短期集中講座「DTP基礎」最終日+インターンシップ+第6回フォローアップの会
講座最終日となる6日目。総合課題として今までの作品を盛り込んだポートフォリオを作成する。
Publisherを使ってA4両面印刷のチラシを作る。三つ折りにすることを前提に、ストーリーを考えて配置することが大切。昨日、素材画像の用意とラフスケッチを完成しているので、ひたすら作り込む作業になる。
作業ファイルの破損が心配なので、途中、何回も中間提出させてデータのバックアップとする。実際に、今回は2件の事例が起きた。PublisherはMSOfficeの中でもマイナーなソフトだからか。(Office2007になってもリボン化されなかったくらいだ。)
昼前から、昨年度のインターン生2名が来校。採用試験の2次試験を目前にして、対策のフォローアップの会に参加するため。彼らも、生徒の指導に加わってくれて、あまりにも恵まれた学習環境となった。
午後には、授業の見学と、インターン生の模擬授業の指導のため、インターン生の指導教官である文教大の新井先生、今年の新採用教員である千葉先生も到着。間際の連絡にも関わらず駆けつけてくださったお二人には、大変お世話になりました。感謝しています。
講座は、一応15:30に締める。生徒の希望によって、集合写真を撮ることになった。撮影後は、携帯で転送しあう様子が微笑ましい。早速、作業継続に移る生徒も。
しかし、例年どおり、この時間には納得がいく作品になっていない。皆、必死になって完成作業を続ける。生徒の最終下校時間19時まで残った生徒もいた。
講座の裏番組になるが、神奈川県3名、C県1名の2次試験対策模擬授業を並行して行なう。別のPC教室にて午前中1回、午後1回、そして18時からは普通教室にて3回目を行なった。毎回アドバイスを受け、改善の糧にしていく。
互いの模擬授業にコメントし合うことで「授業の導入」とは何か、視野を広め、理解を深めていく。
導入部分では、短時間で授業の目的を示し、生徒の学習意欲を高める必要がある。発問や教材の工夫が大切であり、それは十分理解できてきた。回数を繰り返すにしたがってクオリティが高まってくる。
インターンシップ最終日の16日に最後の模擬授業を行なう。
指導の立場の私にとっても、大変貴重な教材研究の場になっている。
■インターンシップ受入れの「思い」として、あらためて示しておきたい。
教員を目指す学生には、3年次の内から、現場での職業体験をして、自分の将来に関心を持ってもらいたい。「情報」の分野の広さに驚く学生もいるだろう。教員が向かないと気づく学生もいるだろう。とにかく「体験」を自分のキャリア設計とその準備に役立ててもらいたい。
そして、「現役」で合格する事例を増やしたい。「現役合格」の実績こそが、大学の教職課程担当者を刺激すると考えている。情報教育に関わる立場であっても「どうせ採用はないから」とうそぶくような担当者からは、情報科教員は育たない。
昨年度、神奈川県情報科の学生現役合格は10名中の1名(このインターンシップに参加していた学生)であった。授業体験が浅い現役学生にとって、模擬授業や集団討論を含む2次試験のハードルは高い。
神奈川県情報部会の研究会にも、模擬授業を対象とした企画を提案していきたい。
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