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2008年3月23日 (日)

明日の特色科目発表会

いよいよ明日と迫った特色科目発表会。本日はフルにその準備。

先行して成功している総合学科高校は、発表活動で求心力を得ていると分析している。本校においても、まさにその通りで、生徒自身もプレゼンテーション能力・コミュニケーション能力がつくだけでなく、自分が体験した狭い分野の知識だけでなく、互いの体験を共有することで、学習効果が生徒数分倍増している。

昨日の学校評議員会でも、高校1年次で1つや2つの社会体験をして、それを鵜呑みにして将来を決めてしまうのは危惧すべきだと指摘を受けた。本校の回答は、事業所見学やインターンシップの後に、互いの体験を発表し合うことで未然に防ぎ、さらに効果を高めていることが報告され、評議員の方々より評価を受けたところである。

080323face3年次生からは4本の発表があるが、一人は出席できない。そこで音声付きのムービーを作ってそれを流すが、迫力不足になってしまうので、サイドスクリーンには本人の模写画像を映すこととなった。たまたま「DTP活用」の受講生なので、自画像をIllustratorで作ったものがあり、本人に了解を得て使うことになった。
休憩時間には、「映像メディア表現」や「図形と画像の処理」のムービー作品や、球技大会の決勝戦のビデオを流す予定。生徒の成果物を見ることで、生徒には総合学科高校に在籍する意義、教員には職業観を持った専門教育の成果を確認してもらいたい。
なお、多くの方に確認いただいて、A3折り込み両面印刷のプログラムを完成し、印刷した。備忘録を兼ねて、その内容を記す。

■発表プログラム
1.産業社会と人間
 1『超えられない壁』(年間のまとめ)
 2『1年間のまとめ』(年間のまとめ)
 3『産人といっしょ』(年間のまとめ)
 4『青春の1ページ』(第2単元)
 5『ペーパー学校』(第4単元)
 6『福祉と人権なんだな!』(第5単元)
2.視点
 1『高齢者による介護』(小論文Ⅰ「福祉」)
 2『琵琶湖 環境』(小論文Ⅱ「環境」)
 3『青い星 1%』(小論文Ⅲ「分野別」)
 4『教師と生徒~現在も続く問題~』(プレ探求)
 5『日本の福祉犬』(プレ探求)
3.コミュニケーション
 1『人×人=コミュニケーション』(科目・授業の紹介)
 2『夢と魔法の王国』(インタビュー実習報告)
 3『謙虚な気持ち』(インタビュー実習報告)
 4『新しい障がいスポーツの見方』(インタビュー実習報告)
 5『コミュニケーション見聞録』(まとめ)
4.探求
 1『特色科目から得てきたこと』(特色科目の流れ)
 2『「これから」を創っていく皆さんへ』(メッセージ)
 3『魅力ある鉄道を創る~2050年神奈川の交通』(課題研究)
 4『癒しのホテル~ホテル総合プロデュース』(課題研究)

■科目の紹介
産業社会と人間(1年次2単位)
 職業適性検査・職業調べ・社会人講話・事業所見学(ジョブシャドウ)を通して、様々な職業や職種があることを知り、職業観を高めます。さらに、福祉施設訪問・交流体験を通して他者を知り、社会を生きていく上で必要な視野を広げます。また、発表活動により、互いの知識・体験を共有しながら、将来の職業選択を考えるきっかけとし、自分の興味・関心・進路と合わせて科目選択を考えていきます。

視点(2年次1単位)
 一つのテーマについて様々な「視点」をもって見つめ、自分の意見・考えを小論文としてまとめる学習にはじまり、各自が興味・関心のあるテーマに沿ってインターネットや文献をもとに調べ学習をして、その調査結果を発表し合います。この学習を通して、様々な視点から物事を見つめる方法と課題研究「探求」に向けて調査研究の方法を学んでいきます。
 「視点講座Ⅰ」(福祉)、「視点講座Ⅱ」(環境)、「視点講座Ⅲ」(6系列から選択)、「プレ探求Ⅰ」「プレ探求Ⅱ」(各自のテーマに沿った調べ学習)の授業を踏まえて、3年次の「探求」のテーマを考えます。

コミュニケーション(2年次2単位)
 「産業社会と人間」の発展科目として、社会生活に必要な態度やコミュニケーション能力をさらに発展させ、「探求」に繋げることを目的としています。インタビュー実習により、社会に出たときにコミュニケーション能力が必要なことを実感することができます。
 前期は、コミュニケーションスキル・日本語トレーニングに続き、インタビューに必要なスキルを学びます。後期はインタビュー実習を経て、報告書の作成と3分間の実習報告を行って、学習成果を共有します。

探求(3年次2単位)
 自分の興味・関心・進路に基づいた研究テーマを決めて、「課題」を見いだして「解決」していきます。外部の方へのインタビューや施設見学などのフィールドワークを活用することで、自らの知識や技能を深化させることができます。個人でのサマーアクション、ホームベース内での調査活動や中間発表を行って視野を広げ、最終的には論文を作成して発表します。

◆本日も休日返上で作業をしている教員が多い。おやつに川崎名物の葛餅をご賞味いただいた。

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