14時から16時30分、立教大学池袋キャンパスの会議室にて
立教大学は学生時代に一度来たことがあったが、正門近くまで地下街が伸びて便利になった。小雨あがりの天候が残念だが、落ち着いたキャンパスに満開の桜が映える。

本部と道を隔てた文学部の校舎にて、20名を超える参加者で会議室は満員。
納得研究会は大学の先生や、院生だけでなく、民間の方、小学校・高校の先生と多様なメンバーの研究会。毎回、2人の話者の発表があり、質疑応答をして納得していく。
■報告1.国語科デジタル教材の開発を巡って(関東学院大 山下俊幸氏)
昨年11月の補正予算で復活した、総務省・文科省の英語をはじめとした先導的デジタル教材の研究開発(PDF)の国語科教材の開発に携わっていることから、教科書会社3社が提携した一人1台の専用PCを使った実証研究のプランを紹介し、国語科にPCを活用する意義とその学習環境デザインについてお話いただいた。
施策の概要は、
外国語活動( 英語)、国語、算数について、デジタル教材の活用を. 促進する先導的な研究開発を実施し、デジタルコンテンツのモデル開発を行なうことにより、21世紀を生きる子どもたちに求められる力を育む教育を実現し、子どもたちの学力向上を図る。
ということ。
具体的には、B5サイズのCM1という実験機を使って、国語科では小学校4年と5年を対象としたコンテンツを作成し、3教科で全国にパイロット校50校で検証していくという。
話題のデジタル教科書や今後の「情報科」への影響など、考えさせられる話題であった。
■報告2.科学実践としての理科教育(立教大 吉岡有文氏)
昨年度の博士論文から報告していただいた。
吉岡氏が都立高校教員時代から取り組んでこられた理科教育の在り方についての研究の集大成である。
理科教育の危機の問題点を掘り下げて、この危機の回避のために「科学実践」を導入する試みについて話していただいた。
吉岡氏の過去の論文にも「学びの同伴者としての教員」という言葉が出てくるが、私も全く同感である。総合学科である本校の特色科目(産人・コミュ二ケーション・視点・探求)は、正に教員が同伴して、生徒と共に学びを深めていく。
私は、受験科目が「教える」という上下関係になりがちなことに対する警鐘と捉えた。
公私ともちょっと忙しいが、頭をリフレッシュするいい機会になりました。
話者の方、幹事の方、有難うございました。
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