情報B:POV-Rayが教材になるか?
「情報B」を担当するにあたり、教材としてPOV-Rayを検討している
「図形と画像の処理」ではPOV-Rayは欠かせない教材であり、3DCGを描くだけでなく見えの色のシミュレーションにも使っている。情報Bをメインで担当されていた先生が異動され、私が担当することになった。ビジュアルプログラミング教育として、年間通じてこのPOV-Rayを活用できないかと模索している。
CG-ARTS協会からPOV-Rayによる3次元CG制作という書籍が出た。入門書だがしっかりした内容。実は、これを読んで理解が深まり、意欲が沸いてきたという背景。
このテキストの図版を再現したものだが、白い床と球に対して、上部の後ろから赤色、右手前から青色、左手前から緑色の3つの点光源を設定している。球によってさえぎられた部分には、他の光源からの光が当たることになる。このような色についての考え方はCG検定でも頻出だが、「情報B」では色の科学的な理解に役立ち、モデル化とシミュレーションの具体例としても扱うことができそうだ。
アルゴリズム・プログラミングの部分でも応用できる。
直方体を等間隔に配置するコードの入力を面倒だと思ってくれれば「繰り返し」のありがたみが分かる。
回転の指示を1行加えれば螺旋状に。生徒も感動してくれるかな。
色に「配列」を使ったソースとレンダリングの画面。
さらに、グラデーションを表現するために工夫したもの。
以上、テキストの内容を発展させてみた。
3次元の座標をマスターすれば、オリジナルのCG作品が簡単に作れる。知らずのうちにプログラミングの素養を身につけることができるかと目論んでいる。
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