新カリキュラムの「情報科」
中教審の10月30日の教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ(案)(PDF150ページ)によると、普通教科情報も専門教科情報も進捗があったようだ。
まず、普通教科情報の2科目については(仮称)の表示が消えた。
あらためて、科目名と説明記述を抜粋する。(p113)
- 「社会と情報」については、情報が現代社会に及ぼす影響を理解させるとともに、情報機器や情報通信ネットワーク等を効果的に活用したコミュニケーション能力や情報の創造力・発信力等を養うなど、情報化の進む社会に積極的に参画することができる能力・態度を育てることに重点を置く。
- 「情報の科学」については、現代社会の基盤を構成している知識や技術を科学的な見方で理解し習得させるとともに、情報機器等を利用して合理的な判断・理解に基づいた問題解決能力や情報発信力等を養うなど、社会の情報化の進展に主体的に寄与することができる能力・態度を育てることに重点を置く。
現行の11科目が13科目になる。あらためて科目名を抜粋する。(p121)
情報産業と社会、課題研究、情報の表現と管理、情報と問題解決、情報テクノロジー、アルゴリズムとプログラム、ネットワークシステム、データベース、情報システムの開発、情報デザイン、情報メディア、メディアの編集と表現、情報コンテンツの開発
■PDFの参考資料(p149)には、高等学校の教科・科目についての一覧表がある。一部を説明すると、
- 地理歴史・公民・芸術は全く変わらず。
- 数学は「数学基礎」が無くなり、「数学I」が3単位で2単位まで減可という進展。さらに「数学III」は5単位。「数学C」が無くなり、「数学活用」が新出。
- 理科は、「理科基礎」と「理科総合A・B」が無くなり、各2単位の「科学と人間生活」・「物理基礎」・「化学基礎」・「生物基礎」・「地理基礎」から3科目が必履修、ただし、「化学と人間生活」を含む場合は2科目。その他、「物理」・「化学」・「生物」・「地学」が4単位で、「課題研究」が1単位。
- 国語では、必履修科目は「国語総合」だけになり、4単位が標準だが、2単位まで減可。
- 外国語は、全ての科目が一新し、コミュニケーションを重視している。
特に、数学、理科、外国語、情報の4教科が大幅な変更。情報を担当する先生にとっては、教材研究で益々忙しくなりそうだ。
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