« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月30日 (水)

情報と産人の連携:報告会のためのプレゼン準備

来週行う事業所見学の後の報告会のため、プレゼンの指導をした

横浜清陵総合高校の「産業社会と人間」では、年に3回、外部に出る機会がある。
第1回は4月の宿泊研修、第2回は7月の事業所見学、第3回は12月の福祉施設訪問・交流体験。来週火曜日は、25ヶ所の事業所に分かれての見学。9月になると、産人の授業でグループ発表、その後、情報の授業では個人発表を行う。事業所見学を基にした報告だが、産人では体験や事業所の紹介を中心、情報では個人の感想や思いを中心としている。

私は3クラスある情報Bを全て担当している。1時間しか割けないが、5月に実施した社会人講話の体験を、スライドにまとめて、隣の生徒とミニプレゼンを行った。

隣とのミニプレゼン

スライドは5枚。それぞれの講話に合わせて、一緒に作り上げる。
 ・タイトルと自己紹介
 ・講師の紹介(写真からトリミング)
 ・クラス報告で使ったポスター(校内Webにある画像)
 ・伝えたいこと(キーワードを箇条書き)
 ・謝辞

初めてPowerPointを操作する生徒もいるのでこれで十分。アニメーションもつけない。最後の5分を使って、隣の生徒にミニプレゼン。今年は、プレッシャーにならないように、座ったまま、画面を見ながらで実施してみた。

狙い通り、以外と話すことができる、と実感した生徒が多いようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月29日 (火)

各教科の評価の観点及びその趣旨

5月11日付けで、文科省から新しい評価の観点とその趣旨が発表されていた

小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)では、「各教科・科目の評定については,観点別学習状況の評価を引き続き十分踏まえること。」としている。このページから「別紙一覧」のリンクをたどると、「指導要録に記載する事項等」と「各教科の評価の観点およびその趣旨(PDF)」を見ることができる。

平成25年度から、情報科の評価の観点は次のように変わることになる。

 ■関心・意欲・態度 → 関心・意欲・態度
 ■思考・判断 → 思考・判断・表現
 ■技能・表現 → 技能
 ■知識・理解 → 知識・理解

つまり、「表現力」は技能ではなく、思考・判断に近い要素であることか。
クリエイト系の科目を多く担当しているので、個人的には、スッキリとして納得がいく変更だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月28日 (月)

DTP 入門:Publisherで体育祭新聞を作成(3)

先週から宿題となっていた作品を印刷し、プレゼンと相互評価を行った

この科目は、3年次のみが選択する月曜日2時間のクラス、1・2年次が選択する木曜日2時間のクラスがある。3年次のみのクラスは比較的人数が少ないうえ、生徒に行動力があるので、余裕をもって授業を進行している。

セミ光沢紙に印刷して返却し、1分間のプレゼンで作品の紹介とPRをすることを伝えた。ラフスケッチからしっかり構想を練っているので、いきなりの指示にもすぐに準備をして応えてくれる。

初めての新聞のプレゼン 初めての新聞のプレゼン

つい作品の方を向いてしまうが、しっかりと作品の説明をすることができた。ビデオ撮影に物おじしないところが3年次生らしい。この授業では、作品を作るたびに解説させるので、説明も上手くなっていくし、次の作品制作への意欲も高まる。

後半は、オートシェイプの扱いから、ベクトル描画のさわりまでを解説。次回、ベジエ曲線でのイラストに挑戦する。

8月20日・21日に石川県で実施される第3回全国高等学校情報教育研究会では、このようなクリエイト系の科目の「実技試験」と「プレゼン試験」について発表させていただく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月27日 (日)

日本情報科教育学会:第3回全国大会2日目

朝から日大文理学部を会場とした標記の学会2日目に参加

今日は分科会の発表も幾つか聞くことができた。
私も午後一番で発表させていただいた。一発表が質疑をいれて14分というのは慣れてない短さ。ちょっと早口になるが、「情報科教員を養成するための高大連携システム~短期集中講座へのインターンシップ~」というタイトルで、過去5年間のインターンシップ受入れの実践と神奈川の情報科教員の採用状況を紹介した。最後には、学会として公約された教員養成への取組みに期待するメッセージを伝えた。質問もちゃんといただけました。

神奈川の情報科教員採用の推移 期待のメッセージ

分科会終了後、招待講演、パネルディスカッション(話者が順に発表するだけで時間になってしまったが)と閉会まで参加した。全体的に、大学の学会に高校教員がおじゃましているような印象を受けて違和感を持っていた。しかし、パネルディスカッションの質疑応答で、ようやく高校の教科情報を対象とする団体らしい質疑応答になった。つまり、現場の高校教員から理解を求める発言が多かった。佐藤先生、御苦労さまでした。

高校教員の発表に高校教員の質問 高校の評価について会長からの質問

参加数の公式発表は、166名(事前申し込み112名、当日参加54名)と協力学生54名の、合計220名。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年6月26日 (土)

日本情報科教育学会:第3回全国大会初日

午後から日大文理学部を会場とした標記の学会に参加

本日の分科会発表は午前中のみ。学校説明会のため参加できなかった。

まず、2つの講演を聞く。
岡本会長の基調講演「情報科教育学の学術的確立に向けての条件」
文部科学省生涯学習政策局の斎藤晴加参事官の招待講演「教育の情報科推進施策等について」

次に、4会場に分かれての特別企画・パラレルセッション
私は、滋賀大学の松原伸一教授がコーディネータを務める「情報学教育のロードマップ~中長期的な展望として~」に参加。
文科省の永井克昇視学官がアドバイザ。パネリストは情報処理学会の筧捷彦教授、教育システム情報学会の福原美三教授、情報学教育研究会の河野卓也先生(滋賀大付属中)という豪華な顔ぶれ。学会を超えて情報学教育を進めていこうという狙いが込められていた。
会場からの意見として、専門教科情報にはシステム設計・管理分野だけでなく、マルチメディア分野の科目があり、後者の分野についても蔑ろにしないよう発言した。東京の先生からも、情報科学・情報工学・情報システム工学の分野以外に、法律や経済の内容も含まれる旨の発言があった。
学会運営の方針と高校の現場との間には、まだ溝があるようだ。

情報学教育のロードマップ 懇親会

終了後、市ヶ谷に場所を移しての懇親会。
初日の参加者は、概算で160名(内、40名が手伝いの大学生)という報告があった。昼間も夜も、高校教員の参加が少ないと感じたのは私だけだろうか。

| | コメント (3) | トラックバック (2)

今年度第1回学校説明会

10時より本校体育館で学校説明会が実施された

教員が説明する部分もあるが、学校生活や特色科目の説明は「生徒スタッフ」と呼ばれる在校生が説明する。また、受付、司会、PC操作、校内案内なども生徒スタッフが行う。

発表とPC操作、カメラ操作の生徒スタッフ 文化祭新聞と体育祭新聞

体育館の後方には、制服とともに、DTP入門とDTP活用の受講生の作品(文化祭新聞・体育祭新聞)が掲示される。生徒目線の作品なので、中学生にも分かりやすい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月25日 (金)

応用情報技術者試験:リベンジします!

本日、平成22年春季応用技術者試験の合否発表がありました

結果は予想どうり不合格。午後問題は、自己採点56点にほぼ近い58点。合格には2点足りないことになる。問7の「組み込みシステム開発」の問題が足を引っ張った。公言したので秋季はリベンジすることにする。
平成14年春に旧「ソフトウェア開発技術者」に合格しているだけに、このままでは納得できない。やはり、午後問題を解くスピードが課題だ。

不合格の内容

ちなみに、午前問題は、自己採点と全く同じ得点。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

総合学科合同Web作成委員会:担当者会議(2)

16時より、横浜にて標記の会議に参加

校内の総合学科合同Webの業務は、今年から別の分掌に移っている。しかし、総合学科全体の委員会での引き継ぎと業務計画のため、主な担当者だけの打ち合わせに参加している。

会議の様子

総専協事業委員会の業務として、専門学校の職員と学生がサイトの設計とCMS化を受け持ってくださっている。本日は、閉じた方がよいページ、急いで更新すべきページなど、全体を見渡しながら、年間の作業を計画した。
7月1日の広報担当者会議(Web作成の教員の委員会)にて、提案することになる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月24日 (木)

プ会23に参加

18時より東大理学部7号館にて、プログラミング・情報教育研究会に参加

前半の話者は、都立上野高校・主任教諭の能代茂雄先生。「授業力向上を目指して」というタイトルで、ご自身の研鑽と、教師道場の講師としての活動を語っていただいた。能代先生の前向きな姿にはいつも敬服し、励まされる。

能代先生の語り

後半の話者は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の砂原秀樹教授。仮題であった「初等中等の情報教育が大学や大学院の学生に与えている影響」というタイトルからは、随分と外れたものになったが、楽しくお話を伺った。こういう話ができる大学教授は頼もしい。

参加者22名中、高校教員が11名。千葉県が4名、神奈川は1名、他は東京等。
懇親会では、唯一の民間参加者でアルゴロジックを開発している大山氏と話しをすることができた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

DTP 入門:Publisherで体育祭新聞を作成(2)

先週の授業に続き、体育祭の新聞作成の作業

先週の続きで20分作業したところで、データを中間提出させ、セミ光沢紙に出力して配布する。まず、中央モニターに映して、全員の作品について講評しながら、実例を使ってレイアウトのセオリーを解説する。今年の受講生はみな熱心で、他の作品へのコメントも、しっかりメモを取っている。

途中、2回プリントアウトし、画面との色の違いや、可読性の確認を行う。セオリーのアドバイスによって見栄えが良くなっていくことを確認する。

出力を片手に色味の確認 出力によって改善の意欲が増す

TTの先生とともに、作品のレベルの高さも感じている。来週の授業では、最初に完成品を提出させて相互評価をするが、とても楽しみにしている。最終的には全作品をラミネートしてさらに発色を良くしたものを廊下に掲示する。

授業では、その後、フリーフォームを使ったベクトル描画のテクニックを指導する予定。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月23日 (水)

情報と産人の連携:事業所見学のしおり作成

情報の授業では、22日の事業所見学事前指導の前後各1時間でしおりを作成する

「キャリア教育」をサポートするため、「情報A・情報B」は「産業社会と人間」と連携した授業展開を行う。年間カリキュラムも、産人のスケジュールに合わせて計画している。

情報の授業でしおり作り

前回は、班員名簿や行き先の地図の貼り付けを中心に行った。本日は、集合時間に間に合うように自宅から最寄り駅までの経路と乗継時刻を調べて記入した。また、表紙のオリジナル性を高めたり、事業所について調べたことを記入したりと、残りの時間は生徒にゆだねる。
しおりのデータは今週末が提出期限。情報の授業では、ページレイアウトが適切であるか、必要な事項が盛り込まれているか、引用の文章や図には出典を記載してあるか、などを評価する。

来週29日には、事業所見学の最終事前指導。この日までに印刷し、冊子の形で持つ。記入が漏れている事項は、手書きで書き込んで完成。「このしおりさえ持っていれば、当日の行動にはこまらない」というものに仕上げてもらう。

この授業は教育実習生が行った。まだ、スピードの調整や説得力に不完全さがあるが、今までの実習生に比べて格段によくできている。
彼女は昨年夏のインターンシップに参加したが、その体験の有効性を確認できる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月22日 (火)

神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験:応募状況発表

6月21日付けで今年度の採用試験の倍率が発表された

正確には政令指定都市になった相模原市を入れて「神奈川県・相模原市公立学校教員採用候補者選考試験」と呼ぶ。発表は予定通りの日程とは言え、受験資格の確認などに相当な時間がかかるのだろう。

気になる高校情報科では、10名採用予定のところ、87名が応募、つまり倍率は8.7倍。昨年の13.2倍に比べて低いだけでなく、高校全体の平均倍率10.9倍よりも低い。高校数学の6.7倍とも近いことは、今後、倍率を気にして数学科の受験へという人材の流出が抑えられるか。
とにかく、神奈川の情報科では採用予定数の倍増が大きな影響を与えている。

隣の東京都では、今年から情報科教員の募集を再開した。こちらは6月10日に発表されていたが、情報・工業・農業をあわせて20名の採用予定という表現がよくないのか、情報科の応募人数は49人と少ない。

■本校で実施している、夏の短期集中講座を期間に含む情報科教員を目指す学生のインターンシップ受け入れ。定員の4校4名をすでに充足して、締め切っている。参加条件として「神奈川の情報科教員を第一志望とする」ことをあげているが、多い大学では3名からの選考だったという。これから書類を取り交わして、7月には面接を行っていく。
将来の情報科教育を担う人材として期待している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

産業社会と人間:事業所見学の事前指導

7月6日の事業所見学を前に、訪問先別の事前指導を行った

5・6校時2時間分の事前指導を行う。最近は「キャリア教育」関係の書籍等を読む機会が多いが、体験型の実践を繰り返してくると、必ず「事前指導と事後指導の重要性」に行きつく。一過性の体験だけでは、楽しかっただけで終わってしまうが、教員の伴走による事前指導と、企画をしっかり練った報告会での体験共有など、事後指導によって体験が深化していく。そして、次の体験学習にさらに関心を持っていく。

自分のスキルアップを期待して、私は、3つの事業所の事前指導について企画させていただいた。

グラフィックデザイン事務所「ヘルベチカ」を見学する8名に対しては、日本電子専門学校の出張授業を依頼した。調整いただき、3年前まで3年間、本校の「DTP活用」の講師であった藤井先生が来てくださった。その上、本校卒業生でWebデザイン科に在学している学生も来て、参加したプロジェクトの話しをしてくれた。
デザイナーになるための具体的事例を多く紹介していただき、同席した教育実習生も勉強になったようだ。生徒は、びっしりノートを書いていた。
卒業生は、入学して3カ月だが、立派にプレゼンしてくれて、藤井先生からも「横浜清陵総合高校で育った学生は違う」とお褒めの言葉をいただいた。

海洋研究開発機構を見学する9名に対しては、映画「日本沈没」のDVDから、人間ドラマの部分を飛ばして1時間ほどを見せた。この映画撮影には、海洋研究開発機構の設備がふんだんに使われており、現実とは異なる使い方であれ、「ちきゅう」や「しんかい6500」の可能性を想像するのに役だつ。新採用の先生に、ビデオ操作と事前指導を依頼した。
見学当日には、しんかいの元パイロットが支援母船「よこすか」と実物の「しんかい6500」の案内をしてくださる予定。
29日の事前指導日までに、高圧実験装置で圧力をかける物体を考えてくることを宿題とした。

私が事前指導も担当するヨコシネディーアイエーに参加する15名に対しては、映像が出来るまでのワークフローを説明して、編集以降の部分をヨコシネが担当していることを理解させた。そして「リニア編集」と「ノンリニア編集」を説明。メインの実習は、体育祭の写真からムービーに仕上げてDVD化する作業、そして、競技のビデオからショートクリップの報道用DVDに編集する作業をおこなった。画像の透明度や回転、倍率などのキーフレーム操作、クリップ間のトランシジョン、DVD化するときのチャプタの設定など、普段見ている映像がどのように出来ていくか体験させることができた。
見学当日は、高価な機材をさわらせていただく。操作の意味が分かるように、映像編集の基礎知識を体験させた。

他の教室でも、それぞれの教員が工夫を凝らして、見学先の実習に役立つ指導をされていた。「産業社会と人間」を担当して初めて総合学科の教員に成れると言うが、正にその通り。このような指導を企画していく中で、教員歴の中で最も濃いスキルアップを実感するだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月21日 (月)

今年度第1回総専協事業委員会

15時より、相鉄岩崎学園ビルにて標記会合に参加

「総専協」と呼んでいるが、正式には、「総合学科高校と専修各種学校との教育交流協定」で神奈川県総合学科高等学校長協会と(社)神奈川県専修学校各種学校協会が、平成16年9月に締結した教育交流連携協定。

総専協事業委員会の様子

参加者は、「総合学校」側からは、各校の管理職15名と教員3名の18名。「専各協会」側からは会長・副会長・理事を務められる各専門学校の校長クラス16名。

私は、校外連携部会の相互訪問担当理事として参加。昨年度の「公開講座」と「秋の土曜講座」の成果と課題について説明させていただいた。

岩崎専各協会会長からは、5月17日付けの中央教育審議会キャリア教育・職業教育特別部会の報告「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(第二次審議経過報告)」からの話題もあった。やはり、「キャリア教育の波」は大きく迫ってきていると感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月20日 (日)

ICTE情報教育セミナーin関大北陽

10時~17時。標記セミナーに参加し、ポスター発表を行った。

朝5:30に家を出て、新幹線で往復。懇親会に参加したので帰宅は23:00。充実した一日でした。

会場は、関西大学北陽高等学校。新大阪から30分もかからない。5月23日のin早稲田と、ほぼ同様のプログラム。しかし、最初の「新学習指導要領の解説の解説」では、人数をしぼって登壇者は4名。4名と司会によるすこしじっくりとした解説が良かった。やはり、2回目は反省を活かしている。

解説の解説の様子

「社会と情報」と「情報の科学」の担当が2名ずつという布陣も良かった。「社会と情報」では「総合的な学習」との連携の話題も出ました。早く始めたのに質問もあって延長。のべ120分。

昼食休憩中にポスターを掲示。午後は、6発表が半分に分かれて45分のポスターセッション。東京の会よりも熱い雰囲気。それぞれの内容が濃く、規模が大きい実践報告が目立った。

私のポスター ポスターセッション中の様子

上の左の写真は私のポスター。広い掲示面を用意していただきました。タイトルは『「キャリア教育」の実践 ~それを支える「情報の授業」と「ICT環境」~』というもの。展示物も予稿集の資料も、前回よりシェイプアップしました。
いよいよ高校にもキャリア教育の波が押し寄せていることを説明し、キャリア教育を行うにあたって、本校の実践をもとに情報科の連携の可能性について紹介した。前回の発表後に、5月17日付の、中央教育審議会キャリア教育・職業教育特別部会今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(第二次審議経過報告)を知ったので、「キャリア教育の波」の説得力は増したと思います。みなさんも、この報告の「ポイントと概要」の部分だけでもぜひご覧ください。

その後、2組に分かれてワークショップ。前回は他方のワークショップに参加したので、『体験から実践へ!情報の科学的な理解を楽しく学ぶコンピュータサイエンスアンプラグド』に参加。

アンプラグド実習中 アンプラグド実習中

参加者は、高校教員だけでなく、大学教授や大学生も。みなで仲良く楽しみました。

学校の食堂で懇親会も楽しみました。セミナー関係者の皆さん、御苦労さまでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月19日 (土)

Publisher2010のリボン化

Publisher2007はリボン化されず、2003までのインタフェースだったのに。。

17日に、某書籍の原稿執筆のためにOffice2010Professionalを購入した。Windows7のノートPCにインストールし、最初に確認したのが、授業でも校務でも愛用しているPublisherだった。未だにOffice2007のリボンに慣れていない自分にとって、Publisherが2003までのインタフェースのまま取り残されていたことはとても嬉しかったのだが。。

ショックで、他の機能の確認もせずシャットダウン。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月18日 (金)

アルゴロジックの新作と新機能

アルゴロジックの新作問題に挑戦

新作問題と新機能の追加の連絡を受け、早速挑戦しました。
初級の新作問題では、直進から初めてクリアーしたところ、「one more challenge!」の評価になって、あせりました。
今回の初級・中級・上級の新作問題では、「↑」「←」「→」とその組合せでは後方に進めないことから、「ステップ数を抑えるために、最初にどの方向に進むか」という共通のテーマを感じました。

中級・上級は落ち着いて解決。
100618algologoc

また、「初級~上級のどの問題からもはじめられる」という新機能が追加されました。
このことによって、授業での取り扱いがかなり楽になります。本校では、生徒毎のユーザで移動プロファイルで管理しています。どの問題からも取りかかれ、その記録が◎と○で残りますので、授業中に指定の問題を解かせ、その結果を残させることが可能になりました。

現在、「情報B」ではスクイークを使ったアルゴリズム学習を行っていますので、チャンスを見てアルゴロジックに挑戦させる予定です。場合によっては、夏休みの宿題ということも考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月17日 (木)

DTP入門:Publisherで体育祭新聞を作成

教育実習生によるPublisherの指導で体育祭新聞の作成を始めた

「DTP入門」では、中間試験が体育祭新聞を作るにあたっての実技試験だった。問題は、
・使用する写真を5枚程度選ぶ。
・A4縦の新聞のラフスケッチを描く。
・新聞のタイトル、キャッチコピー、見出し、本文をテキストデータに入力。
というもので、事前に写真200枚程度を見させてある。

試験後の最初の時間は、前半1時間でPublisherの機能を教える。後半1時間で新聞作成作業。この授業のために、教育実習生にはPublisherの基本機能の補助プリントを作らせていた。最初は説明の言葉全てが書かれたプリントになっていたが、あまり細かく説明を書かず、聞きながらメモを書き加える程度のものにさせた。

Publisherの指導

教育実習生は、昨年の夏休みに短期集中講座「DTP基礎」を含む2週間のインターンシップに参加していた学生。週に1回の授業だが、最初の時間から教えることができるのは、この「DTP入門」に匹敵する内容をこなしていたから。一通りの機能を教えた後、清陵NEWSという我々教員がPublisherで作っている新聞のデータを見せる。グリッドやガイドの活用について、実物での確認で生徒は納得する。

来週は中間提出の作品を講評させて、生徒は修正して完成する。
試験でラフスケッチと記事ができていることが、授業の展開をスムーズにしている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1年次LHR:性感染症予防講話

木曜の4限のLHR。1年次生は多目的ルームで性感染症予防講話を聞く。

280名が聞く講話なので、臨場感を高めるために講師の顔をサブスクリーンに拡大して表示する。この手法も最初は教員が行なったが、2回目からは放送委員の生徒がカメラ操作を行なう。

100617kouen

講師の方も撮影されているためか、表情豊かに講演を行なってくださる。また、その結果として生徒も講話に引き付けられる。この相乗効果は大きい。生徒にとっては、プレゼンテーションの見本としても、しっかり記憶されていく。
総合学科は生発表する機会が多く、生徒のプレゼン能力が高くなるが、陰ながら育つ仕組みを用意してある。

開始の挨拶とお礼の言葉は保健委員会の生徒が行なう。このように、生徒が集会の運営に主体的に参加する環境を整えていく。

講話が終わると、講師の方より、生徒が良く聴いてくれて気持ちよい講話ができたと伺った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 6日 (日)

息子にスクラッチを紹介

教材研究を兼ねて、高1の息子にスクラッチを紹介した

またSSHに指定された学校らしく、休日もレポート作成に追われている様子。それでも「教材研究の協力」のため2時間ほど時間を割いてもらった。

息子には1年半前にSqueak2005Jを手ほどきし、ゲーム作成を中心にすぐに使いこなすようになっている。まずは、スクイーク3.0を息子のPCにインストールして、使用感を尋ねてみた。
全体的に使いやすそうで、特に進化した「繰り返し」と「分岐」の使い勝手には満足していた。しばらくすると、「字を小さくしたいな」と言っていたが、後の予定があるので今回は解決せず。

次に、スクラッチをインストールして、「これはスクイークを基に作られたもの」ということと、ごく簡単に基本操作を説明した。初めて操作するので、基本操作のマスターと想像力を高めるための教材スクラッチカードを手渡して、どのように機能をマスターしていくかを観察していく。。。

スクラッチを操作する息子

しかし期待を裏切られ、スクラッチカードに見向きもせず、どんどん作品作りを進めていく。オブジェクト(スプライト)どうしのメッセージのやり取りも使って、簡単だがRPGらしいものに仕上がった。

最後に、以前名前だけ教えてあるアルゴロジックをやらせて、操作を観察しようとした。。。
これも期待を裏切られ、すでに終わっていた。

■おそらく、スクイークの習熟度がスクラッチとアルゴロジックの操作に影響しているのだろう。言い換えると、タイルスクリプティングによって、アルゴリズムのひらめきが鍛えられるのだろう。

今年の「情報B」では、全員とはいかなくても、スクイークを使いこなせるようになったら、希望者だけでもアルゴロジックとスクラッチを紹介してみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

DVD作成:AO入試職員向けガイダンス

先週金曜日に実施した標記校内研修会のDVDを作成した

私自身が出張に出たために参加できなかった研修会。キャリアガイダンスグループが主催した、昨年度のAO入試の分析と、今年度の傾向の報告。今回は、卒業生2名を招いて、卒業生の立場からの報告も取り入れている。

教員数名および校長、副校長も出張のため参加できないことが分かっていた。記録用としてキャリアガイダンスグループより、DVD作成を依頼されていたが、私も出張で出てしまった。2時間みっちりのビデオ集録を頼んでおいた。

昨日午後、一通り視聴し、夕方から編集作業を行った。この作業によって、研修内容を深く理解することができる。
本日、一晩かけてのレンダリングを確認して、DVDジャケットを作成、DVD2本を完成した。

DVDジャケットより

休日出勤の校長に1本を渡し、もう一本はキャリアガイダンスグループの総括教諭に。副校長をはじめ、参加できなかった先生方に活用していただきたい。

総合学科であり、3年次の「探究」という科目で課題研究を行っている。AO入試の生徒の大部分が、課題研究の成果を利用している。そして、総合学科の特徴でもあるが、AO入試の合格率はかなり高い。

今年も30名がAO入試にエントリーする。研修会の目的には、全員指導体制を呼び掛けることも含まれている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 5日 (土)

スクイークで正多角形を描画

先日のエントリにいただいた谷川先生のコメントの検証をしました。

正N角形を描画する際に、回転角度を「360÷N」で指示する。Nの値によって結果が無限小数になる場合でも、キレイに描画するということを確認した。あくまでも簡単な検証。

正多角形描画

正11角形では、何周も実行させていたのですが、始点での角度は常に0.000度の表示でした。

■当面の授業では、このように一般化したスクリプトは紹介しないように心がけています。まずは「順次」をじっくりやってから、「分岐」と「繰り返し」に入ります。

本日、情報Bの受講者数52部のテキストを印刷した。みんなでたのしくスクイークからダウンロードし、サイト管理者に授業での使用を許可していただいた。今年は、このテキストを持たせた上で、オリジナルプリントで授業を展開する。

Squeak2005Jでは「繰り返し」が弱いので、テキストがあればSqueak3.0に移行したいのだが。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

総合学科合同Web作成委員会:10年度初回

朝9時より12時まで。情報科学専門学校にて標記委員会に参加。

教室案内の掲示 専門学校生によるWeb講座

昨年度までこの委員会を牽引してこられた麻生総合高校の藤井校長が退職され、大師高校と横須賀総合高校の校長が担当校長として動き出した。

新しい生徒委員を迎え、横須賀総合高校の生徒委員が神奈川県総合学科高校合同WEBのページ構成を解説し、閲覧後に改善のための意見交換をした。内容が古かったり、新しい総合学科高校の紹介が不足していたりと、問題点が挙げられた。

また、専門学校生によるWEB講座では、持ち寄った学校説明会のデータを生徒がタグで入力するという作業を行った。本校の卒業生の専門学校生もボランティアでサポートしてくれた。この後、統合してからテストページで内容を確認するという手順を経て公開される。

生徒委員会が終了後、教員が残って今年の方針について相談した。まずはCMSを使って、各校から更新する作業を実現し、問題点は優先順位を考えて解決していく。
7月1日に教員のみの会議を予定して解散。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 4日 (金)

事業所見学の打ち合わせ:海洋研究開発機構

中間試験の初日。15時より海洋研究開発機構に伺った。

海洋研究開発機構横浜研究所7月6日に1年次生は「産業社会と人間」の授業の一環として「事業所見学」を行う。今年は25社の協力をお願いしている。各担当者は中間試験期間を利用して当日の打ち合わせと事前指導の相談を進める。
毎年、横須賀本部と金沢区の横浜研究所の見学、職員・研究者との懇談をお願いしているが、今年は、寄港中の有人潜水調査船「しんかい6500」を載せた支援母船「よこすか」の見学を組み入れて調整してくださるという。

ちなみに、写真の横浜研究所には昨年更新したスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」がある。調査船が集めたデータをもとに、ここで分析や予測を行うことになる。

研究所とは言え、「研究職」だけでなく、様々な職種の方が働いている。広報担当の方は「働くということに共通することを学ばせたい」という。
夏休みにはインターンシップ生も引き受けてくださる。感謝しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 3日 (木)

スクイークでプログラミング(1)

「情報B」の授業は、スクイークを使ったプログラミング学習に入る

1時間の余裕を持たせて前期期末試験の範囲を終えた。ここからスクイーク(2005J)を使ったプログラミングの導入に入る。今年の「情報B」の生徒は、誰もスクイークを使ったことがないようだ。

まず、最初の題材が横浜清陵総合高校の校章を描かせること。通称「スパイラル」と呼ばれている校章は、現在、相模向陽館高校の副校長であられる小島淳子先生の提案。らせん多辺形の一種である。

【 校章の由来 】
総合学科高校である本校の理念の基に集う人々が、現在から未来へ、この場所から世界へと「時空」を広げながらスパイラル(らせん)的に夢を実現して行く姿を表しています。

校章描画のアルゴリズム

「進んで回転」というステップを徐々に増やしていくことで、タイルの操作に慣れ、スクリプトによるオブジェクトの振る舞いを理解していく。

徐々にステップを増やして描画する

完成した生徒から歓声があがる。

校章描画の様子

ここで、実際の校章と何かが違うことを発問する。
しばらくすると気付く生徒が出る。「左に60度回転」という部分が実現できていない。「右」に回転してしまっている。
次に、どのように改良したらよいか発問。これも気付く生徒が出てくる。修正して、実行。

右側が正しい描画

厳密には全体を回転させる必要があるが、いずれその解決策を問う。

次に、正多角形を描く。正方形は90度回転すればよい。「正三角形は?」と指名して発問すると、必ず「60度回転」という返答。これがミソ。
実行させると、すぐ、外角の120度が正解と気がつく。

正六角形は正三角形を描く時に予習してしまっているので、正五角形の描画を考えさせる。当てずっぽうの角度を使った生徒も、偶然の綺麗な図形に感動している。

何名か正解の描画をしはじめる。しかし、正解を出していた生徒の多くは、内角を求めてから外角を出しているので、「では正10角形は?」と個別に質問する。
さらに、「正方形は、4回回転して元の向きに戻る」「正三角形は、3回回転して元の向きに戻る」と解説すると、残りの生徒もすぐに気付いてくれる。
つまり、「正N角形の外角は、360度÷N」である。

正多角形の描画

スクイークは任意の場所に保存する際にクセがある。最後のこの指導が一番手こずった。

■再来週から3週間の実習を行う教育実習生を今日の授業に参加させた。今日の見学は実習時までのイメージ作りに役立つはずだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月 2日 (水)

インターンシップ説明会

昼休みと放課後に分けて、夏のインターンシップの説明会を開く

単位制の学校で、1年次生は基本的に6時間授業だが、2・3年次生は朝や午後の空き時間が多い生徒がいる。そこで、昼休みは2・3年次生、放課後は1年次生を基本に、2回に分けての説明会になる。

インターンシップは総合学科推進グループという分掌が担当している。以前は私が主担当であったが、年々、若手教員に継承しながら運営している。説明用スライドや配布資料の型もできあがっているし、一連の作業も具体的な仕事である。新採用2年目の教員が周囲のサポートを受けながら説明会を無事行うことができた。

説明会の様子 配布資料

受入先の資料2枚と希望票を配布した。今年は、神奈川経済同友会より紹介された企業が多く、27社で60名を超える枠がある。事業所見学で協力してくださっていた企業が、インターンシップ受入にも協力しださる傾向がある。

説明会に参加した人数(40数名)に比べて余裕がある。
一週間後に希望票を提出し、重複している希望を調整していく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 1日 (火)

産業社会と人間:社会人講話報告会

5・6校時の産人の授業は、クラス内で社会人講話の報告会

5月14日に校内に16分野の社会人を招いて、分科会で講話を伺った。今日はいよいよその報告会。報告することで理解を深め、得たことを共有することで視野を広げる。
「講話の報告」だけでなく、グループで発表を遂行することも「キャリア教育」の一環だと考えている。

各グループの発表は4分、質疑1分。産人係の司会とタイムキーパーにより、自主的に報告会が進行する。私は担当するクラスでビデオと写真の撮影。

報告の様子 報告の様子

講話の次の産人の授業ではポスター制作と発表のリハーサルを行い、完成したポスターを撮影してクラスごとの資料にまとめてある。この資料に書き込みながら報告を聞く。

聞く姿勢 資料に書き込む

昨年も同様の形式で報告会を行った。この報告の写真や、ポスターの写真が「産業社会と人間の記録集」に残されており、生徒も指導する教員も事前にイメージをつかんでいた。原稿読みが多いのは変わらないが、ポスターも発表の内容も全体的に底上げされたようだ。

ポスター以外にも資料を提示するグループ、ジェスチャーたっぷりのグループなど、この時期から発表の工夫が見られた。休み時間に、リハーサルをする熱心なグループもありました。

写真資料を提示 休み時間のリハーサル

報告会終了後、7月6日の事業所見学の見学先の希望票を配布。25の事業所から第4希望までを記入して金曜日までに提出する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »