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2007年2月 1日 (木)

今月の初心0702

もう春になったかの陽気

そろそろ次年度の科目の分担を決めなければならない。残っている仕事を片付けなければならない。今年は情報科学系列と情報ネットワーク委員会のまとめを務めさせていただいているので、これらを乗り切ることが今月の第一の目標。

直接校務ではないが、もう一つ第一の目標がある。2つの大学の学生(情報科の教職課程)を授業見学に招待しているので、校内の調整をしっかりして、有意義な見学と懇談会を実現することだ。ただ見学してもらうだけではなく、授業を受けている生徒のサポートをしてもらうためには、何を準備してどのように伝えておいたら良いのか。各授業担当者との連絡調整が必要である。本校の全科目に精通している大学生はまずいない。しかし、数年後に採用されて本校に着任することを想定して、それに繋がる体験をしてもらいたいものだ。ただのお客さんにしては意味がない。

今月は、入試や卒業式もあるが、まず上記の2点をしっかりこなしたいと考えている。

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コメント

こんにちは。いつも拝見してますが熱心にやられていることに
感服します。それで教員養成のことですけど、大学の新卒でこちら
の学校の科目が全部すぐ教えられるというのは難しいと思います。
「情報」の範囲が広すぎるのですよね。たとえば「理科」の免許
を取得する場合、物理、化学、生物、地学をすべて教えられる
ことになるわけですが、実際には各個人の専門によりどれか
1つに力点があり、あとは「理科的な基本姿勢」を身につけて
いる、という状態で採用されているのではないでしょうか?
あくまで想像なのですけど… 「情報」の場合は科目の構造が
違うので単純に類推できませんけど、「情報的な基本姿勢」を
身に付け、今で言えば土台となる情報A/B/Cの範囲は教えられ、
その外側の範囲は教材研究で身につけて行けるならそれで適切
と言えないでしょうか(分かりませんけど)。たとえばそれを
目標とした場合、大学で何と何はどこまで学んでいるのが
最低線、といった指針を考えてみたいと思っています…

投稿: 久野 | 2007年2月 2日 (金) 08時30分

久野先生、コメントありがとうございます。
レスが遅くてすみません。2月2日は私の誕生日で、隣の両親宅にお呼ばれしていましたので。

先週の土曜日(27日)のIT活用セミナーで慶応義塾湘南藤沢中高等部の田邉則彦先生がおっしゃられた、『「知らないこと」が恥ずかしいのではなく、「知ろうとしないこと」が恥ずかしい』という言葉を思い出しました。この言葉には甚く共感を覚えました。

私自身が免許講習会で無知を知りました。今でも情報科の教員として足りない所ばかりだと恥ずかしい思いです。それで様々な研修会にも顔を出している訳で、SSS2006に全日程参加したのもその一環です。

さて、我々免許講習で免許を取った者にとって「普通教科ABCと専門教科11科目」の全てを教えるのは厳しいですが、これらを扱う学校はもう少し増えるはずです。情報科の学校も微増していますし、総合学科は全国に500校作る計画で進んでいますから。かと言って、久野先生のおっしゃられる通り、現状の教職課程システムでは大卒の新人にも荷が重いでしょう。それでも、生徒からみれば新採用でも初登壇の日からプロの教員で、親からはベテランと同じスキルが要求されます。年配の教員からはSEと思われるかもしれません。

そこで、入ってから苦労したり、生徒に迷惑をかけたりしないように、教員を目指す学生には早い内から「知って」おいてもらいたいのです。田邉先生の言葉を冒頭に引用させていいただいたように、今知らなくても、任用までにできる限り知るという努力をしておくことを期待するのです。ですから、教職課程の先生には、最低限専門教科情報の各カリキュラム(あるいは、ご提案の情報I~情報IIIXのカリキュラム)を、教える立場になれば教えられるだけの状況にして現場に送り出していただきたいと思っています。これは、多くの現職教員の期待でもあると考えています。

教員育成の支援のためでしたら、労をいとわないつもりです。「知ろう」とすれば「わかってくる」ことを、47歳にして実体験していますから。

長文で、失礼しました。(このネタになると熱が入ってしまいます)

投稿: VX | 2007年2月 3日 (土) 00時48分

さっそくお返事ありがとうございます。そうですね、「自分がどこまでしか分かっていない、しかしこれだけのことが分かる必要がある」と自分で分かるようになること、そして分かる必要があることを自力で(もちろんセミナーなどに行くことも含めて)習得できるようになる、そういう姿勢を持つこと、それを教員養成の目標とするべきなのですね。とても納得しました。辰己先生が学生を現場見学に引率してるのもそういう考えがあるのでしょうね。「専門教科情報の全科目を教えられるようにして送り出す」という件はもうすこし考えて見ます…

ところで、年輩教員からSEとして期待されるという件はどうなのでしょう、情報の教員は「教具」であるコンピュータの管理ができるべきなのは当然ですが、「教育の情報化」のための校内システム全部の日常管理をやらされるべきなのか… そういう仕事はSEという職業があるわけですし、ちゃんとお金を出して専門の人を雇用するとか外部委託するとかが正しいのではないでしょうか?五十嵐先生のところのように人材が豊富で自力で管理する方が都合よいところがそう判断されるのはもちろんそれで良いと思いますが、情報の教員が1名とかいう学校も多いわけで…

投稿: 久野 | 2007年2月 3日 (土) 09時45分

ほとんどですが、手に負えない事はリース会社にメンテナンスに来てもらいますが、タイムラグが問題です。その場で対応できることも多く、情報の教員が頼られることが多いのです。本校では対応できる教員が多い方だと思いますが、職員の持ち込みPCも、PC教室のPCも台数が多いので負担は大きいです。
都の先生方のブログを見ても、皆さん大活躍されています。1人で情報を持つ都立の様子を伺って、本当に大変だと思っています。

投稿: VX | 2007年2月 3日 (土) 15時57分

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