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2007年10月27日 (土)

高校教科「情報」シンポジウム2007

略称「ジョーシン07」に参加。意見表明の場を与えていただいた。

朝から台風の影響で雨、それでも大学・高校を中心とした関係者が100人弱参加。
今回のシンポジウムは教員養成がテーマ。文科省の淳一情報教育調整官の基調講演、各学会を代表する教授の招待講演、高校・大学からの意見表明、パネルディスカッションという構成。

会場は早稲田大学理工学部。新大久保駅で筧教授と会い、学部内の改組の話を伺いながら会場に向かう。私が学んだ電子通信学科はもう無いが、早稲田電気工学会(EWE)は残っているそうだ。

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総合学科で情報を教える立場から、「教員養成の必要性とインターンシップを利用した教員育成」というテーマで意見表明を行った。前半と後半に分けて概要を紹介する。

(1)教員養成の必要性
■講習で免許を取得した現職教員の力不足は否めない。個人として、資格試験のカリキュラムを利用してバックボーンを鍛え、科目開発をしてきたことを紹介。
■専門教科情報の11科目を俯瞰し、神奈川県の総合学科高校、単位制普通科で実施されている情報関係の科目を紹介。
■神奈川で複数校で実施されている専門科目を挙げた。具体的な科目は、「情報と表現」・「図形と画像の処理」・「マルチメディア表現」・「ネットワークシステム」・「アルゴリズム」・「文書デザイン(商業)」・「プログラミング(商業)」。これらを、新採用教員に求められるスキル、つまり、教員育成の目標レベルとして提案した。
■現状と問題点として、「現職教員の現状」・「教員採用での問題」・「教員採用での今後の期待」・「学生が情報の教員を目指すか?」・「大学の教職課程と担当者の意識は?」を挙げた。

(2)インターンシップを利用した教員育成
■学生をインターンシップに受入れるまでの、工夫と準備を説明。
■今年度のインターンシップの対象(県内の3年次生)・日程・内容・学生の感想を紹介。
■今年参加した学生、見学された教職担当者が、大学内で周囲に与えていく影響。
■「高校生」と「教職を目指す大学生」を教育の場で結びつけるためには、高校と大学の連携が必要。
■応用事例が各都道府県で発生していくことへの期待

実は、この発表の中で、意図的に盛り込んだことがある。この紹介は、明日のエントリに回す。

高校現場からの意見表明として、都立町田高校の小原先生も発表。「高校現場・大学教職課程の実践から」と言うテーマで、教育実習や講師をされている青山学院大学の教科教育法の授業の様子を紹介された。小原先生の行動力にはいつも敬服している。

プログラム最後のパネルディスカッションには、豪華なパネリスト。
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左から、筧先生(早稲田大学)、岡本先生(電気通信大学)、山西先生(富山大学)、堀口先生(常盤大学)。コーディネータは元高校教員の中野先生(千里金蘭大学)。延長しても話が尽きない。

シンポジウム全体に対する個人の率直な感想として、文科省をはじめ、大学教授や各学会では壮大な構想をもたれているようだが、互いにまかせあったりして即効性に欠けているようだ。高校現場で科目開発・科目維持、そして教育実習生の受入れに対処していくためには、草の根の活動でも、すぐにアクションを起こしていくことが必要と考えている。
「情報」について、さらに深く学びたい高校生、教えたい教職希望の大学生、学生を指導する教職課程担当者、教材研究と雑務に苦慮する現職教員、教育レベルを求める各学会、これらをどう結び付けていくかがテーマのはず。主催者の情報処理学会は、本日のシンポジウムの成果をどのようにまとめていくのか、さらに3月に予定されている「ジョーシン関西」にも議論の継続を期待して止まない。
10月7日のエントリでも、本日の意見表明の中でも述べたが、今回のシンポジウムの開催趣旨には感激している。できれば、各学会合同の提言としてまとめることを期待している。

それぞれの発表で質疑応答。進行は少しづつ遅れて、終了は18時。台風で傘もさせない状況だが、シンポジウムの実行委員会の先生や都の高校の先生と懇親会に参加。長い机に筧先生が中央に座った様子に、「構図として」最後の晩餐を連想した。(誤解の無いように)

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コメント

ご発表ありがとうございました.「草の根活動でもすぐにアクションを」,というところに強く共感します.私も協力できるところは協力していきたいと思います.

投稿: 田崎丈晴 | 2007年10月29日 (月) 06時08分

田崎さん、コメントありがとうございます。
若手として期待しています。
教員育成のアクションがあちこちで起きれば、情報教育の活性化にも繋がりますね。

投稿: VX | 2007年11月 1日 (木) 02時01分

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