神奈川県高校入試より:書く力
一昨日行われた神奈川県公立高校学力検査の問題より
2月21日に学力検査、22日に採点業務に関わった。
今年度の問題の顕著な特徴として、「漢字○文字で書きなさい」という神奈川では新タイプの設問が、国語は当然としても、数学・理科・社会で出題されたこと。教科を横断して「書く力」を見よう、育てようという狙いだろう。
新聞には問題と答え、採点基準が公開されている。数学では「対頂角」、理科では「柱状図」と「蒸散」、社会では「律令」「前方後円」「国民」「南北」という語が相当する。漢字の表記については、中間点を設けず、誤字、脱字は誤答とする。また、疑問点は複数の採点者によって判断し、校内で統一すること、となっている。
2月11日のエントリでも触れたが、1月27日の朝日新聞の一面に、「入試に国語リスニング 公立校今春8県に拡大」という記事があった。朝日新聞の取材によると、青森、島根、岡山、山口、佐賀、鹿児島、沖縄、千葉が国語でリスニング(聞き取り)を採り入れ、東京都も先行県の問題を取り寄せ検討中とのこと。
これらの動きから、国語力を育てようという狙いが高校入試に表れてきており、何らかのガイドラインが示されているものと推察する。この辺り、様々な考え方があると思われ、敢て深入りしないが、そろそろ「情報」についての問題が出題されても良いのではないだろうか。大学入試での実施については議論されることもあるが、今後の社会を担う世代への期待として、高校入試の段階で意識される時代では?
本日は東京都の公立高校の学力検査が実施されている。
どのような問題が出題されるのだろうか。
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