情報部会:第3回研究会「入門CGデザイン講義と施設見学」
午後から八王子の東京工科大学にて。準備のため昼前に向かう。

駅からスクールバス(無料)で5分。山を切り開いた地形に建つ研究棟A(左)と片柳研究所棟(右)。他の施設も立派だが、この二棟が向かい合って建っている様子は、クリエイターの創作意欲をそそるだろう。
前半は、片柳研究所棟の講義室にて。まず、Non-Photorealistic Renderingを先駆的に研究されてきた近藤邦雄先生の模擬授業「東京工科大学におけるCG制作技法の基礎」を受ける。processingというソフトをダウンロードして、例を実行しながら、数値を変えていくという手法。私もPOVRayの授業では、類似した手法を使っているので、共感した。まずは、何がいじれるか探して、その変化を楽しむことで興味を持ってもらうことが大切だからだ。
processingは、JAVAのコードを入力して実行すると、コンパイル操作を感じさせずにシームレスに描画してくれる。数値を変更するとすぐに結果が分かるのだから楽だ。まずは、円も正方形も正三角形も同じアルゴリズムで描けるという気の引き方で、for文の増分を、10→90→120と変えていく。
その他、いろいろな例を変更しながら楽しむ。下は、密度と色の幅を変えてみた。
こんなものが描けるとおもしろくなってくる。実は、後期の情報Bでは、POVRayを使ってアルゴリズムの興味をもたせようと、類似のネタを暖めている。このprocessingにも魅力を感じてきた。
模擬講義の後は、CTC(コンテンツテクノロジーセンター)とクリエイティブ・ラボの見学。ラボのスタッフより、シナリオ制作からアニメやゲーム制作のための手法とその活用、企業との連携によるアニメーション制作事例についての紹介があった。
次にディジタルモーションキャプチャスタジオ(DMC)の見学。

これもお目当てのものだった。CGアニメーションやゲームなどにおけるキャラクタの動作を取得するシステム。18基のLED付き特殊カメラで、動く物体につけたセンサーの位置を読み取る装置と処理用サーバ、モニター群などで組まれている。例えば40ものセンサーをつけた人物が動くと、リアルタイムでキャラクタも動く。かなりの速度で動いても大丈夫だ。
明日は、本校にて続編となる研修会を担当する。本日の様子を反映して構想を練りたい。
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