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2008年7月 6日 (日)

教員採用試験:1次試験

本日は、神奈川および近都県の教員採用試験の1次試験が行われた。

昨年同様、県立の採用試験は6会場で行われ、4会場は大学、2会場は隣接する神奈川総合高校と神奈川工業高校の校舎である。神奈川県の教員採用のページから、会場や科目別の倍率などが公開されている。

今年度の県の試験の特徴は、特別選考のうち、正規教員経験者、臨時的任用職員経験者、社会人経験者、スポーツ・芸術実績者の年齢制限を採用時50歳未満から60歳未満にしたこと。おそらく教科情報では50歳以上の免許所有者の受験は皆無だろうが。

集合時間過ぎを見計らって情報科の採用試験が行われる会場を視察。校舎内には入れないが、未来の同僚への期待の気持ちを表現したかった。

試験会場 情報科の受験番号

神奈川総合高校と神奈川工業高校の会場では、次の分類の試験が行われた。
 ・特別選考(1) 正規教員経験者(全校種等・教科)       
 ・特別選考(2) 臨時的任用職員経験者(全校種等・教科)       
 ・特別選考(3) 社会人経験者(中・高英語を除く全校種等・教科)       
 ・特別選考(4) スポーツ・芸術実績者      
 ・特別選考(6) 障害者(全校種等・教科)       
 ・高等学校  水産、情報

応募状況を見ると、高校情報科は3名募集のところ、60名が応募している。会場に掲示されている受験番号を見ると、インターネット申込みか否かの違いによって、3000番台が9名、6000番台が45名。すなわち、残り6名は、特別選考の(1)~(4)、(6)に含まれていることになる。特別選考(2)は臨時的任用期間が過去4年に2年以上であった場合であり、この分類か(3)の分類にいるのではないだろうか。昨年度は分類(1)からの合格者が1名いたが、これは稀な事例だと考えている。

1次試験の内容は次のように公開されている。
 ・一般教養・教職専門筆記試験
   筆記試験で教員として必要な知識・能力等を評価します。
 ・教科専門筆記試験
   筆記試験で教員として必要な知識・能力等を評価します。
 ・集団面接試験
   社会性、協調性等、教員としての資質を評価します。

2次試験の内容は次のように公開されている。
 ・論文試験A
   教育に関するテーマ作文で表現力と理論的な思考力、観察力を評価。
 ・模擬授業
   魅力ある授業を支える指導力(発想・構成等)と素養を評価。
 ・個人面接試験
   自己アピール等を中心にして多様な経験や積極性、適応力等を評価。
 ・実技試験
   教員として必要な実技能力と指導能力を評価します。
 ※ 論文試験Aは第2次試験だが、第1次試験日に第1次試験受験者全員に実施。

採用試験の日程は、次のように公開されている。
 ・1次試験        7月6日(日曜)
 ・1次試験の合格発表 7月22日(火曜)
 ・2次試験        7月31日(木曜)~9月1日(月曜)
 ・2次試験の合格発表 9月30日(火曜)

■昨年のインターンシップに参加した学生の一人が、試験帰りに職場まで報告に来てくれた。

この学生は情報科教員を目指していたが、募集人数(情報科3名と数学科45名)を比べ、悩んだ上で数学科で受験したという。教員になるための作戦としては、止むを得ないのだろう。実際の倍率を比べると、情報科20倍、数学科7.8倍であった。

この情報科の倍率の高さは商業科に次ぐものだが、東京都が情報科の採用をしていたら、半減しただろうと考えられる。

学生から試験の様子を聞くと、午前中に、筆記試験を60分づつと論文試験、午後は5人づつの集団面接が20分、ということ。会場を出るまでは携帯電話は通話もメールも禁止で、電源を切るように指示されたという。
論文試験は2次選考にて用いると説明を受けたそうだが、1次合格者は面接の資料だろうが自己アピールシートも提出するのに、なぜ1次試験で行うのか。じっくりと評価する時間を確保するためなのか。

数学の専門筆記試験を見ると、私の頃とは全く異なり、大学での教養問題ではなく、高校の内容を問う問題ばかりであった。私なりの分析であるが、受験者数確保のため、点が取れそうもない問題を出さない配慮なのであろう。まさか、大学で扱う内容が落ちたからでは、とは考えたくない。

■今後、情報科の試験についても調査していく予定。

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