2009年3月14日 (土)

高校教科「情報」シンポジウム2009春

10時より、略称「ジョーシン09春」に参加。

未明からの強風で、各地の鉄道に遅れが出ていたが、開始時刻には雨風が収まってきた。昨年度のジョーシン07も台風だったことを思い出した。開通した地下鉄副都心線を利用して西早稲田駅で降りると、出口は早稲田大学理工学部のキャンパス内。アクセスが抜群になったが、キャンパスの8割は昔のまま。

参加者は100名強で、約半数が高校教員。神奈川からは、知るところ教員3名、指導主事1名が参加した。
会場は、電子通信学科1年次に情報処理演習の授業を受けた52号館201教室。スクリーンが設置されたことと、机が新調されたことを除けば、30年前と変わらない。
当時は、プログラムをカードに穿孔して電算室に提出していたので、モニターやプリンターなどに触れる機会がなく、情報処理の授業はこの教室で十分だった。

開会挨拶 文科省永井先生の基調講演

筧先生の開会挨拶の後、午前中は文部科学省初等中等教育局視学官の永井克昇先生の「教科情報の新学習指導要領とその考え方」という、タイムリーな基調講演。解説書は6月下旬から7月にWeb公開される見通しという。そして、滋賀大学の松原伸一先生の「学習指導要領の改訂と情報科教育の展望~文理融合の情報学をベースにして~」という招待講演。どちらもテンポが良く、「社会と情報」「情報の科学」の科目ができた背景など、興味深い話も伺うことができた。

ちょうど出版されたばかりの情報科教育法(改訂2版)の前半を読んでいたことが役立ち、話の内容が良く分かった。

昼は、夏の全国大会の準備を進めておられる茨城の津賀先生と、57号館地下の学食へ。ビュッフェ形式になっており、天井や壁が白くきれいになっているが、これも思い出深い場所。この壁面にメニュー棚があったな、と感傷に浸る。

午後は、聖心女子大学の永野和男先生の招待講演「情報で求められる情報活用能力とその評価」。以前伺ったことのある同大学のプレゼン入試の話の他、開発中の支援ツールを紹介していただいた。

最後にパネルディスカッション「新しい情報科の姿とは?」。
パネリストは橘孝博先生(早稲田大学高等学院教諭)、佐藤義弘先生(都立東大和高校教諭)、森夏節先生(酪農学園大学准教授)、中野由章先生(千里金襴大学准教授)、司会は、辰己丈夫先生(東京農工大学准教授)。

パネルディスカッションのメンバー 専門学科数の比較

中野先生は、商業科・工業科・総合学科・情報科の校数を比較している。
全国に500校の設立を目指している総合学科では、様々な教科から専門教科科目25単位以上を設置することが必要。つまり、総合学科高校での専門教科情報の科目開講数は相当な数に昇る。日頃から考えているのだが、総合学科高校を視野に入れて専門教科情報について議論することがあっても良いだろう。そのためには、総合学科の情報科教員の参加が必要だな。

司会進行は、会場からの質問を上手く引き出している。しかし、このシンポジウムの結論のようなものは出せなかった。5月23日の情報処理学会コンピュータと教育研究会の研究発表会にてこの続きを行うというが、意見をまとめることは大変だと思いました。

来年度のジョーシンは、秋にこの場所、春に関西で行なうという。

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2009年2月16日 (月)

プ会12:テーマは「専門教科情報」

18時より、久々にプログラミング・情報教育研究会に参加

090216pukai00会場は茗荷谷の筑波大学の一室。卒業判定会議後、1時間の有給休暇を取って向かった。
参加者は19名。その中で高校教員は、東京3名、千葉2名、神奈川2名、大阪1名。他は大学教員や出版社関係。2人の話者が1時間の持ち時間でテーマについて発表と質疑応答を行なう。

滑川先生の発表 川合教授の発表

前半は、千葉県立柏の葉高校の滑川先生。神奈川の部会にも何度か参加されている熱心な先生。昨年度新設された「情報理数科」含む学校で情報科をリードされている。学校全体では女子が7割、情報理数科では男子が7割という。そのカリキュラムや校外連携の取り組みを紹介していただいた。専門教科情報の科目では、学習指導要領科目だけではなく学校設定科目を多く設置しており、本校とも共通していた。(この方が教えやすいという意見が多かった)

後半の話者は、放送大学の川合彗教授。新しい学習指導要領の専門科目の科目設立と科目名決定の様子を伺った。新旧の科目の対応がよく分かった。また、計画が始まってから改訂案が出るまでに首相交代が2回あったことを交えて、改訂作業の雰囲気を教えていただいた。
また、放送大学でも教員免許更新講習を企画中という宣伝があった。自宅で学習でき、各都道府県の施設で1回の講習を受ければよいという。私は免許講習は5年後だが、嬉しいニュースだった。

研究会終了後は、居酒屋で懇親会。大阪や長野という遠方からお見えの先生もあり、夜行バスに間に合う時間で終了。

次回は3月25日(水)。テーマは「文科系大学生に対する情報教育」

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2008年12月21日 (日)

日本情報科教育学会記念フォーラム

東京学芸大学にて、14時より標記のフォーラムに参加

午前中は、職場で生徒の提出物をチェック。生徒は23日から冬休みなので、それまでに提出を指示しているもので未提出のものを確認した。わずかだが該当するものがあったので、明日、連絡して直接指導する。

昼前に家に戻り、標記フォーラムに参加するため、東京駅経由で武蔵小金井まで移動した。

学芸大正門 岡本敏雄会長の挨拶

日本情報科教育学会会長の岡本敏雄先生より、基調講演を兼ねたような挨拶。参加者は60名弱ほどで大半が大学関係者、大学生と出版社関係がわずか、高校教員は20名を割るくらいだろう。情報科を新設した香川県坂出商業の先生もお出でになっていたが、地元関東の教員が少ない。昨年の設立総会に比べると少し寂しい。本来、高校教員が中心になるべきの学会だが、神奈川においては、情報部会の巻き込みを考えていないようなので仕方がないか。

パネルディスカッションの会場全景

パネルディスカッションのテーマは「情報科は、高校のみの設置でよいか?」。小学校から2名、中学校から2名のパネリストから、情報教育の状況報告。大学教授2名の指定討論者を交えてのパネルディスカッション。私としては、小学校・中学校の様子(もちろん特異な例だろうが)を伺うことができて、情報教育の可能性、および、情報機器に頼りすぎによる従来の能力育成への影響を考える必要性を感じた。

30分だが研究部会に分かれての協議。教科教育研究部会と専門教育研究部会の合同の部会に参加し、教員育成の必要性とその具体的な高大連携の必要性について、本校情報科の取り組みの事例報告とともに発言させていただいた。

新しい教育課程の科目「情報デザイン」について発言するつもりで参加したが、専門教育研究部会の香山委員長が不在だったため、今回は見送った。私自身、もう少し勉強が必要だ。

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2008年8月11日 (月)

「体験!情報デザイン」ワークショップ

専修大学の上平先生の標記ワークショップに参加

【以下、翌晩記述】

専修大学10号館会場の専修大学生田校舎10号館。
2005年7月23日。香山瑞恵先生より、日本教育工学会の公開討論会 『教科「情報」3年目の現状 -"町のパソコン教室以下”批判への現場からの回答-』にパネラーとしてお呼びいただいて以来。この時に、情報科教員を目指す大学院生を、短期集中講座のインターンシップに紹介していただいたことが、現在のインターンシップ受入れの発端だ。それはさておき・・・・

すでに詳しい報告がアップされています。「情報デザインの輪を広げましょ」ということで紹介を。
体験!情報デザインに行ってきました
情報デザインを体験する
体験!情報デザイン ワークショップへin専修大学
体験!情報デザイン
「体験! 情報デザイン」体験のリフレクション
学ぶ『情報デザイン』
「学び」とは

ワークショップ全体は、「情報デザイン」≒「コミュニケーション」と捉えているもので、本校の学校設定科目「コミュニケーション」と通じるものがある。上平先生のブログからも、類する活動を行っていることを知っていたが、「振り返り」と「気づき」に重点を置いていることが分かり、ますます親近感を覚えた。

■ワークショップ1

ウォーミングアップとして、星と矢印に色紙を切り出す。30名ほどの作品が重ねられていく様子がスクリーンに。星は国旗にも使われている定番の星型だが、矢印は異なる形状が多いことに気づく。

次に、Aさんが見他図形を、言葉だけでBさんに伝え、Bさんが描く。という伝達ゲーム。

ウォーミングアップ中 図形の伝達
参考までに本校の「コミュニケーション」での事例を。

次に、血液型による輸血のルールを図解する。これも多様な表現が多かった。

紙とハサミを使う理由として
 ・本能的な触感体験、アウトプットの喜び
 ・ドロー系ソフトの事前メンタルモデル形成
と挙げられた。これも共感して嬉しくなる。

■ワークショップ2

与えられた質問に対して、頭に浮かんだ場面をストーリーにしてシートに記入し、さらにそのイメージの色紙を貼る。
これを4問行い、グループごとに特定の問いのシートを集めたものをもとに、Webページの画面を手描きしたペーバープロトタイプを作り、その操作をプレゼンする。

発表の様子 グループのペーパープロトタイプ

私たちのグループは、絵も汚くてWebページの形状になっていなかったが、「更新の操作」と「言葉で気持ちを説明しながらの操作」を先陣を切って行ったことが評価されたようだ。

■情報系学部におけるデザイン教育 課題およびワークショップ事例集

これは素晴らしい資料をいただいた。
昨年の9月30日に多摩美で行われた日本デザイン学会情報デザイン研究部会では、この資料に載っていることを詳細に説明していただいた。そのとき、上平先生が「課題シートの問題文にストーリーを作ることが大切」とおっしゃられていたことを具体的に見ることができた。(ペルソナ/シナリオ法に通じる考え方だ。)昨晩はこの資料集に見入ってしまい力つきてしまった。

また、今年の6月4日の第1回情報デザインフォーラムでは、イマジナリーボールの実践報告などのコミュニケーションスキルトレーニングも紹介していただいた。今回の資料集には含まれていないが、これらも広い「情報デザイン」の一部としてもよいのではと考えている。

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