金沢総合高校の学習成果発表会にて
金沢総合高校3年次の課題研究の発表の場に生徒を引率。
全国優勝の女子バスケ部の奉仕活動によるそうだが、校舎内にゴミが落ちていない。
金曜日の午後がそろって3年次の課題研究の時間である、大師高校、金沢総合と本校の連携活動。大師高校から1名、本校から2名が招待されて発表の場を与えていただいた。
金沢総合高校では、4・5・6時間目を割り当てての行事。4時間目は下級生も発表を見学して、先の研究活動への心の準備をする。授業の成果であるアンサンブルギター・合唱・タップダンスのアトラクションを交えて、選ばれた6名と他校の3名が課題研究の発表をしていく。スクリーンに映す映像の撮影や司会進行などは生徒が行う。
一週間前のエントリで紹介したように、テレビ会議システムで、大師高校と横浜清陵総合高校に生中継をしている。
カメラを上に乗せたモニターには、横浜清陵総合高校の視聴覚室で中継を見ている生徒たちが映っている。これを目の前に見ながら発表するという機材のレイアウト。中継先では、発表者と後ろのスライドが映っている。リモコンでカメラの向きやズームを変えることができる。
■本校の生徒2名の発表の概要を紹介する。いずれも、総合学科らしく、自分の将来に絡めた研究テーマである。見学に来た本校の生徒8名と学習ボランティアのT氏も、発表を見守っている。
芸術表現系列の生徒が、シルバークレイでアクセサリーを作る方法を発表した。S大学の「キャリア教育接続入試」で使ったプレゼンを修正したもの。自身がデザインから造形し、焼いたものを研磨するまでを写真を使って説明する。強度も考えたデザインへのこだわりが苦労を伝える。自然体でのプレゼンだが、自分が体験してきたことなので説得力がある。作ったアクセサリーを取り出し、スクリーンに拡大投影されると、会場から歓声があがる。
情報科学系列の生徒は、DTPの授業を取ったことから広告に興味を持ち始め、特にネット広告に注目して研究をしてきたことを発表。Web技術の進歩により、「検索連動型広告」が爆発的に普及し、低コストでターゲットに向けての広告を提供できるようになった事例を紹介する。フィールドワークでは、日本電子専門学校・デジハリ横浜校・広告展示会への参加の他、夏休みには広告会社ディスコへのインターンシップを行ってきた体験談。この研究活動が、経営学部でマーケティング論や広告論を学びたいと思う(AO入試で合格)きっかけになった。最後に、Mixiへの広告料のクイズを出して、会場を沸かせた。
残念だったことが一点。情報科学系列の生徒は、AfterEffectsで作ったCMムービーをスライドからリンクして見せるはずだった。出発ぎりぎりまで原稿を作成していて、ムービーの実体をコピーし忘れたようだ。この失敗も明日の糧になるだろう。
■大師高校の生徒の発表より。
舞岡公園での稲作や炭焼きの作業をしているうちに、自分が変わってきたことを発表した。「自然」とのふれあい、関わった「人」とのふれあい、この両者によって、テレビゲームばっかりだった自分が、積極的に公園の保全活動に協力するようになったという。舞岡公園での写真と、葉っぱを石で砕いて作った和紙と竹細工の実物を使って説明する。これも自然体の発表だが、調べ物の発表には無い説得力だ。
この発表者は、8月の総合学科連携の講座「DTP基礎」でも、記事の取材に協力してくれた。本校のN先生が関わっている舞岡公園での環境教育活動の広報活動として、本校の「DTP活用」までを履修した生徒が作成したフライヤーと、金沢総合の「マルチメディア表現」の受講生によるポスターが使われている。
このように、幅広い連携活動が展開されているのは、神奈川の総合学科のパイオニアである大師高校から移られた先生方の力が大きい。
■1月に本校の課題研究の発表会が行われる。また、大師高校・金沢総合高校との相互の招待発表やテレビ会議中継を企画していく。
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