« アルゴロジックとスクイーク | トップページ | 県立高校の教育力向上推進事業 »

2010年5月 5日 (水)

キャリア教育と民間人校長

NHKのニュースウォッチ9を見ていると、例の和田中学のニュース。

東京都杉並区の和田中学といえば、民間人校長で有名な学校。都内の公立中学で初の民間人校長を迎え、その後継の現校長も同じくリクルート社から迎えている学校。

テレビでは代田校長が引き継いだ「よのなか科」の授業の様子が報道された。この日の授業のテーマは「大学生の就職難について」。つまり「キャリア教育」をしているのだ。神奈川県立の高校では初の民間人校長を迎えた勤務校(横浜清陵総合高校)でも、同じくキャリア教育を積極的に推進しているので、ピンと来た。「中学では早いのでは」という意見に対しても、中学だからこそ、素直に取り組むことが出来るのだと、確信する。そして、中学だけでなく、小学校でも、高校でもキャリア教育は必要で、その成長過程によって同じ体験から得るもの・感じるものは違うのだから。

「今のうちから職業を決めるという訳ではない」、という代田校長の考えにも全く同感。総合学科では原則必履修の科目「産業社会と人間」がキャリア教育を推進しているが、1年次の今の時期は、知らない職業についても目を向けて、職業観を広げることが大切。職業調べや社会人講話などから、自己の将来の可能性に関心を持ち、学習の意義を理解し、学習意欲に繋げるように指導していく。

希望の職種を持って入学してきた生徒に対しては、否定はしないまでも、その職業観を広めることは必要。
当然だが、子供の頃の憧れの職業を、いつまでも追い続ける訳には行かない。例えばパイロットやプロ野球選手、医者など、ありがちな夢も、実現できるのはわずか。進路希望に変化、挫折があっても耐えうるような視野を持たせることがキャリア教育の第一歩だと考える。

横浜清陵総合高校では、創立の年度から5年間、初の民間人校長と同期として勤務してきた。当初は、数値目標を掲げることを大切にしていた初代校長だが、中盤からは文脈を大切にする発想になってきたように思う。現在の校長は、3年間他校での勤務のブランクはあるが、開校の2年間は本校の教頭を務められた方で、学校設立の理念を引き継いでくださっている。

最近、本校の総合学科としての取り組みが、文科省が言う「キャリア教育」の実践事例になっていると気がついた。様々な場面で発表しながら、検証をしていきたい。
5月1日の納得研究会でも発表してご意見をいただいた。近くは、5月23日のICTE情報教育セミナー in 早稲田で、私から、本校のキャリア教育とそれをサポートする情報教育とICT環境についての発表をさせていただく。学校としても、7月、9月と総合学科の仕組みを利用したキャリア教育について、全国レベルの発表の依頼がある。

先駆的な教育活動に携わることができた環境に感謝するとともに、広報の責務も感じている。

ニュースによると、和田中学の生徒の問題意識が高まっているとのこと。部活動に一所懸命の生徒の言葉からも、その効果が聞き取れた。

|

« アルゴロジックとスクイーク | トップページ | 県立高校の教育力向上推進事業 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/178689/34543589

この記事へのトラックバック一覧です: キャリア教育と民間人校長:

« アルゴロジックとスクイーク | トップページ | 県立高校の教育力向上推進事業 »