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2007年2月13日 (火)

科目「DTP入門」

学校設定科目「DTP入門」の紹介と開発経緯

DTP:Desktop Publishing コンピュータを使って印刷物を作成する技術/作業。

3guide_new■前科目から通算して3年目になり、授業内容も生徒作品もレベルが高くなってきた。使用するソフトは、WordとPublisherというOffice製品。Word用のテキストレイアウトデザインガイドブックを夏休み前に終了し、以後はWordがDTPに特化したPublisherを利用するが、同じOffice製品なのでインターフェイスも似ていて違和感なく移行できる。身近なソフトで作品を作るので、家庭でも役に立っていると喜ばれる。

この科目の履修者は「DTP活用」というAdobe Illustrator/Photoshop/InDesignという本格的ソフトを利用した科目を履修することができる。Publisherでレイアウトの概念を修得していると、Illustratorの理解も早い。このようにソフトウェアで科目を分けていることがミソである。この科目については後日紹介する。

今年度の「DTP入門」の課題を紹介する。
・テキストの規定課題4作
・出身中学あてにこの学校を紹介する(広報)はがき
・掲示されている校内新聞のリメイク
・体育祭を中学生に広報する新聞
・文化祭を中学生に広報する新聞
・名刺(裁ち落とす)
・クリスマスカードまたは年賀状
・年間の作品を紹介する両面三つ折りチラシ
・自由テーマ作品

個人情報が入る名刺以外は、全て掲示して公開する。特に体育祭と文化祭の新聞は1年間掲示するので、他の生徒がよく立ち止まって見ている。

これらの課題を作成しながら、フォント選びや行間、文字詰めの設定などの「文字組み」や配色/レイアウトの知識を深めていく。課題ごとに、自己PRと相互評価を行って目を肥やしていく。私のようにデザインのセンスが欠如している者でも、セオリーを指導するだけで、生徒が互いを高めていってくれる。

またOffice製品共通のベクトル画像の描画方法を習得させる。文字と写真だけでなく、イラストを配置して訴求力を高めることも推奨している。Illustratorを使う「DTP活用」に繋げる下準備でもあるが、生徒は滑らかな絵を描けることに喜び、作品に活用している。

■ついでに、科目開発の経緯も記録する。

平成16年、総合学科に改変する本校に異動が決まった直後に、「文書デザイン」という商業科の専門科目3講座を担当する依頼を受けた。旧カリでは「文書処理」というワープロの内容だったが、指導要領上ではマルチメディア的な内容に改編されている。当時の本校の履修指導では「広告・広報を中心とした文書作成」というように紹介されていたが。

急遽、異動までの短期間で「DTP検定3種」というWordのDTP機能を利用したカリキュラムを研究した。出版社ワークスコーポレーションと交渉し、科目の共同開発としてテキスト40冊を貸与していただき、毎回生徒に貸出しながら授業を行った。この年は、プロジェクターでスクリーンに投影しながら説明したので、習う生徒には苦労をかけてしまった。それでも生徒は意欲的に取り組み、DTP検定3種を受験して優秀者に選ばれる生徒が続出した。この科目は「イケる」と実感した。

翌年、学校設定科目「DTP入門」に差し替え、同時に継続科目「DTP活用」も設置する。前年度の生徒作品があるので、受講生には目標をしっかり持って取り組ませることができる。中央モニター付きの新教室なので、技術指導のストレスも無くなった。作品制作の時間配分が分かるようになり、年間スケジュールも大体固まった。

■この科目をモデルとして、観点別学習状況の評価/単元別シラバス/授業評価と自己評価を統合した「指導と評価の一体化」の実践を行うことができた。情報部会の有志と共に上月情報教育研究助成(H15/16)を受けた研究の成果である。さらには上月情報教育賞の受賞(H17)にも繋がった。この共同研究の有志が中心となり、神奈川の情報部会には、観点別学習状況の評価の知識が早くから普及している。

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