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2008年5月31日 (土)

おもしろ情報学習ノート

出たばかりのおもしろ情報学習ノートを著者よりいただく

デジハリから15:30からの会合に直行。間辺先生に久しぶりにお会いすることができた。

おもしろ情報学習ノート間辺先生より、著書をいただいた。間辺先生は、神奈川の情報教育を牽引してこられた方で、一昨年は神奈川の情報部会長も務めておられた。
この本は、間辺先生が作成してきた教材をまとめたもので、Webサイト海の近くの情報教室と連携している。情報科学の内容も、楽しく学ぶことができるように工夫しているので、私も活用したいと考えている。すでに出版社のサイトからPDFでダウンロードしていたが、実物を手にすると内容の重みを実感する。
2006年12月25日のFlash講習会の内容も盛り込まれていた。懐かしい。

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デジハリ080531

デジハリ横浜校、総合ProコースWebデザイナー専攻。第4回目の授業。

午前、午後の前半まで、Photoshopの選択範囲と色調補正のテクニックを学ぶ。

配布された素材で作業する。左が補正前、右が補正後

補正前 補正後

選択の手法として、長方形選択ツール・楕円形選択ツール、自動選択ツール、投げ縄ツール、クイックマスク、パスから作る選択範囲。選択範囲の追加と削除方法。抽出機能。

色調補正の手法として、色相・彩度、カラーバランス、グラデーションマップ、バリエーション、特定色域の選択。

【午後後半】
講義形式
・解像度の解説、DTPで使われるdpiとWebで使われるppi
・ジャギーとアンチエイリアス
・色光の三原色(加法混色)、色料の三原色(減法混色)
・RGBで24ビット、選択範囲(アルファチャンネル)で8ビット
・解像度を変更する実験

次回の予告:アルファチャンネルを利用して、画像合成を行う。さらに文字。バナー広告の作成。
(私は総合学科の会議と、全国大会の会議のため欠席。。。)

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2008年5月30日 (金)

情報B:負の二進数

情報Bでは、二進数における負の数の扱いに入った

もう1年半も前のエントリ負の二進数は、このブログの中で頻繁に閲覧していただいているものの一つ。今年初めて情報Bの主担当となり、授業という形では始めて教えることができた。


コンピュータは単純な演算しかできなくて、負の数の扱いや引き算は、人間が仕込んだ特殊な方法で計算を実現していることを話してある。また、二進数ゆえにラクなこともあり、「0を掛ける」「1を掛ける」はその最たるもの、九九を覚える必要がない。授業では、一般の掛け算は、ビット列のシフトと和で実現することまで説明が済んでいる。

■荒っぽいが、負の数の表現を説明した手順を示す。数学ではないので、N進数に発展させる気はない。

(1)二進数の正の整数の復習
Windows付属の電卓を利用して、二進数・1バイトの表示を設定する。最初は、「1++1=」に続き「=」を連続してクリックして、1ずつ増加させていく。

(2)オーバーフローの体験
080530calc02
8ビットの「11111000」を入力し、「++1=」に続き「=」を連続入力、表示が「11111111」になったところで、次の表示を予想させる。
実行させると「0」となるが、「00000000」と同じであることも確認しておく。

(3)「11111111+1=0」の刷り込み
オーバーフローする瞬間で、生徒にはとてもインパクトがある。後の説明への布石として、「11111111+1=0」という式を強調しておく。

(4)視点を変える
目玉おやじのようなキャラを描き、水平に対して、仰角を1度、2度、・・・と数えて行き、180度から先は、地べたの下の角になり、358度、359度、ときて、次が360度、いや、オーバーフローして0度になる、と。
ところで、負の角度というものを考えるときに、「-」という記号が使えないならば、例えば『330度』に『-30度』にあたる角という役割を与えればよい。同様に、180度~359度までに、負の角を表すという役割を与えることにする。
結局、0度~359度までの、後ろ半分の数に負の数の役割を与えることになる。

(5)視点を戻す
1バイトの「00000000~1111111111」も後半の数、つまり先頭ビットが1の数に対して、負の数を表す役目を与える。
つまり、10000000~11111111、00000000~01111111という順に数が大きくなっていく。

(6)電卓で実験
『-1』にあたる数を電卓で表示させるために、「0-1=」を実行させる。
結果は、
080530calc04
これも、インパクトとともに説得力がある。
一応、「0--1=」に続き「=」を連続入力して、『-2』、『-3』・・・の役割を果たす数を確認する。

(7)正負を逆転した数の和が0になることを確認
『8』にあたる「00001000」と『-8』にあたる「1111111000」の和を、手計算で求める。オーバーフローして0になることが確認できる。

(8)任意の1バイトの二進数に対して、全てのビットを反転した数を加えると「11111111」になることを理解

(9)(3)の式を取り上げて、任意の1バイトの二進数に対して、全てのビットを反転した数、さらに1を加えると0になることを理解

(10)(9)の文章から、
「任意の1バイトの二進数」と「全てのビットを反転して1を加えた数」は和が0になるので、この両者は正負を逆転した数に他ならない。

(11)結論
ビット数に限りのある二進数で負の数を考えるとき、「任意の二進数の正負を逆転した数」=「ビットを反転して1を加えた数」

■引き算の説明

正負を逆転した数の作り方が分かれば、引き算を足し算で行うことができる。
例えば『6-4=2』にあたる計算を4ビットの二進数で説明する。

 0110-0100 = 0110+(1011+1) = 0110+1100 = 0010

※『4-(-6)=10』にあたる計算などは例としてマズイ。4ビットでは、-8~7までの数しか表現できないからだ。

■次回は、論理演算と論理回路を扱う予定

AND,OR,NOTの組み合わせ例として、半加算器の振る舞いを説明する。コンピュータの中では、このような単純作業が高速で行われていることを理解する。同時に、論理回路が上述のような計算の仕組みを支えていることの理解を深める。

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2008年5月29日 (木)

デジハリ:先端色彩講座プレ授業

19:30より、デジハリ渋谷校にて標記の講座に参加

講師はデジハリ大学の講師でもある南雲治嘉氏。7月3日から始まる「先端色彩講座」の広報の2回目になる。参加者は80名ほどで満席。

漫才のように話はおもしろく、2時間があっという間に終わる。授業の本質的な内容の説明は少しだが、イッテンの色彩論の翻訳者である叔父との関係、ガーナチョコレートのパッケージデザインのエピソード、アサヒビールが赤を戦略的に使ったことなど、雑学としても十分に楽しめた。

「先端色彩」とは、根拠のある色彩、科学的な色彩のことを意味しており、マンセルやPCCS、オストワルドの色立体のような色彩体系にたよらず、光の物理的性質や、生物学的な視覚機能などを根拠に、色彩を表現に生かすためのものという。現在、この分野では講師の南雲氏がリードされているそうだ。

先端色彩講座:7月3日から木曜日19:00~22;00を3ヶ月。一般147,000円、在/卒業生115,500円也。

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2008年5月28日 (水)

体育祭

日差しも強すぎず、気温も湿度も快適。絶好の体育祭日和だった。

赤・黄・青の3色に分かれてのチーム分け。以前は誕生日の季節別の4チームに分けていたが、単位制なので特に2・3年次ではクラスでの行動が少ない学校。そこで、昨年度から各年次2クラスずつで縦割りのチーム分けになった。

円陣を組む生徒 円陣を組む生徒 円陣を組む生徒

昨年度より、団体競技の前には、円陣を組むという風潮を感じている。特にリーダーが声をかけなくとも、自然に円形になっていく。「コミュニケーション」の授業では4月から5月のコミュニケーションスキルトレーニングの時期に、アイスブレーキングのために円形でゲームをすることが多い。思い込みかも知れないが、この円形のゲームの影響が2年次以上の生徒に影響しているのかと感じた。

コミュニケーションスキルトレーニングは、ピア・サポートではじめる学校づくり(滝充編著)も参考にして組み立てている。まだ確信するには至っていないが、この本のタイトルどおり「学校づくり」の成果が現れているのだろうか。総合学科高校の中でも、本校の最たる特徴である科目「コミュニケーション」は、学校設定科目で、総合的な学習の時間でもない。恐るべき科目であることは分かっているが、創り上げてこられたN先生とI先生にはあらためて敬意を表する。

赤組のエール交換 黄組の応援合戦 校歌斉唱の様子

エール交換や応援合戦も、準備時間が短かったことを感じさせないぐらいに仕上がっていた。学校全体として、グループ活動をしやすい雰囲気になっているのか。閉会式の校歌斉唱では、3色の応援団が肩をくんで盛り上げる。

今年度で退職される民間出身の校長は、5年前も素晴らしい体育祭だったが、今回も素晴らしかったと、横浜清陵総合高校のカラーに感じ入っている様子で講評をした。

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2008年5月27日 (火)

体育祭前日:デコレーションパネル

明日の体育祭のために予行と準備が行われた

午前中は、集団競技のリハーサル。午後は応援の練習と、グランド整備。そして、ベニヤ板8枚を使ったデコレーションパネルの設営。

青組デコレーションパネル 黄組デコレーションパネル 赤組デコレーションパネル

いままでは秋に行っていた体育祭。デコレーションパネルも夏休みをかけて作っていた。今年は準備期間が短いうえ、麻疹休校があり、十分な時間をかけられなかった。細かいディテールに、その悔しさが現れている。

いよいよ明日が体育祭!

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2008年5月26日 (月)

体育祭の練習風景

明後日にせまった体育祭。早朝、昼休み、放課後と練習がたけなわ。

練習時間として目当てにしていたゴールデンウィークが麻疹の休校で使えなかった。雨の日も多く、グランドでの練習が出来ない。この週末も雨で室内の練習を余儀なくされた。特に3年次生にとってはかわいそうな状況が続いているが、どのチームも同じ条件。練習したことを出し切って、思い出となる体育祭にしてほしい。幸い、水曜日までは天気は持ちそうだ。

中庭で応援練習

生徒を追い出してから帰宅。今晩はプログラミング情報教育研究会があったのだが、残念ながら欠席。

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コミュニケーション(6):聞き方トレーニング

第6回目の授業。教室にて前半は全員で、後半は半分に分かれて行う。

■前半1時間は新しい単元「聞き方トレーニング」の初回、「聞き書き」の実習。

NHKラジオより2つのニュースを連続で流し、メモを取る。ニュースの時間は3分程度。これを2回聞いたのち、別紙にニュース内容を清書するという実習。長い用語は自分で分かる略語にしたり、関係は矢印で示したりという工夫のヒントを与えてある。

ニュースを聞き取る メモから清書

生徒はかなり苦戦している。知らない単語や書けない漢字、そしてメモに漏らす情報の多さに気づく。そして予想以上にメモを取れなかった自分に悔しがっている。(想定通り)

ニュースの内容は「道路特定財源の一般財源化に向けた与野党の協議」、「日本の調査捕鯨船の乗り組み員が鯨の肉を個人的に送っていた事件」で、A4の4分の3くらいの量。解答を配り、日常生活の中で如何に多くの情報が消えているのかを意識させる。これが、初回のねらい。

次回は「会話」の聞き取りの実習であることを伝える。

■後半1時間はTTが分かれて、クラスの半数を担当する。私も、正式デビュー。

「話の聞き方伝え方」の単元の最終回で、「会話を引き出す聞き方」のトレーニング。

3人組みを作り、聞き手・話し手・観察者に分かれる。聞き手は、与えられたテーマで、話し手から多くを引き出すことを目的として会話(インタビュー)を進める。観察者には、内緒で「会話が1分途切れたらストップさせる」という役割を与えてある

4分後、半数のグループがストップする。ここで、「Yes-Noで終わる質問(閉じた質問)」と「Yes-Noで終わらない質問(開いた質問)」の違い、特に後者には「5W1H」が使われることを説明する。

次に、役割を任意に変えさせる。またテーマを与え、会話をスタート。今回は観察者は観察するだけの役割。

4分後に終了の合図をすると、まだ会話の途中で切りにくいグループもある。観察者より、2回の実習の違いを報告させる。

全てのグループで、会話が途切れず、話がはずんだという報告。

今回のトレーニングが、普段の自分のコミュニケーションの仕方について考えるきっかけとなり、さらに、今後のインタビュー実習に生かされるとよいとまとめる。

本日の2時間分の振り返りシートを記入する時間は10分。過半数が持ち帰り、びっしり記入して提出してきた。

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2008年5月25日 (日)

広報紙用に地図を

さっそくイラストで地図を描く仕事が

体育祭準備の監督でもあるが、諸々の教材準備のために出勤という方が正しい。

来週31日にパシフィコ横浜で行われる神奈川高校展の準備をされる先生も出勤していた。この時期では、まだ志望校が絞れてなく、学校紹介のチラシを収集に来られる中学生・保護者が多い。そのチラシ1000枚の原稿を作成していた。既存の地図の図版では明度差が少なくて印刷には不都合と困っておられたので、即興で地図を描いて使っていただいた。

横浜清陵総合高校周辺地図

このためだけのインスタント作品だが、訪問者への案内につかえるか。MyPhotoにも入れておこう。

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2008年5月24日 (土)

デジハリ080524

デジハリ横浜校、Webデザイナー専攻。第3回目の授業。

【午前】
・パスの連結(手動とイラレの機能で)と切断(はさみツール・ナイフツール)
・文字の扱い(文字組み、エリア内・パス上文字ツールとその操作)
・文字のアウトライン化

【午後】
・地図の作成
080524map
※以前WAO!クリエイティブスクールで、YDA山本デザイン研究所の山本俊治先生より習ったことを思い出した。長丸四角にアンカーポイントを3点追加して噴出しを作るとき、3点の中央のアンカーポイントは最後に打つべし!その直後はそのアンカーポイントが選択されているので、矢印キーを操作すれば噴出しの先端を作ることができる。効率よい操作手順を日頃から考えよと教わった。

Illustratorは合計9時間の実習だった。名刺作成の宿題が出る。

■Photoshopの基本操作に入る
・イラレとの違い
・選択範囲とはなんぞや
・描画色と背景色の意味、移動ツールで残る色は背景色。

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2008年5月23日 (金)

情報部会総会・研究大会

神奈川県高等学校教科研究会情報部会の研究大会が開催された

部会長が本校の校長であることから、昨年に引き続いて本校が会場となる。13:30から1時間で総会、休憩後、講演と研究発表で17時終了。情報部会のサイトで報告があるので、概略を紹介させていただく。

総会では、委員会の再編成に伴う規約改正が最大の議事。従来の3委員会から、テスト委員会と研修委員会の2委員会に移行する。テスト委員会は、希望者と県内の高校の輪番制による委員で編成する。

講演の講師は横浜デジタルアーツ専門学校の浅野智先生。「専門学校における情報デザイン教育〜人間中心設計プロセスを授業に取り入れる〜」というテーマで、実践の様子と背景の理論を交えてお話いただいた。80分では足りないくらいで質疑応答も盛んだった。時間の関係で続きは懇親会ということに。私には、教科書の展示にみえた出版社の方々にも講演を聴いていただき、「情報デザイン」への興味関心を持ってもらいたいという狙いがあった。成果はいかに。。。

080523bukai

研究発表は、石井テスト委員長から「新入生テストと完成テスト」の分析、少年工科学校の松下教官から「テキストベースのプレゼン」というテーマでプレゼンの指導方法に一石を投じた。筋が通った説明で、会場からは共感の反応が多かった。全国大会での発表が期待される。

3名の顧問を代表して横浜国際高校の小野教頭より講評をいただくが、研究大会の参加人数が減ってきていることを残念がっておられた。

最後に、私から全国大会のPRとして公式サイトを紹介。

予定外だったが、今年度情報科の教員として神奈川県に採用された2名を紹介させていただいた。参加者の暖かい拍手の中、研究大会が終了。

懇親会は16名が参加。浅野先生や筑波大学の久野先生から、高校現場と違った視点でのお話を伺うことができました。

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2008年5月22日 (木)

デジハリ:デジハリ大の特別講義に参加

19:30~22:00、秋葉原駅前のデジハリ大で特別講義を受ける

カナバングラフィックの富岡氏による「3Dショートアニメウサビッチが出来るまで」という講義。ウサビッチ完成までにあった様々なストーリ、裏話を紹介という案内に誘われて申し込んだ。具体的には、ウサビッチの第1集、第2集の上映をはさみながら、制作過程での絵コンテの書き方・企画の作り方・モデリングの仕方、プロデューサーとの交渉、消えたボツキャラ・ラフスケッチ数々、テクスチャ画像、ビデオコンテの紹介など、2時間を越えてたっぷりと講義していただいた。このように完成品と技術のハイライトを紹介するメイキング話はいつも面白いし、情報の授業で役にたつネタがたくさん仕入れられる。

ウサビッチチケット

3教室の間仕切りをはずして、150名を超える参加者。ほとんどがデジハリ生であり、私のような一般人と学生服の高校生がそれぞれ数名。実は10月の学園祭に向けてのプレプレイベントであったようだ。学園祭の実行委員が受付、司会など運営に携わっていた。開始前に本校の卒業生に合ったが、チケットが取れなかったようで、残念そうに帰宅していった。

私は、デジハリのMLによって情報を得ることができるので、いち早く予約していた。来週もデジハリ渋谷校の「先端色彩講座プレ授業」に申し込んである。デジハリにはいつもいい勉強をさせていただいている。

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2008年5月21日 (水)

情報部会幹事会:あさっての研究大会に向けて

本校にて部会の幹事会。県の研究大会の準備と全国大会の相談を行う。

研究大会での配布資料は先週準備してある。来賓と一般の参加者の確認、当日の役割分担、そして司会と議長のためのシナリオ作りを行った。

全国大会にむけては、まだ未公開のWikiの公式サイトを閲覧して概要を把握。神奈川の実行委員の名前・校名の確認と修正を行っている最中、事務局の小原Tよりサイトを公開したとの連絡が入る。

次に、神奈川からの発表者の募集方法について相談する。広報が遅れているので、全国からはどれだけのエントリがあるだろうか。6月7日の実行委員会後の調整になると、リーフレットの作成作業に支障が出るのだが。。。

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2008年5月20日 (火)

全国大会:小池情報デザイン研究室と連携

8月22日の全国高等学校情報教育研究大会にむけての準備

会場は武蔵工業大学世田谷キャンパス。1月に下見の報告をしている。昨年度の関東大会のリーフレット作成担当であったので、実行委員会の中では、このキャンパス内の案内図(サイン)や看板、リーフレット、名札などを統一したデザインで作成し、「情報デザイン」の一例を示していこうという企画を提案した。もちろん、私が出来るわけではなく、すでに「情報デザイン」を推進されている方々の協力を仰ぐことが前提。同時に、神奈川にキャンパスがある武蔵工業大学環境情報学部の小池情報デザイン研究室にゼミのテーマとして企画を持ちかけていた。美大系でない学生によって創られるサインは、高校での情報デザイン教育の目標になるかと期待している。

今年のゼミ生が決まったので、昨日、小池星多先生が本校を訪ねてくださった。まず、総合学科高校での情報の取り組みを紹介させていただき、全国大会の準備の打合せ、神奈川県情報部会の研究会(Squeakで学ぼうを予定)の打合せ、その他の連携の相談。

リーフレットの完成を優先するため、ゼミ生に大会の概要と、会場となる教室間の導線などを説明する必要がある。本日、同じく実行委員である武蔵工業大学付属中高の神藤先生と連絡をとり、現地での打合せの日程を決める。7月上旬にリーフレットを全国に発送するためには、あまり余裕はない。掲載するデータの準備が重要だ。特に発表者とその内容のデータがキーとなる。

サイン計画はもう少し余裕がある。学生のアイディアに期待している。

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2008年5月19日 (月)

コミュニケーション(5):話の聞き方・伝え方

第5回目の授業。HR教室と特別教室で1時間づつ行う。

■HR教室にて「コミュニケーションにおける日本語の重要性」
なぜ日本語が重要なのかを、次の項目に事例を添えて説明する。
・コミュニケーションの大部分は共通の言語を介して行われる
・日本語を共通の言語として用いる場合
・言語はすぐに習得することはできない

ビジネスの世界では、サラリーマンは「会社の顔」という意識を持つ。
これを、電話の受け答えを例にして学んでいく。
・不適切な応対や誤った敬語の使い方の事例と実習
・電話の内容をメモにして報告する事例と実習
次回からは、「聞き書き」の練習を行うことを予告。

■多目的ルームにて「コミュニケーションスキル」の実習
今回は、会話における話し手の態度がテーマ。
せりふの提示
まず、掲示したせりふを、何人かの生徒に「感情を込めて」言ってもらう。同じ言葉でも、言い方によって伝わり方が違うことを実感させる。

ノンバーバルコミュニケーション次に2人づつの組をつくり、話し手と聞き手に分かれる。話し手を室外に集めて、役割カードを示す。部屋に戻ってから、役割にしたがって指定の話題で会話しつつ、聞き手の反応を観察する。次に、話し手と聞き手が入れ替わり、異なった役割を与えて会話と観察をする。
表情や動作などのことば意外の情報のやりとり(ノンバーバルコミュニケーション)が大切なことに気づかせる。

振り返りシートの記入に10分の時間を取り、回収。3割程度が放課後までかけて記入して持ってくる。内容も濃くなってきている。

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2008年5月18日 (日)

「情報デザイン」の研修

当面3つの研修会で「情報デザイン」の勉強をさせていただく

最近、「ヒューリスティック評価法」や「エスノグラフィー」「ペルソナ/シナリオ法」などユーザビリティを高めるための手法や関連する用語に慣れてきた。「情報デザイン」を推進される方々のブログで勉強させていただいているからだ。しかし、直接話しを伺ったり、実験の場に同席させていただくなどしないと、ただの知識でしかないと悩んでいた。

(1)神奈川県教科研究会情報部会の研究大会
新横浜の横浜アリーナの隣にある横浜デジタルアーツ専門学校。その教務次長であられる浅野智先生が、今週金曜日午後に、本校で開催される標記研究大会にて講演してくださる。浅野先生は、3月までJ検の「情報デザイン」の作問チーフであり、大学の先生や現場の専門家とともに情報デザインフォーラムを立ち上げて活躍されている。そして、複数の専門学校生や大学生を集めて実践的な指導をされている。
今回の講演のテーマは「専門学校における情報デザイン教育」、サブテーマとして「人間中心設計プロセスを授業に取り入れる」ということです。
※締切は過ぎていますが、関係の方でご都合がつくようでしたら、部会の案内ページをご覧になってお申込みください。

(2)第3回情報デザイン教育プロジェクト研究会
6月1日(日)13時~17時。多摩美術大学上野毛校舎にて。日本デザイン学会情報デザイン分科会が行っている研究会で、昨年9月30日にも参加させていただいた。今回は、浅野先生、高橋靖先生(千葉工業大学)の後に、「高校での情報デザインを模索する」という題で私にも発表の機会を与えていただいた。
非デザイン系の立場から、高校での万人向けの情報デザイン教育とは何か、と悩んでいることを伝え、アドバイスをいただくことを期待している。
※広くご関心ある方の参加を募集されています。私でも結構ですのでご連絡ください。

(3)第1回情報デザインフォーラム
6月4日(水)の夜、千葉工業大学津田沼キャンパスで開催される。浅野先生を含む情報デザインフォーラムが主催する。専門学校・大学・企業における情報デザインを、それぞれの立場の方から発表していただける。今後の情報デザイン教育とはという発表、そして懇親会があるので、大変楽しみにしている。
※定員を増やした上で、すでに満員だそうです。

■「情報デザイン」については明確な定義がないままに、多くの大学や専門学校の学部・学科名に進出してきている。その上、新しい指導要領では、高校の専門教科情報の科目名にも現れる。
私の頭の中でもまだ曖昧なままなので、とにかく事例を学んで流れをつかむことから始めるしかない。新しい科目「情報デザイン」の指導要領を作成されている方々は、大変な作業をしておられることと察する。

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体育祭の準備

午後から体育祭応援団の練習に付き添い

昨年まで秋に行っていた体育祭だが、今年から時期を変更し、いよいよ10日後に迫る。様々な絡みから時期変更となったのだが、GWを挟んで予定外の麻疹の休校があったため、体育祭の準備が大幅に遅れている。新入生を交えての結団式、種目割など順調に進んだだけにかわいそうだ。

インターハイ予選を終えて部活を引退した生徒が合流していく。とはいっても、主力の野球部の参加が望めないのも辛い。果たして今年の成果はいかに。

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2008年5月17日 (土)

デジハリ080517

デジハリ横浜校、Webデザイナー専攻。第2回目の授業。

【午前中】
イラレの変形に関するツールの操作方法について。
■拡大縮小ツール■回転ツール■シアーツール■リフレクトツールについて、基準点の操作と数値入力による制御。基本的なことだが、あらためて整理して学ぶとツールとしてのデキを納得する。頻繁に使うツールではないが、リシェイプツールもあらてめて便利さを感じた。

ワープツールやフィルタのパスの変形の類は偶然形ができるようなものだが、一通り説明を受ける。
変形パレットの説明も。座標や倍率には演算入力ができるのだが、この説明はなかった。

【午後】
ベジエ曲線の理論、ペンツールの操作方法、パスの修正方法など。トレースの課題も与えられる。

トレースの練習

操作の効率を高めるために、ペンツールのまま、アンカーポイントの追加と削除、コーナーの切り替えを行う方法を学ぶ。練習として、正円をハートに変形する練習。

特に新しい技術は出てこなかったが、授業の指導方法として勉強になることが多かった。これが一番の収穫。

【夕方】
今日は16時から講義もある日。「Web概論(1)サイト制作の流れ」

まずは、導入としてDNSの仕組み、Webページが表示されるまでの説明。その後、以下の項目について説明があった。

 ・Webの推移と現状
 ・Webの利点
 ・大規模なWeb制作の体制
 ・Webディレクターをは
 ・Webデザイナーとは
 ・Web制作の流れ

テキストにCG-ARTS協会の「Webデザイン~コンセプトメイキングから運用まで~」が配布される。以前エントリしたが、この本をデジハリに紹介した経緯がある。今回の講義も、この本を読み込むための導入だったと考える。

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2008年5月16日 (金)

「夏の学び」の説明会

1年次のLHR、多目的ルームにて夏休みの学びのシステムを紹介

本来は5月1日に設定していた会だが、麻疹による休校のため本日開催となった。LHRの時間に、修学旅行の説明と抱き合わせで行った。夏休みに用意されているさまざまなプログラムを、所属している総合学科推進部という分掌が統括しているので、この説明を担当した。

スクリーンに、4月25日に紹介した校内Webを映し出しての説明。情報が多いので、生徒用ネットワークのどのPCからも閲覧できるようになっている。1年次生には、ここで情報を得られることを印象づける。

公開情報

情報が入るたびに更新しているが、インターンシップについては、受け入れ先の日程が確定していないので、まだアップできない。

夏の学びプログラム一覧


夏の学びのプログラムの一覧を示し、単位認定が可能なものや企画部署の違いなどを解説。残念ながら、最低限の時間しかないので、残りは情報A・情報Bの授業中に解説することになる。

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2008年5月15日 (木)

探求:デジハリ横浜校に生徒を引率

「探求(課題研究)」のフィールドワークとして、デジハリ横浜校の石川氏を訪問した。

石川氏はデジハリの本科を卒業後、テレビ局の子会社にて報道関係の映像編集・番組制作などをされた経験をもつ。テレビの番組制作に興味をもって課題研究を進めている生徒1名が、業界の話を聞きたいということで連絡したところ、快く引き受けてくださった。

生徒がデジハリ横浜訪問

17:30から2時間弱。番組制作業界の仕事分担とワークフローをスライド使って分かりやすく説明してくださった。体験談を交えての説明は、Webの情報とは比べ物にならない説得力がある。スライドは、てっきりデジハリの入学相談のために作ったものかと思ったが、この訪問のために用意してくださったという。生徒だけでなく、私も大変良い勉強をさせていただいた。本当にありがとうございました。

対談の様子を客観的に見て、生徒の話の聞き方が良かったことに驚いた。科目「コミュニケーション」でインタビュー実習を行っているので、その成果を確認することができた。そろそろ予定の1時間と思ったところ、かなり超過してしまったのは、コミュニケーションが上手くいった証拠か。

■大師高校・金沢総合高校と同じ時間帯に課題研究が設定されている。昨年度も、発表会への相互参加など、いろいろな連携活動をしながら生徒の研究活動の意欲を高めてきた。
その他、昨年の6月1日にも、デジハリ横浜校のご協力で、交流を深めたこともある。

本日デジハリに行った生徒は、来週金曜の「探求」の時間帯に新橋の日本テレビに見学に行く。見学の予約が取れたので、両校の課題研究担当者に連絡したところ、大師高校で関連する研究テーマを持つ生徒も一緒に参加することになった。本来ならば指導担当の私が引率するのだが、ちょうどこの日は、情報部会の研究大会。他の情報科学系列の先生に引率を依頼してある。

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2008年5月14日 (水)

情報A・B:Webで自己紹介

1年次生の情報の授業。イントラで恒例の自己紹介。

本校では、1年次は情報Aと情報Bの選択だが、最初の2時間は一緒に授業を受ける。1時間目はネットワークの使い方などの注意と、次の時間に自己紹介のWebページとバナーを作ることのアナウンス。2時間目には、まず自己紹介のHTMLの作成。テキストデータのpreタグに自己紹介を入力、そして拡張子をhtmlに変える。次に、ペイントで指定のサイズのバナーのお絵かき。GIF形式で指定のファイル名で保存した。

3時間目は情報Aと情報Bが分かれた。今年は情報Bを担当している。授業の最初にデータを提出させ、Webサーバにアップする。

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別の部屋で行われている情報Aのメンバーからもデータがアップされたようだ。このクラスは一瞬で40名全員の自己紹介ページが完成した。バナーをクリックすると、各自の自己紹介が出るようになっている。

生徒は、自分が作ったデータがアップされて、3年間自由に閲覧されるという体験をした。これが、インターネットでのモラル教育の第一歩。校内イントラではあるが、今後も提出物を逐次アップしていく。

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2008年5月13日 (火)

DTP活用:オリジナルキャラクタの提出

麻疹の休校もあり、本日が3回目の授業。

2回の授業で、Illustratorのペンツールと図形ツールの基本をマスターした。そこで、オリジナルのキャラクターを描くことを宿題にしてあった。本日の授業の開始時に、全員の作品を画面上で閲覧した。

その後、Illustratorが無い環境でも閲覧できる形式として、GIF,JPEG、PNG形式への保存の違いを実習。トレードオフとなる画質とファイルサイズの実験をおこなった。サイドナビにあるイラストをWeb用に保存の内容である。

今年も作品の公開について話してある。この時期だと知らない技術が多いのだが、評価の高かったものを紹介する。

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本日は、グループ化、各種の変形、スポイトツール、グラデーションメッシュを教えた。次回は、グラデーションの使い方を解説し、ペンツールでのトレースの練習を行う。

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2008年5月12日 (月)

コミュニケーション(4):話の聞き方・伝え方

第4回目の授業。本日は、担当するクラスを換えて行った。

■前回の振り返り
前回の授業の、ウォーミングアップとバンガロー殺人事件の振り返りの中から、みなが共有する意見をピックアップして読み上げる。目の前にいる生徒たちにとって、他のクラスの誰だか分からない生徒の意見。それでも、よく聞いている。

■ウォーミングアップ
なんでもバスケットだが、今回は「目に見える特徴」が条件。オニになったら、今の気持ちを述べてから移動の指示を出す。
終了後、座った順に番号を振り、次の行動のグループを作る。

080512comu01■紙を使って
B5のわら半紙を配り、教員の指示によって、折り、切り取っていく。作業が終わったら、グループ内で見せ合って結果を比べる。
左の写真は、指示の出し方を雑に行った1回目の様子。

2回目は少し丁寧に説明。ここまでは口頭だけの説明で行う。
3回目は、言葉を使わずに、大げさな身振りで降り方を実演して見せる。

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メラビアンの法則を思い出すような結果だった。

080512comu06■背中合わせ・向かい合わせ
2人組みになり、説明役には図のような図を渡し、これと同じ図を紙に書くように説明する。ただし、初回は椅子を背中合わせにして、質問もできないという条件で行う。
次は、向かいあって、目配せなどの説明も加えて行う。
この2つの方法によって、意図の伝わり方にどのような違いがあったか話し合う。

■話の聞き方
先の2人組みで、あらためて、聞き手と話し手を決めさせる。ここで決めた役で3回の活動を行う。
まず、聞き手役は廊下に出て、そこで教員から「かかわりの少ない聞き方で聞く」という例示付きの指示書を受け取る。話し手には、この間に他の教員から、「昨日のできごと」を話し続けるように指示される。
ストップウォッチで2分間を計り、予定通りの役割を行う。

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2回目、3回目と聞き手は毎回廊下に出て指示を受け取る。この活動によって、聞き手の態度によって、話し手の説明が大きく変わることを強烈に体験する。コミュニケーションは聞き手が主役であることを理解していくことが狙い。

3回の活動後、不快な聞き方も「役割」として演じたことを強調する。

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いつものように、振り返りシートを記入して提出。今日は10分以上の時間を取ってある。

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2008年5月10日 (土)

デジハリ080510

デジハリ横浜校、Webデザイナー専攻。第一回目の授業。

【午前中】
必須のツールであるIllustratorとPhotoshopの特徴を説明。その後、Illustratorの基本操作の実習。
CS3になって、パレットの扱いが楽になった。
初めて操作する場合はどこにどの機能があるか分かりにくいだろう。と思ったが、ウィンドウ>ワークスペースで、パレットの表示を制御できるようになり、保存もできるようになっていた。
頻繁なバージョンアップはデータ互換性の面で困っているが、確かにユーザビリティは向上している。

まずは、図形ツールと塗りと色、カラーピッカー、スウォッチ、グラデーションの説明。

基本機能の説明を聞きながら、情報Bの授業で使うための素材画像を作成した。

光の三原色

3色のスポットライトに見立てた図。今まではPOV-Rayで描いた図を使って実験していた。
これを、IrfanViewの色調補正で赤、緑、青の色を落とし、観察しながら理解を深める。

【午後】
各種図形ツールの特徴、ダイレクト選択ツール、ポイントにスナップの機能など。

カラーガイドパレット

立方体の面に配色する際、新しいカラーガイドというパレットが役にたった。

■16名の受講生に、3名のTA。初日は質問が出るほどの難易度ではなかった。

授業の最後に、イラストレータの作品例として、Vecteezyのサイトを紹介。どのように作られたか、研究用教材としてダウンロードすることもできる。

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2008年5月 8日 (木)

コミュニケーション(3):仲間づくり・バンガロー殺人事件

第3回目の授業は、2時間連続。「仲間づくり」の単元

当分の授業は広いスペースが必要。多目的ルームに仕切りを入れて2分割し、福祉実習室と合わせて3教室を用意する。3・4校時は、2年次の1~3組。5・6校時は4~6組が使う。裏番組は体育となっている。

■前回の振り返り
毎回の授業で振り返りシートに記入して提出する。前回の授業の振り返りシートの記載から、「気づき」や「学び」の深いもの、共通する記述、異なる記述をピックアップして読み上げる。今やっていることのねらいを浮き彫りにしていく効果がある。
生徒は、他人の感じ方に興味を持って聞いている。

■ウォーミングアップ(アイスブレーキング)
この後の活動に参加しやすくし、ねらいに沿った効果を高めるためにお互いの緊張をやわらげる。
仲間づくりゲーム
(1)仲間づくり: 指示にしたがって仲間を探すゲーム。仲間ができたら座る。
(2)ハブ・ユー・エバー: 一重円の椅子で、オニのないなんでもバスケット。

最後に、円形に座った順に1~6の番号を振り、6グループを作る。
次の活動のため、グループごとに長机と椅子を準備し、早めの休憩を取る。

■コミュニケーションスキルトレーニング「バンガロー殺人事件」
互いに協力して問題を解決することで、他者を理解する。このワークは5月1日に教員によるリハーサルを行っている。

グループごとに役割カードと情報カードを配り、ルールを説明。その後、45分の制限時間の中で真犯人を推理する。

バンガロー殺人事件のグループ 集めた情報を整理

担当しているクラスでは、早いグループは25分で。5グループが時間内に問題を解決した。

振り返りシートの記入■振り返りシート
(1)「バンガロー殺人事件」の活動を振り返る質問に答える。
(2)「ウォーミングアップ」「バンガロー殺人事件」の活動でわかったことや気づいたことの振り返り

生徒も振り返りの記述になれ、自分の心を客観的に表現できるようになってきた。

最後に、まとめと次回の予告をして終了。

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2008年5月 7日 (水)

PC教室のメンテナンス(終了)

明日から授業が再開。本日でメンテナンスを打ち切る。

保守のSEが来校した。目的は3つ。
(1)昨日までの設定を復元ソフトで固める。
(2)4月12日のサブドメインコントローラの設定の下見。
(3)CALL教室の教員機のモニターが乱れる件

(1)は今回の3教室の復元ソフトを一括管理するプログラムがサーバに置かれている。これをリモートデスクトップで操作することで、簡単に作業を済ますことができる。今回の体験で、今後は自分でもできるようになった。
(2)一番負担の少ない教室のサーバに当てることになる。別件でバックアップサーバの容量が足りなくなりそうなので、とりあえず外付けHDで廉価に対応することに。
(3)どうやらビデオチップが熱暴走するらしい。空冷能力が弱い筐体をつかっているので、起動後しばらくすると画面がノイズだらけになってしまう。さまざまな実験から、ビデオカードの熱暴走と判断。とりあえず、明日からの授業は筐体のサイドパネルを開けたままで乗り切る。

17時ごろからやっと自由な時間に。系列のグループ目標を作成したり、メールの管理などで、あっという間に勤務終了の19時30分。

スポーツジムによって、リフレッシュしてきた。

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2008年5月 6日 (火)

PC教室のメンテナンス(続4)

4連休を費やして更新・インストール作業を終了した。

最後のマルチメディア教室の作業。「図形と画像の処理」で使うメタセコイア用のポーズ&モーション編集ツールmikotoが動作しないPCが2台ある。DLLが不足しているかとか、作者のサイトで調べたが問題はない。メタセコイアとこのmikotoを使って3Dアニメーションを作っている卒業生に、携帯で助けを求めた。

まずは、教員機を含めた21台に、ワコムのペンタブレットCTE-450の設定をする。ドライバーとPhotoshopElements5.0、さらに付属のソフト4本をインストール。起動用のメニューは、AllUsersのプログラムの中で一つのフォルダに整理する。この教室では「DTP活用」や「CGデザインI」「CGデザインII」の授業があるので、今年はペンタブレットが活躍するだろう。

ちょうど、この作業が終わった頃、この春からデジタルハリウッド大学に入学した卒業生が到着。mikotoが起動しないPCを一緒に調べたところ、あまりに当たり前の結果に驚いてしまった。デバイスマネージャで調べるとグラフィックボードに!マークが。導入時から今まで復元ソフトで固めてあるので、こんなことは有り得ないという思い込んでいた。しかも、1台のPCにインストールしたイメージを、GHOSTで複製しているはず。
原因は、GHOSTで複製した後に、グラフィックボードのドライバを含むインストール作業を行い、漏れがあったということだろうか。

とにかく、RADEON X800 のドライバを更新するために、ATIのサイトをあたった。インストーラをダウンロードして実行すると、.NET Framework2.0の環境を要求される。まあ、不都合はないだろうと、全てのPCで .NET Fframework2.0 のインストールと、RADEON X800 のドライバを更新した。卒業生の働きぶりに感謝!

これで予定の作業は終了。一応、WindowsUpdateを行ってから再起動。

めでたく、mikotoの動作確認もできた。卒業生にはお礼を言いつつ、残りの40台規模の2教室の更新作業も手伝ってくれるように頼んだ。後輩の学習環境を整備するだけでなく、SE的作業もきっと経験となるだろう。

最後に、1台のPCに、Adobe CS3 Design Premiumの体験版をインストール。CS3ではアプリケーション間のデータ交換が優れているという。30日しか使えないが、今後の導入を考えるためにもぜひ使ってみたい。

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2008年5月 5日 (月)

PC教室のメンテナンス(続3)

昨日の続き。最後の部屋のAdobeReader8のインストールから。

■昨日の記述のように、AdobeReader8のインストールに難がある。しかし、すっかりユーザビリティテストの気になって、実は楽しんでいる。本日は、後ろからビデオ撮影をしながら作業に取り組んでみた。

1台目、2台目と昨日と同じアドオンで止まる症状が出るが、2度目のチャレンジですんなりとダウンロード+解凍、そしてインストールと順調に進む。

逆に、もっと手間取る場面を撮影したかったので、強制的にダウンロードを止めてみた。進捗状況を示すウィンドウの後ろに隠れていたダウンロードのページをじっくり読むと、

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なんと「宝の箱」が!という衝撃。後半を読むと、ローカル環境用のインストールファイルが得られそうだ。

さっそく、

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もちろん「保存」を選び、残りのPCへのインストールに使う。
(「保存」が出なかったら、右クリックから『対象をファイルで保存』を選べば良い)

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ダウンロードの待ちもなく、全てのPCで一斉にインストール。気分爽快!

最近、インストール時にインターネットで交信を要求するものが多い。何やら情報を取られているようで、あまり気分がよろしくない。今回の作業も、最後の方法はAdobeの意に反したものかも知れない。
しかし、これが一番のユーザエクスペリエンスだろう。

■にわか情報デザイナー気取りで

「ユーザビリティインスペクション」とは、専門家がインタフェースを評価する分析的手法の総称だが、その中に「ヒューリスティック評価法」がある。「ヒューリスティック」とは「経験則」という意味で、インタフェースの一般的なルールと照らしあわせて、「ルール違反」を発見する手法。

ヤコブ・ニールセン博士が提唱する「10ヒューリスティックス」を読み返してみた。今回は、自分がユーザビリティテストの実験者の気分で行ったので、専門家が行う「ヒューリスシック評価」とは異なるようだ。しかし、それぞれのヒューリスティックは実に的を得ていると感じた。

1.システム状態の視認性を高める
2.実環境に合ったシステムを構築する
3.ユーザにコントロールの主導権と自由度を与える
4.一貫性と標準化を保持する
5.エラーの発生を事前に防止する
6.記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
7.柔軟性と効率性を持たせる
8.最小限で美しいデザインを施す
9.ユーザによるエラー認識、診断、回復をサポートする
10.ヘルプとマニュアルを用意する
項目だけでは、ピンとこないかもしれないが、分かりやすく解説した書籍が多数ある。

我々情報科の教員がこれから「情報デザイン」を勉強していくためには、Webのユーザビリティから入るのがよろしいかと感じている。

■5月23日の神奈川県情報部会研究大会では、教育界での「情報デザイン」をリードしておられる横浜デジタルアーツ専門学校の浅野智先生を講師に迎える。専門学校における「ユーザビリティと人間中心設計」の教育実践を報告していただける。情報教育にご関心のある方、どうぞお越しください。

■さて、その後もインストール作業が続く

・本日、3部屋に共通に追加したもの
●MediaPlayer10●フォトストーリー3●富士通アクセシビリティアシスタンス●Gifアニメータ●xdump

・マルチメディア教室だけに追加したもの
●ドリトル●Squeak●メタセコイアLE R2.4

明日は、マルチメディア教室にペンタブレットのドライバと付属ソフトを入れて作業を終える。

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2008年5月 4日 (日)

PC教室のメンテナンス(続2)

さらに更新・インストール作業は続き、「AdobeReaderの更新の怪」に手こずる

【これって、ユーザビリティテストのネタになるかな】

3教室で共通に行うことは、
●XPにSP2をあて、その後のWindowsUpdateを適用●DirectX9の更新●IEにGoogleツールバーを追加●Firefoxのインストール(DOMインスペクタ込み)●Javaの6update5への更新●FlashPlayer9への更新●AdobeReader8への更新

マルチメディア用の教室は、この他に多くのアプリケーションをインストールする。

まだ共通の作業すら終わらないのは、最後のAdobeReader8のインストールに難があるからだ。

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左のページからダウンロードを開始して、右図のようにダウンロードと解凍が同時に行われると成功する。

しかし、2つのパターンでこのように進まないことが多く、相当な時間と手間をロスした。
おそらく、学校現場の更新作業で同じ苦労をされる方が多いのではないかと考え、この悔しさを記録しておく。

【Adobeの関係者が作業の様子を「観察」していたら、いいユーザビリティテストになったはず。】

Adobereader2_2(1)まずは、左のようにダウンロードだけで「インストールが保留状態」となることが多い。上の図と似ているが、右に「解凍」のプログレスバーが出ていない。最初に行った部屋では、一斉にダウンロードしたところ、2時間後には20台全てがこの状態(解凍に進まない)でとまっていた。
この対処ができなくて、何回もやり直しをしていた。

しかし、クローズボタンでこのウィンドウを閉じ、

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「終了しますか?」に「はい」で終了。そして、ダウンロードページをブラウザの機能で「更新」すると、

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のように、解凍から再開してインストールが完了する。

この手順は偶然見つけたのだが、決して素人には分かりやすい手順ではない。どこかに説明があったのかもしれないが、全く気がつかなかった。ユーザインタフェース設計に改善の余地があるだろう。

(2)次に、ダウンロードさえ始まらない場合が頻繁に起きたこと。

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平均すると、この警告が1台あたりに2回は出てきただろうか。該当のアドオンをOFFにするとさらにダメ。「続行」ボタンで進むしかないが、多くの場合、

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が出て、OKしてもキャンセルしてもブラウザが閉じて終了。

あきらめずに、ダウンロードのページを再表示させて、何回もチャレンジしていると、ダウンロードが始まることがある。あまりにひどいときは、再起動してからチャレンジする。

とりあえず、2部屋40台分はだましだまし、AdobeReader8をインストールすることができた。やっとマルチメディア教室に取り掛かることができる。

今日で全ての作業を終える予定だったが、また明日も。。。


■どうせだったら、こちらのようにプロトコル分析を勉強されている学生さんに見てもらいたいところだ。一人で作業しながら、ビデオを撮ってみるか。

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2008年5月 3日 (土)

PC教室のメンテナンス(続)

引き続き、棟も階も異なるPC教室を行き来しての更新・インストール作業

ブラウザは、落ちることが多いのだが、1教室だけIE7に。また、FireFoxもインストール。これは、タブブラウザを有効に活用してもらうことと、Webプログラミングの授業でCSSの比較に使ってもらうため。

AdobeReaderも6から8にしたら、以前より軽く動くようだ。

作業が遅れて、今晩SP2後のWindowsUpdateを行っている部屋もある。始めると、やりたくなることが多い。卒業生からのリクエストもあるが、どこまで時間を取れるか。

■麻疹の問い合わせに対応するため、休みの日も管理職が交代で待機している。

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2008年5月 2日 (金)

PC教室のメンテナンス

休校の機会に、PC教室のメンテナンスを行っている

■新聞によると、神奈川県内では、本校(横浜市南区)と横浜南陵(横浜市港南区)の後も、山手学院(横浜市栄区)、横浜創学館(横浜市金沢区)、武山養護学校(横須賀市)と、麻疹による休校が発表されている。
今や公立高校も全県学区だが、神奈川県の中でも地区として偏りが見られる。

■本校は来週の7日までが休校措置。それまでの期間は、PC教室のメンテナンスとして有効に使う。
5つのPC教室と、図書室・自習室・キャリア教室のPCからなる教育用ネットワーク。教育委員会ネットワークの一部として、全てのPCに個別のIPアドレスが付与され、6台のサーバーで管理されている。

全てのPCが復元ソフトに守られているので、たとえウィルス感染があっても再起動で回復する。それでも、起動中にネットワークに影響を及ぼすことがあってはまずい。ウィルスパターンは常に更新されているが、WindowsUpdateの必要性を強く感じていた。

今回は、平成16年9月に導入された、PC20台の教室3部屋のメンテナンスとソフトのインストールを行うことにした。Pentium4の3GHz級で、まだまだ現役で頑張れるマシンたちだ。

保守の業者の方を呼び、復元ソフトの解除から2人で作業をする。WindowsUpdateは最初にXPのSP2を当てるのだが、予想以上にダウンロードが遅い。終了したのは1部屋だけで、この部屋は、FlashPlayerを7から9に、ついでにGoogleツールバーもインストールする。どういうわけか、FlashPlayerのインストールに失敗することが多く、てこずった。その後、さらにWindowsUpdateでIE7以外の69個の更新データをダウンロード。その間、フォトストーリー3のインストール。

待ちの時間には、「図形と画像の処理」で使うフリーソフト(新規にMikotoとGaim)をネットワークで配布しスタートメニューに追加。さらに、教員機には、購入したCaptivate2や諸々のソフトをインストールする。

19:30の退勤時刻、進んだ1教室は更新データのダウンロード中、他の2教室はSP2のダウンロード中。

明日からの連休中に一通りの作業を済ませたい。きっと再起動の連続に泣かされるだろう。
7日には業者の方とファイアーウォールを止め、復元ソフトで固める予定。

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2008年5月 1日 (木)

コミュニケーション(2):「知り合う」+担当者打合せ

第2回目の授業の紹介と、当面の授業の打合せの様子の報告

■25年経験者研修と重なり、私は第2回目の「コミュニケーション」の授業に参加できなかった。
画像もないので、授業の概要だけを紹介する。

4月28日は、授業時間1時間で、「仲間づくり」の最初の項目「知り合う」をテーマに、フルーツバスケットと自己紹介・他己紹介を行った。フルーツバスケットでは「目に見えるもの」はターゲットとせず、移動は個人判断で任意に行えるようなものを選ぶ。今後も、アイスブレーキングとしてフルーツバスケットを使っていくが、徐々にターゲットの内容を変えていく。

席がシャッフルされたところで、番号を振り、同じ番号同士でペアをつくり、自己紹介と質問、さらに全体に他己紹介をさせる。これらの作業では、教員が強制することなく、自発的に行動に移るような雰囲気づくりを心がける。

■麻疹のために生徒は休校。これ幸いと、数日間は各種の会議三昧である。会議の中でも別格なのが、コミュニケーション担当者会議。年次や分掌を横断するメンバーなので、優先して時間を設定した。

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毎回の授業前に行う打合せ。初めて担当する教員も、リードする教員も一体化して取り組む。特に、次回は「仲間づくり」のハイライトの項目「バンガロー殺人事件」であり、お互いに協力して問題を解決することで、他者を理解していくという狙いを持っている。

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6人から7人のグループを作り、それぞれが刑事の名前を与えられ、殺人事件を解くための「情報カード」が配られる。この「情報カード」は他人には見せないで、口頭でのみ情報交換を行うことができる。全ての情報がかみ合うことで、犯人が浮かび上がるというゲーム。生徒にカードを配布してからは、教員はヒントや指示を与えず、質問にも答えない。生徒たちが自発的に情報交換したりメモを取ったりしていくまで耐えていく。途中何回か、指定の刑事役がアクションを起こすことがあるが、その際に、課題をクリアしているかどうかを判定するのが唯一の役目だ。

この「バンガロー殺人事件」を理解するために、教員が2グループに分かれて、犯人探しのリハーサルを行った。

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早いチームでも解決に至るまで、30分近くかかった。う~ん、よくできたゲームだ。

仮に犯人名がリークしていても、途中の推理ができずに課題がクリアされないと進まない。かえって面白くなくなるということは、生徒も理解できるはず。休校明けの5月8日、3・4校時に行うクラスと、5・6校時に行うクラスに分かれて行うので、一応、注意を促す必要があるだろう。

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