色彩検定対策講座に生徒を引率
昨日。色彩検定受験者に対し、横浜デジタルアーツ専門学校にて対策講座を開催。
11月11日(日)実施の色彩検定の募集を行ったところ、2級に3名、3級に17名が申し込んだ。3級の場合でも、公式テキストと配色カードを購入し、検定料を合わせると約1万円。その他、市販問題集で2千円弱がかかる。この額なので、指導する立場からも絶対合格を目指させる。
校内では範囲を区切って、私が4回の補習をしていく。しかし、教材や指導のコツなどは専門学校には及ばない。そこで、新横浜にある横浜デジタルアーツ専門学校(以下、YDA)の吉岡先生に依頼して、これから色彩の勉強をはじめる生徒を対象とする講座を設定していただいた。本校では、生徒にとっては秋休み、YDAでは前期試験が終了して、追試や成績処理をしている期間。午前中3時間の都合をつけていただいた。
なお、神奈川県の総合学科高校と専門学校・各種学校は連携協定を結んでいる。このような講座設定の相談にも応じていただけるし、無料で対応していただけて有難い。YDAには、夏の短期集中講座「DTP基礎」でも1日の実習、また課題研究をする3年次へのアドバイスもいただいている。
まず色の三属性(色相・明度・彩度)とトーン、PCCS(日本色研配色体系)の色立体の説明。最後に、赤と緑のネットを使った色の同化の説明。これらの指導には、教具の威力は絶大だ。すでに中学時代に独学で3級を取っている1年次生が2名いたが、こんな説明があったらもっと分かり易かったという。
PCCSの色相環の解説の後、配色カードを切って、指定された組み合わせで貼りつける実習。実際に色を「触る」体験をしておくことは、今後の学習に多いに役立つ。検定に向けての学習、良いスタートが切れたはず。3時間の講習を終え、生徒の表情は明るい。
■実習の合間に、「情報デザイン」の分野を先駆的に研究されているYDAの浅野智先生と懇談。浅野先生の「情報デザイン」のイメージは、コンピュータがツールとなった時代ゆえ、デザインという作業を通して一般人の教養となるべきもので、けしてデザイナーを対象とするものではない。浅野先生は美術系であり、私は工学部系のデザイン素人だが、今後の「情報」という教科、ICT教育の中で必須のものであるという考えは一致している。
私のように美術的な「デザイン」の力が無い者でも、最低限のセオリー(リテラシー)として「情報デザイン」を身につけていけば、現在のように授業の指導もできるし、生徒はそれなりのレベルでポスターを作りあげる。プレゼンやWeb作成の指導にもその手法を活かしている。高校現場での「情報デザイン」の実践例として、今後も一緒に勉強させていただけると有難い。
浅野先生のブログでは、早速講座の様子をアップしていただいた。さらに、リンクをはっていただいき、恐縮しつつ、緊張する。
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