、ヤマはその後も続く。研究成果の発表があるのだが、具体的な準備に取り掛かれていない。

昨日と今日で原稿を二つ仕上げ、ようやく先が見えてきた。
ここに予定を紹介することで、気力を振り絞ります。

■8月18日(水)情報処理学会・コンピュータと教育研究会情報教育シンポジウムSSS2010
群馬県伊香保にて
デモンストレーション&ポスター 20:00~20:45
『タイルスクリプティング環境を利用したアルゴリズム学習の実践報告』
谷川佳隆先生(千葉県立船橋豊富高校)と共同発表

■8月20日(金)第3回全国高等学校情報教育研究大会
石川県金沢工業大学にて
ポスターセッション 15:00~17:00
『キャリア教育の充実を支える情報デザイン
 ~校内ポスター・校内Web・校内新聞を活用して~』

■8月21日(土) 同上
9:30~10:05
【第2分科会】メディアとコミュニケーション
『マルチメディア系科目の「実技試験」と「プレゼン試験」』

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2010年6月27日 (日)

日本情報科教育学会:第3回全国大会2日目

朝から日大文理学部を会場とした標記の学会2日目に参加

今日は分科会の発表も幾つか聞くことができた。
私も午後一番で発表させていただいた。一発表が質疑をいれて14分というのは慣れてない短さ。ちょっと早口になるが、「情報科教員を養成するための高大連携システム~短期集中講座へのインターンシップ~」というタイトルで、過去5年間のインターンシップ受入れの実践と神奈川の情報科教員の採用状況を紹介した。最後には、学会として公約された教員養成への取組みに期待するメッセージを伝えた。質問もちゃんといただけました。

神奈川の情報科教員採用の推移 期待のメッセージ

分科会終了後、招待講演、パネルディスカッション(話者が順に発表するだけで時間になってしまったが)と閉会まで参加した。全体的に、大学の学会に高校教員がおじゃましているような印象を受けて違和感を持っていた。しかし、パネルディスカッションの質疑応答で、ようやく高校の教科情報を対象とする団体らしい質疑応答になった。つまり、現場の高校教員から理解を求める発言が多かった。佐藤先生、御苦労さまでした。

高校教員の発表に高校教員の質問 高校の評価について会長からの質問

参加数の公式発表は、166名(事前申し込み112名、当日参加54名)と協力学生54名の、合計220名。

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2010年6月26日 (土)

日本情報科教育学会:第3回全国大会初日

午後から日大文理学部を会場とした標記の学会に参加

本日の分科会発表は午前中のみ。学校説明会のため参加できなかった。

まず、2つの講演を聞く。
岡本会長の基調講演「情報科教育学の学術的確立に向けての条件」
文部科学省生涯学習政策局の斎藤晴加参事官の招待講演「教育の情報科推進施策等について」

次に、4会場に分かれての特別企画・パラレルセッション
私は、滋賀大学の松原伸一教授がコーディネータを務める「情報学教育のロードマップ~中長期的な展望として~」に参加。
文科省の永井克昇視学官がアドバイザ。パネリストは情報処理学会の筧捷彦教授、教育システム情報学会の福原美三教授、情報学教育研究会の河野卓也先生(滋賀大付属中)という豪華な顔ぶれ。学会を超えて情報学教育を進めていこうという狙いが込められていた。
会場からの意見として、専門教科情報にはシステム設計・管理分野だけでなく、マルチメディア分野の科目があり、後者の分野についても蔑ろにしないよう発言した。東京の先生からも、情報科学・情報工学・情報システム工学の分野以外に、法律や経済の内容も含まれる旨の発言があった。
学会運営の方針と高校の現場との間には、まだ溝があるようだ。

情報学教育のロードマップ 懇親会

終了後、市ヶ谷に場所を移しての懇親会。
初日の参加者は、概算で160名(内、40名が手伝いの大学生)という報告があった。昼間も夜も、高校教員の参加が少ないと感じたのは私だけだろうか。

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2010年5月23日 (日)

ICTE情報教育セミナー in 早稲田

10時~17時。標記セミナーに参加し、ポスター発表を行った。

会場は、母校の早稲田大学理工学部の62号館と63号館。学生だったころはこのあたりはテニスコートだった。研究室があった60号館は、今だにコンクリむき出しのままだが、この新棟はスッキリとしてキレイ。

午前中の全体会は、「ついに出た!新学習指導要領解説!-よってたかって『解説の解説』-」というタイトルで、その名の通り、3分交代で意見のシャワー。それぞれの得意分野や特徴が表れた意見が聞けた。

全体会

昼休憩を挟んで、ポスターセッションが1時間45分。10本が前半後半に分かれての発表になる。普段から研究活動を共にする先生方の発表も多い。

若林先生の発表 諏訪間先生の発表

磯崎先生の発表 谷川先生の発表

私は、「『キャリア教育』の実践とそれを支える『情報の授業』と『ICT環境』」というタイトルで、「産業社会と人間」と連携してその取り組みを支えてきた情報の授業の内容と、発表活動を支えるICT環境について、写真やビデオを使って報告させていただいた。「情報は学校を変えることができる教科」という持論のもとに、生徒が自分の成長を内省して楽しんでいる様子を伝えた。
今回は違った切り口での発表にしたが、特に「キャリア教育」や「学校のデザイン」に興味を持たれている先生の視聴が多かった。

発表に使ったポスター 「キャリア教育のススメ」と「TOWNWORK中学生編集版」

発表を協力に支えてくれた資料が2冊。5月18日に発行された「キャリア教育のススメ」と、リクルート社が個別の中学校対象に、職業体験のレポートをまとめた「TOWNWORK中学生編集版」。前者は、国立教育政策研究所が平成21年3月から22年2月までに発行した、小学校中学校高校の教員向けキャリア教育推進用パンフレットを一冊の本にまとめたもの。後者は、立派な冊子で、取材した中学生や学校に配られたもの。中学のキャリア教育がここまできているかと実感させる。

15時から17時が2会場に分かれてのワークショップ。私が参加したWSは「著作権『保護』はわかるけど『活用』は?-歴史的背景から知的財産を考える-」で、著作権教育フォーラムの代表からの講義と、WEBに公開する映像作品を作る授業の学習指導案を作るワーク。組んだ3名がいずれも映像作品の指導をしていたので、具体的な指導案ができた。
他方のWSは「体験から実践へ!情報の科学的な理解を楽しく学ぶ コンピュータサイエンスアンプラグド」。神奈川では今回発表されたM先生や、H先生の先駆的活動によって認知度が高い。

今回の参加者は81名という。去年より少なく感じた。。。


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