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2007年10月 7日 (日)

高校教科「情報」シンポジウム2007で

10月27日(土)、標記のシンポジウムで意見表明をさせていただく

情報処理学会の情報処理教育委員会が主催。東京農工大の辰己丈夫先生を実行委員長として、今年で3回目のシンポジウム。会場は早稲田大学理工学部、略称は「ジョーシン07」。
大学教授、高校の教員、関連企業だけでなく、これから情報の教員を目指す学生もぜひ参加を。詳細と参加申込は公式ページでどうぞ。

昨年度は、津久井浜高校の深瀬先生がパネルディスカッション「教科情報と教育現場」のパネリストとして参加されたが、神奈川からの参加は知る限り5名程度だった。このようなシンポジウムは神奈川で行われることがないので、いつも参加者が少なくて残念である。話題は、大学入試科目としての情報と、情報処理学会からの新試作教科書の提案、そして直前に発覚した情報未履修問題と2006年問題(現役の大学新入生が情報を履修しているはず)などだった。

この新試作教科書の提案に対し、「教科書の提案も良いが、それを教える教員を育ててほしい」という旨で発言をした。10年で教員の半数が入れ替わる状況であり、質の高い教育を行うためには、大学で体系的に学んだ新採用の投入が必須だからだ。その後、情報処理学会からの提言、『高校教科「情報」未履修問題とわが国の将来に対する影響および対策』に対しての意見をブログに書き、波紋を投じた。当時、すでに情報の教員を目指す学生をインターンシップで受け入れる実践を行って2年目。大学の教職課程の脆弱性に過敏になっていた。

そんな事があったからか、テーマが『教科「情報」の教員養成について』であるジョーシン07では、意見表明の場を与えていただいた。高校現場からは、青山学院大で教科教育法の講師をされている町田高校の小原先生も意見表明をされる。その他の講演者は著名な大学教授ばかりなので、今から緊張している。

今回のジョーシンは情報処理学会だけでなく、他の学会からの参加も呼びかけており、開催の趣旨もうれしい。以下、公式ページから開催の趣旨の後段を抜粋して引用する。

我々は高等学校の教科「情報」に関するさまざまな問題について議論を行ってきたが、これらのシンポジウムを通して、主に大学の理工系学科に関連する教員が多い情報処理学会の立場で、高等学校における「情報」の教員免許養成課程について、議論を行う必要があることが明らかになった。

ただし、教員養成課程は、理工系情報の専門職のための課程のみが関わる内容ではない。教育工学、メディア、教育学などを主たる領域とする大学・学部・学科等でも「情報」の教員養成が行われている。それゆえ、情報処理学会の立場のみの独善的なシンポジウムを行うのではなく、関係学会における著名な研究者を招待講演者として招き、さらに現場の高校教員からの報告を含む多様な意見を聞きながら、バランスの取れた議論を行う場になるように計画をするべきである。

以上の理由により、2007年度においてもシンポジウムを開催し、特に高校教科「情報」に関する専門家、初等中等教育の教員を中心とする教育の専門家、教育ソフトウェア・教育コンテンツ作成に関わる企業の専門家の方々の参加を募って、実り多い議論を実現することとしたい。

先週末、ジョーシン07にて発表するための職務専念義務免除の申請が通った。

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