情報科新入生テストの分析
神奈川県情報部会作成の新入生テストを実施した。校内の結果を分析すると
横浜清陵総合高校は、「情報科学系列」を6つの系列のトップに位置づけられた総合学科高校である。他の総合学科高校にも「情報」の名のつく系列はあるが、この系列の名称と位置付けゆえに、「情報B」の設置は必須であり、選択性によりその学習効果を高めるために、必履修科目の選択として「情報A」を設置している。「情報C」までを設置する余裕はないが、多彩な系列科目をおくことで、情報の発展的な内容を学習することができる。
そうは言っても、理系進学の生徒にとっては受験科目だけで精一杯、「情報B」を1年次で選択させ、さらに学びたい場合は、短期集中講座の「コンピュータ技術」の選択と、検定試験を目標にした学習を指導している。
さて、神奈川県では、英語・数学・国語・理科・社会・情報の6つの教科で新入生テスト(上級学年では「県下一斉テスト」)を実施している。もちろん、採択は学校により任意である。本校では、情報を含む5教科の新入生テストが実施された。
「情報科新入生テスト」の作問については、このブログでも何回かエントリした。今年で4年目となり、県内、県外の学校で自由に使用することができる。神奈川県情報部会のサイトでも、過去の問題と分析を公表している。
昨日は休日出勤し、例年どおり、得点分布と平均点、抽出による解答分析のデータをまとめてテスト委員長に送付した。全実施校のデータから分析された結果は、5月23日の情報部会研究大会にて報告される。
校内の分析として、今日は、情報Aと情報Bの選択別による平均点の違いを調べた。なんと、平均点が8.5点違っていた。最高点94点をはじめ、高得点も情報Bの選択者に多い。
新入生テストは中学の技術家庭の教科書を分析して作問したもの。一般常識的な問題は情報A・Bの選択による差がなくとも、科学的理解を問う問題では情報Bの選択者は正解が多いようだ。
■今年は、「情報B」を2クラスともメインで担当する。彼らをどのように育てていくか、責任を感じている。
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