町田高校の授業見学
都立町田高校にて、情報Aの授業見学をさせていただいた
町田高校の情報Aでは、「総合実習」と称して「問題解決型プロジェクト学習」を実践されておられる。4人のグループでテーマ(身近な疑問点や問題点)を設定し、情報機器を駆使しながら解決してわかりやすく発表する、というもの。発表のクラス、発表直前の「プレ発表」のクラスを連続して見学させていただいた。発表活動を高校の情報教育の柱としていることで、とても共感を覚えた。指導されている先生のエントリの補足として紹介させていただく。
左の写真は、PC教室の隣の準備室で、グループ毎に「プレ発表」つまりリハーサルを行っているところ。次のグループが聞き手役となり、質問を行う。その上で、担当の先生から厳しい指摘を受ける。生徒は、次の時間はクラス全員の前での本番発表となるので、アドバイスを受け止めてすぐさま改善作業に向かう。
グループ発表というと、積極的に取り組む生徒とそうでない生徒が出てしまうので評価が難しい。町田高校では、発表はグループ全員の評価だが、個人レポートで個人を評価するという話を伺った。個人レポートは総合実習を振り返るもので、自分が総合実習の中で取り組んだことを、「私」を主語にしてアピールするように指示されている。生徒一人ひとりの力を伸ばしたい、というきめ細かな配慮である。
授業後の小原先生との懇談では、総合実習のグループ作りや、テーマの決定方法、研究方法、発表方法、そして評価方法と、4年の実績の中で確立してこられたことが伝わってきた。まさに、先生自身が、効果的な教科指導という問題解決プロジェクトを行っているということです。勉強になりました。
横浜清陵総合高校でも、1年次の事業所見学の報告プレゼン、2年次のインタビュー実習報告、そして3年次の課題研究発表に代表されるように、キャリア教育と発表活動を絡めて生徒を育てている。町田高校の「総合実習」には、本校の教育と近いものを確認して帰ってきた。
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