コミュニケーション:クラス内インタビュー実習報告会
横浜清陵総合高校の特色である標記の科目・発表会
昨日の雪も解け始めた中庭、休み時間には生徒がはしゃいでいる。
しかし、2年次生は休み時間返上で、クラスを2分割して2時間連続の発表会を行っている。
2年次に2単位で配置した学校設定科目「コミュニケーション」を必履修としている。前期にコミュニケーションスキルを磨き、後期には自分の将来に役立つ方に自分でアポをとってインタビューを行う。このインタビュー実習のまとめとして、動機から伺った内容、感想などを一人3分で発表する。スライドやハンドアウトを使わずに、しゃべりだけで発表するので、ここしばらくは仲間同士でリハーサルと改善を重ねて練習をしてきている。
発表においては、周りを囲む生徒との間に何も置かず、原稿もなしで発表する。発表者の緊張感は部屋中に伝わり、私語も出ない環境。この実習を経て清陵生として一人前になっていく。発表中はメモを取ることを許されず、発表終了後にワークシートに内容と評価・感想を記入する。様々な職種の方へのインタビューの報告は、共有の財産として一人ひとりの心に残っていく。
2時間をかけて20人の発表が終わると、生徒たちのため息。緊張からの開放感と大仕事をやり遂げた充実感・満足感が入り混じった感無量のもの。その空間と時間を一緒に過ごした生徒と指導教員の間には、強固な連帯感が生まれている。終了後の指導教員からの言葉にも、生徒と同じ感動が表れている。
2年次生は、このコミュニケーションスキルトレーニングとインタビュー実習で得た力を糧に、3年次の課題研究、さらには将来に向かってのステップを踏んでいく。他の学校、特に普通科高校では味わえない教育活動だ。
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