産業社会と人間:金沢総合高校の年次発表会
午前中、金沢総合高校の「産業社会と人間」の発表会を見学した
9時より、1年次のガイダンスI(産業社会と人間)の発表会。会場は横浜市大のシーガルホール。
他の総合学科高校の発表会について、今までに大師高校3回、金沢総合2回の見学をしてきた。発表会の運営方法や、カリキュラム、生徒の成長を自分の目で見ることがとても勉強になる。
横浜市大の職員と、市大の在校生2名(大師高校卒と横須賀総合高校卒)がコメンテーターとして参加。8クラスが、クラス毎に単元を分担して発表する形式。
残念ながら最初のクラスの発表を聞くことができなかったが、残り7クラスの発表を楽しく見させていただいた。
全員で発表するもの、一部が発表するもの、スライドと合わせた演劇風の発表、編集したムービーに合わせた発表など、それぞれが工夫を凝らしている。
また、全体を発表するクラスと、単元を発表するクラスに分かれている。これは、横浜清陵総合高校の発表と同じ。異なるのは、本校は1クラスを7班に分けての発表ということと、4会場に分かれたということ。具体的には、
・産人の1年間(1クラス)
・達人に聞く(2クラス)
・時間割を作る(1クラス)
・事業所見学(2クラス)
・働く人にインタビュー(2クラス)
「時間割を作る」の単元の発表では、「情報系進学の科目選択具体例」「美容系進学の科目選択具体例」という、職業に直結した事例が紹介されていることが分かる。普通科高校と違って、総合学科高校ではこのようなキャリアガイダンスをする。特に「産人」では、「私立文型」や「○○学部への科目履修」といった表現、つまり出口指導は「キャリア教育」の観点から望ましくない。
また、「普通科に比べて専門学校への進学が有利」という表現があった。早くから職業観を持って専門的な科目を学んでいる生徒は、知識も意欲も高まっているため当然だろう。
事実として、「普通科に比べて就職も有利」ということも付け加えたいところだ。
最後の校長の講評では、神奈川では「産業社会と人間」を「産社(さんしゃ)」と呼ばず、「産人(さんじん)」と呼ぶという、本県独自の理念を伝えていた。
ご招待いただき、誠に有難うございました。
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