« 特色科目発表会 | トップページ | デジハリ070324 »

2007年3月23日 (金)

特色科目発表会の補足

昨日の特色科目発表会(午前の1年次用)のビデオを観て

生徒の発表は、スライドを使ったものもあり、そうでないものもありバラエティに富んでいた。情報の授業では「事業所見学」の単元のまとめとしてスライドを使ったプレゼンを行いビデオ撮影する。産人ではスライドでグループ発表する。この実習によって、このタイプのプレゼン能力は一定水準に達する。本校の特色科目では、この技術も、さらに超えた技術も要求し鍛えていく。つまり、インパクトがあって一番伝わる方法を企画し、発表する能力である。発表会に参加した来賓にはこの狙いを理解していただいたことが、後述の講評の概要に表れている。

070322_09 070322_10 070322_12
これらのようにスライドを使う場合も、文章の羅列ではなく、図解やキーワードを活用したものになってきている。ちなみに、今日の画像はムービーからキャプチャして加工したものである。

070322_13 070322_14 070322_16

ここで、来賓からの講評の概要を紹介させていただく。これから総合学科に改編する学校で準備に当たられている先生2名からの講評および、産人担当のK教諭のコメントである。

■岡津高校 教諭

昨日3時頃、K先生から「講評をお願いする」と電話があり、正直やだなぁと思いました。年度末で学校の仕事も忙しいなかで、生徒さんの話を聞きながらのんびりしたいなと思っていました。でも今思うと申し訳ありません、発表する皆さんも同じような気持ちだったろうと思います。発表するのにいやだなぁと思い、ドキドキしながら発表した、できた。「やった」という感じです。

皆さんに遅ればせながら総合学科への準備をしているので、今日は偵察にきました。
この発表会を聞いて「これはダメだ」と思ったら、総合学科なんてつくるのを止めちゃえと思って来ました。

最初に年次主任の先生が、総合学科の生徒であることの認識についてお話がありました。
私のように総合学科の外側の人から見ると、君たちは多くの高校がある中で特殊な総合学科を「あえて」選んだ人たちと見られている。なんだか分からないけど入っちゃったというのは、外側からみたら通用しない。外からみたら皆さんは総合学科を「あえて」選んで入り、ここで何かをやって育っていく諸君だと見られています。で、私はそれを見に来ました。

I君の産人の感想の中で、「感じることが学ぶこと」という言葉がありました。さらっと言ってくれましたが、私にとってこれが凄いヒントになりました。最初いやだと思っていた産人だけど、やり遂げてよかったと感じている。最初ワクワクしてやってなぁんだというのよりも、百倍もいいのかな。案外ディズニーランドなどにに行くよりもいいかも知れない。
この言葉を聞いて、やっぱり総合学科はやってみる価値は大いにあると思った。
私の中では総合学科作りに燃えてきました。

岡津高校も和泉高校と一緒になって総合学科になります。
サカイ君とガンダム君の科目選択の説明は、エンタの神様そのもののノリですね。こんなに楽しく説明するなんて、盗みたいですね。ぜひうちの学校に来て生徒に説明してもらいたいくらいです。

最後に。私も教員なので、ここで発表するときに聞く人の態度というものが気になります。この発表会では、おなじ体験をしてきた仲間の発表なので緊張感を共有していて、また、咬まないかな、ミスしないかなと応援している暖かさも感じました。

先ほども言いましたが、皆さん「あえて」総合学科にきたのです。普通科ではこんな発表会をしませんから、あと2年間吸収していかれたらよいと思います

■吉田島農林高校 教諭

午前中スポーツ大会でしたが、誰も「産人」を経験していない学校なのでこちらの発表を聞きにきました。感想ですが、スポーツ大会なんていっている場合じゃないなと、それくらいすばらしい発表会でした。

この発表会を通して、一年間の振り返りができているのだなと感じました。「宿泊研修」「社会人講話」「履修計画」「事業所見学」「福祉施設訪問」それぞれの違う体験や感想を、パワーポイントでキーワードを確認しながら知識の共有をしている。また、このような学習活動を与えられることによって、皆さんの発表力・企画力が養っているのだと思いました。普通の高校ではこんなに皆の前で発表する機会はないので非常にすばらしいことです。数年後に総合学科になるので、このようなヒントをいただきながら企画をしていきたいと思います。きょうはすばらしい発表会にお呼びいただきまして、ありがとうございました。

◆横浜清陵総合高校 産人担当 K教諭 のコメント

3年前に1年の民間研修からこの学校に来たとき、君たちの最初と同じ状態。カタカナにもならず、発音記号のような「SANJIN」。ようやく昨年はひらがなの「さんじん」になり、今年一年でやっと「産人」になった。忙しい学校なので時間がない中、がむしゃらになって生徒も先生も同じよなことをやってきた。でも高校時代に「がむしゃら」にやってきたことって、ものすごく、心にも身体にもしみついて残る。この3年間産人をみてきて、総合学科の生徒は大変だ大変だと思うけど、この中で得るものがいっぱいあった。一年間の産人は今日で終わるけど、君たちの将来でいつか花咲き、実になることを期待しています。

「情報」と「産人」の連携による、プレゼン能力・企画能力の育成。生徒スタッフによる、生徒による学校説明会の運営も一役かっている。
現状では、これが本校の「総合学科」としての大きな特色となっている。

|

« 特色科目発表会 | トップページ | デジハリ070324 »

コメント

先ほどのコメントにも書きましたが、K教諭のコメントはたいへん魅力的で、この「がむしゃら」さこそが総合学科の学びを確実なものにしていく原動力になると思っています。

「最初はまずつかむ。つかんだものを実践の中で修正していけば良い。」という言葉を言われた先達がいます。初期の総合学科は準備期間が短い中での出発を余儀なくされました。それはそれでもんだいもあったのですが、新しいことをやるには勢いが必要で、最初にまずつかむ、は勢いをつける意味で大事だったはずです。

神奈川県では前期再編計画が始まると、それが先行校には大きな励みとなりました。後期再編計画が本格化し、前期再編校も元気になっていくといいなあと願っています。

そして子ども達が産人で自分がつかみかけた「何か」を様々な方法で他者に「伝える」こと、それが重要だと思います。情報と産人のコラボレーションはなかなか素晴らしいですね。
大いに参考にさせてください。

投稿: HIRON | 2007年3月25日 (日) 17時51分

HIRON様
いつも深い内容のコメントをいただき、ありがとうございます。励みになっています。

このブログでは意識的に「発表」について記事にしていますが、もちろん「発表」が目的なのではなく、校外・校内に対する「産人」の普及活動のための布石です。まだまだHIRON様のように理解が深い教員は多くなく、まず生徒が変わっていく様子をアピールしています。どうして生徒が変わったのか・満足したのか、そのためには教員は何をしたのか・すべきか、といった議論ができる土壌作りです。

まず、来賓の教員の心を動かすことができたということも「発表」を成功させるために、裏方として努力した甲斐を感じています。今年赴任された先生も発表会を見て「SANJIN」が「さんじん」や「サンジン」になったかなと期待しています。

様々な要因で校務が忙しくなっている中で、「産人」からスタートする4つの特色科目を、本校の背骨に仕上げるためには、教員が楽しく参加できる様々な仕組みを用意しなければならないと思っています。

今回の発表会で、発表形式に合わせて、ビジュアル機器の配置や設定についても一応の完成形になったと思いますが、まだ個人プレーに頼っている部分があります。誰でも運営ができるように、ビデオを編集してDVDで見れるようにしました。今後は上手く活用していきたいと思っています。

私自身は、教科「情報」が学校運営に積極的に参加できることに楽しさを感じています。

投稿: VX | 2007年3月26日 (月) 10時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/178689/5795566

この記事へのトラックバック一覧です: 特色科目発表会の補足:

« 特色科目発表会 | トップページ | デジハリ070324 »