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2010年5月31日 (月)

生徒よりITパスポート試験合格の報告

2年次生より、春のITパスポート試験に合格したとの連絡を受けた

昨年度「情報B」を担当していた生徒で、今年は「図形と画像の処理」を教えている。本校の短期集中講座「コンピュータ技術」や総合学科連携の秋の土曜公開講座「情報活用応用講座」などを積極的に受講していた生徒。「情報活用検定2級」に合格したので、昨年末にITパスポート試験の受験を勧めていた。

秋には基本情報技術者試験にチャレンジするという。言語はアセンブラにするか表計算にするか。この選択の指導が難しい。

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2010年5月30日 (日)

校外連携部会:総合学科夏季連携講座の抽選

急遽、標記の件で鶴見総合高校に伺った

試験問題作成や諸々の準備を行っていたところ、今年の校外連携部会の理事を務めている鶴見総合高校のM先生よりメールが入った。5月24日の総合学科高校の夏季連携講座の一次集約を受け、受け入れる専門学校側から人数調整の回答をいただいたので、超過講座の抽選についての相談だった。抽選には他校の教員の立ち会いが必要になる。

本日は父親の傘寿(80歳)なので、18時より赤飯で祝うことになっている。それに間に合うよう、16:30に伺うことにした。

抽選が必要な講座が6講座。受入人数の増加の協力を得ても、3倍近い倍率の講座もある。
抽選は、表計算ソフトで人数分の乱数を発生させ、その上位から選ぶという方法を取った。講座によっては学校に偏りも出たが、会議の決定に沿った方法なのでやむを得ない。

明日、理事のM先生より各総合学科高校に結果が報告される。各校では、受入人数に抑えるように調整が始まる。

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産業社会と人間:事業所見学の事前指導の準備

7月6日に行う事業所見学。6月後半に行う事前指導の計画を立てた。

「社会人講話」の次の「事業所見学」は、1年次の「産業社会と人間」の前期のメインイベント。生徒にとっても教員にとっても。。。

1年次団の教員は、一人あたり2か所の事業所を担当し、事前の打ち合わせと、見学する生徒の事前指導を行う。事前指導の日が2回あるので、内容の濃いことができる。その半面、2つの集団を上手く指導するために工夫と準備が必要となる。1回は実習を入れて、予備知識とともにモチベーションを高めたい。

私が担当している事業所は、ヨコシネディーアイエー海洋研究開発機構(JAMSTEC)。さらに横浜のデザインオフィス「ヘルベチカ」も新規開拓で交渉中。
本日は、先の2つの事業所の事前指導計画と、素材確認、実習の準備を行った。

■ヨコシネディーアイエー(フィルムセンター)の事前指導
渋谷のNHKの近くにあるヨコシネディーアイエーは撮影後の編集作業を行う会社なので、映像ができるワークフローの後半にあたることを理解させたい。ワークフローの前半は、当日午後にNHKの見学で理解する。
・ホームページで下調べするだけではリアリティがない。昨年度は生徒を引率した事業所なので、見学時の写真を使って当日の行動を説明する。中間試験中に打ち合わせに伺うので、見学・実習内容を確認してくる。
・テレビや映画の映像ができるまでのワークフローの解説。
・先日の体育祭の写真とビデオを素材として、映像編集の実習を行う。昨年の事前指導の経験を踏まえて、今年はPremierElementsで編集からDVD化までじっくり行う予定。

■海洋研究開発機構の事前指導
当日は、横浜研究所と横須賀本部の2か所を見学させていただく。つまり、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」の見学、そして海洋科学技術館で有人潜水調査船「しんかい6500」の見学と高圧実験などを行う。その後、研究者との懇談を行う予定。
・ホームページが充実しているので、下調べで閲覧しておくことは必要。
・「日本沈没(2006年)」と、その大事典のDVDを使って、海洋研究の必要性とJAMSTECの設備の紹介をする。この映画の撮影にはJAMSTECが協力している。映画本篇は134分あるので、事前指導で見せるには長すぎる。人間ドラマの部分は省いて45のチャプタから15チャプタを選択した。地球深部探査船「ちきゅう」と「しんかい6500」「しんかい2000」(映画では”わだつみ”)の映像と、日本沈没のシミュレーションが、事前指導として役に立つ。
・深海の高圧状態の映像は、現地で行う高圧実験のリアリティーを増すだろう。

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2010年5月29日 (土)

情報B:中間試験直前の演習問題

前期中間試験を前に「情報B」の1時間を演習にあてるための準備

「情報B」の試験範囲の中心は2進数とビット列の扱い。昨年までは、負の二進数が最大の難関だったが、今年はあえて負の数を扱わず、ビット列の扱いを多くしてきた。

今年は、例年2クラスのところ3クラス分と「情報B」の希望者が多い。理解を深めるために、試験範囲を早めに終えて、1時間の演習時間を取ることにした。今日は、その演習問題を作成した。

演習問題の前半は解答付き、後半は解答なし、という構成。
以下、オリジナル問題から一部を抜粋して記録する。(6)はネットワーク、(7)はアルゴリズムに繋げる布石。2進数とビット列の表記に甘さがあるが、授業では追って説明する。

(1)10進数を2進数に直す。
■135  ■13.875

(2)2進数を10進数に直す。
■11001101  ■101.1011

(3)次の10進数の式の結果を2進数で表す。
■5×32  ■255÷64

(4)次のビット列どうしの論理演算をせよ。
■(10101010 AND 00001111) OR 11001100

(5)2進数Aに対して必ず同じ結果が得られる操作の組合せを答えよ。
ア.Aを左に3ビットシフトした数と、Aを左に1ビットシフトした数を加える。
イ.Aを左に3ビットシフトした数から、Aを引く。
ウ.Aを左に2ビットシフトし、Aを加える。その結果を1ビット左にシフトする。
エ.Aを左に1ビットシフトし、Aを加える。その結果を1ビット左にシフトし、Aを加える。
オ.Aに2進数1010を掛ける。
カ.Aに2進数111を掛ける。

(6)1バイトのビット列に対して、11110000と論理和を取ることは、次のどの操作と同じことになるか。
ア.上位4ビットをそのまま、下位4ビットを0にすること。
イ.上位4ビットをそのまま、下位4ビットを1にすること。
ウ.下位4ビットをそのまま、上位4ビットを0にすること。
エ.下位4ビットをそのまま、上位4ビットを1にすること。

(7)A,B,Cは2進数で、A=1001、Cの初期値は0とする。
B=100とB=111の場合について、次の操作を順に実行していくとき、各段階のCの値を書け。

■Bの第1ビットが1ならばCにAを加えて、それをCとする
 Bの第1ビットが0ならば何もしない
■Cを1ビットだけ左にシフトして、それをCとする
■Bの第2ビットが1ならばCにAを加えて、それをCとする
 Bの第2ビットが0ならば何もしない
■Cを1ビットだけ左にシフトして、それをCとする
■Bの第3ビットが1ならばCにAを加えて、それをCとする
 Bの第3ビットが0ならば何もしない

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2010年5月28日 (金)

アルゴロジックVer1.2

アルゴロジックのバージョンアップのお知らせを受け、早速挑戦しました。

機能として、表示や速度の設定の幅が広がって、授業で使いやすそうになりました。
また、初級・中級・上級にそれぞれ1問づつ追加されて、リピーターを喜ばせてくれます。今後も、バージョンアップと共に問題の追加に期待しています。

上級の「輪の輪」という問題は、ステップ数を少なくすることに主眼を置くと、冗長性を覚悟で10ステップでできましたが、「アルゴリズムの美しさ」とトレードオフの関係になります。しかし、このような体験をすることで、論理的思考能力が身につき、楽しくプログラミングの導入ができると考えています。

10ステップ 11ステップ

スクイーク、スクラッチ、アルゴロジックと、タイルスクリプティングでの学習環境がそろってきたので、「情報B」や「情報の科学」でのアルゴリズム学習が楽しくなりそうです。

【追記】5月10日のプログラミング・情報教育研究会に参加した高校の先生方も、早速取り組んでいるようです。

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2010年5月27日 (木)

産業社会と人間:社会人講話報告会の資料

来週火曜日の報告会にむけて、ポスターを取り込んだ資料を作成した

25日にポスターの写真を撮ったので、Publisherで作っておいた7クラス分のテンプレートに、報告者名とポスター写真をはめ込んでいく。今回も教員補助者の活躍でスムーズに完成した。

6月1日(火)の報告会では、黒板にポスター(模造紙)を掲示して報告する。そのポスターの写真が手元の資料にあれば、メモをとることも楽だし、事前に、レジュメとしても役にたつ。

7クラス分の報告資料集 資料集の見開き

A3袋とじの両面2枚と、挟み込むA4両面1枚の合計10ページ。表紙と裏表紙以外の8ページに上下2分野のスペースで、全16分野の報告資料とメモ欄を用意した。

教員用にはカラー印刷。生徒用には申し訳ないが、リソグラフでグレー印刷。明暗とコントラストを調整してあるので、資料として十分読み取れる。

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2010年5月26日 (水)

体育祭

午後から大雨の予報だったので、短縮プログラムで体育祭が実行された。

朝は晴れていたが、午後からかなりの雨が降る予想。朝の段階で、徒競争、障害物競争、部活対抗リレーなどを省いて、年次団体競技と応援合戦の短縮プログラムに変更して実施した。終了後に、テントやパネルの片づけなど大仕事があるためやむを得ない。

私はビデオ記録係。グランドに面した校舎の3階の窓からの撮影になる。

東棟3階廊下の窓からのビデオ撮影 黄組の応援席から本部と校舎を望む

上の2つの写真から、どの窓からの撮影か分かると思います。

競技中はビデオカメラ操作のため、写真を撮ることがなかなかできない。次は、昼休み中の中庭での応援合戦の練習と赤組の応援合戦の様子。

昼休みの中庭の様子 赤組の応援合戦

クラス別縦割りで、赤組・青組・黄組の3チームに分かれて競う。次は、青組と黄組の応援合戦の様子。

青組の応援合戦 黄組の応援合戦

どのチームも円陣になって喚起する。特に上級生はこの盛り上げ方が上手い。

黄組応援団の円陣 青組棒倒し選手の円陣

綱引きの様子と、赤組の総合優勝が決まった瞬間。

綱引きの様子 総合優勝決定の瞬間

次は、全校生徒そろっての校歌斉唱と、解散後の3年次クラスの集合写真の様子。直後に取り壊す色別のパネルの前で写真撮影。

応援団がリードして校歌斉唱 赤組3年次のクラス写真

黄組3年次のクラス写真 青組3年次のクラス写真

昼食時にPTA特製の「トン汁」がふるまわれる。朝早くから、家庭科調理室は保護者で一杯でした。昼前から肌寒くなってきたので、とれも嬉しい。
御苦労さまでした。また、ごちそうさまでした。

PTAのトン汁作り

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2010年5月25日 (火)

神奈川県立高等学校教育課程研究会:第1回研究推進委員会

14時30分より、総合教育センターにて標記の会合に参加

大講堂で約30分の全体会。18の教科部門を含む23の研究部門で、研究推進委員は124名。それぞれの部門に高校教育科と総合教育センター・体育センターの指導主事がついて、1年間、研究を行う。

今年の教科部門の研究テーマは「生徒の学習意欲を引き出し主体的に学習に取り組む態度を育成する授業改善」
業務は、研究テーマに基づいて様々な授業展開の手法を研究し、取組事例を紹介するとともに「公開研究授業」を実施すること。最終的には研究の成果をまとめ、「研究集録」を作成し、各県立高校及び関係機関に送付するという。

1時間30分の分科会。情報科は教員5名と指導主事2名のチームで、自己紹介と委員長の選出、研究テーマの検討のためのワークショップを行った。

ワークショップは、各委員の所属の情報科の授業において、生徒の学習意欲の現状や課題、生徒の学習意欲を引き出す工夫等についての情報を共有し、研究テーマ検討のヒントにすることが目的。
具体的作業は、ポストイット1枚に1項目を書き、各自10枚程度を用意する。各委員は1枚のカードについて口頭で説明して置く。そのテーマになる見出しを異なる色の付箋でつけ、それに相乗りするように他の委員が説明してカードを追加していく。話題が切れると、他のカードを置いて、そのテーマについて同様に繰替えす。自然と、グルーピングとラべリングができていく。

ワークショップの様子

時間まで繰り返す。総合教育センターの指導主事がまとめて、情報部門の研究テーマとして整理してくださる。第2回は、MLで決めるとのこと。昨年度は各委員の学校を巡っているので、互いの授業を見ながら運営していくことを期待する。

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産業社会と人間:社会人講話報告のポスターを撮影

教員補助者と一緒に来週の報告会で使うポスターを撮影した。

先週の「産業社会と人間」の授業で作成したポスターを、報告資料としてまとめるためにデジカメで撮影した。撮影したポスターはのべ106枚。

撮影作業の様子 クラスと分野を添える

6月1日の授業では、自分たちのクラス仲間に講話から得たことを報告し合う。体験したことを深化しつつ、互いの体験を共有するというキャリア教育のシステム。撮影したのはその際に使うポスターだが、聞き手としてメモを取りやすいように、手元の資料としても活用する。

昨年度のクラス別資料

昨年は、13分野だったので、A3両面2枚に収めることができた。今回は、多いクラスで16分野。A3両面2枚+A4両面1枚を挟む、という構成でパンフレットを作る。
ちなみに上の写真は、昨年度のもの。左が表紙で、右が見開き。

1昨日の第48回ICTE情報教育セミナーで発表したが、情報科が他教科(この場合は「産業社会と人間」)と連携することで、学校の取り組みに厚みが増す。今後も、継続して発信していきたい。

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2010年5月24日 (月)

校外連携部会:夏季連携講座の一次募集の集約

15:30より、紅葉坂の県立青少年センターにて、標記の総合学科教育研究会の会合

5月21日で夏季連携講座の一次締め切りであり、その集約と抽選の見通しを立てた。この時期で、昨年の507名を上回る580名ほどの希望者数。ただし、倍率が3倍以上の講座もあるので、抽選も必至。

まずは、理事の鶴見総合の先生から、超過人数をどこまで受け入れられるかを各講座担当に問い合わせる。
専門学校と総合学科の相互訪問担当の私は、多くの学校から希望があった専門学校主催の講座をセレクトして、高校からの訪問会を設定していく。

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2010年5月23日 (日)

ICTE情報教育セミナー in 早稲田

10時~17時。標記セミナーに参加し、ポスター発表を行った。

会場は、母校の早稲田大学理工学部の62号館と63号館。学生だったころはこのあたりはテニスコートだった。研究室があった60号館は、今だにコンクリむき出しのままだが、この新棟はスッキリとしてキレイ。

午前中の全体会は、「ついに出た!新学習指導要領解説!-よってたかって『解説の解説』-」というタイトルで、その名の通り、3分交代で意見のシャワー。それぞれの得意分野や特徴が表れた意見が聞けた。

全体会

昼休憩を挟んで、ポスターセッションが1時間45分。10本が前半後半に分かれての発表になる。普段から研究活動を共にする先生方の発表も多い。

若林先生の発表 諏訪間先生の発表

磯崎先生の発表 谷川先生の発表

私は、「『キャリア教育』の実践とそれを支える『情報の授業』と『ICT環境』」というタイトルで、「産業社会と人間」と連携してその取り組みを支えてきた情報の授業の内容と、発表活動を支えるICT環境について、写真やビデオを使って報告させていただいた。「情報は学校を変えることができる教科」という持論のもとに、生徒が自分の成長を内省して楽しんでいる様子を伝えた。
今回は違った切り口での発表にしたが、特に「キャリア教育」や「学校のデザイン」に興味を持たれている先生の視聴が多かった。

発表に使ったポスター 「キャリア教育のススメ」と「TOWNWORK中学生編集版」

発表を協力に支えてくれた資料が2冊。5月18日に発行された「キャリア教育のススメ」と、リクルート社が個別の中学校対象に、職業体験のレポートをまとめた「TOWNWORK中学生編集版」。前者は、国立教育政策研究所が平成21年3月から22年2月までに発行した、小学校中学校高校の教員向けキャリア教育推進用パンフレットを一冊の本にまとめたもの。後者は、立派な冊子で、取材した中学生や学校に配られたもの。中学のキャリア教育がここまできているかと実感させる。

15時から17時が2会場に分かれてのワークショップ。私が参加したWSは「著作権『保護』はわかるけど『活用』は?-歴史的背景から知的財産を考える-」で、著作権教育フォーラムの代表からの講義と、WEBに公開する映像作品を作る授業の学習指導案を作るワーク。組んだ3名がいずれも映像作品の指導をしていたので、具体的な指導案ができた。
他方のWSは「体験から実践へ!情報の科学的な理解を楽しく学ぶ コンピュータサイエンスアンプラグド」。神奈川では今回発表されたM先生や、H先生の先駆的活動によって認知度が高い。

今回の参加者は81名という。去年より少なく感じた。。。


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2010年5月22日 (土)

ワークショップ指導者養成講座:Scratch初級編に参加

5月22日は世界中でScratchのイベントが行われるSCRATCH DAY

午前中2時間、秋葉原のデジタルハリウッド大学にて、標記の講座に参加した。

スクラッチ(Scratch)はスクイーク(Squeak Etoys)をベースにMITで開発された教育用のプログラミング環境で、視覚的にわかりやすいプログラミングができるため、プログラミングの入門編に向いている。初めてスクイークを開いたとき、何をしたらよいか戸惑うが、スクラッチは、開いたときからプログラムせざるを得ないという感じ。

講師の宮坂氏によると、高校でアルゴリズム学習に使うとすると、スクイークは初級から応用まで幅広くカバーし、スクラッチは中間部分の学習に適しているという。

講師の宮坂氏 ワークショップの作業中

10分ほど基本操作の説明を受け、カードに書かれた12の課題を解きながら、体験的に操作と機能をマスターする。残った時間で、自由な作品を作る。私は、学校の「情報B」のアルゴリズム学習で、スクイークを使って最初に描く「校章」を作った。スクラッチはスクイークがベースなので、ペンの操作もすぐに分かった。

スクラッチで校章を描くスクリプト

ちなみに、スクイークのバージョン3.0は、旧バージョンよりかなり使い勝手がよくなり、ループも扱える。同じ図形を描いてみた。

新バージョンのスクイーク

現在、2進数と論理演算、ビット列のシフトを教えている「情報B」では、前期中間試験が終了してからアルゴリズムの単元に入る。テキストがあるスクイークの旧バージョンを使う予定。ある程度進んだら、アルゴロジックやスクラッチを、課内や課外で使ってみたい。
教育実習期間中になるので、実習生のスキルにも左右され、要検討。。。

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2010年5月21日 (金)

神奈川県情報部会:平成22年度研究大会

13時30より、横浜市立サイエンスフロンティア高校のホールにて

総会の議事の後、筑波大学大学院システム情報工学研究科の駒谷昇一教授より講演をいただく。

講演のテーマは、
「PBL教育とその達成スキルをどう定量的に評価するか」
-チーム学習の教育効果は何か、そしてどう定量的に測定評価するか-

サイエンスフロンティア高校 駒谷教授の講演

駒谷先生が研究室の学生グループを指導した事例が分かりやすく、面白かった。そして、教員として参考になる話しでした。
情報部会の前幹事長の嘉村先生とは幼馴染の仲という。懇親会でも地元の話しで盛り上がりました。

研究発表として2本。
まず、情報部会顧問の柏木校長から「(高校現場の)セキュリティ」。次にテスト委員会から今年度の新入生テストの分析と評価。

柏木校長の発表 松下教官の発表

私は司会を務めさせていただきました。
壇上から見ると、一時より参加者数が減ったことを痛感。。。

最後に、第3回全国高等学校情報教育研究会石川大会のアナウンスをした。近々、夏の研究会の案内と共に、各校に案内状を配布する。

少し遠いですが、神奈川の皆さんもぜひご参加を。

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2010年5月19日 (水)

総合学科合同Web作成委員会:担当者会議

15時より、横浜にて標記の会議に参加

過去5年間、神奈川県総合学科合同Webの立ち上げから運営までを牽引してくださった校長が退職された。今年度は、2校の校長が中心に運営していくことになり、第1回の委員会の日も決まった。事前に、当面の運営内容を打ち合わせるための担当者会議。

本校では、この委員会を担当する分掌が私の属する「総合学科推進グループ」から「オープンスクールグループ」に移った。私は校内の担当者は降りるとしても、この委員会に5年間関わってきた立場から、当面の業務に関わって運営に支障がないようにサポートする。

第2回委員会までの流れを確認してこの日の会議を終了。職場に戻って仕事。

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2010年5月18日 (火)

産業社会と人間:社会人講話報告会の準備

来週の「社会人講話報告会」に向け、ポスター制作と報告の準備。

先週5月14日の社会人講話から得たものを、クラス内で報告し合う。報告することで、体験が深化し、共有することで「狭い体験にとらわれることなく」視野を広げることができる。
まだ中学を出たばかりの年齢では、知らない職業の方がはるかに多い。それに気付かせることも「キャリア教育」の狙いでもある。

各クラスから、2~4名のグループに分かれて16分野の講話を聴いた。つまり、2~4名の16グループによる報告会になる。4分の報告と1分の質疑応答。司会やタイムキーパーは教科係が行う。

ポスターのレイアウトを考えてくることが宿題だったので、まずはポスターを作成。机の上や床、廊下で作業をする。16の部屋を使い、同じ講話を聞いたものが、担当教員の監督のもとで作業をする。

机上で作業するグループ 床で作業するグループ

結構仲良く作業している。
次いで、時間を計って報告する練習。この時点では、規定の4分を満たさないグループが多い。
そして、ポスターも形になったグループから、リハーサルを行う。

時間を計って報告の練習 本番の形でリハーサル

来週までに報告を仕上げるように伝えて終了。
ポスターが未完成のグループは明後日13時まで。

■社会人講話当日の午後、全員が感想文を提出している。この感想文と、代表が書いたお礼状、そして教員が作った清陵NEWS(校内新聞)を一緒にして、講師の方にお送りした。

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2010年5月17日 (月)

校内Webサイトの活用:夏の学び

総合学科ならではの「夏の学び」のシステム。校内Webサイトで紹介中。

校内Webサイト「清陵ネットワーク」は、春休みの更新作業以後も、「産業社会と人間」や「情報B」の科目のページを授業進度に合わせて更新している。先週のLHRの時間には、1年次生を多目的ルームに集めて「夏の学び」の説明とともに、このサイトの活用を紹介した。

トップページから「清陵『夏の学び』情報」のリンクをたどると、今年度と過年度の情報の一覧画面になる。

「夏の学び」トップ画面

以下の画像が、この中の最新情報の部分。リンクの下線は非表示にしてある。

最新の「夏の学び」情報

講座の一覧とシラバス集(Excelで作ってWeb形式で保存)だけでなく、希望票や申込書のPDFもあるので、生徒は適宜プリントアウトしたものを使って申し込む。

1年次の授業で、このサイト「清陵ネットワーク」を活用することで、生徒は自然と閲覧するようになる。
その裏では、行事予定表や、特色科目の日程、授業の作品の公開など、魅力あるコンテンツの更新が必要。といいつつ、検定試験情報が、まだ未更新のままだった。。 がんばります。

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2010年5月16日 (日)

情報科教員を目指す大学生のインターンシップ(2)

昨日、県内の大学の情報科教職課程担当者にインターンシップ受入の案内を送った

産人の社会人講話を最優先してきたため、先週のエントリから一週間遅れてしまった。本日は所用のため、午後から職場にいくと、早速3通の返信メールが届いた。

3校とも、教職を希望している学生がいるのですぐに案内してくださるという。内1校からは、「神奈川県以外でも同様のインターンシップをしている学校は無いか」という質問も。「残念ながら、今のところ耳にしていない。」と回答しましたが、本当に「残念」です。

夏休みに授業(講習会でも)を作って、そこに教職を目指す学生を呼ぶだけで実現できる「教員養成システム」。もちろん、授業を受ける高校生にも手厚い学習環境を提供することができる。きちんと高大連携の手続きを取れば、教育実習前の大学生がTAとして授業に携わることが可能だ。早いうちに、教員志望の意思を確認することもできる。

6月26日・27日の日本情報科教育学会全国大会では、類似のシステムを全国に広げるべく、実践報告と提案を行う予定。

■インターンシップの案内が手元に届かなくても、来年の夏に神奈川の教員採用試験を「情報科」で受ける方、またはその指導者の方、案内をお送りしますので、このエントリのコメント(非公開)でご連絡ください。

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2010年5月15日 (土)

PTA進路ガイダンスとPTA総会

清々しい一日。午後、標記の集会が実施されました。

100515pta01会場は、本校の多目的ルーム。13:30より、PTA進路ガイダンス、14:30よりPTA総会、という流れ。

前半は、分掌のキャリアガイダンスグループが対応する。卒業生の進路実績や、キャリアデザイン3年間の流れ、各年次での進路指導の流れ、様々な入試方法に関する基礎知識など。参加する保護者は、1・2年次が多い様子。
午後は、総会としての議事のほか、平成22年度~平成24年度の中期経営計画と、今年度学校目標設定報告、昨年度学校目標実施報告を行う。

PTA進路ガイダンス PTA総会

PTA役員も改選となった。元PTA会長には、特にエアコン設置に関する意見調整と設置業者選定など、今後の学校生活を左右する大きな仕事をしていただいた。この春にお子さんを卒業させてもなお、横浜清陵総合高校を愛してくださる熱心さに感謝します。本当に御苦労さまでした。

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2010年5月14日 (金)

産業社会と人間:社会人講話

カラッと晴れた一日。2・3年次生は遠足、1年次生は産人の「社会人講話」の日

16分野の事業所から講師を迎えて、分科会にて講話をいただく。まずは、全体会で校長から講師を紹介する。

全体会で講師を紹介

毎年、少しずつ入れ替わるが、今年の16分野は、■医療、■ホテル、■Web作成、■保育、■マスコミ、■金融・調査、■造園・農業、■公務員、■美術館、■広告、■衣料デザイン、■芸術、■総合商社、■宝石研究、■金融・証券、■法律。
横浜清陵総合高校には、総合選択科目のくくりとして6つの系列があるので、なるべく6つの系列に係る分野が入るように配慮している。

とにかく、報告会まで含めて、この単元では「自分の知らない職業分野を知る」ことが最大の狙い。事前指導として、キャリアマトリックスでも職業調べを行ったが、直接社会人から聞く講話の「リアリティ」に気付かせることも大切。「インターネットで知れることは薄い」という強烈な体験は、情報の授業の指導だけでなく、総合学科の学習全体でも役に立つ。

さて、本校の「産業社会と人間」は開校以来今年で7年目、その前の試行2年を入れると9年目の実践となる。単元の順序の入れ替えや統廃合、新設を経て、現在は、図の六単元での構成になった。只今、この中の第二単元となる。

産人の単元構成

本日は、校内を1年次が占有する。生徒は、普段のHRではなく、分野別の16教室に集合し、担当教員の引率で全体会に移動する。クラスを解体して、今日は特別な集団で行動をすることでグループワーク実践力を向上させる。この仕組みは、次の事業所見学への布石になっている。

私は、株式会社ナルミヤ・インターナショナルの子供服のブランドANNA SUI miniのアートディレクターの方を迎える分科会の担当。高校時代の恩師にあたる本校美術科教師との対談形式で講話をいただいた。

対談形式の講話 講話中のメモ

男子が1名、女子17名という集団。50分×2の講話の前半では、ANNA SUI mini の2万円を超す子供用ワンピースの実物と、そのデザイン画、パターン(型紙)を使って、アメリカのデザイナー ANNA SUI とのやり取りの中で、洋服がどのように出来ていくかをお話しいただいた。講話の後半は、講師の方が理系進学から美大受験への変更に至る葛藤と浪人中の努力の体験談をいただいた。

講話終了後、講師と美術の先生を交えて記念撮影。講師のKさん、初めての講話ということでしたが、とても興味深く聞くことができました。美術のY先生と共に御苦労さまでした。
この社会人講話は、生徒にとってはもちろんだが、担当する教員にとっても貴重な経験になる。総合学科の教員は、産人を担当しながらスキルアップ・キャリアアップしていく。

午後は、講話をいただいた教室で作業を行う。
講話内容をまとめるための話し合いを行い、クラス代表者が2分で発表する。その後、講師に送るための感想文を書き、次回のクラス内報告と、使用するポスター作りの計画を練る。

グループで話し合い 代表者が発表

数日前の情報の授業での職業調べと説明が、本日の発表にも役立っている。こういう仕掛けを用意して、少ないストレスで着実に高くなるハードルを越えさせていく。「産業社会と人間」と「情報」の連携、このコーディネートが本校の基盤を支えている。

キャリア教育の入門である「職業調べ」「社会人講話」「職業人インタビュー」などは、普通科高校の「総合的な学習の時間」でも実施されている。これを、単体で終わらせないことが総合学科の違い。
第三単元の「事業所見学」、そして、夏休みの希望者対象の「インターンシップ」と、教員サイドでは着々と準備が進んでいる。

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2010年5月13日 (木)

明日の社会人講話の準備

放課後。明日の社会人講話に関する打ち合わせ、会場の準備等

いよいよ明日が社会人講話。講師の接待業務や、分科会の教室の準備、講話の進行、午後の生徒の学習活動の内容など、担当する教員20名ほどで最終の打ち合わせを行った。
分科会の数が1年次の教員数より多いので、他の年次の先生にもご協力をいただいている。

その後、プロジェクターを使う会場、マイクを使う会場など、それぞれのレイアウトと機材準備の作業。

最後に、講師控え室の準備。
昨年度の「産業社会と人間」の記録集と学校パンフレット、当日の時程、生徒の座席表、名札などを用意する。教員補助の先生の大活躍によって、遅れ気味だった準備も無事完了。

講師控え室の準備

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2010年5月12日 (水)

パソコン教室の更新に係る担当者説明会

15時より教育委員会内の会議室にて、標記の会に参加

本日の説明会に出席した学校は
 1.平成23年7月末日に契約期間が終了するPC教室を有する5校
 2.平成23年3月末日に契約期間が終了するPC教室を有する2校
 3.その他1校
であり、横浜清陵総合高校は第1の分類に入る。

PC教室5部屋を有する本校では、通称PC-B教室と呼んでいるマルチメディア教室と、CALL教室2部屋が該当する。本来ならば、今年の夏で6年間のリース期間が切れるのだが、諸般の事情で、1年のリース延長になっている。

この3教室について、次の書類を7月末までに提出するよう指示を受けた。
 ・機種等選定依頼書
 ・理由書
 ・仕様書
 ・積算内訳書
 ・賃借料計算書
 ・レイアウト図
 ・学校全体PC教室構成
 ・各教室活用予定表
 ・学校全体PC教室のネットワーク構成図
 ・メインサーバー仕様書

他に参加した学校は、総合学科高校、スーパーサイエンスハイスクール、新タイプ校など。いわゆる普通科高校には、県の仕様のセットが導入されるため、このような場は設定されていない。
要望に耳を傾けてくれる訳だが、一式のカタログも集めるという重たい宿題だ。

17時に会議が終了。急いで職場に戻り、社会人講話に向けての準備をする。

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2010年5月11日 (火)

産業社会と人間:第二単元「職業と社会を知る」

火曜日午後は産人の授業。第二単元「職業と社会を知る」がスタート

5校時は各HRにて、この単元のテキストを配布し、日程と作業内容を説明した。
今週の金曜日に講話を聞き、この日の午後と次回の授業で、クラス内報告の内容を練り、ポスターを作成する。その次の授業では、クラス内で講話の内容を報告しあう。

6校時はHRを解体して講話の分科会別に集まる。16分野にわたる講師をお呼びするため、それぞれの分科会に担当教員がつく。1年次団では足りないので、フリーや他年次の先生にも協力をお願いしてある。
分科会には、7クラスからそれぞれ2・3名が集まり、約20名の集団になる。生徒どうしも担当教員も慣れない集団なので、全員が名札を下げる。

2クラス分の名札

私は、「衣料デザイン分野」として「ナルミヤ・インターナショナル」のANNA SUI miniのアートディレクターの講話を担当する。本校の美術の教員の教え子であり、講話はその美術教員との対談形式で行うことになっている。

まず、担当の18名を、挨拶係、お礼状係、資料係、連絡係など一人1つの役割分担をする。これは、生徒が自主的に役割を申し出て、すぐに決まる。第一単元で培ったグループワーク実践力が機能している。

次に講師から予告されている講話の概要を伝える。
 1.今の仕事について
    *ANNA AUI mini とは。(子供服についても含めて)
    *私が担当している仕事内容。(洋服が1つできる過程を含めて)
 2.自分の高校生活~大学~就職 の経緯

事前学習として、2つのホームページを見ておくことが宿題
 ・ナルミヤ・インターナショナル
 ・ANNA SUI mini

私自身がANNA SUIを知らなかったが、生徒は半分以上知っていた。
アートは苦手な私だが、洋服の制作過程には興味を持っている。講話が楽しみだ。

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情報A/B:産人と連携して職業調べ

情報の時間1時間を使って、職業調べと報告の実習。キャリア教育である。

今週の金曜日、1年次生は産業社会と人間の授業として「社会人講話」を実施する。その事前指導として、様々な職業があり、その職業に就くためにはどうしたらよいかを調べる。使用するサイトはキャリアマトリックス

【課題1】
トップページから、「職業検索」に入り、キーワード検索で以前から関心のある職業をひとつ調べる。また、トップページから「ジョブタウン」に入り、ジャンルを絞り込むカテゴリ検索によって、気になった職業を調べる。社会人講話を受ける事業所またはその分野に関する職業を調べる。

【課題2】
調べた職業から1つを選び、隣どうしで説明をする。中間モニターには時計を掲示して制限時間2分を示す。
話し方について相互評価して、振り返り。

職業調べの最中 2分間の報告

昨年度はサイト「ジョブジョブワールド」も併用したが、事業仕分けの結果、「私のしごと館」とともに閉鎖されてしまった。「キャリアマトリックス」は大人も見るサイトとして、内容が詳しく難しめ。しかし、職業を探索して説明文の要点をまとめる、そして伝え合うという作業には、「情報科」として求める力の育成には適している。

私は4クラス分の授業を行った。「隣の者どうしで同じ職業を報告したところはありますか?」という質問にYesの回答はゼロ。人によって気になる職業はそれだけ異なり、実は高校1年では知らない職業が無数にあることを説明しておく。
今の段階は、知らない職業があることを知ることが大切で、キャリア教育の第一歩。

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2010年5月10日 (月)

プ会22に参加

18:30より早稲田大学24号館にて、プログラミング・情報教育研究会に参加

1時間ずつ、2本の発表。高校教員は、東京・千葉・神奈川から各3名ずつ、大学教員や一般を含めて23人位が参加した。

プ会の様子

前半: IT・エレクトロニクス業界団体におけるIT人材育成活動
  ~アルゴリズム体験ゲーム「アルゴロジック」などなど~
  講師は(社)電子情報技術産業協会の大山裕氏

後半:日本の小学校の情報教育
   目白大学の原克彦教授

前半では、IT人材育成の取り組みやアルゴロジック作成の目的など、興味深いお話をいただいた。

アルゴロジックは現在の公開では、5月4日のエントリの問題数だが、初級・中級・上級ともすでに追加問題を用意してあり、アクセスの様子を見ながら少しずつ公開していくという。

また、上級問題の「四隅の回廊」は、11ステップで◎がつくが、最少ステップ数は9だと発表された。私は5月4日にクリアしているが、懇親会の後、眠い帰途でも気になって仕方ない。

帰ってキャプチャ画像で調べてみると10ステップだった。
早速リトライして、9ステップでクリア。

四隅の回廊の一部

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2010年5月 9日 (日)

情報科教員を目指す大学生のインターンシップ

3月の予告どおり、今年の夏も標記のインターンシップ受け入れを実施する

1単位の短期集中講座「DTP基礎」6日間を含む、8月2日~8月13日の平日10日間のインターンシップ。TAとして授業に携わりながら、生徒がどのように振る舞い、どのように成長していくのかを観察・体験してもらう。教育実習と違い、直接教えることはできないが、1単位で生徒がどれだけ成長するのか、じっくりと見ることができる。放課後および事前・事後の指導により、教員として不足している分野の知識や技術、教え方のノウハウを伝授する。最後には模擬授業をして、1年後の採用試験に備えてもらう予定。

起案文書が通り、いよいよ募集を開始する。神奈川県では情報科教員の募集が当分は続く気配(この夏は10名募集)なので、来年神奈川県の情報の採用試験を(第一志望で)受ける大学3年生を対象とする。これから1週間の間に、近辺の大学の担当者と連絡を取り、募集案内を届けていく。

募集は4名(1大学1名)まで。6月末まで募集して、7月に面接の上決定していく。

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2010年5月 8日 (土)

東芝科学館:Squeakのワークショップを見学(2)

午後。東芝科学館にて、毎月第2土曜のデジタルクリエイター教室を見学

講師は、デジタルハリウッド大学・大学院スクイーク研究室の宮坂氏。そして、サポートの大学生1名。先月は、午前中の初心者対象講座に参加したので、今回は午後の経験者対象講座を見学させていただいた。

まずは、スクイークで作ったタイピングソフトでアルファベット入力の練習。みんなでたのしくスクイークのトップページからダウンロードできる。参加回数の多い子は結構なスコアを出している。

午後のワークショップのお題は「太陽系シミュレータを作ろう!」。理系の情報科教員の興味を引くタイトル。

ただ作るだけでなく、地球と太陽の大きさの比較や距離など、必要な知識をクイズ形式で理解させていく。小学生(3年生以上)を2時間半も指導するためには、講義の工夫が大切。後ろで見ている保護者も喜んでいます。

水星から火星までの4つの惑星を描き、太陽を中心に回る。一応完成に近づいたところで、地球をピンポン玉の大きさとすると、太陽系はどれくらいの大きさか、地図を使って説明する。今作っているシミュレーションの図は、あくまでもモデルの大きさであることを強調している。

惑星の公転周期が異なることの説明。回転の速度を変える設定はタイルの扱いがあるので慎重に。
私もいろいろやってみました。

■追記:参加者の作品がアップされました。

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2010年5月 7日 (金)

総合学科教育研究会:平成22年度総会と第1回分科会

14:30より本校多目的ルームにて、標記総会を開催

神奈川県内19校の総合学科高校の管理職・各委員が集まっての総会。会長挨拶、新加盟校(吉田島総合)、役員選出、活動報告、予算関係などの議案、そして各委員会からの報告事項と議事が続く。

総会あいさつ 研究紀要と会場案内図

私からは、校外連携部会の活動報告をさせていただいた。内容は、研究紀要に収録された資料をもとに、506名が参加した「夏季連携講座」、資格修得を目標にした「秋の土曜公開講座」について。規模が大きくなってきたゆえに、新たな課題が出てきた一年だったことを伝えた。

その後、各部会・委員会に分かれての分科会。今年度も校外連携部会に属し、主担当校の鶴見総合高校をサポートしながら、専門学校との相互訪問を担当していく。

また、総合学科合同WEB委員会にも、専門学校との連携をサポートする役として参加する。長年担当してこられた校長が退職されたこと、WEBのCMS化が完成したことで、新たな展開が期待される。

17時に終了。いくつかの打合せをして、情報部会研修委員会の出張に出かけた。

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2010年5月 6日 (木)

県立高校の教育力向上推進事業

本日の職員会議にて、標記の事業の担当項目の紹介があった

すでに、県のサイトでGW前に公開されていたようだ。

神奈川県立高校においては、平成19年度からは、「確かな学力向上の取組推進」、「『協働』による教育活動展開の推進」、「これからの社会に対応する特色ある教育の推進」を大きな柱とする「学力向上推進及び特色ある県立高校づくり推進事業」を展開してきた。

平成22年度から、新たに「県立高校教育力向上推進事業」を実施することになり、県立高校各校は、「教育活動開発校」、「教育推進校」、「教育課程研究校」の3つに括られた事業の中から、指定を受けて研究を推進することになる。

横浜清陵総合高校は、「キャリア教育」と「総合的な学習の時間」の指定を受けました。
4つの特色科目の内容がそのまま該当しています。

特色科目の流れ

1年の「産業社会と人間」と2年の「コミュ二ケーション」が「キャリア教育」に。
2年の「視点」と3年の「探求(課題研究)」が「総合的な学習の時間」に。
それぞれ、生徒を見ながら練り上げられてきた科目で、その成果は外部からも評価されてきている。しかし、県の推進事業の指定を受けた以上、その取り組みと成果を、形に表して報告する必要がある。

取り組みそのものについてはもちろんだが、この「成果の可視化」について、特に興味を持っている。
上の科目の流れの図は、その第一歩。

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2010年5月 5日 (水)

キャリア教育と民間人校長

NHKのニュースウォッチ9を見ていると、例の和田中学のニュース。

東京都杉並区の和田中学といえば、民間人校長で有名な学校。都内の公立中学で初の民間人校長を迎え、その後継の現校長も同じくリクルート社から迎えている学校。

テレビでは代田校長が引き継いだ「よのなか科」の授業の様子が報道された。この日の授業のテーマは「大学生の就職難について」。つまり「キャリア教育」をしているのだ。神奈川県立の高校では初の民間人校長を迎えた勤務校(横浜清陵総合高校)でも、同じくキャリア教育を積極的に推進しているので、ピンと来た。「中学では早いのでは」という意見に対しても、中学だからこそ、素直に取り組むことが出来るのだと、確信する。そして、中学だけでなく、小学校でも、高校でもキャリア教育は必要で、その成長過程によって同じ体験から得るもの・感じるものは違うのだから。

「今のうちから職業を決めるという訳ではない」、という代田校長の考えにも全く同感。総合学科では原則必履修の科目「産業社会と人間」がキャリア教育を推進しているが、1年次の今の時期は、知らない職業についても目を向けて、職業観を広げることが大切。職業調べや社会人講話などから、自己の将来の可能性に関心を持ち、学習の意義を理解し、学習意欲に繋げるように指導していく。

希望の職種を持って入学してきた生徒に対しては、否定はしないまでも、その職業観を広めることは必要。
当然だが、子供の頃の憧れの職業を、いつまでも追い続ける訳には行かない。例えばパイロットやプロ野球選手、医者など、ありがちな夢も、実現できるのはわずか。進路希望に変化、挫折があっても耐えうるような視野を持たせることがキャリア教育の第一歩だと考える。

横浜清陵総合高校では、創立の年度から5年間、初の民間人校長と同期として勤務してきた。当初は、数値目標を掲げることを大切にしていた初代校長だが、中盤からは文脈を大切にする発想になってきたように思う。現在の校長は、3年間他校での勤務のブランクはあるが、開校の2年間は本校の教頭を務められた方で、学校設立の理念を引き継いでくださっている。

最近、本校の総合学科としての取り組みが、文科省が言う「キャリア教育」の実践事例になっていると気がついた。様々な場面で発表しながら、検証をしていきたい。
5月1日の納得研究会でも発表してご意見をいただいた。近くは、5月23日のICTE情報教育セミナー in 早稲田で、私から、本校のキャリア教育とそれをサポートする情報教育とICT環境についての発表をさせていただく。学校としても、7月、9月と総合学科の仕組みを利用したキャリア教育について、全国レベルの発表の依頼がある。

先駆的な教育活動に携わることができた環境に感謝するとともに、広報の責務も感じている。

ニュースによると、和田中学の生徒の問題意識が高まっているとのこと。部活動に一所懸命の生徒の言葉からも、その効果が聞き取れた。

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2010年5月 4日 (火)

アルゴロジックとスクイーク

巷でうわさのアルゴロジックを試してみました。

ソースを入力するプログラミング環境は、入力ミスによるプログラミング嫌いを招く。そこで、高校生でも入門にはタイルスクリプティング系が良いかと、2年間「情報B」で扱ったスクイークと、新たにスクラッチに注目していた。

アルゴロジックはWeb上で操作でき、ゲーム感覚で気軽に楽しめる。旗を集める問題と、図形をトレースする問題があり、ロボット君に動きの指令をタイルで並べていく。簡単な問題から、だんだんと難易度が上がっていく。さらに、ミッションを達成しても、ステップ数が多いと、二重丸はもらえない。これが、面白いところだ。

問題をクリアー

全クリ

このタイプの動きはスクイークで結構こなしている。操作方法も丁寧なので、説明を読むのを含めて50分ほどで全問クリア。

スクイークと違うところは、後ろに進めないことと、ループの設定が楽なこと。「クリアー」と「◎」「○」の表示が楽しいこと。

授業では、アルゴリズムの導入として、スクイークで多角形やらせん多辺形を描くところから始めるので、その復習として触らせてみると良いかと思う。スマートなアルゴリズムを考えさせるのに適している。

一番最初のプログラミングで校章を描く

スクイークを使ったアルゴリズムの試験も行なってきたが、アルゴロジックを制限時間内で何題解けるか、実技試験してもよさそうだ。

トレース問題の題材 トレース問題の題材

スクイークでは、スクリプトから紙に図形を描かせる問題、図形からスクリプトを書かせる問題も扱った。上の2例は、どちらもペーパー試験で使った題材。アルゴロジックも同様の問題を作ることが出来そうだ。

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2010年5月 3日 (月)

エアコン設置作業のため停電

5月2日(日)、全教室のエアコン設置に関する作業で停電となる。

冬から土日休日を使ったエアコン設置作業が進んでいる。ほぼ、全ての教室にエアコンが設置され、昨日はその電源工事のため、全校が停電となった。

神奈川県では、一昨年から学校単位でエアコン設置を認めるようになった。ただし、設置費用と電気代を含む運用費用は、県が負担しない。つまり、PTAや後援会の意向により、設置が可能になり、その費用が負担される。
本校では、1年以上の議論が行なわれて決定した。この春にお子さんが卒業されたPTA会長は、手続きなど、今でも足を運んでくださる。

5月中にエアコンの動作確認をし、梅雨時からは運転が始まるだろう。慣れるまで、集中管理と個別管理の使い分けが難しそうだ。

私の仕事は、前日に各サーバーの電源を落とすことと、電力復帰後にサーバーの電源を入れること。1日は納得研究会の散策に出るため、早朝にサーバーをシャットダウンし、発表用資料を準備して向かった。2日は今年度初の休日とし、本日の朝、サーバーを復帰した。

使用不可の予告の日以外は、休日でもPC教室を使う生徒がいる。この学習環境を守ることが大切だ。

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2010年5月 2日 (日)

納得研究会:横浜国大にて今年第2回目

昨日の14時~16時。横浜国大にて納得研究会が実施された。

昨日のエントリのように、昼まで歴史探索で横浜を納得した。上台橋から大通りに降りたところでタクシーを拾い、横浜国大の中央図書館に移動。同僚のN先生と合流。

本日の発表のお題と紹介文は、

1.「横浜清陵総合高校のキャリア教育の実践」 私とN先生より
三年間を「産業社会と人間」「コミュニケーション」「視点(総合的な学習の時間)」「探求(課題研究・総合的な学習の時間)」という、4つの特色科目を柱として職業観・勤労観・生きる力を養っている。さらに、夏休みはインターンシップ活動やボランティア活動を推進して、実践で学びをさらに深化させている。特に、2年次で全員が学ぶ学校設定科目「コミュニケーション」では、コミュニケーションスキルの獲得だけでなく、「インタビュー実習」を通して実践的キャリア教育を行っている。この実習は、自分の進路や関心に応じた社会人に、自らがアポイントをとってインタビューをするというもの。希望の社会人にインタビューを受けていただくために、夏休み中に何度も電話連絡や手紙のやり取りを行う。このプロセスは、大学生が就職活動をすることと似ており、将来の進路を真剣に考える機会になっている。3年次の「探求」では、自らがテーマを決めて課題研究を行うが、「産業社会と人間」「コミュニケーション」での体験が活かされてくる。インターネットや書籍で調べる学習だけでなく、積極的にフィールドワークや取材を行う様子には、キャリア教育の成果が表れている。年度末には、各科目の発表会から選出された代表による、学校全体の特色科目発表会を行う。下級生はこれからの学びを知り、上級生は自分の成長を振り返り学びを深化させる。また、全校生徒、全職員がキャリア教育の成果を共有するという効果がある。
この取り組みは言語活動の充実にも繋がるものと考えています。成果を検証するために各方面の方々よりご意見をいただけたら幸いです。
2.「花毛布 ―その歴史と継承―」明海大学准教授 上杉恵美様
毛布を花や自然の風景、動物などの形に折って船室の寝台に飾る「花毛布」は、100年以上の歴史を持つ日本船独自のもてなしの伝統であり、戦前の客船全盛期には、日本の船会社は競うようにして「花毛布」のサービスを提供した。
「花毛布」は、船会社間における船員の移動や業務提携を通して広まり、客室担当乗組員の間で口伝により、代々折る技術が継承されてきた。「花毛布」は船上から徐々に姿を消しつつあるのが現状だが、マニュアルの作成や実演の開催、映像記録等、伝統の保存と継承への取り組みがなされている。録等、伝統の保存と継承への取り組みがなされている。

私どもの発表は別途報告するとして、全員が引き付けられた明海大学ホスピタリティー・ツーリズム学部の上杉先生の発表について紹介したい。

上杉先生は、「花毛布(別名:飾り毛布)」をホスピタリティー(おもてなし)の一つの象徴として、積極的に調査活動・伝承活動を行なわれている。講師を招いて学生に指導してもらったり、ホテルに紹介して普及活動を行なっている。
この花毛布のサービスを行なう船乗員は、もっぱら調理担当の司厨員で、調理の合間の限られた時間に行なうたという。口伝で後輩に伝えてきたが、コツの修得が難しく、一人前になるのに10年以上かかるそうだ。昔は娯楽が少なかった船旅だからこそ、このおもてなしが船会社のアイデンティティーを示してきたのだろう。

私も興味を持ち、ネットで調べてみるとYouTubeにありました。それも上杉先生がテレビ出演しているもの。
●伝統の技「花毛布」 御もてなしの心を伝えたい
http://www.youtube.com/watch?v=lHO1qJrrwts&NR=1
関連の、
●花毛布の折り方
http://www.youtube.com/watch?v=L9vspBTqTRk&NR=1
も参考になりました。

前者のビデオの冒頭で、横須賀にある海洋研究開発機構の海洋調査船「かいよう」の事例が紹介されている。花毛布の技を伝えている数少ない施設のひとつだという。日本海洋事業の立木さんは「わが社の伝統だから、残していかなければいけない」と後継者の育成にあたられている。また、上杉先生は、花毛布を研究してその魅力を知らせることで伝統を残したいと考えておられる。

ホスピタリティーを課題研究のテーマにしている生徒がいるので、花毛布について教えてあげたい。つい先日、この生徒がN先生に研究の相談をしていたばかり。上手くいけば、校内での発表だけでも、760人の生徒に伝えることができる。

海洋研究開発機構は、横浜清陵総合高校が大変お世話になっている。1年次生の「産業社会と人間」の「社会人講話」と「事業所見学」、夏休みの「インターンシップ受入れ」と、開校以来7年間のご協力をいただいている。色々なところで偶然を感じる。

5月22日に「かいよう」の体験乗船があるが、同日、お台場の船の科学館では、午後2時から「飾り毛布制作実演」がある。
はしごは厳しいだろうなぁ。

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2010年5月 1日 (土)

納得研究会:神奈川台散策

納得研究会の企画で、東海道の神奈川台の地形と茶屋を検証した

午後の研究会が横浜国大で行なわれるので、その前に「横浜を納得する」べく企画された。案内役はまち研究所の重盛氏。かつて、横浜市歴史博物館の展示全体をプロデュースされた方で、神奈川宿の茶屋「さくら屋」の想定再現模型と、この土地の当時の想定模型を手がけてこられた方で、博物館・科学館の構想・基本計画・運営計画をされている。

重盛氏の案内による行程は

1.横浜市歴史博物館
江戸時代の神奈川台の地形模型と神奈川宿の茶屋「さくら屋」の模型を見学
2.神奈川区台町の田中家
旧東海道の神奈川宿そばの海に面した高台。この神奈川台の地形と料亭田中家(模型さくら屋の後身)を見学。
3.鶴屋町三丁目の上台橋
旧東海道を神奈川台から保土ヶ谷方向に下っていくと、大通りの上を渡る橋になっている。江戸時代の地形と土地開発を検証する。

横浜市歴史博物館の地形模型によると、青木橋から浅間下の環状1号線から横浜駅方面は海だった。この環状1号から北側が急斜面で丘になっているが、旧東海道は神奈川宿(現在の京急神奈川駅付近)からこの丘(現在の台町)の上を通って保土ヶ谷方面に抜けていたことが分かった。丘の上で海の展望が良いので、茶屋が軒を成していたのだ。
展示物の画像を紹介できないのが残念ですが、音声解説付きのさくら屋の模型は一見の価値あり。興味のあられる方はご見学を。

横浜市歴史博物館の「さくら屋」の模型の説明によると

茶屋「桜屋」と東海道の旅人たち
神奈川宿の台町は、かつては海に面した高いところにあり、神奈川から本牧までの海をみわたせる景勝の地でした。そのため、台町には旅人が休む茶屋が多くありました。桜屋もこの茶屋の一つで、東海道を往来する旅人や、江戸からの行楽客でにぎわいました。桜屋の位置は今の料亭田中家あたりといわれています。
当時の絵入の書物である「金川砂子」や「江戸名所図会」、また神奈川宿を題材にした浮世絵には、桜屋が描かれています

市営地下鉄ブルーラインで、センター北駅から横浜駅に移動。ライオンでランチを取ってから散策開始。

丘の上を環状1号と並行に走る旧東海道に急階段を登って出ると、散策の案内図があった。
西に行くと上台橋、東に行くと茶屋 神奈川台関門跡

神奈川区のサイトにこの地区の案内が紹介されているが、残念だが今回の散策目的については触れられていない。写真の案内図にも使われている散策案内図で確認すると、台町の茶屋~関門跡~上台橋が今回の移動範囲になる。

「文久三年 田中家」の看板の料亭にたどり着く。今でこそビルに囲まれているが、ここから南に海が広がる眺望は素晴らしかっただろうと想像する。

田中家 観光案内

「神奈川宿」の観光案内によると

神奈川宿
神奈川宿は日本橋を出て三番目の宿場町です。現在の台町あたりは、かつて神奈川湊を見下ろす景勝の地でした。この神奈川が一躍有名になったのは、安政元年(1854年)の神奈川条約締結の舞台となってからです。その四年後に結ばれた日米通商条約では神奈川が開港場と決められていましたが、後に横浜に変更されました。
田中家
神奈川宿がにぎわっていた当時から続く唯一の料亭が、文久三年(1863年)創業の田中家です。田中家の前身の旅籠「さくらや」は安藤広重の「東海道五十三次」にも描かれた由緒正しき店名です。高杉晋作やハリスなども訪れました。
坂本龍馬の妻「おりょう」
「おりょう」が田中家で働き始めたのは明治7年。勝海舟の紹介で働いていたと伝えられています。英語が話せ、月琴も弾くことができた「おりょう」は、外国人の接待に重宝されていました。

田中家から、旧東海道を西に戻り、上台橋にて。伸びる道路が下ってきた旧東海道。

上台橋と散策メンバー

この橋の下には、市営地下鉄が下を走る鶴屋町3丁目から横浜駅に向かう大通りが通っている。一見、この橋が後からできたように思えるが、旧東海道ということを考えると、丘の一部を切り崩して大通りを作り、丘の上にあった旧東海道を橋として残したということだろう。

博物館で予備知識を得て、現地踏査するというフィールドワーク。歴史に素人の私でも十分堪能することができました。案内役の重盛さんと、企画をした有元先生に感謝!

■後記:悠々人の日本写真紀行の旧東海道五十三次ぶらり徒歩の旅(9)に、このルートの説明がありました。

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