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2010年5月14日 (金)

産業社会と人間:社会人講話

カラッと晴れた一日。2・3年次生は遠足、1年次生は産人の「社会人講話」の日

16分野の事業所から講師を迎えて、分科会にて講話をいただく。まずは、全体会で校長から講師を紹介する。

全体会で講師を紹介

毎年、少しずつ入れ替わるが、今年の16分野は、■医療、■ホテル、■Web作成、■保育、■マスコミ、■金融・調査、■造園・農業、■公務員、■美術館、■広告、■衣料デザイン、■芸術、■総合商社、■宝石研究、■金融・証券、■法律。
横浜清陵総合高校には、総合選択科目のくくりとして6つの系列があるので、なるべく6つの系列に係る分野が入るように配慮している。

とにかく、報告会まで含めて、この単元では「自分の知らない職業分野を知る」ことが最大の狙い。事前指導として、キャリアマトリックスでも職業調べを行ったが、直接社会人から聞く講話の「リアリティ」に気付かせることも大切。「インターネットで知れることは薄い」という強烈な体験は、情報の授業の指導だけでなく、総合学科の学習全体でも役に立つ。

さて、本校の「産業社会と人間」は開校以来今年で7年目、その前の試行2年を入れると9年目の実践となる。単元の順序の入れ替えや統廃合、新設を経て、現在は、図の六単元での構成になった。只今、この中の第二単元となる。

産人の単元構成

本日は、校内を1年次が占有する。生徒は、普段のHRではなく、分野別の16教室に集合し、担当教員の引率で全体会に移動する。クラスを解体して、今日は特別な集団で行動をすることでグループワーク実践力を向上させる。この仕組みは、次の事業所見学への布石になっている。

私は、株式会社ナルミヤ・インターナショナルの子供服のブランドANNA SUI miniのアートディレクターの方を迎える分科会の担当。高校時代の恩師にあたる本校美術科教師との対談形式で講話をいただいた。

対談形式の講話 講話中のメモ

男子が1名、女子17名という集団。50分×2の講話の前半では、ANNA SUI mini の2万円を超す子供用ワンピースの実物と、そのデザイン画、パターン(型紙)を使って、アメリカのデザイナー ANNA SUI とのやり取りの中で、洋服がどのように出来ていくかをお話しいただいた。講話の後半は、講師の方が理系進学から美大受験への変更に至る葛藤と浪人中の努力の体験談をいただいた。

講話終了後、講師と美術の先生を交えて記念撮影。講師のKさん、初めての講話ということでしたが、とても興味深く聞くことができました。美術のY先生と共に御苦労さまでした。
この社会人講話は、生徒にとってはもちろんだが、担当する教員にとっても貴重な経験になる。総合学科の教員は、産人を担当しながらスキルアップ・キャリアアップしていく。

午後は、講話をいただいた教室で作業を行う。
講話内容をまとめるための話し合いを行い、クラス代表者が2分で発表する。その後、講師に送るための感想文を書き、次回のクラス内報告と、使用するポスター作りの計画を練る。

グループで話し合い 代表者が発表

数日前の情報の授業での職業調べと説明が、本日の発表にも役立っている。こういう仕掛けを用意して、少ないストレスで着実に高くなるハードルを越えさせていく。「産業社会と人間」と「情報」の連携、このコーディネートが本校の基盤を支えている。

キャリア教育の入門である「職業調べ」「社会人講話」「職業人インタビュー」などは、普通科高校の「総合的な学習の時間」でも実施されている。これを、単体で終わらせないことが総合学科の違い。
第三単元の「事業所見学」、そして、夏休みの希望者対象の「インターンシップ」と、教員サイドでは着々と準備が進んでいる。

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コメント

昨日、特色科目の資料を長研で必要になり伺い、今日私の序論で学校自慢させていただきました。生徒の物怖じしない、浮かない雰囲気つくりのことと実はどんな課題解決型学習だったのか未だに言葉が見つかりません。ダメ出し100枚は越えています。明日が原稿締め切りです。交流体験が今年どう展開するかを楽しみにヒントにさせていただきます。

投稿: 橋本 | 2010年5月19日 (水) 18時18分

橋本先生

御苦労さまです。ずいぶん白くなってしまいましたね。
産人も2年目となると、客観的な評価をすることができます。キャリア教育の実践として、かなりイイ線で行けてるように自負しています。

また歓送迎会でお会いしましょう。

投稿: VX | 2010年5月19日 (水) 21時44分

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