「情報デザイン教育導入ワークショップ」初日
日本電子専門学校の教員対象講習会。初日。
今年で5年目になるこの講習会。日本電子専門学校の講師陣が、レベルを高めに設定した講座を用意してくださる。今回は、企画段階から懇願していた「情報デザイン」に関する講座に参加する。
講師は写真の井上先生と、小山内先生、藤井先生の3名と助手の学生2名。3名の教員のチームワークがとれているのは、一緒に「情報デザイン」のカリキュラムを作り上げてきたことの成果か?
専門学校の先生2名と高校の教員16名が受講者となり、午前中は講義を聞き、午後からワークショップに入る。
■2日間のワークショップでは、新しい教育課程の情報科専門科目「情報デザイン」を見越して、「仮想した雑貨店のWebサイト制作をとおした情報デザイン」を題材に、情報デザイン教育のワークフローを紹介していただく。
■まず、情報デザイン教育のカリキュラムについて、配布プリントを使って説明。
【分野】
高等学校教科情報 選択科目「情報デザイン」
【授業の目的】
Webサイトデザインに先立ち、問題発見・企画を行い、その後情報の構造化手法、可視化手法を学びながら最終的にはWebページのデザインまで行う。問題の発見・企画段階では、問題を把握することおよび、項目に沿って整理し企画書の要求だしをする。
【目標】
生活の中で問題を発見する力をつけ、問題解決にはいろいろな手法があることを学ぶ。また問題解決策として様々なメディア表現の可能性を知り、それぞれのメディア特性に応じた表現手法を学ぶ。
情報処置活用能力検定「情報デザイン試験」共通問題受験レベル
【授業計画】(50分授業×10回)
1.問題の発見と企画 (テーマの発見と問題解決)
2.情報の構造化 (情報の分類と整理)
3.情報の再構築 (ユーザの目線に立った情報の構造化)
4.情報の構造図 (情報構造の図示)
5.情報の可視化 (ユーザにわかりやすい情報のレイアウト)
6.デザインのガイドライン (ページデザインのためのガイドライン)
7.カンプデザイン (情報の表現と演出)
8.カンプデザインディジタル化 (情報の表現と演出)
9.作品の公開 (プレゼンテーション)
10.作品の更新 (作品の展開)
■情報デザイン教育の事例紹介
日本電子専門学校Webデザイン科での実践事例を2つ紹介。山本良一著の「1秒の世界」をネタにしたフラッシュムービーの事例が面白かった。
■4~5名のグループを作って、ワークショップ
・家庭雑貨の店「ハイジア」の魅力を向上させ、付近の高校生が来客する活気ある店舗にするための改善策を検討する。「マインドマップ法」によるエクササイズにチャレンジした。
・「マインドマップ」で出されたアイデアの中からコンセプトを決定し、それを5W2H(今回は1H)で説明する。
・仮想の雑貨店のWebサイトに掲載する商品情報を構造化する手法について学ぶ。付箋紙に20の商品名を書き、カテゴリに分類してグループに名前をつける(ラベリング)。
・情報を必要する人に対して、役にたつWebページを作るために、用意されたペルソナがハッピーになるように、先のラベリングを再構築する。各グループの代表が発表し、講評を受けた。
※本日の講習はここまで。明日はこの続きで、Webページデザインまで行うという。
■参加された専門学校の先生の一人は、現行の教科情報の専門科目「コンピュータデザイン」の教科書の執筆者である鶴鉄雄先生(大阪総合デザイン専門学校)。さっそく名刺を交換し、いろいろとお話を伺う。
関東地区の情報デザインの情報交換ネットワークを大変評価されているようだ。私のような素人でも、このように学習したり、フォーラムに参加する機会が豊富で、その情報がブログを通じて共有できているからだ。
鶴先生とも、講師の3名の先生とも話しが合い、17:30、日本電子職員おすすめの韓国料理店「いなかや」へ。このプルコギと海鮮なべがおいしかった。
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