大学入試での教科「情報」採用と実施について
教育家庭新聞社主催の標記セミナーに参加(出張扱い)
会場は市ヶ谷、日本棋院隣の自動車会館ホール。定員90名の座席がほぼ満席、ほとんどが高校教員。都立高校の推薦入試日と重なったため、このようなセミナーでお目にかかる都高情研の先生方は不在。神奈川からは、発表者の田邉先生・小林先生の他、情報部会の委員3名、顔を存じている方が4名程。
昼まで横浜にいたので、遅刻して入る。
久保田裕・コンピュータ著作権協会専務理事の「インターネット時代の著作権教育」は最後の少ししか聞けなかったが、参加者を引き付けるおもしろそうな内容だった。(残念)
東京農工大の辰己丈夫助教授、専修大学の竹村憲郎教授から入試科目採用大学として30分づつ報告。辰己助教授からは「本大学情報工学科のカリキュラムに耐えられる基礎体力を測定するために、情報の試験は必要。情報を使った入試には、専門家を目指すための入試と専門家でない人のための入試がある。」、竹村教授からは「情報関係の学科を先駆的に創ってきた流れから試験を実施した。高校においては情報科専任教諭の採用を期待し、我々はその教員育成が役割。」というキーワードを拾えた。
昨年の情報で受けた受検者数についてはけして芳しいものではなかったようだ。東京農工大が●名、専修大学では合格者数○名。その○名がどう育つかは内外でも気になるところだ。
慶応義塾湘南藤沢中高等部の田邉則彦先生からは、「これからの教科情報授業への視点」として、小・中・高でインターネットを利用した国際交流が行われるが、本質は変わらないことを行っている。この情報教育の同時性を乗り越える発想で、体系化が望まれる。また、『知の共有』と題して、「知らないこと」が恥ずかしいのではなく、「知ろうとしないこと」が恥ずかしい、ということを伝えたい。という意見。(全く同感です)
パネルディスカッションでは、
高校現場を代表して神奈川大学付属中高の小林道夫先生から、「入試科目として生き残るためには、■情報関係学部に入学する生徒の情報能力を試すのは当たりまえ。■大学から「数学」「英語」と同様に「情報」が出来る生徒が欲しいというメッセージは?■塾が認知していない。・・・」という意見。
慶応義塾大学の大岩元教授からは、「UNESCOが発展途上国支援のために情報教育を勧めている。インドやアイルランドのように国を挙げた教育が成功している国もある。日本は・・・?。プログラミングが情報教育の中核。」という意見。
パネルディスカッションと会場からの意見は、田邉先生の名司会で盛り上げられた。
■セミナーの趣旨以外で得たこと。
1.神奈川の情報部会研究大会(5月25日予定)で、県内に拠点を置く情報入試を行った大学からの事例報告とパネルディスカッションの企画担当をしている。お招きする予定の専修大学竹村教授と連絡を取れたこと。
2.N出版社の方とセミナー実施の相談ができたこと。
3.ブログ繋がりの、Y○○○○n氏と面識ができたこと。
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コメント
なかなか話しかけるチャンスが無かったですが,話ができてよかったです.
デジハリのセミナーの報告,読ませて頂きました.行くべきでした.
投稿: yansenmu | 2007年1月29日 (月) 00時33分
yansenmu様
今までもずい分同席していたようですね。帰り際でしたので、次の機会にはゆっくりお話しましょう。
投稿: VX | 2007年1月29日 (月) 01時21分