納得研究会:多摩動物公園にて
多摩動物公園にて、「動物園での学び」を納得する
総合学科なので、3年次生は課題研究を行っている。動物園に関係するテーマで研究している生徒に声をかけてもらったところ、4名が名乗りをあげた。納得研究会のみなさまには、高校生の参加を認めていただいた。
生徒とは10時30分に正門で待ち合わせ。なんと、彼らは開門時から見学していた。
11時から納得研究会のメンバーと合流し、一般向けのガイド「チンパンジーのくらし」に参加。
チンパンジーに頭を使わせるため、同時に、見物客に楽しんでもらうための仕掛けが用意されている。解説員は、個々のチンパンジーの動作に合わせて、臨機応変に解説をする。もちろん、個々のチンパンジーの名前をつかって。
この解説員の草野さんが、今回の納得研究会の話者。
午後は、アジアゾーンを歩きながら「絶滅に瀕した動物」をテーマにガイドしていただいた。
今まで気にしてこなかったが、動物園は「絶滅に瀕した動物」の博物館でもある。繁殖には血縁のない雌雄を確保する必要があるので、全国の動物園のネットワークで個体の貸借を行っている。多摩動物公園はニホンコウノトリの国際血統登録を担当し、その繁殖に力を入れている。
解説員の説明により、動物園観が変わってしまった。
さらに、室内で講義を受ける。ガイドの方法や学校への教材の貸出など、「動物園での学び」のデザインという感じ。
生徒を引率してくる学校の先生には、事前学習用のグッズを貸し出している。理屈(知識)を先に言ってしまうと、見物がつまらなくなるので、その教材には扱いのマニュアルが付いている。いくつかの教材で、その説明をしていただいた。ヒョウとシマウマのお面は、目の(穴の)位置によって視界が異なることを理解できる。
乾燥させた動物の糞の匂いを嗅いだ。こういう体験は、現地に行かないとできない。
高校生にも、教科書とインターネットで得られる知識は限られることを実感してもらえた。
閉園時間の17時に解散。草野さん、ありがとうございました。
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