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2008年3月31日 (月)

特色科目発表会を終えて(3)

特色科目発表会の新聞を作成。明日の新任対象研修会の準備を兼ねる。

今日は分掌の仕事。午前中は1年前に卒業した総合学科1期生へのアンケートを封筒に詰める作業。卒業してから1年経った今、本校に対する総合学科としての評価をもらい、今後の学校運営に役立てていく。

午後からは、昨日のビデオ編集に続き、24日の特色科目発表会を特集した新聞を作る。写真が中心のポスターのようなもの。

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発表の方法を工夫しているグループが多く、素材の写真には事欠かない。コミュニケーション実習の報告は、ステージの中央での単独発表。このような発表会のたびに、新しい手法が出てくる。

今回のNEWSで今年13号。目次を作り、両面印刷7枚の新聞の冊子が出来上がる。明日、この冊子と、発表会の様子のビデオや上映されたビデオを使って、新任教員への説明をする。なるべく画像を使うことで、本校の総合学科としての活動を理解をしてもらいたい。

■異動される方も多いので、荷物の片付けや挨拶などで、職員室全体が慌しい雰囲気。そんな中、情報部会の仕事の一環として、各種技能審査の実施団体に電話をかけ、来年度の実施状況を聞き取った。CBT化して高価になったものは、学生の受験者数が減っているように感じた。IPAの初級シスアドと基本情報技術者は、来年度も従来通りの形式に落ち着いたが、その後も新方式に移れるかどうか確定していないようだ。

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2008年3月30日 (日)

特色科目発表会を終えて(2)

3月24日の特色科目発表会の事後処理のため昼から出勤

総合学科推進部という分掌の中で、記録や広報関係を担当している。4月1日の新任への紹介のため、特色科目発表会を特集した「清陵NEWS」の発行と、撮影したビデオの編集を行わなければならない。本日は、3人のカメラマンの撮った写真から、新聞用の写真を選んだ。そして、合計20本の発表のビデオを編集。編集作業はHD式ビデオカメラになって、かなり楽になった。さらに、記事を書くために何本かのビデオを観た。

卒業した3年次生の発表からは、彼らの充実感の表れとして、後輩へのエールがちりばめられている。その中で、「『これから』を創っていく皆さんへ」という発表から、スライドとメッセージを紹介する。(本人承諾済み)

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文芸部でCG関係のディレクターを目指すこの生徒は、インターンシップで図書館とNTT東日本、校外講座でIT関係の講座、技能審査は初級シスアドから基本情報技術者、情報システム試験、CGエンジニア検定、Webデザイナー検定、Illustratorクリエイター能力認定試験などにチャレンジしてきた。
3年次の課題研究のフィールドワークでは、5月までに日本電子専門学校・情報科学専門学校・デジタルハリウッド大学を訪問して、研究を進めるために専門家からアドバイスを受けてきた。さらに、夏休み・冬休みと文科省のICTスクール2007にも参加してきた。

まずは、この体験から、清陵には外に向かってチャレンジする機会が多くあり、それを活用できることの喜びを伝えた。それから、課題研究(探求)として成果を出すために、在校生と教員へのメッセージを述べていく。

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まず、2年次のインタビュー実習の訪問先の選択や、探求のテーマ決めを安易に走る生徒の存在に対して、まず「自分を探す」努力を惜しむなというメッセージ。

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具体的にどのような行動をとればよいかを、自分の体験談を添えて具体的に示す。
さらに、教員側でも自分の手に負えないテーマの生徒に対して、「自主性の尊重」と「放置」を混同することのないように注意を喚起した。

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彼自身も、4月当初には何から始めたら良いか分からず、研究活動にぶれがあった。しかし、外部の専門家と接触することで、自分の頭の中を整理し、新鮮な発想を得ることができた。彼は、外に出る話には必ず乗ってきたので、教員を上手く活用したことになる。
その体験から、教員は生徒を外部の指導者に紹介していくことが望ましいとアピールした。その上で、彼自身が(多くの卒業生が思っているだろうが)後輩のために役立つ資源となる決意が伝わってきた。

080324next_seiryou10生徒も教員も、ちょっと前に踏み出すことで、「挑戦」から「成熟」へと、横浜清陵総合高校がステップアップしていくとまとめた。
言いにくい部分にメスを入れてくれ、特に教員に対する期待を強く感じた。

来年度は、「コミュニケーション」と「探求」を担当する。この期待に応えられるよう気を引き締めていきたい。

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2008年3月29日 (土)

横浜清陵総合高校の桜

正門前の桜が満開。穏やかな陽気で花見日和だ。

年度内の残務処理と午後の部活のため出勤する。午前中には、4月1日の新しく異動してこられた先生方への説明会について、担当と準備するものを打ち合わせた。合間に周囲を散歩して桜の写真を撮った。

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「どんどん坂」という坂を上りきると本校の正門。枝をずい分伐採したが、道の両側から覆いかぶさるような桜並木。

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正門前から、敷地の左側と右側を撮影したもの。

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正門前から左に進み、多目的ルームのある新棟と校舎を見上げた様子。正門付近から、みなとみらい方向を見下ろした様子、ランドマークタワーが見える。

■新入生にもこの景色を味わってもらいたいものだが。。。

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2008年3月28日 (金)

デジハリ:デジタルムービー体験講座

19:30よりデジハリ渋谷校にて、標記の体験講座に参加

2日間学校を空けたので仕事が山積だが、18時で切り上げる。このような体験講座からは、時代の流れを知るだけでなく、教え方も学ぶことができるので、貴重な機会だ。

内容は、5月からスタートする講座のプレ授業。すでに横浜校で学んだ講座であるが、AfterEffectsのCS3版を体験できるという期待もある。高橋篤史講師の天才的職人意識にも引き付けられる。デジハリ渋谷校のブログで紹介されている。

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昨年4月の横浜校での体験講座、5月の第2回体験講座と素材は同じだったが、教え方を学ぶという観点からは期待以上に得るものがあった。新年度は、Adobeソフトを駆使したクリエイト分野を期待されて、パソコン部の顧問を依頼されている。「図形と画像の処理」の授業、総合学科合同Web作成委員会の他にも、校内に技術が広がっていくことを期待している。

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2008年3月27日 (木)

全国大会に向けての第2回実行委員会

13時より都立松原高校にて、標記の会合に参加

ちょうど桜が満開。京王線桜上水駅から日大文理学部前の桜並木を見物しながら向かう。途中の車窓からも、随所に満開の桜を見ることができた。

会合の内容は、8月22日(金)の全国高等学校情報教育研究大会(仮称)に向けて、組織運営のコンセンサスを取り、必要な準備と日程・予算・係分担を決めること。東京・埼玉・千葉・茨城・静岡・神奈川・横浜の部会から実行委員12名が参加した。小原先生が用意された資料をもとに、他の委員が積極的に発言して概要が決まっていく。

私は、リーフレットと掲示物・名札の作成について、武蔵工業大学の小池情報デザイン研究室と連絡を取っていく担当。6月が仕事のピークになりそうだ。

終了後、懇親会があったが、前回に続き、他の予定で参加できなかった。残念。

■初台の駅で高校時代に通ったゲーテインスティトゥートの仲間と待ち合わせ。オペラシティの空間デザインを楽しんだ後、新国立劇場内のイタリア料理レストランマエストロで食事。ちょっと高級な雰囲気に場違いを感じながらも、ワインで懐かしい話に盛り上がる。

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新宿中央公園の夜桜を楽しみながら都庁あたりを散策した。写真の奥の建設中の細長い建物は2009年4月開校のCG/ゲーム/デザイン分野などのコンピュータ総合学園HALが入るビル。新宿駅から近く、都内の専門学校だけでなく、神奈川の専門学校も影響を受けるだろう。そう言えば、つい最近デジハリもスクールのサイトから池袋校と秋葉原校のページが消えた。コンピュータ関係は生き残りが大変な分野らしい。

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2008年3月26日 (水)

都高情研研究大会とCG-ARTS教育セミナー

都高情研研究大会に参加させていただいた。会場は日本電子専門学校7号館。

昨年に続き、神奈川情報部会の幹事長aKさんと参加。今回は、全国大会の準備に向けて県の実行委員4名も加わった。参加しやすい長期休業中にじっくりと行う形式が良い。

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午前中の基調講演はプ会でもお世話になっている、東京農工大の辰己先生。午後は研究発表5本とポスターセッション4本。発表内容も濃く、どれも授業のヒントになりそうだ。
内容については、同行した海部先生のブログに詳しく書かれている。

業者も含むが、100名近い参加者の盛会であった。何よりも、東京では若手教員が育ってきていることを感じた。今回は情報の新規者は0だったと聞くが、今までに継続して採用してきたことの成果が表れている。


■この日、同じ日本電子専門学校の9号館で、CG-ARTS協会の「Webデザイン指導者セミナー」が開催。

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都高情研の研究大会の合間に顔を出し、CG-ARTS協会の担当者に研究会の企画で相談にのっていただいた。まだ打診の段階だが、CG学習のカリキュラムの説明と制作現場の見学のセットを計画している。

神奈川の総合学科高校でWeb作成の授業を持たれている先生が参加されていた。日が違えばこのセミナーにもじっくり参加したかったのだが、残念。

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2008年3月25日 (火)

特色科目発表会を終えて(1)

その時に書けることをエントリしていこうと思う

本日は、痛んだ机・椅子の入れ替え、大掃除、終業式。生徒を放課して、午後からは職員室の机の移動、職員会議、その他の会議。これまた忙しい日であった。

写真部の顧問の一人が、昨日の発表会の写真データを提供してくださった。いつも赤目補正や各種の補正をして、セレクトしてくださる。更新のタイムスタンプを見ると、夜中の2時ごろまで作業をしていたことが分かる。K先生、有難うございました。清陵NEWSにも活用させていただきます。

ブログでは発表者の表情を公開することはできないので、K先生の写真から、会場設営に関するものと人形劇の様子を抜粋して記録しておく。他の教員からも、機器の配置・設定について記録を残して欲しいと言われていた。

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(私が撮った)昨日の写真よりも機器の様子が分かる。3台のプロジェクタと、右のプロジェクタにS端子ケーブルで接続したビデオカメラを操作する生徒の位置が分かる。

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会が始まる前の会場の様子と、操作席の様子。カメラも腕も違うので、さすがに鮮明だ。

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人形を使った発表(リハーサル)の裏の様子、各生徒がマイクを持って、人形を移動しながら発表する。
そして発表本番の全体図。人形は男女生徒役と教員役、「産業社会と人間」の中で、科目履修を考えていく様子を演技する。中央スクリーンには、発表にあわせてスライドが映される。

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2008年3月24日 (月)

特色科目発表会

13:00~15:30、特色科目発表会。生徒は午後から会場へ

私は早朝に学校に行き、機材を車に積んで運搬。機材とは、PC4台とプロジェクタ・スクリーン3セット、モニター用ディスプレイ1台、ビデオカメラと三脚2セット、その他電源コードや各種ケーブル類。発表する生徒が9:30からリハーサルできるように、大急ぎでセッティングする。

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これはリハーサルの様子。生徒が人形の後ろに隠れながら発表劇を行っている。発表者のスライド用PCは見えにくいが演台の上に、このプロジェクターのOUT端子からは発表者側に向いたモニターにも出力する。手前のPC3台が、スクリーン3つに対応しており、左からプログラム用、ムービー上映・音楽演出用、右がマルチタスク用。スクリーンは左から、プログラム用、発表者スライド/ムービー上映用(切り替え)、発表者の表情を撮影して表示/連絡や補助スライドのマルチタスクの切り替え用。

実際に発表会が始まると、3台のPCの操作を担当するので責任は重い。昨晩は、各種の仕込みで朝方まで準備し、興奮して眠れなった。開場から開会までの間、そして休憩時間に、何を上映すると生徒を飽きさせず、発表会に向けることができるかと、工夫をした。結局生徒の作品と球技大会のビデオを用意した。

今回は仕方ないとして、これらの作業と操作は来年から生徒が運営できるようにしていかなければならない。

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発表会が始まると、席を離れることができないが、一瞬、後ろを向いて会場の様子をパチリ。

とにかく、学校として初めて外部の施設で行った発表会。運営全体に失敗はなかったと思う。退職前に他の総合学科で校長をされていた来賓からは、生徒が前面に出た発表会に絶賛の講評をいただいた。私は裏方仕事だが、終わってみると眼はくぼみ、肩はこれほど凝ったことがないくらい痛い。夕方職場に戻ってから、明日の終業式後の机異動の準備。教材資料が多いため、これまた疲れた。

今日は、発表会の内容をコメントするほど元気がない。明日も、早くから机の片付け。発表会については、観客席にいた生徒や職員から感想を聞いて、後日の報告としたい。

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2008年3月23日 (日)

明日の特色科目発表会

いよいよ明日と迫った特色科目発表会。本日はフルにその準備。

先行して成功している総合学科高校は、発表活動で求心力を得ていると分析している。本校においても、まさにその通りで、生徒自身もプレゼンテーション能力・コミュニケーション能力がつくだけでなく、自分が体験した狭い分野の知識だけでなく、互いの体験を共有することで、学習効果が生徒数分倍増している。

昨日の学校評議員会でも、高校1年次で1つや2つの社会体験をして、それを鵜呑みにして将来を決めてしまうのは危惧すべきだと指摘を受けた。本校の回答は、事業所見学やインターンシップの後に、互いの体験を発表し合うことで未然に防ぎ、さらに効果を高めていることが報告され、評議員の方々より評価を受けたところである。

080323face3年次生からは4本の発表があるが、一人は出席できない。そこで音声付きのムービーを作ってそれを流すが、迫力不足になってしまうので、サイドスクリーンには本人の模写画像を映すこととなった。たまたま「DTP活用」の受講生なので、自画像をIllustratorで作ったものがあり、本人に了解を得て使うことになった。
休憩時間には、「映像メディア表現」や「図形と画像の処理」のムービー作品や、球技大会の決勝戦のビデオを流す予定。生徒の成果物を見ることで、生徒には総合学科高校に在籍する意義、教員には職業観を持った専門教育の成果を確認してもらいたい。
なお、多くの方に確認いただいて、A3折り込み両面印刷のプログラムを完成し、印刷した。備忘録を兼ねて、その内容を記す。

■発表プログラム
1.産業社会と人間
 1『超えられない壁』(年間のまとめ)
 2『1年間のまとめ』(年間のまとめ)
 3『産人といっしょ』(年間のまとめ)
 4『青春の1ページ』(第2単元)
 5『ペーパー学校』(第4単元)
 6『福祉と人権なんだな!』(第5単元)
2.視点
 1『高齢者による介護』(小論文Ⅰ「福祉」)
 2『琵琶湖 環境』(小論文Ⅱ「環境」)
 3『青い星 1%』(小論文Ⅲ「分野別」)
 4『教師と生徒~現在も続く問題~』(プレ探求)
 5『日本の福祉犬』(プレ探求)
3.コミュニケーション
 1『人×人=コミュニケーション』(科目・授業の紹介)
 2『夢と魔法の王国』(インタビュー実習報告)
 3『謙虚な気持ち』(インタビュー実習報告)
 4『新しい障がいスポーツの見方』(インタビュー実習報告)
 5『コミュニケーション見聞録』(まとめ)
4.探求
 1『特色科目から得てきたこと』(特色科目の流れ)
 2『「これから」を創っていく皆さんへ』(メッセージ)
 3『魅力ある鉄道を創る~2050年神奈川の交通』(課題研究)
 4『癒しのホテル~ホテル総合プロデュース』(課題研究)

■科目の紹介
産業社会と人間(1年次2単位)
 職業適性検査・職業調べ・社会人講話・事業所見学(ジョブシャドウ)を通して、様々な職業や職種があることを知り、職業観を高めます。さらに、福祉施設訪問・交流体験を通して他者を知り、社会を生きていく上で必要な視野を広げます。また、発表活動により、互いの知識・体験を共有しながら、将来の職業選択を考えるきっかけとし、自分の興味・関心・進路と合わせて科目選択を考えていきます。

視点(2年次1単位)
 一つのテーマについて様々な「視点」をもって見つめ、自分の意見・考えを小論文としてまとめる学習にはじまり、各自が興味・関心のあるテーマに沿ってインターネットや文献をもとに調べ学習をして、その調査結果を発表し合います。この学習を通して、様々な視点から物事を見つめる方法と課題研究「探求」に向けて調査研究の方法を学んでいきます。
 「視点講座Ⅰ」(福祉)、「視点講座Ⅱ」(環境)、「視点講座Ⅲ」(6系列から選択)、「プレ探求Ⅰ」「プレ探求Ⅱ」(各自のテーマに沿った調べ学習)の授業を踏まえて、3年次の「探求」のテーマを考えます。

コミュニケーション(2年次2単位)
 「産業社会と人間」の発展科目として、社会生活に必要な態度やコミュニケーション能力をさらに発展させ、「探求」に繋げることを目的としています。インタビュー実習により、社会に出たときにコミュニケーション能力が必要なことを実感することができます。
 前期は、コミュニケーションスキル・日本語トレーニングに続き、インタビューに必要なスキルを学びます。後期はインタビュー実習を経て、報告書の作成と3分間の実習報告を行って、学習成果を共有します。

探求(3年次2単位)
 自分の興味・関心・進路に基づいた研究テーマを決めて、「課題」を見いだして「解決」していきます。外部の方へのインタビューや施設見学などのフィールドワークを活用することで、自らの知識や技能を深化させることができます。個人でのサマーアクション、ホームベース内での調査活動や中間発表を行って視野を広げ、最終的には論文を作成して発表します。

◆本日も休日返上で作業をしている教員が多い。おやつに川崎名物の葛餅をご賞味いただいた。

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2008年3月22日 (土)

本校の特色科目の関係

4つの特色科目の関係をまとめている

たびたびエントリしているが、「産業社会と人間(1年次2単位)」「視点(2年次1単位)」「コミュニケーション(2年次2単位)」「探求(3年次2単位)」という4つの科目を総じて特色科目と呼んでいる。それぞれの科目の繋がりと、学校づくりの中での位置づけが、2回目の卒業生を出した過程で明確になってきている。

本日午前中に学校評議員会があり、私は書記として参加した。今年度の学校目標の達成度を検証するという話題の中で、評議員から総合学科の主たる目標である「社会観の育成」についていくつもの質問があった。各分掌や年次の代表が説明していくうちに、科目「コミュニケーション」のインタビュー実習の成果がクローズアップされてきた。教頭も、「いよいよ本校のキーの話題になりました」と。

この科目を開発してきた担当者も、その成果が卒業生の声として確認できるまでは「自信」になっていなかったそうだ。成果物というものがない科目なので、客観的評価がしにくいのも理由の一つだ。全員の必履修科目として3回目の実施を終え、教えるノウハウも熟成してきたのだろう、2年次の生徒からも科目の価値が聞かれるようになってきている。

さて、あさって24日は、横浜市南公会堂を借りて、特色科目全ての代表発表が行われる。卒業した3年次生からも4本の発表がある。午後から、企画担当としてこのプログラムの原稿を作り始めた。生徒への説明であるが、職員の共通理解の深化も兼ねて、プログラムの1ページに、各科目の絡みが分かるような説明を載せようと考えた。

一つひとつの科目のシラバスや打ち合わせ資料を読み返し、たたき台となる説明文を作成。これを、全ての科目を見渡せる複数の職員にたたいてもらった。明日、他の職員に見てもらって完成したい。

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横浜清陵総合高校NEWS(2)

昨日のエントリに記した宿題を完成

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3作のうちの2作、雰囲気だけが伝わるように縮小してキャプチャしたもの。PDFにして縮小表示したら、写真が重なるし、罫線もつぶれてしまった。このように並べてみると、自分なりに作風があることを感じる。

朝10時からの学校評議員会までに、管理職に確認を取ってから印刷する。会議には記録係として参加する。評議員がどのように見てくれるか、ちょっと気になる。

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2008年3月21日 (金)

横浜清陵総合高校NEWS

明日の学校評議員会に向けて、発行が遅れていた新聞を作成する。

総合学科らしい行事や科目を紹介するために、「横浜清陵総合高校NEW」なる掲示用新聞を年間15部程度発行している。所属する総合学科推進部という分掌の役割で、私が多くを作成している。年が明けてから、特色ある科目の発表会が続き、その新聞を作らなければならなかった。ちょうど明日、学校評議委員会が開かれる。毎回、発行したものを見ていただいているので、前回の12月の学校評議員会以来滞っていた新聞が今晩の宿題である。

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これらは一昨年の作品であり右は夏の短期集中講座「DTP基礎」の受講者に作成を依頼したもの。

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これは昨年の作品。毎年、ロゴとロゴ周りの地の形状を変えている。また、ロゴの地色と下のシルエットの色は適宜変えている。

1月に3年次の「探求」、2月に1年次の「産業社会と人間」、3月に2年次の「コミュニケーション」の年次内の発表会が行われた。つまり、3部の新聞を作ることになる。各科目の担当者に依頼した記事と選んで加工した写真を使ってレイアウトしていく。

今年度は3月24日の特色科目発表会の新聞が最終号になる。

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2008年3月20日 (木)

Web作成委員会:動画の制作

総合学科合同Webの動画コンテンツを作成している

上記サイトのトップページから、高校生の広場>写真で見る総合学科 と辿ると、各校の様子を画像で紹介するページがある。昨年度の総合学科合同Web作成委員会の活動の成果により、これらのページが出来た。今年度は、ここに動画コンテンツを入れることと、データの更新手順について研究を重ねてきた。後者については、専門学校の学生の努力で間もなく完成しそうだ。前者(動画コンテンツ)については、まだ数校しか作品が出来ていない。本校は先行しており、委員の生徒たちは様々な技術を修得してきた。4月中旬には、提出したデータがアップされるので、その準備に精を出している。

本日は、休日返上で2名の生徒が学校行事を紹介する作品を作る作業をした。

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この2週間ほどで数本のムービーを手がけてきたが、写真素材の準備と、原稿からの音声録音、説明に合わせたCGアニメーションの作成が平行して行われ、最後にタイミングを調整しながら統合していく。1年次生も、情報の授業の中で、レイヤーの概念や、画像処理の基本を理解しているので、AfterEffectsもすぐに使いこなせる。

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アニメーションやイラストから、バックの色をキーイングで抜いて配置する。作業に慣れてくると発想も豊かになってくる。

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個人が特定できる画像は本人と保護者から許諾を得ているが、作業上のリスクが大きい。「人物」の代わりにCGを使うようになって作業効率が上がっている。

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2008年3月19日 (水)

横浜市南公会堂の下見に

24日の特色科目発表会の会場に、機材を持って下見に行く

会場は、清水ヶ丘の上にある本校から眼下に見下ろす横浜市南公会堂。桜並木で有名な大岡川に隣接する施設。本校の最寄り駅「京急南太田駅」からも歩いて10分程度。

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この地図は「DTP活用」の授業で生徒が作成したものの一つ。校内に多数掲示されている。本校の生徒は横浜商業高校(Y校)と大岡川を目安にすれば問題なくたどり着けるはずだ。

初めて校外の施設を借りて発表会を行うので、プロジェクターや移動式スクリーンを持って、実際に配置してみた。18時から許可された30分間の間、電源の位置やスクリーンと照明の関係、プロジェクタの位置など、紙の上では分からないことも確認することができた。企画する楽しさでワクワクしてきた。

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2008年3月18日 (火)

「著作権セミナー」に参加

14時~16時、「教育現場における『著作権問題』」セミナーに参加

高校では評価業務で忙しい時期だが、職場から近いので参加することができた。
主催は、NPO教育かながわフォーラムNPO情報セキュリティフォーラム。神奈川県教育委員会も後援している。

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ISEFのセミナーの案内より引用させていただくが、

・「著作物利用者からみた『著作権』に関するポイント」
  情報セキュリティ大学院大学 講師 石井 夏生利氏
・「教育現場における『著作権問題』」
  (社)著作権情報センター(CRIC) 著作権相談室 矢澤 章二氏
というプログラム。CRICのサイトは以前から参考にさせていただいている。現場の先生からは具体的な問題の質疑があり、時間外に対応するという場面も。

参考Webサイトとして、2つの資料を紹介していただいた。とても分かりやすい資料だ。
学校教育現場での著作権に関するQ&A(PDF)
平成19年3月に日本弁理士会近畿支部知的財産制度検討委員会新規業務研究部会(著作権チーム)が作成したもの。
学校その他の教育機関における著作物の複製に関する著作権法第35条ガイドライン(PDF)
平成16年3月に(社)日本書籍出版協会著作権法第35条ガイドライン協議会が作成したもの。このサイトからは、「学校その他の教育機関における著作物等利用に関するフローチャート(PDF)」もダウンロードできる。

セミナー終了後、ただちに職場に戻り評価業務。参加された方の中にはお話をしたい方もいたのだが、残念。

■神奈川県情報部会では、来年度の研究会の中で「著作権」についての勉強会を構想している。今回のセミナーを参考に企画していきたい。

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2008年3月17日 (月)

球技大会

本日から2日間の球技大会。天候にも恵まれた。

3年次生が卒業したため、1・2年次の球技大会。男子はサッカーとバレーボール、女子はドッヂボールとバスケット。

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クラス対抗なのだが、1年次生も「産業社会と人間」でクラスを横断したグループ活動や発表会を行っているので、年次内の繋がりが濃い。2年次になると、ほとんどが選択科目なので、横の繋がりは更に濃くなる。このように1年次対2年次の試合になると、他クラスの生徒も応援に参加する。

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普段、総合学科の特徴を記しているが、普通の高校と同じような行事も行われている。

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2008年3月16日 (日)

総合学科合同Web作成委員会

今年度の最終回。9時より情報科学専門学校にて。

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委員会をまとめている麻生高校の校長からの挨拶で始まる。
どの学校も忙しい中、画像の許諾の問題がクローズアップされて作業が滞り気味なこと。専門学校の学生がシステムを構築しているが、本来の勉強との兼ね合いで進行が遅れていること。Webページ作成を取り巻く環境がここ数年で変わってきたことを、これらの事例を挙げて紹介された。

次に、各校が準備してきたことを発表する。本校は、2年次生が代表して、できたばかりのムービーを2本紹介した。写真にテキストやイラストのアニメーションと音声を加えたものなので、実写動画を入れていくことが今後の課題であることを付け加える。
ムービーが完成していた学校は少ないが、やはり許諾問題がハードルになっているという報告が多い。本校は、風景写真に音声とテロップをつけているので、この方法だと肖像にあたる問題は回避できることに気付いたと補足した。

次に、CMS的に内容を更新できるシステムの説明。まだ完成していないが、専門学校生からはプロトモデルのデモ、その作業を指導されている情報科学専門学校の藤田先生より、更新の認証方法の説明がある。

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今年の委員会活動は、脱皮するためにパワーをためた一年だった。更新システムの完成を待ちながら、生徒による動画データ作成の技術が確立されてきた。早速、明日の球技大会の実写ムービーを利用して次の作品にチャレンジすることになった。

授業でも実感しているが、高校生の創作意欲はすごい。総合学科なので様々な分野の知識と体験を与えたいと考えている。このような会に参加すると、私が担当すべき分野に関しては、十分な貢献ができるように頑張ろうという気になる。
さらに、他校の生徒・教員が一体化して活動している様子について、専門学校の教員から「普通科高校にない貴重な活動をされている」というコメントをいただいた。その通りだと実感し、少し嬉しく思う。

■終了後、学校に戻って評価活動を終える。
途中、他の情報科教員2名と来年の科目配分について相談した。どうやら、また数学は持たず、情報6科目と特色科目2科目の担当になりそうだ・・・

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2008年3月15日 (土)

「動画」づけの一日

朝からビデオカメラとPCでの編集作業

まず、午前中は学校評価検討委員会なる会議があり、記録としてビデオ撮影するための準備。書記担当が体調を崩したので、議事録を起こすためにも役に立つだろう。終了後、DVDに焼いて提出。

次に、昨日の総合学科学習活動成果発表会のビデオの編集作業。私は総合学科推進部という分掌に属しており、総合学科合同Web委員会の一員でもあるので、毎回参加させていただき、本当に勉強になっている。得たことを他の教員にも広めることに努めるべく、毎回ムービーコンテンツを作成している。
HDカメラになって格段に楽になった。デジカメの写真も合わせると、6GBを超える容量。DVD2枚に焼いて、総合学科推進部のまとめに渡す。さらに、動画からいいシーンをキャプチャする作業と、DVDジャケットを作る作業が残っている。

明日の午前中、総合学科合同Web委員会がある。動画コンテンツを提出することになっているので、ここ数日間、生徒と一緒に作品を作ってきた。編集・加工にAfterEffectsとPremire、音声収録にはAuditionを使っているが、生徒はすぐに操作を覚えてしまう。一応完成していたが、少し気になったところがあり、修正作業を行った。

最後は、試験の評価。作品とプレゼンが評価対象だが、プレゼンは客観的に評価できるようにビデオ収録している。後で一括して評価するためだ。

休日なのに、普段と変わらない勤務。この時期に出張に出ると、その回復が大変だ。

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2008年3月14日 (金)

総合学科学習活動成果発表会

総合教育センターにて、13:30より開会。

080314seika01今年で第4回を数える県内の総合学科生による発表会。昨年に続き、全ての会に参加させていただいているが、毎年違った発表が聞けて楽しい。
神奈川の総合学科の特徴として、ほとんどが普通科からの改編で出来た総合学科。互いに情報交換しながら総合学科を作ってくることができた。このような発表会を継続してできていることが財産である。
どの学校もエース級が出てきているのだろうが、発表活動の多い総合学科の生徒なので、発表の態度も立派。神奈川では本校同様に開校4年目の学校が多く、2期生を送り出したところ。総合学科として共通な部分だけでなく、それぞれの特色が確立されてきたように感じた。

発表する生徒と各校の引率教員は9時に集合。その後、グループごとに最終打ち合わせをし、会場でリハーサルを行う。

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◆特色ある授業の学習成果発表
(1)「産業社会と人間」(金沢総合)
(2)「情報と表現(系列選択科目)」(みなと総合)
(3)「秘書実務(総合選択科目)」(横須賀総合)
(4)「マーケティング(総合選択科目)」(相模原総合)
(5)「写真集をつくる~女子高生らしい写真集~(課題研究)」(横浜清陵総合)
(6)「HIVについて(課題研究)」(大師)
◆授業以外の活動成果発表
(1)「インターンシップ」(藤沢総合)
(2)「多文化交流委員会~世界の輪を求めて in TURUSO!~」(鶴見総合)
◆校外連携活動の成果発表
(1)「レッツアクセス総合学科」(鶴見・金沢・大師・清陵)
(2)「総合学科合同Web委員会」(麻生・相模原・清陵・藤沢+情報科学専門学校)
(3)「まちを歩く・食べる・知る(校外講座)」(清陵・大師)

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みな、自分が体験したことをもとに話すので説得力がある。緊張しても自分の言葉が出てくる。会場や司会からの質疑に対しても、しっかり答えることができる。

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全ての発表が終わり、参加した生徒も教員も充実感・満足感を得られた様子。私も、あらためて密度の濃い学習活動が展開されているのだと実感した。

神奈川県と横須賀市(横浜市は欠席)の教育委員会から講評をいただく。年々会全体が充実してきていることと、「気付きがあって自分が変わっていく様子」が伝わる発表が多かったと、質の高さが評価された。また、臨機応変に対応した司会進行の生徒に対しても格別なねぎらいの言葉を頂く。

終了後、他校の先生方と懇親を深めた。総合学科に密に関わっている先生が多いので、話は盛り上がる。
たまたまお子さんが今年本校を卒業された方がおり、卒業式に参加した感想として「担任でなくとも泣ける卒業式」という言葉をいただいた。今年赴任された教頭も「こんなに泣けた卒業式は初めて」と。
卒業式の感動は、本校だけでなく、他の総合学科高校からも聞かれる。

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2008年3月13日 (木)

DTP入門:最後の授業

本日の2時間で終了。総合作品の相互評価を行う。

昨日も書いたが、後期期末試験として個別に作品のプレゼンを行った。本日は、互いの作品を相互評価する。まずは、中央モニターを使って一人ひとりが作品で工夫したことを説明する。3年次生が抜けたが、1年次生9名と2年次生5名の計14名いるので、これだけで1時間かかる。

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次に、実物を閲覧し合っての相互評価。隣の生徒の作品を90秒で閲覧して評価の数値を表に入力。次は、作品を隣に回し・・・と、自分の作品が戻るまで全員の作品を閲覧・評価する。

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互いの作品から、レイアウトや配色、文字組みなどの工夫を学び、キャッチコピーや説明文から作品に込められたメッセージを読み取る。自分と違うものを多く見ることで、発想が豊かになる。最後には自分の作品を客観的に評価し、自己評価を文章で書く。

今年はベクトル描画の描き方に力を入れたので、効果的なイラストの使い方が目立ち、楽しい作品にも、高級感のある作品にも活かされている。また、色彩検定を受けた生徒も数人いて、配色に工夫が見られる。

年々作品のレベルが上がっているのだが、今年ほどクオリティの高い作品が続出したことはない。嬉しいと同時に、来年度の指導にプレッシャーを感じる。

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2008年3月12日 (水)

DTP入門:後期期末試験

最後の総合作品「三つ折チラシ」をプレゼンすることが試験

人数が多いので、通常の試験の時間割に入れず、試験期間中で各自が希望する時間帯に試験を行う。一年間で作ってきた作品をキャプチャして画像素材とし、ポートフォリオとして三つ折りチラシを作る。自分の成長を振り返りながら、来年度の受講生に科目の概要と感想が伝わるように工夫する。過去の三つ折チラシを参考にしながら、新しい発想を盛り込んでいく。当然、今回の作品は来年度以降の参考資料となる。

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A4の両面印刷を掲示したホワイトボードの前で、折り込んだチラシを持ってプレゼンを行う。開いていくストーリーを説明したり、素材の配置や、イラストの工夫など、生徒一人ひとりが力を入れたことをアピールする。

作品制作もプレゼンも「情報デザイン」の基盤として、高校で扱うには適している。

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この科目は4年目で、毎年三つ折りチラシを作ってきた。しかし、プレゼンまで課したのは今回が初めて。その成果として、自分の思いをしっかり表現した作品が多く、全体のレベルも上がっているようだ。

初の全国大会(8月22日)では、試験をプレゼンで行った事例を報告しようかと考えている。

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2008年3月11日 (火)

DTP活用:最後の授業

本日でこの授業は終了。試験のプレゼンの相互閲覧と作品の講評を行う。

先週の試験で撮影したビデオを見て、作品のプレゼンの仕方を考える。全員が最初に始めたころよりも、落ち着いて、ポイントを説明できるようになってきた。プレゼンについては私から講評をさせてもらった。

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作品の講評は講師の藤井先生より。生徒はうなづきながらアドバイスを聞いている。最後に、科目のカリキュラムが充実してきたこと、年々受講生の意欲が高くなってきたことを伝えくれた。

藤井先生には科目の開講時より3年間お世話になったが、本務の関係で今年度で講師を終える。本当にご苦労さまでした。私としては二人三脚でこの科目を作ってきただけに、感謝すると共に名残惜しい。グラフィックデザイン教育について今後も情報交換させていただきたい。

■藤井先生の勤務校、日本電子専門学校の講師であり、「DTPエキスパート認証試験」の問題作成・採点委員、さらに「情報デザイン検定」に関わっておられる野尻研一氏が授業見学にいらした。授業後、次の教育課程における「情報デザイン」のカリキュラムや普及活動などについて懇談した。

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2008年3月10日 (月)

図形と画像の処理:後期期末試験

今回は実写動画とCGアニメを合成した作品のプレゼンが試験

前回の作品の反省もあり、アニメーションには暴力などを扱わないように指導している。本日は試験であり、AfterEffects上で各自の作品の工夫を説明し、書き出した2分のムービーを紹介する。

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試験期間中の休日でも作業をするために登校する。日曜日は外出の予定があったので、土曜日に対応した。それまでに実写したムービーや静止画像のほか、MetasaquoiaでスキニングしたクマをMikotoでアニメーション化してGIFアニメで書き出した3DCGを使う。生徒は一連の作業に慣れ、相当数のレイヤーを扱っている。今年のこの科目の最終目標であるクリエイター体験を十分に味わっている。

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操作をしながらのプレゼンなので、なかなかビデオカメラの方を向かない。それは仕方ないとしても、かなりの工夫が盛り込まれた作品でもアピール不足のものがあった。これは、次回の授業で指摘したい。

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2008年3月 9日 (日)

横浜デジタルアーツ専門学校「卒業制作・進級制作展」へ

17時より、旧関東財務局の建造物であるZAIMにて標記作品展へ

御茶ノ水から直行。セミナーが1時間延長だったので、時間が限られる。関内駅からZAIMへは横浜デジタルアーツ専門学校(YDA)の学生が交差点ごとに立って案内していた。

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日本大通りの横浜球場に面した位置。隣の合同庁舎には良く行くのだが、この建物に入ったのは初めて。喫茶になっている中庭を通りすぎて別館2階のギャラリーへ。まず、浅野先生の情報デザインゼミの掲示を。「すごい!ペルソナ/シナリオ法」は学内で賞を取られたそうだ。Webサイトの運営に理論を実践した様子がわかる。

紙ベースの作品、Webサイトの作品、PCで動いているCG・ゲームの作品。ポスターと合わせて作品数は多い。とりわけFlashムービーの作品が目立っていた。展示会場の様子は浅野先生のエントリで。

お世話になっているお二人の職員とお会いした。特に、夏に予定している総合学科の公開講座について、専門学校側の担当者と相談できて良かった。

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デジハリ:Making of 『L change the WorLd』

メイキング・オブ・『L change the WorLd』 VFX&特殊メイク セミナー に参加
13時~16時、デジハリ東京校(お茶の水)にて

おととしの11月にMaking of DEATH NOTE セミナーに参加し、CGを駆使したVFXに興味を持ちはじめた。今回は、最新の特殊効果映像の世界がどのように作られているのか、公開中の映画のワンシーンをもとに「VFX」「特殊メイク」のメイキングを解説するセミナー。

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■VFXのメイキング:村が爆発するシーン

VFXを解説する講師は、前回同様にVFXを担当したデジタルフロンティアの前川英章氏、そして特撮監督の神谷誠氏。最近は仕事が減ったという特殊撮影とCGの合成による制作過程とその技術を紹介。

村が爆発するシーンでは、村のミニチュアセットを作って実際に爆発させ、ハイスピードカメラで実写する。この画像からゴミを取ったり、グリーンバックで撮影した人が吹き飛ぶシーンを合成する。撮影現場の写真はとても参考になった。

上空から爆発を写すシーンでは、森も村もCG。爆発の炎は実写し、合成してなじませていく。

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■特殊メイク:運転中、顔が見る間に発症していくシーン

こちらの講師は、前川氏と、特殊メイクを担当した西村映造の西村善廣氏。VFXのメイキングの説明中に、西村氏はデジハリ生をモデルに顔中が発症して血がにじみ出てくるメイクの実演。20分ほどで完成。

発症の度合いを変えて、グリーンバックで運転シーンを繰り返し撮影。レイヤーに重ねて位置とタイミングを合わせ、マスクをうまく使いながら徐々に発症していくシーンを作る。さらに車窓の映像と合成し、陰影などを調整していく。

講師には、さらに、映像の中のテレビ画面(モニタデザイン)を担当したデジハリ大学院教授の井上英俊氏。最後は4名の講師から業界の様子を紹介した。司会と4名の講師の息のあった、楽しいセミナーだった。また授業で使えるネタを得た。

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2008年3月 8日 (土)

「季刊教育かながわ」に取り上げられる

神奈川県のWebサイト季刊教育かながわ2月号に本校の取り組みが紹介される

このページの「学校最前線」というコラムに。タイトルは『特色科目における新たな取り組み~先輩から後輩へ~』
Webページでは、図のようなキャッチとリードで紹介されている。

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このブログでも紹介しているが、総合学科高校としての特色を出すために、1年次から3年次まで4科目、合計7単位(内、総合的な学習3単位を含む)を「特色科目」として位置づけている。つい先日第2期生を送り出したばかりだが、総合学科の学習成果や学習の意義については上級生から下級生へのアドバイス、年次を超えた発表会での伝承という形を取っている。この実践により、総合学科の学習を理解する・振り返る・将来に活かすということを、教員が指導する以上の効果が確認されている。

以下に、記事のまとめの部分を引用させていただくが、具体的な事例を紹介する本文と写真は該当のWebページでご覧ください。

この取り組みの利点は、年齢の近い先輩から直接語られる諸々の事柄にインパクトがあり、後輩たちがこれから取り組んでいく自らの学習に対する動機づけの上で、教員が語る以上の効果が認められる点にあります。また、語る側の先輩たちも、後輩たちへの説明を通じて、これまで培ってきたプレゼンテーション能力をさらに高め、自分の体験を系統立てて振り返えられるという相乗効果も期待できる有意義な取り組みです。

3月24日には、この取り組みのまとめとなる「特色科目発表会」を実施する予定です。 今回ご紹介した以外にも、履修ガイダンスや進路ガイダンスなどの際に先輩が後輩に体験を語る機会、在校生が中学生に向けた学校説明を行う機会などを設け、生徒が自らの体験や感動を自らの方法で他者に伝えるという取り組みが、本校では大きな教育効果を上げています。

今後、卒業生という資産が本校生徒の教育活動に貢献していくことを期待している。

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2008年3月 7日 (金)

現場関係の訪問者2名

期末試験と会議の合間に2件の訪問を受けた。
総合学科の生徒と同様、現場・民間の方と接すると、活きた情報を得て知識を広げる機会になる。

■情報科学専門学校の新教務部長
日産本社で情報システム分野を担当されておられた川上隆氏。副校長と一緒に挨拶に来てくださった。短い時間のなかで、車の部品の発注システムをはじめとする流通の情報システムを紹介いただいた。そして、プログラミング職はインド・中国などに移譲しても、国内のシステムの上流過程を支える人材を育成したいという夢を語られた。現場の状況が分かる方が専門学校の教育に関わられることは、大変心強いと感じた。
情報部会の活動にも関心を持たれ、研修会への講師など積極的に関わってくださるという。

■「DTP活用」の来年度の講師
この科目を開設して3年間、日本電子専門学校グラフィックデザイン科の藤井先生に講師を依頼し、TTで科目を開発してきた。私も技術的な指導はできるようになったが、デザインとしてはまだセオリーしか教えられない。藤井先生が校内の事情で継続できなくなったため、元同僚である方を後任に紹介していただいた。
本日は、藤井先生と一緒に引き継ぎにきてくださり、授業の様子や評価方法などを理解していただいた。
現在はフリーで活躍されており、受講生の制作意欲を盛り上げてくれると期待している。

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2008年3月 6日 (木)

DTP活用:後期期末試験

InDesignでページ物の作品を作り、そのプレゼンが試験

この科目は、Illustratorを中心に、画像処理やクリッピングマスクの作成、ロゴの作成でPhotoshopを使ってきた。最後の4回の授業でページレイアウトソフトInDesignを使った文集を作った。2回の授業で基本機能(マスターページ)を教えて、残りの2回で左右のページレイアウトを考え、写真を撮ったり、表紙作りをしてきた。授業時間で完成しなかった部分は試験当日までに仕上げてくる。

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B4用紙2枚に両面印刷した8ページもの。ホワイトボードに貼り付けた作品でプレゼンをする者もいれば、手持ちの折り込んだ完成品でプレゼンする者もいる。

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本文は全員が同じデータを使っているが、2段組と3段組の違いや、写真の配置が違ったりする。アキの埋め方も工夫の見せ所。表紙とタイトルには個性が表れるが、総じて洗練されて、余分なものを配置しないようになってきた。

今年初めて挑戦したページ物の指導。これらが教材となるので来年度の進化も楽しみだ。

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2008年3月 5日 (水)

情報部会:第9回幹事会

希望ヶ丘高校にて、標記の会合。10名の幹事が参加。

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今年度の決算と来年度に向けての組織改編が話題。黒板に組織図を描きながら、意見を出し合う。組織として意思疎通をしながら動いていくためには、このような会議が必要だ。

幹事長(旧部会長)は2年交代ということで上手く回っていた。1年目は何とかこなし、2年目に事務処理もまとめて引き継いでいくとちょうどよい。ここ2年間、サプライズの人事異動で部会長が1年で現場を離れてしまった。この期間、副幹事長として3人の幹事長を微力ながらサポートさせていただいているので、その苦労が良く分かる。それだけに、年々勤務状況が厳しくなる中、部会活動に協力してくださる方々には感謝している。

現幹事長のaK氏も、校内の事情があって大変な事は承知している。しかし、情報部会長であり関東組織の会長である本校校長の任期もあと1年。現体制で、あと1年を乗り切っていこうという方向でまとまった。

明後日、各教科の部会の理事会があり、情報部会からは幹事長と会計が出席する。今年度の活動と会計の報告方法、そして来年度の計画と予算案の提出の指示があるはずだ。5月23日の県の研究大会の準備にも取り掛からなければ。春休みも忙しくなりそうだ。

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2008年3月 4日 (火)

卒業式

横浜清陵総合高校第4回卒業式。 総合学科2期生を送り出す

卒業したみなさん、そして保護者のみなさん、おめでとうございます。

昨年に引き続き、暖かく、絶好の日和だった。体育館の2時間も全く苦にならなかった。

卒業準備委員会がぎりぎりまで準備をした生徒の手作りの卒業式。式としての格調と学生生活最後の活動としての楽しさ、みごとにバランスを取ってくれた。改めて、彼らの企画力に驚いた。

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卒業証書授与式の後そのまま継続する「卒業生の会」。卒業準備委員が司会進行する。学生生活を振り返るスライドでは、どちらかというと目立たない生徒の写真を多く使うという気配り。いつこれだけ練習したかという、合唱。手作りの紙花を放り上げるという、全生徒が無理なく気持ちよく出来るパフォーマンス。年次の生徒がこれだけまとまってできることは、何回も行ってきた発表会の成果でもある。

卒業生の退場。クラスごとに担任への挨拶を考えていた。短いが上手い。
その場に立って彼らが退場していく様子を見守る担任の表情。感動の一瞬だ。

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退場した生徒は中庭で仲間との別れを惜しんでいる。時間を置いて教室で卒業証書が渡される。

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会に同席する2年次生は、飽きる様子もなく、先輩達の後姿に真剣に見入っていた。単位制ゆえ合同で受ける授業がほとんどなので、年次を超えた繋がりがある。皆、何かを感じていたことと思う。

夜は3年次団への慰労会。素晴らしい年次を作り上げた先生方、本当にご苦労さまでした。

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2008年3月 3日 (月)

明日は卒業式

本校は明日が卒業式

毎年放送を担当している。式の予行が選曲と音量の確認を兼ねる。
午前中は授業が入っていなかったが、1時間目のコミュニケーションの発表の取材に続き、2時間目は会場準備と放送機材の準備、そして3・4校時が予行という日程だった。

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午後も3年次生は活動を続けている。

卒業準備委員は、卒業式後の「三年生の会」のリハーサル。
先ほどインタビュー実習の発表会が行われた多目的ルームでは、軽音楽部とダンス部の卒業ライブ。
コンピュータ教室では、映像メディア表現を受講していた3年次生が、作品の完成度を高めている。

校内を回ったらもっといろいろな活動をしていることだろう。

私は、16時からの総合学科教育研究会の校外連携部会に出張。夏の公開講座の準備について打ち合わせを行った。

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コミュニケーション:インタビュー実習報告全体発表会

1校時、2年次の標記発表会。各クラスから1名の代表者が発表する。

2月4日にクラス内の発表会が行われ、各クラスからの代表者が選考された。クラス代表が発表されたとき、代表に選ばれなかった生徒から、残念な表情が多く見られたという。誰もが、自分にとって貴重な体験をしてきて、その思いを伝えたいという気持ち(代表に選ばれるかという期待感)が強いことが分かる。

1年次で学ぶ「産業社会と人間」では、教員が用意したメニューの中から選択してきたが、このインタビュー実習は、各自が自分で相手を選び、アポイントを取るという究極のキャリア教育。お礼状を書いたり、報告書を送ったりする所まで指導する。もちろん、「産業社会と人間」での基盤があってこそ、実現できる実習である。

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発表会の開始前、平成16年に開校する前からこの科目を準備してきたN先生とI先生が、会のモチベーションを高めるために一言。発表者の中から生徒の推薦によって2名が3月24日の特色科目発表会に選ばれることも説明する。その隣には、発表者6名が緊張して待機している。聞く生徒は発表位置を波紋のように囲って座っている。

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発表者は3分の中で、自分がインタビューの相手を選らんだ理由、アポイントを取る際の苦労、インタビューした内容とそこから感じたこと、将来への展望などを語っていく。自分の進路や興味に関する相手を選んでいるので、学んできたことは大きい。代表者の話をきくことで、他の生徒も知識を得て、視野が広がっていく。同時に、教員もである。

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クラス内の発表会と同様、発表者は身体の前に何も置かず、資料やスライドも使わない。コミュニケーションスキルだけで、インタビュー実習の報告をする。発表者にそれ以上のプレッシャーをかけないようにと、聞き手は床に座らせて雰囲気を和らげさせている。とはいっても、240人を前に話すことは大変なことだ。私の高校時代には考えられなかったことだ。

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会の終了後、発表者だけ残って記念撮影。皆、緊張から開放され、達成感に満ち溢れた表情。クリアに紹介できないのは残念だ。

■講評は校長と、I先生、N先生が行った。N先生が生徒の成長に感激するあまり、言葉が詰まって涙してしまった。生徒も教員も、素直に気持ちを察することができるのが、この「コミュニケーション」という科目だ。

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この発表会場(多目的ルーム)の扉には、「産業社会と人間(1年次)」「コミュニケーション(2年次)」「探求(3年次)」の発表会のポスター、そして、「視点(2年次)」を加えた4科目の「特色科目発表会」のポスターが。「DTP入門」と「DTP活用」の受講生の作品である。
様々な作品(ポスター)が至る所に掲示してある。学校全体に発表会の雰囲気をかもし出し、総合学科の学びへの「求心力」を高めることを期待している。

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2008年3月 2日 (日)

デジハリ:XHTML×CSS体験講座

昨晩19:30~21:30、デジハリ渋谷校にて標記の体験講座に参加

080301css00横浜校の初回の同講座を受講している。12回の一連の講座では、DreamweaverのCSSパネルの機能を利用して、ボックス構造のレイアウトを中心に学んだ。Web技術は進化し続けているので、あらためてこの体験講座に参加した。
体験講座でも、時期・講師が違えば内容も異なっていた。今回の体験講座の内容は、Yahooサイトや企業サイトでも多用されている、文字サイズの切り替え機能。jQueryというJavaScriptのライブラリを使って、Class属性を書き換えるという手法。

まずは、Web標準化について10分ほどの説明。
■Web標準化の基礎は、文書構造(HTML)と視覚表現(CSS)の分離
■Web標準化のメリット
 1.ファイルサイズの軽量化 ~表示スピードUP
 2.メンテナンス性の向上 ~作業効率の向上
 3.アクセシビリティの確保 ~ユーザ満足度の向上
 4.検索エンジン最適化(SEO)

JQueryのサイトの紹介の後、実習。最終的にはこのように仕上がる。

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しかし、ページを更新すると文字サイズがデフォルトに戻ってしまう。この対策は本講座の中で説明するという。体験講座として上手くできている。

■家で復習したので、備忘録として残しておく。

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文字の「大」「中」「小」をクリックしたときの仕込み。クリックすると、body のclassを削除して、新たに書き加えるというjQueryの関数を利用する。index.htmlのこの部分とfont.cssは打ち込んだ。

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左はダウンロードしたjquery.jsと作成したfont.jsの読み込み。bodyのclassの初期設定「font-M」、これがfont.jsとjquery.jsによって書き換えられえることになる。
右はライブラリjquery.jsの中身の一部。

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この部分も打ち込んだ。左は、三種類の文字サイズの設定。右は、クリックされた「大」「中」「小」の背景色とリンクの下線の消去の設定。

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2008年3月 1日 (土)

多摩美術大学情報デザインコース作品展 2008へ

昼から六本木AXISギャラリー、作品展「informa desegno できごとのかたち」

080301tamabi01多摩美術大学の情報デザイン学科の1年次から3年次までの演習やゼミの作品が展示され、学生が展示の前でプレゼンを行っている。同学科では、同時に原宿クエストホールにて卒業作品展multiを開催している。都合で両方は行けないが、教科情報を学んだ世代の作品展に興味があり、16時からの3名の教授による「情報デザインと情報デザイン教育」についての鼎談を聞くためにも、こちらの作品展に行くことにした。

Webサイトのトップに「情報デザインって何だろう?」と出ているように、まだ概念・定義が固まっていない。「情報デザイナー」という肩書きが使われていないことからも分かる。

会場入り口には「Interview: Information Design?」と題した学生へのインタビュービデオが上映され、パンフレットにもそれぞれのコメントが記されている。例えば、■人と人とをつなぐコミュニケーション手段です。■情報を分かりやすくだけじゃなくて、楽しく伝えること。■見えないものをかたちにする。■人とモノとの付き合い方を設計することかな。■コミュニケーションの場をデザインすること。■10年後ぐらいにわかる新しいデザイン。■全てのデザインに通じるもの。■目に見えない情報を、なんらかのメディアなり集めて分かりやすくデザインすることだと思います。■生活の一部。■哲学です。 などなど・・・

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作品も本当に多様、さまざま。旅をガイドするグラフィカルなWebサイトの提案、街の地名でしりとりをする遊び方の提案、視覚的に検索方法のデザイン、というような作品のプレゼンを聴いてまわる。若いゆえに発想が豊かだと感じたが、教育指導の成果なのか。

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いよいよ鼎談。左から、永原康史教授、須永剛司教授、宮崎光弘教授。須永先生は学科の創設時から、永原氏はこの2年、宮崎氏は半年前から多摩美で情報デザインを教えている。
テーマが「情報デザインと情報デザイン教育」であり、まだ抽象的なイメージしか持っていない学生たちが取り囲んで、まるで授業のようだ。

3人の教授も明確な定義はしないが、やり取りの中からニュアンスが伝わってくる。

■ディジタル技術の進歩により、新しい技術・ソリューション、そして新しいアウトプットが出てきた。この分野は生成・ジェネレイトし続けて終わりがない。
■ディジタルな情報は密度と速度が増している。フィジカルな情報とも両立して考えていきたい。
■CUI>GUI>TUI(Tangible User Interface)と実体を持つ次世代のインターフェースを考えられる学生を育てるために、我々が背中を見せていかなければならない。
■ここ2年ぐらいの間、新しいプログラムを開発している最中である。
3名の教授と数名の学生には、次の指導要領で情報科に「情報デザイン」という科目が出来ることを紹介した。すでに日本デザイン学会には伝わっているようで、今後の議論とカリキュラム作りについて、機会があればご尽力を賜りたい旨を伝えた。

グラフィックデザインやプロダクトデザインにとどまらない「情報デザイン」だけに、10年たっても色あせないカリキュラムが出来て欲しい。教科が芸術ではなく情報なので、万人向きのデザインスキル(セオリーかな?)の提示を期待している。

【3/2追記】横浜デジタルアーツ専門学校の浅野先生のブログでは、多摩美情報デザイン科の2つの展覧会の様子が紹介されている。はしごされたようだ。
卒業研究制作展 2008「multi」
作品展 2008「informa desegno できごとのかたち」

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