図形と画像の処理:授業開始
昨年に引き続き、力を入れて開発している科目。1時間×週2回、受講者17名
専門教科情報の指導要領に含まれる科目。しかし検定教科書がなく、指導者の力量で授業を組み立てる。
使用テキストはCG-ARTS協会の新刊『入門CGデザイン』、CGクリエイター検定3級に対応している。詳しくはCG-ARTS協会のサイトで。昨年度は同協会の『ビジュアル情報処理』を用いたが、こちらは画像処理エンジニア検定/CGエンジニア検定3級に対応しており、アフィン変換を始め数式処理が多く、理論的に深い内容を扱っていた。今年は、受講者全員が受験を目指せるように、目的とする検定を変更した。
最初の2時間は、「図形と画像の処理」という科目名に適した「つかみ」として、モーフィング/ワーピングの実習と解説。モーフィングはSmartMorphというフリーソフトを利用している。英語のメニューなので簡単なマニュアルを用意しておくが、生徒はすぐに慣れる。
三角形が別の三角形に変異していく説明にイラストレータのブレンド機能を利用した。FlashやImageReadyも候補にあげたが、タイムラインを意識せず、形状と色の変化だけを印象づけたかったからだ。キーオブジェクトを自在に変形することができ、それに対応して補間のオブジェクトがリアルタイムに変化する。ここでコンピュータ内でどのような計算をしているかを考えさせた。
3時間目はテキストに入って、遠近法と「形」の基礎特性の説明。ここで活躍したのは、CG-ARTSの認定校制度を受けていただいた指導者用補助教材のCD-ROM。テキスト内の画像・図版・表をブラウザで表示できるデータが入っている。モニタ上でマーキングしながら説明したので、生徒の興味を引き、理解度はかなり高かった。
テキストの図版の他、エッシャー展のカタログを開いて「図と地」と「錯視」の説明をする。これが生徒の興味を引く。
次回は、各種の幾何学的錯視を実際に図を描いてその効果を確認すると予告。この手の作図はPowerPointが最適だ。
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