情報デザインの定義?
視野が広がるにつれ「情報デザイン」の解釈が難しくなってきた
新学習指導要領で専門教科情報の科目に「情報デザイン」が設置される。この科目は、現行の「コンピュータデザイン」が再構成されたもので、文科省の説明は
コンテンツの制作・発信分野を担う高度情報人材に求められる、情報デザインにかかわる理論や技術の習得に重点を置くこととし、「コンピュータデザイン」の名称を更し、「情報デザイン」とする。
- 現行の科目「コンピュータデザイン」の目標
- コンピュータによるデザインに関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に創造し応用する能力と態度を育てる。
さて、ここで『情報デザイン』という用語の解釈が悩ましい。明らかな定義がなく、情報デザインフォーラムの方々もこの名称による混乱があることを認識しておられる。
文科省はどのような意味を持たそうとしているのだろうか?
専門教科情報を守備範囲にする総合学科の教員としてはとても気になっている。
6月4日の第1回情報デザインフォーラムのエントリでも触れたが、千葉工大の山崎和彦教授が『今後の情報デザイン教育とは』というテーマで語られた中でも、「5つの情報デザイン?」として解釈の比較をされた
さらに、情報デザインの6要素として項目を挙げられた。
- 1.情報(IT)を使ったデザイン?
- →ITデザイン、ユーザビリティ、要求使用
- →ソフトウェア、アプリケーション、ITシステム
- 2.情報(インフォメーション)のデザイン?
- →グラフィックデザイン、インフォメーションデザイン
- →印刷物、平面物
- 3.情報(ユーザインタフェース)のデザイン?
- →ユーザインタフェースデザイン、インタラクションデザイン
- →Web、プロダクトのインタフェース、立体物の一部
- 4.情報(情報プロダクト)のデザイン?
- →プロダクトデザイン
- →立体物、製品、空間
- 5.情報(ユーザ経験)のデザイン?
- →ユーザエクスペリエンスデザイン、ユーザセンタードデザイン
- →プロダクト、インタフェース、サービス
まだこなれていない用語が多いが、今後「情報デザイン」を考えるヒントとなりそう。
- ユーザデザイン
- 狭義のユーザビリティ
- ユーザー調査・ユーザー評価
- コンセプトデザイン
- ユーザー視点からデザインの概念設計
- 概念の創造
- ユーザエクスペリエンスデザイン
- 広義の情報デザイン
- 広義のユーザビリティ
- インフォメーション・グラフィックス
- グラフィックデザイン
- ユーザインタフェースデザイン
- 狭義の情報デザイン
- Webデザイン
- インタラクション・プロダクトデザイン
- 広義の情報デザイン
- 広義のユーザビリティ
備忘録を兼ねてメモ。
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