DTP入門:名刺づくり
通年2単位の科目「DTP入門」、現在、名刺の作成を行っている。
A4一枚に名刺8枚が印刷できるA-ONEの市販マルチシートを利用している。A4一枚に10枚の名刺が入るものが主流だが、名刺間の余白を確保しなければ、切り取ったときに端まで色を塗った名刺ができない。 名刺は、連絡先などの情報を詰め込み、かつ、自分を印象づける役割を果たす。 小さなスペース(91mmx55mm)の中に、オートシェイプで描いたイラストも入れさせる。 イラスト描きが苦手な生徒は、幾何的な柄を考える。 結構、色についてもこだわる。 高校生にとっての「情報デザイン」の入門としても、名刺は適している。
左図には寸法が記入されているが、右と下の余白が記されていない。Microsoft Office の Publisher を使ってグリッドを設定するためにも、余白の値が必要。まず、この値から計算させる。
余白の設定後、縦2列、横4行のグリッドガイドに間隔値を入れて設定。できた、8つの名刺サイズの区間に、3ミリほど塗りたしを考慮してデザインさせる。
実際のDTP作業では、このようにトンボを設定し、トンボに合わせて裁断する。
ポスターや雑誌も、一回り大きな用紙に印刷して裁断することを、この例で説明する。
Publisheの設定が終わると、上のような公式名刺と、自由な私的名刺を4枚づつデザインさせる。今年の私的名刺では、(比較的簡単な)風船を入れたものと花を入れたものを必須とした。指定することで、まず作り上げることを体験させ、残り2枚へのデザインの意欲を持たせる。
活躍するのが、過去の作品。作品からキャプチャして加工した画像が校内サイトで閲覧できる。生徒は、自分の作品もこのように公開されることを理解している。これがモチベーションを高めるようだ。常に、新しいデザインで、過去を超える作品が出てくるのが頼もしい。
過去の例を紹介する。
このほかにも、自分の似顔絵を入れたりと、多種多様の作品がある。
来週の提出を楽しみにしている。
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