短期集中講座「DTP基礎」:6日目・最終日
平日6日間の講座「DTP基礎」もいよいよ最終日を迎えた
最終日は1日をかけて、この講座で学んだことを三つ折のポートフォリオにまとめる。通常の授業「DTP入門(2単位)」でも最後の総合課題として課しているもの。昨日、今まで作った作品のキャプチャが終わっており、A4両面のラフスケッチを描いてくることが宿題だった。ほとんどの生徒がラフを完成しており、すぐさま制作作業に取り掛かることができた。
本日の授業には2名のお客さんが。
まずは、情報科教員での採用を目指す他校の臨任教員。有給休暇を取って見学に来られた。教室後方に位置するインターン生の後ろで、授業を観察していただく。本日に限っては私も余裕があるので、合間をみて本校総合学科で実施している情報教育の説明をさせていただいた。
次に、通常の科目「DTP活用」で講師をお願いしているフリーのイラストレータ。机間巡視をしながら生徒にアドバイスをしていただいた。
ひたすら作りこみの作業なので、休憩時間、昼休みは区切りの良いところで自由に取らせる。「こんなに集中したことは初めて」という生徒も多い。
過去5年間の「DTP入門」「DTP基礎」で受講者全員がこの三つ折ポートフォリオを作成しているので、作品の数はすでに200を超えている。この中から新作を中心に特徴のある作品20点ほどを、教室の後ろに展示しておく。参考のために閲覧を許可しているが、自分の机には持って行かないという約束。あまり見すぎると、影響されすぎてしまうからだ。
13時の時点で中間提出させ、両面印刷して渡す。ここで色や、実際の折り目の位置を確認する。講座の終了予定の15時30分を15分ほど過ぎたあたりで、半数が完成した。早めに終わった生徒も、印刷物を手にして余韻に浸っている。
担当者として、私とTTのH先生、そしてインターン生から、講評とコメントを述べた。
毎年、この瞬間は目頭が熱くなる。6日間を一緒に過ごし、成長を見守って来た生徒たちともお別れだからだ。今年も期待以上の学習成果を上げたことは、過去の作品例と、インターン生の活躍による。生徒からは、インターン生に拍手でお礼の気持ちを表した。
途中、(A型)インフルエンザでの出席停止、体調が悪い生徒は病院に行かせるなどのトラブルがあった。授業の一部を受けられなかった生徒もいるが、本日は全員が出席している。該当の生徒にはインターン生が個別に対応し、明日の補講までで全員が全作品を完成することになっている。大学3年次のインターン生も、このような形で教育に参画することに、喜んで取り組んでくれる。
「短期集中講座+インターンシップ」の取り組みによって、「情報科教員を目指す学生の意欲と能力を高め」「高校生にとって手厚い学習環境を実現する」計画は、5年目を迎えてますます成果をあげてきている。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント