コミュニケーション(9):取材コンテと仲間インタビュー
第9回目の授業。1時間はクラスで説明と作業、1時間は分割して少人数活動。
まず、11月のインタビュー実習の訪問先希望票を提出させる。まだ決まっていない生徒も本日中に提出させる。出揃ったところで調整して、一社に対してひとりしか行かないようにする。
さて、授業の方はいよいよ「インタビュー導入」の単元らしくなってきた。本日と次回を使って、まがいなりにもインタビューをしてその記事を作成するというワークフローを体験させる。
■1時間目:取材コンテの作成(60分)
- インタビューするのがクラス内の誰かになるので、高校生に対してインタビューするという前提で、テーマを考える。
- 質問事項をピンクのポストイットに書く。グループ化して、見出しをつけ整理する。
- インタビューのストーリーを考えて、たてに順番に並べて貼る。
- はじめはYesかNoの質問から、後半は5W1Hを活用した質問へと修正する。
- 隣の枠には、予想する答えと派生質問などを黄色いポストイットに書いて貼る。
- ポストイットが剥がれないように、セロテープで固定する。


ペンの色を変えたりと工夫しながら、取材コンテを作成していく。プリントは縦長に3つの枠があり、左から、質問事項・予想回答と対応・インタビュー中のメモ欄。この時点では、右の枠は未記入。
■2時間目:コンテを活用した仲間インタビュー(40分)
空き教室も使って、少人数指導。3人グループを指定し、3つの役割を与えて4分のインタビューと2分の振り返り。これを繰り返す。「コミュニケーションスキルトレーニング」「日本語トレーニング」で理解してきたことを試す機会でもある。
- インタビュアー
- 取材コンテを活用してインタビューを行う。メモは要点だけで必要最小限しか取ってはいけない。
- 受け手
- インタビューの場であることを前提に誠意をもって答える
- 観察者
- タイムキーパーも兼ねる。インタビューを行う上での改善点や癖などを観察して記録する。インタビュー後にアドバイスを行う。


ローテーションが終わったら、取材コンテの右の枠のメモに補足していく。
次回は、この取材コンテを元にインタビューの記事をまとめる作業。そして、インタビュー実習の意義と課題について説明を加え、理解を深めていく。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント