点字ブロックとユーザビリティ
情報デザインの象徴ともいえる点字ブロック。朝のできごとから一考察を
視覚障がい者の方がより安全に歩行することができるように考案、統一された点字ブロック。注意を促す「点状ブロック」と進行方向を促す「線状ブロック」がある。盲学校の見学以来、情報の授業でも、白杖で凹凸を探りながら歩行される方のために、自転車などをこの上に放置しないよう、生徒に注意している。
このように駐車禁止の文字だけでは不十分という配慮でコーンが置かれていると納得しながら歩いていると。。。
白杖をついてすれ違った方が、なんと、コーンにぶつかり、ぶつかり歩いていった。意図的にぶつかっているとは思えないが、いつものことのように(不便を容認しているかのように)、ぶつかるコーンを倒さず、歩き続けていく。
4つのコーンに連続してぶつかる間、申し訳ないが「観察」させていただき、走って先のコーンを移動した。その後、コーンに接触しなくなっても歩く様子は変わらないことを確認し、出張先へ急いだ。
せっかくコーンを配置したのだが、ユーザビリティが低く、ユーザエクスペリエンスを改善する必要があった訳だ。つまり、コーンを置く健常な方が、自分の視点を「ユーザ中心」に転換することは、簡単なようで難しいのである。
■最近「情報デザイン」指向の方々が、「ユーザ中心設計(人間中心設計)」の概念に注目しており、これから一大ブームを迎えようという勢いを感じている。
Wiiのユーザインタフェースが受入れられて大ヒットしたように。
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