神奈川の情報科教員採用計画
神奈川県の情報科教員の採用について一言
平成19年度用の採用試験に情報科単独の採用計画が存在していたようです。しかし、今年の3月27日、神奈川県教職員募集要綱の発表を見て、情報科の採用が抜けているのにがっかりしました。
平成17年度の数学科新採用教員(理科については分かりません)は、かなりの率で情報の免許を持っています。しかし、初年度は採用教科のみしか担当することはできません。つまり、情報は2年目からしか教えられません。それは、文科省のヒモ付きで新採用研修と指導教官の配置(その時間分の講師の補助金)があるからです。
本校の新採用教員もそのケースでした。情報の科目が多彩で時間割上の困難を県に申請し、情報AのTT(サブ)を1つ持たせてもらいました。彼自身、高校時代に情報の授業を受けていないので、この経験は必須でした。ちなみに、2年目の今年は「情報A」を2クラス、「アルゴリズム」を1クラス担当して頑張っています。1年目の経験が無ければ無理だったでしょう。
おそらく、平成20年度に向けても情報科の採用試験の準備は行われています。来年2月に発表される新教育課程のあらあらでの教科情報の扱いを検討し、3月までに募集の有無を決定するのでしょう。
教員採用の枠があってこそ、目指す学生が育ち、大学も養成するための努力/工夫をします。ぜひ神奈川でも情報科単独の採用試験が実施されて欲しいと願っています。
併せて、重大な問題を提議します。新採用で情報科の教員が配置される高校では、その教科指導教官となる教員が必要です。現状では、機器の扱いからネットワーク管理までを含み、全ての分野の力を備えた新採用教員は望めない(少ないだろう)として、それを指導できるスキルの教員がいるかという問題です。また、指導教官の適任がいたとして、彼は6時間程度の授業を他の教員(非常勤講師か?)にまかせなければなりません。これはその学校の時間割編成にとって大きな問題でしょう。東京都など、どのように問題を解決したのでしょうか?
「情報科の未履修問題」で騒がれたばかり。未履修の生徒に無理して補習を行った学校もあり、次期教育課程では「教科情報はある条件を満たせば必履修からはずしてよい」の類いは出せないだろうと思います。2月まで、教科情報の取り扱いはトップシークレットでしょうが、幅広い見識をもたれる方々のご意見はいかがでしょうか?
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