IT Education Initiative フォーラム
丸ビル、コンファレンススクエアにて、第6回の標記フォーラムに出席。
東京駅丸の内南口の目の前の丸ビルの8階。会場の窓の下は東京駅。
主催はコンピュータの資格試験を運営している(株)オデッセイコミュニケーションズ。参加者は、関連企業の方と専門学校・大学等の教育関係者で100名ほど。高校の教員は希少。
■サブテーマ「諸外国における情報教育との比較」に関する発表が興味深かった。
小学校2年までアメリカの公立学校での教育を受けたという中学生の発表からは、相当な勉強量・読書量を課せられ、発表の回数も多いことが伝わった。保護者の説明からは「考える基本スキルを鍛えてくれる」と「扱う題材は社会の最前線のもの」という評価と、日本と違って「100点満点のない世界」という表現が印象に残った。
韓国と日本の情報教育の比較では、韓国の国をあげての「世界で最もコンピュータを活用できる国民に」という姿勢と、教育でのインフラ整備の様子が伝えられた。小学生から週2時間はITの授業があり、全ての教科の学習過程で10%以上は情報通信を活用するという。
■日本の情報教育については、高校と中学からの発表。
千葉県立船橋豊富高校の谷川先生が「高校での教科情報の現状と問題」についてを企業の方に分かりやすく解説。東京都多摩市立多摩中学校の川島副校長からは「技術の先生の努力で情報教育が充実している」という事例の報告があった。
■文科省からは、永井克昇教育課程調査官が、現行と新しい学習指導要領の微妙な表現の違いを示し、普通教科情報の横軸と、専門教科情報の縦軸の関係を説明。文部科学省が示す「枠組み」と、現場の「取り組み」で情報教育が行われる。新しい学習指導要領のパブリックコメントの募集が12月7日までなので、ぜひご意見をと伝える。
時間が押していたので、質疑は2名に限定。当然、「誰が教えるのか?どういう教育を受けた人が教えるのか?」という意見が連続。永井調査官は、「免許講習会で免許を付与された現職教員と、大学で教職課程を学んだ方が教える」と回答するが、私を含めて納得がいかない表情が多い。閉会後も永井調査官と話を求める方が行列を作る。私は、話をあきらめたが、パブコメは書きます。
■神奈川の指導主事のK島さんも参加していた。
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