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2008年4月 3日 (木)

中学の技術・家庭科の勉強会

中学の新学習指導要領での情報の扱いについての勉強

午前中は企画会議の書記、午後は技能審査の調査活動と新年度に向けての準備。勤務時間終了後、標記の内容のセミナーに参加する。

3月28日に告示された中学の新学習指導要領。まだ指導要領の解説本も出ていない。技術・家庭の教科書会社がまとめた新旧の学習指導要領の対比表を見ながら動向を探ることになる。
少なくとも、「コンピュータの基本的な構成と機能及び操作」については、小学校に移ったことが明らかだ。

中学では、平成21年度から移行措置で、平成24年度に全学年一括で新学習指導要領が実施される。技術・家庭の教科書は1年次に購入したものを使いながら、内容と扱いが変わるという。
高校では、平成25年度から年次進行で新学習指導要領に移る。この新学習指導要領は今年の秋以降に素案が出るといううわさである。

備忘録を兼ねて、以下に比較または新設部分を下線で示し、※にコメントを記す。

■まず、高校風に言うと単位数の比較
技術分野と家庭分野の2冊の教科書で3年間を学び、それぞれの分野で中学1年で2単位+中学2年で2単位+中学3年で1単位を半々に分けて学習する。この配分は新旧で変わらない。(1単位=35時間)

※総単位数(時間数)の変動は、
 増加した教科:国語・社会・数学・理科・保健体育・外国語
 減少した教科:総合的な学習の時間・選択科目等
 不変の教科:音楽・美術・技術家庭・道徳・特別科目
※単位数(時間数)は各学年とも28(980時間)から29(1015時間)に増。

■「技術・家庭」の技術分野の目標の比較
【旧】実践的・体験的な学習活動を通して、ものづくりやエネルギー利用及びコンピュータ活用等に関する基礎的な知識と技術を習得するとともに、技術が果たす役割について理解を深め、それらを適切に活用する能力と態度を育てる。
【新】ものづくりなどの実践的・体系的な学習活動を通して、材料と加工、エネルギー変換、生物育成及び情報に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、技術と社会や環境とのかかわりについて理解を深め、技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てる。

※再構成する4つの分野を具体的に示し、環境教育を技術・家庭に落としこむ気配。
※「技術を適切に評価し」とメディアリテラシーの育成を意識しているようだ。

■「技術・家庭」の技術分野の内容。大項目の比較
【旧;2つの大項目】
A 技術とものづくり
B 情報とコンピュータ
【新:4つの大項目】
A 材料と加工に関する技術
B エネルギー変換に関する技術
C 生物育成に関する技術
D 情報に関する技術

※総時間数は変わらず、新しく2項目が追加されたので、それぞれ薄くなるのだろう。
※情報の分野に関しては、旧で30~40時間が割り当てられていたのが、新では、20~30時間になるのではという予測。
※項目内の選択性が必修化された。つまり、平成25年度の高校入学生からは、一律の知識を持って来ることになる。
※小学校でどれだけのことをやってくるのか、次はこの研究もしなければ。

■新の内容の大項目「D情報に関する技術」の小項目
(1)情報通信ネットワークと情報モラルについて、次の事項を指導する。
ア コンピュータの構成と基本的な情報処理の仕組みを知ること。
イ 情報通信ネットワークにおける基本的な情報利用の仕組みを知ること。
ウ 著作権や発信した情報に対する責任を知り、情報モラルについて考えること。
エ 情報に関する技術の適切な評価・活用について考えること。
(2)ディジタル作品の設計・制作について、次の事項を指導する。
ア メディアの特徴と利用方法を知り、制作品の設計ができること
イ 多様なメディアを複合し、表現や発信ができること。
(3)プログラムによる計測・制御について、次の事項を指導する。
ア コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。
イ 情報処理の手順を考え、簡単なプログラムが作成できること。

※「操作ができること」という表現が削除された。
※「マルチメディア」を「メディア」に変更された。
※「ソフトウェアを選択して」から「多様なメディアを複合し」
※「プログラムと計測・制御」から「プログラムによる計測・制御」
 などの変化があった。細かい文言の違いに深い意味がある。

■新の内容の大項目「D情報に関する技術」の取り扱い
(4)内容の「D情報に関する技術」については、次のとおり取り扱うものとする。
ア (1)のアについては、情報のディジタル化の方法と情報の量についても扱うこと。(1)のウについては、情報通信ネットワークにおける知的財産の保護の必要性についても扱うこと
イ (2)については、使用するメディアに応じて、個人情報の保護の必要性についても扱うこと

※「生徒の実態を考慮し文書処理、データベース処理、表計算処理、図形処理等の中から選択して取り上げること。」という文章が削除された。など。

■全体を通して情報について消えた用語と新出の用語を調べてみた
【消えた用語】
ソフトウェア・操作・情報の処理・マルチメディア・個人情報や著作権(→知的財産)・文書処理・データベース処理・表計算処理・図形処理・インターネット・インタフェース
【新出の用語】
情報通信ネットワーク・ディジタル作品・メディア・ディジタル化・情報の量・知的財産・情報処理

※これで網羅しきれている訳ではないが、中学でも「情報A」的な内容から「情報B」「情報C」的な方向へ移行していく様子を感じる。

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