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2007年10月13日 (土)

セミナーの講師を

和歌山県にて情報のセミナーの講師を務めさせていただいた

071013wakayama02せっかくだが和歌山城は横を通り過ぎただけ。県立陵雲高校という通信制高校に向かう。校舎は定時制の青陵高校と共用している。
高橋静雄先生が迎えてくださった。とても58歳には見えない元気な方で、囲碁と写真を趣味にしておられる。自作の和歌山の海の物語という写真作品集をいただいた。

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2時間で、すぐに使える内容をという設定。盛りだくさんになるが、4つの実習を用意した。とくに(2)(3)はMS Office でも OpenOffice でも使える。

(1)フリーソフトIrfanViewの活用事例
・画面キャプチャ機能を紹介。操作手順などの教材作成にも便利。早速、本日の実習の記録を、画面キャプチャで自動保存してもらうことにした。
・簡易フォトレタッチ機能を紹介。上の右の写真では、色の三原色のアナログ的説明の事例を説明している。9月12日のエントリの内容。
・ファイルの一括変換機能を紹介。ファイル形式、ファイル名、リサイズの一括変換の機能を紹介。デジカメで撮った画像の整理にも、Web用素材の作成にも役に立つ。

(2)オートシェイプを利用したイラスト
用意したイラストのグループ化を解除して、制作過程を紹介。特にグラデーションの設定で役に立つ、2色の色相・彩度を変えずに明度だけを変更する方法も紹介した。オートシェイプ>線>フリーハンドの使い方も紹介。PowerPoint上で実習を行ったが、Word上で描画する際は、「グリッドに吸着」機能をはずすことを伝え忘れた。図形の調整>グリッド から、下図のようにチェックをはずすと描きやすい。
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(3)ベクトル描画と保存形式
オートシェイプ>線>フリーフォーム を使って、ハートを描く実習。このブログの「Myコンテンツ」に置いた、ハートの描き方イラストをWeb形式で保存を使って説明した。Powepointで実習したのは、WordとExcelでは「図として保存」の機能がないからだ。
ビットマップ形式とベクトル形式の図形の違いを授業で説明する際に役立ててもらうため、特に、頂点の3つの属性について詳しく説明した。

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「頂点を中心にスムージングする」を選ぶと、頂点の両隣の制御点は直線上に並び、かつ頂点からの距離は等しい。
「頂点で線分を伸ばす」を選ぶと、頂点の両隣の制御点は直線上に並ぶ。ただし、頂点からの距離は個別に設定できる。
「頂点を基準にする」を選ぶと頂点の両隣の制御点の位置を独立して自由に設定することができる。つまり、くさび形のコーナーができる。

(4)Office Publisher の操作方法
このソフトは解説本もほとんど無く、Office2007でもリボン化されていないマイナーなソフトだが、WordがDTP用に特化したもので、新聞作成などには大変便利。本校の「DTP入門」「DTP基礎」でも大活躍している。段組を設定するグリッドを説明し、昨日のエントリのように名刺作成にも使えることを説明。さらに、画像のトリミングを実習し、校内新聞での実践事例を紹介した。

智辯和歌山高校からは2名の先生が参加して下さり、特にIrfanViewが役に立ちそうだと感謝された。智辯和歌山では、Vistaに移行しており、Officeは2007でPublisherは入れていないという。幸い、IrfanViewは最新のバージョン4.00からVistaにも対応している。

さらに、ブログのMyコンテンツにある、POV-Ray基礎編チュートリアルについて質問があった。簡単に解説したが、POV-Rayは「図形と画像の処理」の授業で6月扱っており、プログラミングの練習にもなる。夏休みには日本文教出版のIT・Literecy3DCG編からPOV-Rayの実習部分を宿題に出している。

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