神奈川県情報部会研究大会
本校多目的ルームにて、13:30~17:20。
■前半の議事の部分は、講師の大学教授の接待とPCの準備のため別行動。教授をPC教室に案内し、会場のPCと同じユーザのホームディレクトリにPPTのデータをコピーし、動作確認をしていただく。
この前半の内容については神奈川県情報部会サイトで報告される。新幹事長のaKさんも報告されている。
■後半は14:50より始まる。
講師の方々は、この春教科「情報」を入試科目に導入した23大学のうち、神奈川県に基盤を持つ4大学の情報入試担当の教授。
◆神奈川大学 理学部 情報科学科 後藤 智範 教授
◆鶴見大学文学部 ドキュメンテーション学科 長塚 隆 教授
◆武蔵工業大学 知識工学部 松山 実 教授
◆専修大学経営学部・大学院経営学研究科 竹村 憲郎 教授
まず、15分づつという短い時間だが、『入試科目「情報」の実施報告と今後の展望』というテーマでの報告。さすがだと思ったのは、15分という時間の中で話をまとめてバトンタッチすること。これは学会での発表に慣れることで身についていらっしゃるのだろう。
■後半の後半はパネルディスカッション
私がコーディネータを務めさせていただいた。休憩時間に参加者から質問・話題をいただき、項目別にPPTのスライドに分けて記述。スクリーンに提示しながら進行させていただいた。
・まずは、実物の問題について
4つの入試問題を目の前にしているので、各大学の特徴的な出題形式についてコメントをいただく。
専修大学では、記述の回答を求める出題があるが、全体的にバランスが取れていると評価されるので今後も続ける予定。受験人数が少ないうちは採点上の問題も少ないであろう。武蔵工大では、基本情報の試験のような疑似言語によるアルゴリズムの問題と、ネットワークの問題が多いが、このアルゴリズムの得点率が高かったという。神奈川大学では、一見難しそうにみえる選択問題も読解力があれば、問題を解きながら勉強になる問題があった。鶴見大学では、平易な問題の他に、ユークリッドの互除法を題材にした高度な問題があった。得点分布に偏りが予想されるが、大問5題に均等な点数配分だという。
この話題のまとめとして、私から「過去問題が揃うことで自学でも試験対策ができ、良問を解くことで受験以外にも有効な知識が定着する。出題した23大学の連携でもよいが、この会に参加されている各出版社でも全国情報入試試験問題集なる物を作りあげていただきたい。」と提案させていただいた。
・次に情報の入試に関して
これは様々な話が伺えたが、センター入試の「情報関係基礎」に話題がシフトした。会場の教員・教授の中でも受験資格について認識が異なっていた。情報入試の牽引役と考えられるだけに、このままでは終わらせることができない。
この件については、情報部会の情報教育委員会に対して、8月24日の関東大会に向けての宿題として振らせていただいた。
・教科「情報」について
大学の教授から様々な意見をいただいた。実習を減らして、情報AからBやCにシフトして欲しい。センター試験に採用されることも併せて、せめて4単位必要だ。2004年の日経コンピュータの「町のパソコン教室以下」の記事の通り、高校の情報には期待していない。必修の存続については、情報処理学会や都の教育庁からの要望書が出ているが、もっと現場からの要望が必要か。携帯で千~2千字のレポートを提出する生徒もいる、携帯も立派なコンピュータスキル。
私は、携帯の普及については農工大の辰己先生の記事を読んだばかりで、携帯上でプログラミングができるようにならない限りはPCには追い着かない、クリエイトしないで単に情報機器に使われる身に甘んじて良いのか、と感じている。非常に残念なのだが、時間がないので議論を深めることができなかった。
・情報科の教職課程について
大学の教授からも紹介された日経コンピュータ2004年5月号の記事では、現場からのコラムで「大学の協力課程における情報教育のレベルは未知数だ。ただし体系的に勉強してきた若手の先生に期待する声は大きい」と神奈川県情報部会のメンバーであった武沢教諭(現早稲田大学高等学院教諭)が締めている。
現職の情報科教員は、免許講習会で専門教科情報までのカリキュラムを示され、到達すべく自己研修を進めるが限界を感じている。次世代の教員の期待するのは社会からの期待でもあるが、実際に育っているのか? と、投げかけた。
各大学の教授より、教職課程を取っている人数はいるが、採用数がないのが難点という。神奈川県の採用試験要項のPDFをスクリーンに示し、「3名程度」が情報の免許だけで採用されることを確認。県内の大学から優秀な人材を送ってほしいとのメッセージを込めた。
●パネルディスカッションを終えて
コーディネータ役としては、もっと時間をかけて深い議論をしたかった。「入試問題」が基調にあるので、参加される先生方もご意見があると思われる。都高情研から参加されたO原先生も、のどまで出かかっていたと言う。あと1時間ぐらいは欲しかったが、本当はそれをこなすのがコーディネータの腕の見せ所なのだろう。(反省)
今後の研究会の課題として、様々な形で高大の交流を深める企画を期待したい。
■講評
情報処理学会初等中等教育委員会の久野靖教授(筑波大学)が参加してくださったので、急きょ講評を依頼した。あえて神奈川県だけの大学から講師を招いた、県というレベルの研究会について評価をいただいた。
終了後、近くの串揚げの店で懇親会。
酒気帯びブログになるので、この記事は翌日に見直してからアップする。(済)
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