情報デザインワークショップ
14時より、標記のワークショップに参加。
会場は蒲田駅から徒歩3分、日本工学院3号館マルチメディアホール。
横浜デジタルアーツと日本工学院蒲田校・八王子校の専門学校生による8月からの活動は、情報デザインの具体例として「人間中心設計プロセス」に基づいた製品開発実習。このワークショップの最終回である成果発表のプレゼンを拝見した。
神奈川の教員からは、現情報部会幹事長のaK氏と前幹事長のM辺氏も参加した。
開会挨拶では、横浜デジタルアーツの浅野先生から、過去3回のワークショップの流れの説明があった。「情報デザイン」教育のための初の試みなので、学生が提案した製品の是非よりも、一連の活動を成し得たことを見て欲しいという趣旨であった。
6グループは、(1)移動の為のデザイン、(2)学ぶためのデザイン、(3)誘導のためのデザイン、から1つのテーマを選び、製品としてデザインするものを決める。対象となるユーザ像(ペルソナ)を明確にし、ペルソナが「ある行動」をする際の状況を想定し、問題シナリオを作成する。問題シナリオからユーザの要求を分析し、解決シナリオを作成する。
このシナリオをもとにデザインする製品を寸劇によって発表(アクティングアウト)する。これにより、グループで同一の製品イメージを持ち、新たな問題点も発見することができる。さらに製品のβ版(プロトタイプ)を作り、第三者に操作してもらってユーザビリティ評価、その結果からユーザビリティ評価分析(プロトコル分析)を行い、製品に反映する。そして、今回のワークショップで、完成に至るまでの経過と、完成品をプレゼンした。
6グループの内、「学びのためのデザイン」を選択したグループが1つ、「暗記クン」という携帯が検定対策勉強のために進化したもの。他の5グループは、「移動・誘導のためのデザイン」で、1グループはデジカメで、撮った画像に書き込みして赤外線で送受信するというもの。1グループは携帯で持ち物をチェックするシステム。残りの3グループは携帯で移動をサポートするもの。
神奈川の教員3名は、どうも発想が携帯に帰着してしまうようだという感想。年代的に仕方ないのかも知れないが、来年はあえて違う発想が出ることに期待する。
我々が新しいタイプの学校を作るのと同様に、第1期生は手探り状態で進み、次年度からはそれを超えることを目標としていく。「情報デザイン教育」が確立されていくための礎となる発表会であった。
ワークショップのオブザーバーである株式会社リコーの島村さんより講評。この間、我々ゲストは優秀グループの選考のために投票する。場所を移して、懇親会と表彰式。
スポンサーのYAMAGATA INTECH株式会社の金田社長が優秀グループの表彰と商品(iPodShuffleをメンバー全員に)を授与。たまたまチームのリーダーがYAMAGATA INTECHの社員だったので、この1台はジャンケン大会で学生の手に。
本日のワークショップの詳細は、情報デザインワークショップblogに報告される(であろう)。また、総括して来年に向けての構想をうかがいたい。
【翌日追記】早速上記ブログにアップされた。準備編・本番編・番外編と、画像が豊富で分かりやすい。
準備から重ねてきた苦労が伝わってきます。
浅野先生のブログにもアップされました。
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