PC教室のメンテナンス(続3)
昨日の続き。最後の部屋のAdobeReader8のインストールから。
■昨日の記述のように、AdobeReader8のインストールに難がある。しかし、すっかりユーザビリティテストの気になって、実は楽しんでいる。本日は、後ろからビデオ撮影をしながら作業に取り組んでみた。
1台目、2台目と昨日と同じアドオンで止まる症状が出るが、2度目のチャレンジですんなりとダウンロード+解凍、そしてインストールと順調に進む。
逆に、もっと手間取る場面を撮影したかったので、強制的にダウンロードを止めてみた。進捗状況を示すウィンドウの後ろに隠れていたダウンロードのページをじっくり読むと、
なんと「宝の箱」が!という衝撃。後半を読むと、ローカル環境用のインストールファイルが得られそうだ。
さっそく、
もちろん「保存」を選び、残りのPCへのインストールに使う。
(「保存」が出なかったら、右クリックから『対象をファイルで保存』を選べば良い)
ダウンロードの待ちもなく、全てのPCで一斉にインストール。気分爽快!
最近、インストール時にインターネットで交信を要求するものが多い。何やら情報を取られているようで、あまり気分がよろしくない。今回の作業も、最後の方法はAdobeの意に反したものかも知れない。
しかし、これが一番のユーザエクスペリエンスだろう。
■にわか情報デザイナー気取りで
「ユーザビリティインスペクション」とは、専門家がインタフェースを評価する分析的手法の総称だが、その中に「ヒューリスティック評価法」がある。「ヒューリスティック」とは「経験則」という意味で、インタフェースの一般的なルールと照らしあわせて、「ルール違反」を発見する手法。
ヤコブ・ニールセン博士が提唱する「10ヒューリスティックス」を読み返してみた。今回は、自分がユーザビリティテストの実験者の気分で行ったので、専門家が行う「ヒューリスシック評価」とは異なるようだ。しかし、それぞれのヒューリスティックは実に的を得ていると感じた。
1.システム状態の視認性を高める項目だけでは、ピンとこないかもしれないが、分かりやすく解説した書籍が多数ある。
2.実環境に合ったシステムを構築する
3.ユーザにコントロールの主導権と自由度を与える
4.一貫性と標準化を保持する
5.エラーの発生を事前に防止する
6.記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
7.柔軟性と効率性を持たせる
8.最小限で美しいデザインを施す
9.ユーザによるエラー認識、診断、回復をサポートする
10.ヘルプとマニュアルを用意する
我々情報科の教員がこれから「情報デザイン」を勉強していくためには、Webのユーザビリティから入るのがよろしいかと感じている。
■5月23日の神奈川県情報部会研究大会では、教育界での「情報デザイン」をリードしておられる横浜デジタルアーツ専門学校の浅野智先生を講師に迎える。専門学校における「ユーザビリティと人間中心設計」の教育実践を報告していただける。情報教育にご関心のある方、どうぞお越しください。
■さて、その後もインストール作業が続く
・本日、3部屋に共通に追加したもの
●MediaPlayer10●フォトストーリー3●富士通アクセシビリティアシスタンス●Gifアニメータ●xdump
・マルチメディア教室だけに追加したもの
●ドリトル●Squeak●メタセコイアLE R2.4
明日は、マルチメディア教室にペンタブレットのドライバと付属ソフトを入れて作業を終える。
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