産業社会と人間:福祉施設訪問・交流体験
晴天で暖かい一日。1年次生は数名ずつ50の施設の訪問・交流体験を行なった
総合学科の原則必履修科目「産業社会と人間」の一環として、1年次生は1日校外学習。2・3年次生は平常授業とになる。
A:ライトセンター 30人
B:養護学校(特別支援学校) 5施設 48人
C:地域作業所 14施設 46人
D:高齢者施設(ケアプラザなど) 30施設 115人
この多くの施設との連絡調整によって、本日の訪問が実現する。基本的には訪問先別のグループが自主的に集合して施設に向かう。「産業社会と人間」では、4月の宿泊研修、7月の事業所訪問、そして12月の福祉施設訪問と、徐々に校外自主行動のハードルを上げている。
「産業社会と人間」の発展科目として設置した2年次の「コミュ二ケーション」では、インタビュー実習で単独校外行動をとる。さらに、3年次の「探求(課題研究)」でも自主的にフィールドワークを薦めていく。そのため、1年次のうちから仕込みをしていく。
教員は、一部の集合場所には行けるが、他は巡回訪問となる。この巡回訪問には1年次の教員だけでは足りず、授業が空く先生にもお手伝いをお願いする。教員の移動スケジュール、行き先別の生徒名票、施設別の打合せ資料などを用意し、校内に教員が待機して欠席連絡や問い合わせに対応する。
私は地域作業所1施設とケアプラザ3施設を訪問し、いずれでも生徒は積極的に頑張っていた。
交流する方に迷惑をかけないように、多少の咳や発熱でも訪問はさせることができない。当日の朝の様子によって、学校に登校して代替の講義を受ける。今回は4名の生徒が該当し、講師が所属する認知症介護経験者劇団SOSの寸劇を使って解説する「認知症を正しく知ろう!」というDVDを見て、認知症を取り巻く問題について講話を受けた。DVDの寸劇は、メンバーの体験を元に自分達で作成したもので、日本社会事業大学の准教授が解説を加えたもの。概要はhttp://hiroba.digibook.net/d/bec4c957909abac8a25c66a2658a216e/にて閲覧できる。さらに、ポルトガル語の手紙を翻訳したという「手紙~親愛なる子供たちへ~」の全文を輪読して、どのような人が誰に対して書いたものか感想を書かせた。
早めに学校に戻った職員は、班長から解散の連絡を受けてから、各施設にお礼の電話をかける。職員室の3台の電話がフル回転。今後、依頼したアンケート用紙で忌憚ない意見をいただき、来年度に向けての資料にする。
ほとんどの施設からは、積極的に取り組んでいたとお褒めの言葉をいただいた。この日に至るまでの連絡調整や事前指導など、年次団の苦労が報われた。
生徒と一緒に教員も勉強になりました。
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