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2008年4月27日 (日)

関東の情報科教員採用状況に思う

関東地区では茨城県以外、教員採用試験の案内が出そろった

全国的には関東地区は教員採用試験の案内が早い。東京アカデミーのサイトでチェックしているが、日程も7月6日にそろっている。新しい教育課程でも情報が必履修継続であるにも関わらず、情報科教員の採用状況はきびしそうだ。

■他教科の免許を持っていることを条件
  神奈川・群馬・埼玉
■採用なし
  東京・栃木・千葉・横浜・川崎
□まだ未公表
  茨城(昨年は他教科免許を条件に1名程度募集)

隣の静岡県では、他教科の免許の条件なしに、情報科の採用に踏み切った。昨年の神奈川の影響があったかと考えるが、その神奈川も他教科の免許を必要とするようになってしまった。募集なしの東京は情報科専任のシステムだが、各校一人の割合で充足したのだろうか。

新学習指導要領では、コンピュータ操作が小学校に移り、高校ではさらにレベルの高い情報教育が望まれている。昨日のセミナーでも、永井文部科学省初等中等教育局視学官は、従来通り、「高校では横方向の人材育成も縦方向の人材育成も指導できる枠組みになっている。現場での取り組みを。」という資料を提示していた。もちろん、そのつもりで切磋琢磨しているが、他教科の何倍もの負担を強いられている。たまたま情報の免許を持って採用されてくる他教科の教員をあてにするのではなく、情報科の教員養成には、文部科学省が先頭に立って取り組んで欲しいものだ。

神奈川県では、採用試験にむけた説明会を、明日28日と5月6日の2回、各450人を募集して行う。すでに受付を終了しているが、どうして追加開催をしないのだろうかと、これも疑問に思っている。文部科学省と各地方自治体、そして現場が教育環境を整備する方向で一致していないと、教員を志望する学生が育たなくなってしまう。

今年も夏季休業中の情報の講座に教員志望のインターンシップ生を受け入れるため、現場の一員として準備をしている。

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